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AKB48の高橋みなみさんといっしょに、いじめについて考える いじめをノックアウト 。
今回は“いじめにならない、許されるいじり”はあるのか? 中学生たちの本音をもとに考えます。
友達を軽い感じでからかう“いじり”。教室の中で当たり前のように行われていますが、知らず知らずのうちに“いじめ”に発展する危険もはらんでいます。
ある中学3年生の担任の先生は、「いじりは楽しい」という雰囲気がクラスに広がっていることを感じ、“いじり”について考える授業を行いました。すると、ほとんどの生徒が「いじりはコミュニケーションとして必要」と考えていることがわかった一方で、「本当はやめてほしいけど、場の空気が悪くなりそうで『いやだ』と言えない」というホンネも・・・。
そこで先生は、班に分かれて、みんなに“これはいじめにならないから、許されるいじりではないか?”と思われるものをあげてもらいました。そして出てきた7つのケースについて、全員で考えていきました。
「仲良し同士なら許される」
「相手が笑っていれば、いじめではない」etc.
はたして“いじめにならない、許されるいじり”はあるのでしょうか?
皆さんも番組を見ながら、ぜひクラスで話し合ってみてください!
厚生労働省・啓発活動プロジェクト「知って、肝炎」キックオフミーティング2014が22日都内で行われ、杉良太郎、徳光和夫、スペシャルサポーターとして石田純一、AKB48高橋みなみらが出席した。
AKB48の高橋は「10代の頃は病院に行くのが嫌でした。20歳になり病院の重要性がわかってきたので、若い子が体調を崩したりした時は病院に行くのを勧めました」と語り、また最近は自炊をしているという高橋は「鮭が体に良いという事を聞いたので一日一切れを食べるようにしてます」と笑顔で話した。
フリーアナウンサーの徳光和夫(73)が22日、都内で肝炎総合対策推進国民運動事業「知って、肝炎」キックオフイベントに、歌手で俳優の杉良太郎(69)、歌手の伍代夏子(52)夫妻、AKB48の高橋みなみ(23)らと出席した。
また、高橋は健康維持法として「自炊して和食を中心に食べています」と話したが、徳光から「コンビニで買っても“自炊”だよね」とツッコまれ、「ちゃんと自分に作ってます!」とムキになって反論していた。
AKB48の高橋みなみが、元AKB48で女優の大島優子より影響を受けたことを明かした。
高橋は22日、都内で行われた「『知って、肝炎』キックオフミーティング2014」に出席。この日は、クラシカルなホワイトのブラウスにストライプ柄のロングスカートを合わせて登場した。
イベントでは、健康についてトークを展開。グループ内の健康管理について「メンバー全員でインフルエンザの予防接種を受けています」と語り、「体型維持のためにも、自炊を心がけています。和食が中心ですね」と食生活に言及した。
また健康のために鮭を食べているといい「スーパー食材だと聞きました。1日1つ、食べています」と自身の健康法を紹介。さらに「大島優子が人間ドックに行ったと言っていました。私も行かなきゃと思います」と大島に影響を受けたことを明かした。
16日放送の
ラジオ「アッパレやってまーす!」(MBSラジオ)で、AKB48の高橋みなみが、板野友美の異端児ぶりを語った。
この日の放送で、高橋は「赤のメッシュを入れたんです」と、所属事務所に知らせずに髪を染めたことを告白した。これをきっかけに、高橋はAKBに存在するとされていた「黒髪ルール」に言及した。
高橋によれば、NMB48、乃木坂46等AKBグループごとにルールがあるそう。中でもAKBには「黒髪指令」なるルールがあったという。しかし、それを破ったのが板野だというのだ。
高橋は「異端児・板野友美がですね、どんどんその掟を破っていくっていうことを」「やってやるぜっていって。そしたらどんどん、みんなも板野さんに感化されて『いんじゃね?』みたいな」と語り、板野がグループ内の流れを変えたことを明かした。
これを聞いた共演者のケンドーコバヤシが「学校教育と感覚一緒やな。一人やりだしたら、みんなやりだす」と指摘すると、高橋は「そうなんです」と認め、「だから、今はもう全然髪とか何も言われなくなりました」と、髪色に関するルールが事実上無くなっていることを明かした。
AKB48の高橋みなみが、グループの次世代エース候補と名高いメンバー2人と本音で語る。
高橋みなみ(中)と次世代エース候補の木崎ゆりあ(左)と小嶋真子(左)(画像提供:関西テレビ)
7月18日放送の関西テレビ「ミュージャック」(25時45分~)では、恒例の「TALK×TALK×TALK」企画を展開。同番組でMCを務める高橋と、期待の次世代エース候補として注目のチーム4の木崎ゆりあ、同じくAKB48のホープとして注目のチームKの小嶋真子の3人で、予測不能の本音トークを繰り広げる。
ジェンガを使った予測不能なトークで盛り上がる(画像提供:関西テレビ)
◆「明日世界が滅びるとしたら?」
「明日世界が滅びるとしたら?」というお題では、木崎は「今まで隠していたことを全部暴露する!昔、親に隠れてやっていたことを懺悔します!」と語り、小嶋は「今まで生きてきた中で一番笑顔が多い日にしたい」とコメント。「美味しいもの食べたいなぁ」と願望を明かすも「だけど、高いもの食べたらお腹こわすタイプなので、お母さんの手料理とか食べて過ごしたい!」と茶目っ気たっぷり。高橋は「ライブしていたい!」とプロ意識を垣間見せるも「って誰が見にくるねーん!」とノリツッコミでトークを盛り上げる。
また、理想の男性についてもトークを展開。さらに木崎と小嶋は、来年の総選挙の目標についても語る。その他、木崎が特技を披露する一幕も。総監督の高橋と、次世代エースと名高い2人の本音トークは見逃せない。(モデルプレス)
13日に放送したフジテレビ系『新堂本兄弟』で、AKB48・高橋みなみにモザイクがかけられ話題を呼んでいる。
番組は、「高見沢さんの快適な老後を提案する超おせっかいツアーin京都」と題して、京都ロケを敢行。料理が不得意のTHE ALFEE・高見沢俊彦でも簡単に出来る料理を学ぶ一環として、野菜を収穫してバーベキューを行った。
いざ料理が出来上がってバーベキューを楽しむ中、堂本剛は高橋に「ソースをつけた細長いヤングコーン」を食べさせようと口元に近づけた。すると、高橋は自ら咥えたものの上手く食べることが出来ず、膝に手を当ててうつむいた状態に。
ヤングコーンを咥えたまま動きが止まった高橋に対して「おい、その画はアカンやろ!」と、西川貴教や堂本光一らは大爆笑。画面に映らないように手で隠そうとした剛も、「はじめてのモザイク!!」と断言し、高橋は気まずそうに苦笑いを浮かべた。
実際に、番組では高橋の口元とヤングコーンにモザイクがかけられた状態で放送されることとなった。
これに対してネット上では、「たかみな放送事故!!www」「あかん!モザイク余計にあかん!」「たかみなファンには たまらん感じになってるよ?」「ヤングコーンをしゃぶってた」などの声が寄せられている。
MCに高橋みなみ(AKB48)を迎え、「“いじめ”とは何か」「いじめが起きたとき、どうすればいいか?」を考えてもらい「いじめが起きてもみんなで解決できるクラス」をめざすための番組『いじめをノックアウト』(Eテレ)。7月11日(金)は「“ごめん”って気持ち、言葉にしてみると…」を放送する。
ちょっとしたもめ事がきっかけで友だちと気まずくなり、それがいじめにつながってしまうことがある。うまく謝ることができたり、早々に誤解を解いたりといった、いわゆる“初期消火”が、子どもたちの間でうまくできるようになれば、ずいぶんクラスの風通しもよくなるのではないか?
そんな思いで、埼玉県上尾市立大石南中学校3年のクラスでは「あやまりたい気持ちを言葉にしてみる」授業が行われる。一人ひとりが、そのときのことや、相手の気持ちを想像しながら手紙を書き上げる。そこには、反省の言葉や後悔の気持ちが連なるのだが、突然、先生が「これから渡しにいきます!」と宣言。まさかの急展開に子どもたちも大慌て。ほとんどの子が「渡すのはイヤ」と拒否することに。真剣に書いた手紙のはずなのに、なぜ? 言葉にしてみることで、子どもたちは何に気づくのだろうか?
スタジオでは高橋が、子どもたちが受けた授業のVTRを見ながら、あやまることの難しさや、あやまりたい気持ちを言葉にする意味を考えていく。
■『いじめをノックアウト』
毎週金曜日 9:25~9:35(Eテレ)
AKB48の高橋みなみ、渡辺麻友、横山由依が、グループの今後やアイドル界の現状について本音を語り合う。
「ミュージャック」に出演する(左から)渡辺麻友、高橋みなみ、横山由依
7月11日放送「ミュージャック」(関西テレビ系、25時55分~)は恒例の「TALK×TALK×TALK」企画を展開。同番組MCでグループ総監督の高橋が、
選抜総選挙で1位に輝いた渡辺、チームKキャプテンの横山をゲストに迎え、熱いトークを繰り広げる。
メンバー同士だからこそ知っている素顔とは?
渡辺は「(大島)優子ちゃんがいなくなったAKB48を私たちが築きあげていかなくちゃいけない。このタイミングで私が1位になったので、堂々と胸を張ってセンターとしていたいですし、グループもさらに良い方向に持っていけるように私が頑張っていきたい」と決意を表明。横山は「バイトして家に帰ったら寝る生活」とデビュー前を振り返り、「AKB48に入ってからは夜行バスで通って、寝る時間を削って振り付けを覚えたりするようになった。根本的な自分を直してくれたのはAKB48」と変化を語った。
また、高橋が「AKB48とはドラえもんのことである」と語る場面も。互いの第一印象や、メンバー同士だからこそ知っている素顔、AKB48の変化と今後、さらに「アイドル戦国時代は終わった?」「私たちが目指すべきものとは?」「自分自身の目標」など、アイドルとして、ひとりの女性として真剣に語り合う姿は必見だ。(モデルプレス)
AKB48の
握手会が5日、東京ビッグサイト(江東区有明)で、5月25日にメンバーが切りつけられた事件後初めて行われた。警備員を7倍に増やし、金属探知機を使った荷物検査などを実施。物々しい雰囲気の中、ファンは“会いに行けるアイドル”の復活に笑顔。総監督の高橋みなみ(23)も「会えてよかった」と喜んだ。
握手会に参加したのは、姉妹グループを含め約250人。事件の影響が不安視されたが、運営側によると、前日までに精神的な不調で欠席を申し出たメンバーはいなかった。事件で負傷した川栄李奈(19)と入山杏奈(18)は参加しなかった。
入場時には50カ所で、警備スタッフが手荷物検査と金属探知機によるボディーチェックを実施。ファンは手荷物を預けて手のひらを係員に見せ、結婚指輪以外のアクセサリーは外すよう求められた。握手は、高さ1メートル10センチのプラスチック製の柵越しに行われた。
メンバー1人につき従来の2倍となる4人のスタッフが張り付く厳戒ぶり。物々しい雰囲気とは裏腹に、ファンは推しメンから笑顔で迎えられると「お久しぶり!」などと話し、固い握手を交わした。高橋と握手した女子中学生(14)は「握手の距離は遠く感じたけど、雰囲気は変わらなかった。りっちゃん(川栄)の握手券も持ってるので、早く元気になってほしいな」と話した。
運営側によると、警備スタッフは従来の50人から350人に増員。イベントに関わるスタッフも700人から1000人以上に膨らんだ。イベント関係者は「これほどの規模なら(警備に)1000万円以上掛かってるのでは」と推測した。
メンバーは交流サイト「Google+」などに再開を喜ぶ声を投稿。高橋は「会えてよかった」とコメント。「握手会の女王」の愛称がある柏木由紀(22)はブログで「セキュリティーが厳しくなり、皆さんにはお手数をおかけしてしまいましたが、皆さんが協力してくださったおかげでスムーズに握手できたと思います」と感謝した。
今後の握手会について、運営側は「今回の結果を踏まえた上で検討したい」と話している。
AKB48の総監督でチームAキャプテンの高橋みなみ(23)は“増量作戦中”だ。6月は総選挙、大島優子(25)卒業と大イベントが相次いだ。その影響で「激やせですよ。最終的に消えるんじゃないかってくらい」と嘆き節。
4年ほど前から体重計に乗っていないというものの、確かに、げっそりした印象。横山から「毎日一緒なのに、やせていくのが分かる」と心配されるほどだ。増量のため「アメリカンドッグを1日1本食べてる」というが、さて、その効果は…?
5月25日に起きたAKB48握手会での殺人未遂事件から1カ月以上たった。「会いに行けるアイドル」の象徴だった握手会は事件で中断され、いまだに再開のメドは立っていない。総監督でチームAキャプテンの高橋みなみ(23)、チームKキャプテンの横山由依(21)はいま何を思うのか…。“掌(てのひら)が語ること”を聞いた。
1回の握手につき、ファン1人の持ち時間は10秒未満。「AKBの曲を聴いて僕は家から出られるようになった」「大きくなったら私はAKBになるんだ!」「AKBを全然好きじゃなかったんだけど、初めて来てみたら面白くて好きになったよ」。会場では各メンバーとファンの短い会話が次々と行われる。精神的につらい言葉を浴びせられることもあるが、笑顔を絶やさないのが鉄則だ。
高橋は心身ともに消耗の激しいイベントであることを認めた上で「お互いが支え合ってることを確認する場所」と強調。「誰が私たちを応援しているのか、何に支えられているのか。握手会が無かったら、それが分からないまま進んでいくことになる。体力的にはキツいけど、生の声を聞くと元気になれるんですよね」と明かす。
劇場公演終了後のハイタッチも事件以降は見送られてきた。高橋は「お客さんとメンバーがお互いに“お疲れ!”って感覚。公演という同じ時間を共有した仲間みたい」と握手会との違いを説明し、横山も「テンションが上がりきってハイタッチするイメージですね」と続けた。
再開が待ち遠しい?と尋ねると、高橋は「そうですね…。いろんなことが、ゆっくりでいいですから、元に戻っていくといいな」と慎重な答えを返してきた。メンバー、スタッフ両方の立場を考える高橋の言葉から、見切り発車せず万全を期して再開すべきという思いが伝わってきた。

5月25日に起きたAKB48握手会での殺人未遂事件から1カ月以上たった。「会いに行けるアイドル」の象徴だった握手会は事件で中断され、いまだに再開のメドは立っていない。総監督でチームAキャプテンの高橋みなみ(23)、チームKキャプテンの横山由依(21)はいま何を思うのか…。“掌(てのひら)が語ること”を聞いた。
握手会やハイタッチといったファンとの触れ合いはメンバーにとって“いまの自分”を知る重要な指針。まさに、東日本大震災の復興支援ソング「掌が語ること」の曲名通りで、高橋は「AKBグループへの1年の通信簿が総選挙だとするならば、握手会やハイタッチは日々の通信簿ですね」と表現した。
横山も「大変だと思ってたけど、振り返ってみると、本当にファンが近くで感じられたんやなっていうのが分かる」と高橋の考えに同意。握手会が中断されてからはツイッターやGoogle+などで間接的にしかファンの声が届かず「生の声が聞けるのって凄く貴重なことだったんやな」としみじみ話した。
今回のインタビューは映画「DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?」が来月4日に公開されるのに合わせたもの。昨年1月から今年6月までのAKB48グループの活動にカメラが密着した作品だ。
この1年半での最も大きな変化が握手会。ほぼ毎週末開催されていたものが、事件以降中断されたままだ。高橋は「握手会は大変か大変でないかといえば、正直大変。人と向き合うのには力がいる」と本音も漏らす。
2014年6月26日 あ~ちゃんのただただラジオがスキじゃけん。 西脇綾香(Perfume)
――あ~ちゃんが思う理想のリーダーについて
あ~ちゃん: 自分が思う理想のリーダーはね、やっぱその、たかみな?
ちゃあぽん: ああ、たかみな。総監督。
あ~ちゃん: 総監督っともうなっちゃってるけどさ、やっぱ彼女はね、常にその、後輩のこともしっかり見ていて、そしてやりすぎることなくちゃんと見届けてあげてるんだよね。手を差し伸べるっていうのもやりすぎてるわけじゃなくって、でさ、やっぱAKB48という大きな団体をさ、背負ってるよね。
ちゃあぽん: すごいよね。
あ~ちゃん: なのにあんなに可愛いっていう。
ちゃあぽん: わかる。もうコメントも最高じゃん。気持ちがいいよね。なんじゃろ、なんか、かっこいいよね。
あ~ちゃん: かっこいい。あれはもう何かひとつのカリスマじゃね?
ちゃあぽん: 出してこんもんね、こう前に。
あ~ちゃん: 分かる。そういうヤツおるやろ?何て言うん?こういう仕事なんですよ、みたいなのを、聞いたことがないよ私、たかみなから。
ちゃあぽん: 分かる。
あ~ちゃん: いや、会ったことないんだけど(笑)
ちゃあぽん: 友だちみたいに言うな(笑)
あ~ちゃん: お会いしたことはないんですけれども、たかみなさんから聞いたことがないんよ。それってすごいことよね。
ちゃあぽん: 視聴者の意見ね。
あ~ちゃん: うんそう、ただの視聴者の意見ね、今。
ちゃあぽん: ただのファンからの意見だよね。
あ~ちゃん: まあ、たかみなちゃんかな~、やっぱりね~。
ちゃあぽん: ああ、素敵。
「AKB48」のシングルを歌うメンバーを選ぶ「第6回AKB48選抜総選挙」の開票が6月7日に行われた。人気投票で選抜された彼女たちの言葉から気づいたことはなにか。フリー・ライターの神田憲行氏が語る。
(中略)
「努力」という言葉もAKBの彼女らはよく使った。これについて、高橋みなみさんの言葉が印象に残った。私が読んだスポーツ紙では「努力は報われるがスローガンの高橋みなみ」と書かれていたが、もう少し丁寧に引用すると、大意として彼女はこう言ったのだ。
「努力は報われるということを、自分の人生を賭けて証明したい」
つまり「努力は報われない」ということ、「報われる」という言葉がもはや嘘になってしまったことを彼女は知っていて、そういう社会に抗って生きたい、ということを彼女は宣言したのだ。
その言葉の力強さは、AKBに何の興味も無い50歳のひねくれたライターである私の心をかすかにではあるが、揺さぶった。
2014年6月7日 Twitter 依田昂騎@koukiyoda
AKB48の高橋みなみが凄いのは、総選挙の取材が終わった後取材陣に向かって「マスコミの皆さん雨の中最後まで残ってくださってありがとうございました」と挨拶をしたこと。ファンが見てなくてもそれができるんです、格が違いますよ。あの人は。背負ってるものが違う。
2014年6月7日 Twitter 依田昂騎@koukiyoda
総監督じゃない「高橋みなみ」と話したいなあ。もちろん取材で。「そうちゃん」とか言って誤摩化してるけど、パーソナルを無視されてしまってる分、普段隠れてしまってる素晴らしいところがたくさん出てきそう。役職や立場じゃなくて、その人と向き合う、ってゆう姿勢を忘れたくない
2014年6月7日 Twitter 山田美保子@yamadamihoko
たかみなちゃんと膝を付き合わせてじっくり話してみたい…という男性アイドルさんって多いんですよね。スピーチ聞いて納得です。
改めてお断りするまでもないが、
私はAKB48のことは殆ど何も知らない。
過去のドキュメンタリー映画を少し観たくらい。
以前、峯岸みなみさんが丸坊主にした時、
ついブログで言及したことがあった。
今では、何も知らないのに、と反省している。
それでも、今回の事件後の“たかみな”こと高橋みなみさんの
ブログは取り上げたい。
率直に凄い、と思う。
たしか、私の娘より年下のはず
(と言うと、娘の年齢がバレるか。娘よゴメン)。
失礼ながら、うら若いお嬢さんがこれだけの覚悟を秘めているのか、
と舌を巻く。
特に「メンバーの思いを舐めないでほしい」というタンカには、
粛然と襟を正される。
このような場面で、半端な気持ちで吐ける言葉ではあるまい。
事件直後、メンバーに心配を掛けないように独りトイレで
悔し泣きして、戻ってからは気丈にメンバーを励まし続けた、
と報じられた。
この種の報道は、必ず美談めいた味付けがなされるもの。
しかし彼女の場合は、さほど割り引いて受け止める必要はないだろう。
私はもっとも感動したのは、
共演したAKB48の高橋みなみさん
若干23歳にも関わらず、
リーダーシップに関して含蓄ある
メッセージをたくさん発信されたこと。
「上が上らしくしていてはいけない」
「嫌われる勇気を持つこと」
23歳とはいえ、300人のAKBの総監督でもあります。
23歳とはいえ、14歳から
仕事にもまれてきたリーダーでもあります。
リーダーシップやキャリアは実年齢ではなく、
修羅場や苦労の経験年齢だと強く感じたしだいです。
ぜひ日曜の朝、NHKをご覧くださいね。
高橋みなみの「知性」に驚く
「成人の日」を含む三連休中の1月11日(土)。NHKが看板番組『NHKスペシャル』で有識者やいろいろな世代の男女が「若者と社会のあり方」を語り合う討論番組を放送した。この中でAKB48の高橋みなみが新しい才能を見せてくれた。
ふだんバラエティ番組などで「笑い」を取ったり、”AKB総監督”として「がんばり」を見せたりしている時の顔とは違って、社会学者や評論家、経営者などに混ざって、今の若者論を真面目に語った。そこで見えてきたのは、彼女が持つ「かしこさ」や「大人としての顔」だった。
この番組は、こんな内容だった。
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NHKスペシャル『シリーズ日本新生 ニッポンの若者はどこへ? 徹底討論 大人の心配×若者の本音』
市民参加の討論番組、シリーズ日本新生。成人の日を前に、若者たちの未来を考える。今、働く人の3人にひとりを占める非正規雇用。特に若者たちの間で「正社員になりたくてもなれない」人が増えている。年金や医療などの負担は増え続け、政府の調査では若者たちの半数近くが未来に不安を感じているという。 “さとり世代”。将来への不安を抱える一方で、今の生活には満足という日本の若者たちを表した言葉だ。高度経済成長もバブル経済も知らない世代。仕事・結婚・暮らし…。今、その価値観は大きく変わっている。大学の婚活授業などを紹介するとともに、アニメキャラのコスプレを仕事にした女性や、会社に属さず数々の小さな仕事を掛け持ちする”複業”で生計を立てる男性など、新たな働き方を模索する人々を取材。学生、フリーター、起業家など様々な立場の若者たちをスタジオに招き、未来に夢と希望を持ちながら生きるため、日本社会に何が求められているのか議論する。
出典:NHK公式サイト
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討論に参加したのは社会学者の古市憲寿、評論家の宇野常寛、映画監督・井筒和幸、タレントで作家の遥洋子、それにAKB高橋みなみ、アイドルプロデューサーやコスプレ事業をしている若者、団塊の世代、ローソンCEOの新浪剛志ら企業経営者、フリーター、契約社員、大学生など、いろいろな世代の人たち。「さとり世代」と呼ばれ、高望みをしない現代の若者をどう評価するべきか、どうつき合っていけば良いのかなどを議論した。
結婚しない人の割合は増える一方で、「同性と一緒にいる方が楽しい」(女子大学生)や「(結婚の意思がない)19歳の息子に孫はあきらめてくれと宣言されました」(45歳の主婦)という若者たち。スタジオでは「夢が大きくない」などと批判の声が上がる。
そんななかでの高橋みなみの表現の的確さには驚いた。
高橋みなみが語る「若者の夢」
どれだけ良い大人とかかわるかが、先の人生がすごく変わるスタートボタンだと思うんですよ、私は。正直。AKBに入った当初も分かんなくて、どうしようという感じだったんです。でも秋元さんが『紅白に出よう』『武道館に出よう』とか、大きい夢を掲げてくれたことで、『ああ、じゃあ、それに向けてがんばってみよう』と。そこに行くまでに大人たちがかけてくれた言葉によって鼓舞されて、『あっ、なるほど!』って思えるので、やっぱり人によっては大人にダメだと言われた子もいましたけど、そういう人に出会っちゃうと折れちゃうし、『大丈夫。行けよ!』って言われた人は伸びると思う。
いまどき、「鼓舞される」という表現を自分で使えるのは、大学生でもしっかり本を読んでいる人間だけだが、大学教員をやっているとそういう若者に出会うことの方が珍しい。
「スタートボタン」という比喩を使う言語感覚も良いセンスだ。これも同様で大学生でもこんな比喩を使える若者は滅多にいない。この発言だけで、彼女がふだん物をよく考えている女性だということが分かる。バラエティ番組などで彼女が話している場面は時々見たことがあったが、こんなふうに的確な言葉を使えることは想定していなかった。
高橋みなみは、どちらかというと「三の線」(三枚目)の役どころが多く、今回のように「かしこさ」「知性」をはっきり見せたことはなかった。しかも番組全体を通して、「二の線」(二枚目)としての役どころを立派にこなした。
あらためて高橋みなみの発言を文字に起してみると、とても分かりやすい表現で無駄がない。
スタジオでは、若者から「僕らは(プラスを作ろうというよりも)マイナスを作らないという発想」だという発言があり、新浪剛志の「僕らはプラス(を作ること)しかない」という発言とのギャップが生まれた。
『さとり世代 ~盗んだバイクで走り出さない若者たち』という本で、現代の若者について分析した原田曜平・博報堂ブランドデザイン若者研究所研究員も登場し、「経済が成熟ステージに入った後の若者たちはどうしても親からもらった生活環境が落ちないということに意識が注がれる」と発言。
「ブラック企業」や「非正規雇用」など<働き方>の問題もテーマになる。遥洋子が「十数人いる甥っ子は、ほとんどが非正規だ」と身内の実状を明らかにして、「一昔前、『自由な働き方』と言っていたフリーターが4、50代になった今の暮しぶりは貧困」だと指摘する。
このあたりは「夢を持とう」という新浪剛志や「石の上にも3年」と我慢を主張する経営者らと、それらの「おじさんの思考」を批判する宇野常寛が「世の中厳しいから我慢しろよって、ごく狭いものに一生懸命で、誰も信じないお題目を唱えて、おじさん、おばさん経営者に気に入られる若者を演じて、むりやり正社員にならないと人生、ゲームオーバー」などの意見を展開して激しく対立した。
新浪が「(社会を)変えようと思ったら投票に行かないと…」と<政治への参加>が争点になった後で高橋みなみが発言した。
高橋みなみが語る「若者の政治への意識」
それに私、(投票で)変わるとは思ってないけど、行ってるんですよ。世間一般の10代、20代で投票で何か変わるとは、正直、大人にまったく期待してないと思います。何をどうしたら良いのかというと、若物の力のぶつけどころ、というのもそうだし、大人も正直、変わらないといけないところもあるな、と私は思います。
グループでやっていると思うんですけど、若い人たちが入ってくるんですよ。(私は)22歳なんですけど、14歳くらいの子が入ってきて、いろんなことを教えなきゃいけないと思って…。私、1 期生なので、(向こうは)15期生とかなんで、『これこれこうで、こういう歴史があってね』『(AKBは)こういう軍団でね、こういうことやっていかないといけない』とか思っても、若い子たちって、『えっ?』って感じなんです。若い子たちもルールがあって、若い子たちとして生きてきているから。…となった時に私たちが若い子たちに合わせて、一緒に作っていかなきゃいけないんだということにすごい気づいたんですよね。
高橋みなみの立ち位置は、若者と大人の両方について長所と欠点を理解しているという異次元のポジションだ。対立する2つの立場を「つなぐ」役割と言っても良い。通常の討論番組ならば、バランス感覚に優れた評論家などが演じる役割だ。
番組は、飼い主から捨てられた犬の引き取り手を探し、犬のケアに引きこもりの若者を参加させて社会復帰に導く社会的起業を行った女性など、「低収入でも生きがい重視で働く若者たち」をVTRで紹介する。このVTRは今の若者にもしっかり目標を持って生きる人間たちが少なからずいると希望を与えるものだったが、就活に失敗して秋葉原でライブハウスを経営する仕事を始めたという30代の女性はスタジオで「起業の仕方を誰も教えてくれなかった」と体験を語り、社会学者の古市憲寿もそうした起業をする仕組みでは日本は北欧諸国と比べても未成熟だと指摘した。
「失敗してもリスクを社会が負う仕組み」の必要ではないかと、スタジオの討論は収れんされていく。
最後に司会の三宅民夫アナは高橋みなみに全体の議論を締めくくる感想を振った。
アイドルなのに討論番組で「まとめ」の発言
今回、若者の側にいるんですけど、私は大人と話すのがすごく好きなんですよ。けっきょく私たちって、私、今、22歳ですけど、(大人の)みなさんの方が絶対人生を生きていて、たくさん、いろんなことを経験しているわけだから、いろんなことを吸収するには、やっぱりコミュニケーションというか、話を聞いた方が絶対、私たちのためになると思うので、やっぱり若者で固まった方が良いという話もありましたけど、結果、全員でやった方が大きい力になるのではないかなとは思います。
番組の流れをまとめたのは、高橋みなみ。
世代を超えて、これからの日本社会を若者も大人も一緒に作っていこうという発言、しかも、単なる優等生的な発言でなく、彼女なりの経験に裏打ちされた、確信を持った発言で、見事に番組を締めくくった。
よく考えてみれば、アイドルがNHKの討論番組で「まとめ」の役をこなすなど、聞いたことがない。
インターネットでも彼女の「大人」の発言は話題になった
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「高橋みなみ、NHK討論番組内での発言が『大人過ぎる』と話題に~仕事観、世代間問題…」
雇用や社会保障など日本のさまざまな問題について討論するテレビ番組『NHKスペシャル シリーズ日本新生 ニッポンの若者はどこへ?』が1月11日19時30分~放送され、同番組内でパネリストとして出演したアイドルグループ・AKB48総監督の高橋みなみの発言が、「大人過ぎる」「アイドルの発言とは思えない」などと一部ネット上などで早くも話題を呼んでいる。 本番組は、ローソン代表取締役CEO・新浪剛史や映画監督・井筒和幸、評論家・宇野常寛などの論客と一般の人々が、広い世代・ジャンルから集まり、経済や社会の問題などについて討論し、「大人の心配と若者の本音」をぶつけ合うという企画。その中で高橋は「若者世代」「アイドル」代表として出演した。(中略) こうした一連の高橋の発言を聞きながら、企業経営者である新浪をはじめ、スタジオの“大人世代”は一様に大きくうなずきながら納得する様子を見せていたが、日頃から大所帯の人気グループを束ねる中で高橋が培ってきた「大人の思考」が垣間見えた格好となった。
出典:Business Journal
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討論番組の「価値」を決めるキャスティング
私自身、高橋みなみの「知性派ぶり」はこの番組で初めて見たが、彼女を別にして、討論番組として見ても興味深い内容だった。
討論番組では、出来の良し悪しを決める最大のポイントは<誰を出すか>というキャスティングだ。
宇野常寛、古市憲寿、遥洋子らの論客に加えて、AKB高橋みなみと来れば、普通は「色物」(華やかさ、親しみやすさを求めるキャスティング)として「視聴率」を獲得するために登場させたと考えるのが普通だろう。少なくとも民放のテレビ番組だったら、硬い議論でもタレントを加えて、話の流れに茶々を入れさせて和ませる。そんな感じだ。それが「色物」にとどまることなく、堂々と自分の意見を披露し、「知性派」としての顔を見せた。これは視聴する者にとっても予想外の出来事だった。高橋みなみは今後、「知性を求められる番組」でも活躍する機会が増えることだろう。
『紅白歌合戦』での大島優子のAKB脱退宣言で第一世代からの世代交代が一気に進むAKBだが、高橋みなみは「トークもうまい」「バラエティだけでなく、硬いテーマもこなせる」という評価で、一本立ちすることも可能かもしれない。しばらくは「AKB総監督」という役割での「大人」の立ち位置は生命線だろうけれども。
それにしても、こうしたキャスティングをしたNHKの制作スタッフのセンスは脱帽ものだ。
「ブラック企業」や「非正規雇用」などは、経営者側、労働者側で主張が明確に異なり、ともすれば政策論争、場合によっては政治的な論争になりがちだ。
この番組でも、そうした<政策>の議論や投票などの<政治参加>をめぐる議論にもなったが、高橋みなみという「中立点」あるいは「触媒」が存在することで、立場の違いを超えた妥協点や議論の集約点に向けた「何やら楽しげな、建設的な議論」に変化した。
一例を挙げれば、番組内で「夢」に向かうことの大事さを強調する大企業CEOの新浪剛志に対して、先鋭的に批判する遥洋子や宇野常寛が、高橋みなみが混ざったことで、攻撃性を全面に出せずにユーモラスでなごやかな口調になる、という「たかみな効果」が見てとれた。
進化しているNHKの討論番組
今回の『NHKスペシャル シリーズ日本新生』は以前放送されていた討論番組『日本の、これから』(2005年~2011年)の後継番組だ。『日本の、これから』は、「格差社会」「未婚社会」「無縁社会」など、その時々に話題になった「社会のありよう」をいち早くテーマにしてVTRで取材しては材料にして討論した。
なかでも2010年に「日韓の未来」問題を扱った時には2つの国の若者同士が本音でぶつけあった。隣のスタジオに集められた若者たちが携帯に似た端末で「つぶやき」を書き込む一種の疑似のツィッターが用いられ、日韓の若者の「つぶやき」が画面に表示された。展開される議論やVTRに合わせて、「若者の本音」が疑似ツィッター上に表れ演出だった。「経済的に韓国の会社に抜かれているとは知らなかった」「(同じパフェを)みんなで食べる習慣があるって面白い」「相手のことを知ればもっと仲良くなれるのでは?」(正確な表現までは覚えていないが)などの、番組の展開の見ながらの感想を同時並行で知ることができた。
取材部分(お互いに知らない日韓の習慣や経済など)と議論の部分が融合し、疑似ツィッターともミックスされていた。
疑似ツィッターによる「つぶやき」が画面下に出てくることで、視聴者も参加しているような臨場感はとてもリアルで、「日韓の未来」は、それまでのテレビにおける討論番組の歴史に新たな方法論を打ち出す画期的なものだった。
『日本の、これから』などで蓄積されたNHK制作陣の「討論番組づくり」のノウハウが今回の番組にもつながったのだろう。
議論が下手で、熟議ができないと言われる日本人。
そんな日本人に向けて、NHKの制作スタッフが魅力的な討論番組を作るために研究を重ねていることが見てとれる。
簡単なようで実は難しい討論番組
「討論番組」は、スタジオで出演者が話すのがメインなので、視聴者もテレビ制作者も「簡単に作れる」と思いがちだ。
だが、実際にはそれぞれの出演者がどんな話をするかまでの細かい台本はないため、実はとても難しいジャンルだ。
政治的なテーマを含むことが多く、「公立中性」「不偏不党」を求められるNHKにとっては、毎回、どう裁くかで議論を費やすことだろう。
司会者の進行での「機転」も問われ、議論を盛り上げたり、偏りがないように多角的な論点を出す必要がある。そのための取材VTRやデータのフリップなどの「議論の材料」も用意しなければならない。
そして、それらの材料を使って、議論が建設的なものにするためには、誰がどこで話すかという「想像上の台本」を想定しつつ、議論同士が白熱して、互いが触発されてそれぞれの論者にも新しい視点が見えてくる瞬間が訪れるようになると、「討論番組の成功」ということになる。
今回の『NHKスペシャル 日本再生』は、高橋みなみが入ったことで討論がぐっと身近になった。
彼女のキャスティングで番組そのものが成功したといえるだろう。
景気回復、TPP、集団的自衛権、教育改革、憲法改正など、他にも日本人が論じるべき<テーマ>は目白押しだ。
この番組の今後の健闘を期待したい。
それとともに、いちやく知性派アイドルになった高橋みなみの今後のウィングの広げ方も楽しみだ。
2014年1月10日 facebook Yumiko Yokota
きょう発売の中央公論にて「AKB総監督 高橋みなみが語る『リーダーの心得』」というテーマで、東大の本郷和人教授とたかみなちゃんの異色対談を司会・構成しています。
本郷教授のAKBに対する深い知識と思い入れにも驚愕しましたが、間近で見たたかみなちゃんは、お人形さんのようにかわいくて、その一方で22歳とは思えないほど老成した部分も感じさせる、かっこいい女の子でした。
この若さで国民的アイドルに昇り詰めるには、もちろんプロデューサーにめぐりあえたことや彼女自身の持つ運の強さもさることながら、集団の中で流されることなく、つねに自分に打ち勝ってきた精神力があったからだと思います。
おんなのこマネージメント論としても読んでいただければ。
アイドルには全く興味ありませんでしたが、たかみなちゃんは好きになりました・・・と相手に思わせることができるのは、やはりアイドルに必要な大事な資質なんだろうなという気がします。
2013年7月19日 松山淳 『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ トリックスター・リーダーシップ』 ソフトバンク新書
10. AKB48高橋みなみのリーダーシップ
今や子どもからお年寄りまでAKB48の存在を知らない人はいないであろう。
まさに国民的アイドル・グループとしてテレビ、ラジオ、雑誌に欠かせなさい存在となっている。
プロデュースは秋元康氏であるが、グループ全体を率いているのは、「高橋みなみ」というリーダーである。
筆者は、AKB48のことをよく知らなかったが、自己の盲点に意識を向けるアンビデクストラス・シンキング「二刀流思考」の一環として、ある時、AKB48のドキュメンタリー映画を観賞した(2012年)。
『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』と『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?』(C)「DOCUMENTARY of AKB48」製作委員会)の2作品である。
そのDVDで高橋みなみというリーダーの存在を初めて知り、そのリーダーとしての才覚に、驚いた。
まさに「リーダーらしいリーダー」がそこにいたからである。
仲間とともに笑い、泣き、そして時に厳しい言葉を口にできる高橋みなみは、優れたリーダーのお手本であろう。
しかし、高橋みなみは映画のなかで、かつての自分が「リーダータイプではなかった」ことを告白している。
リーダーシップは、先天的? or 後天的?
この問いに、よく巡り合うが、筆者は明確に「リーダーシップ後天論」をとる。
コーチングや研修を通じてリーダーシップが開発されていく現場にいる人間としての実感が、その論拠である。
そして、リーダータイプでなかった人間が、みごとなリーダーへと変身した高橋みなみという存在を考えると、AKB48のドキュメンタリー映画でみせる高橋みなみのリーダーシップは、「リーダーシップ後天論」の証左として貴重なものだと思う。
筆者は、拙著『バカと笑われるリーダーが最後に勝つ』(ソフトバンク新書)にて、坂本龍馬やスティーブ・ジョブズとならべAKB48高橋みなみのリーダーシップについて述べた。
本には記していないが、映画でみた高橋みなみのリーダーの姿から強く感じるのは次のことである。
リーダーシップは「信念」と「覚悟」に左右される
「信念」と「覚悟」。
いずれもリーダー論としては定番のキーワードである。
高橋みなみは優しい。
そして時に、厳しく人とコトにあたることができるのは、「嫌われる覚悟」をもっているからだ。
またその「覚悟」を支える何かしらの強い「信念」をもっているからであろう。
周りのメンバーたちは尊敬の念をもって高橋みなみという存在を認めている。
「『たかみな』(高橋みなみの愛称)は、すごい」「真似できない」と、AKB48の大島優子や篠田麻理子や小島陽菜が、ため息まじりにインタビューに答えていた。
リーダーシップを考えていく時に、その人を支える「信念」は今後ますます重要な概念としてクローズアップされていくと思う。
高橋みなみは、10年後、AKB48の枠を超えたリーダーとして活躍していることだろう。期待したい!
2013年2月28日 『AKB48の戦略! 秋元康の仕事術 (田原総一朗責任編集)/秋元康』より
リーダーシップとは天性のものではなく、環境が作るもの
田原:前田敦子さんが抜けたAKB48は、高橋みなみさんがますます牽引していくね。
僕はテレビなんかで、「彼女は当時の総理大臣よりはるかに強いリーダーシップがある」と何度か言ったんです。AKB48はチーム・キャプテンがいたけど、全体のリーダーが任命されていたわけじゃない。でも、誰もが彼女がリーダーと認めていて、今回AKB48全体の「総監督」というものに就任すると。
秋元:高橋みなみという稀有(けう)な才能を持った子がキャプテンになったとき、本当にすべてのエネルギーを前に向けたと思いますね。本人はこんなこと絶対に言いたがらないでしょうけど、僕は高橋みなみは本当に政治家になるべきだと思います。あんなにリーダーシップのある子はいませんよ。
田原:秋元さんの考えるリーダーシップって、どんなことですか?
秋元:僕はそれを、高橋みなみに教えられました。リーダーシップとは天性のものではなく、環境が作るものだと。彼女に最初からリーダーシップらしきものがあって、それをオーディションで受かった直後から発揮したり、みんなを集めて聞いた不満や不安を僕にぶつけてきたりしたわけではないんです。高橋みなみは、本当に誰かの後についていくような子だった。ところが、お姉さんたちが卒業していなくなってしまい、もう頼る人もまとめる人も誰もいなくなったとき、彼女が輝き出した。やらざるを得ない状況が、リーダーを生み出した。
田原:彼女は、自分から手を挙げたんですか?
秋元:いやいや、先輩たちがいなくなり、このままではチームワークどころじゃないと、みんなで円陣を組んだときです。円陣を組んで「チームA!」とコールするんですが、やる人がいない。どうしようかと互いに顔色をうかがっていたら、誰かが「みなみがやれば」と言った。「じゃ、やるか」というのが、きっかけなんです。
そこから高橋みなみは俄然、強いリーダーシップを発揮していく。これは僕も全然ノーマークで、彼女がそうなるとはまったく思っていなかった。彼女のリーダーシップは、それはそれは見事なものです。
高橋みなみは痛みの分かっているリーダーだから、説得力がある
田原:どんなふうに見事なの?
秋元:痛みの分かっているリーダーだから、すごく説得力がある。例えば、メンバーの女の子が卒業していく。みんなは「おめでとう」「お疲れさま」「頑張ってね」と言って終わる。当たり前ですけど。ところが高橋みなみは、その子を呼び、ものすごく怖い形相で「お前は絶対に戻ってくるな」と言う。「もう、あなたの退路は完全になくなったと思いなさい。甘えていてはダメだ。それくらい、あなたには期待しているんだから」みたいなことを、えんえんと言うんですよ。
田原:高橋みなみは1991年4月8日生まれか。まだ21歳で、すごいね。
秋元:すごいです。いじわるで言うんじゃないんです。甘えた気持ちで、またAKBに戻ればいいやなんて、中途半端に思っていてはダメ。命がけでやれと。彼女たちのためにできることはなんでもやるという思いがあって言うから、説得力があるんです。
博多にHKT48劇場ができたとき、そこの子たちがみんな14歳くらいで右往左往していた。たまたま東京でAKBメンバーと一緒になる機会があって、向こうのリーダーの子が高橋に「どうやってまとめたらいいでしょうか?」と相談したんです。すると、スケジュールが立て込んで選抜メンバーがへとへとに疲れていたときだったんですけど、高橋みなみは「HKT48のメンバーを全員呼んで」と言って、車座になって2時間しゃべった。話が特別うまいわけでもないけど、ちゃんと伝わるんです。なんだろうな。話がうまいとか判断力が的確とか、そういうのとは違うリーダーとしての才能でしょうね。
2011年11月6日 スペースシャワーTV 『スペチャ』 大本彩乃(Perfume)
――アナタが“先輩・上司にしたい”アーティストは?
のっち: 私は……(フリップに「AKB48 高橋みなみちゃん」)たかみな!
臼田あさ美(MC): へぇ~!意外な答えですね!
ぺっちゃん(パペット人形): ちょっと理由を教えて教えて?
のっち: 年下なんですけど、収録で一緒になったりする時に、あのガヤガヤしたAKBの子たちを、一気にガッてまとめあげる、あの感じがすごいかっこいいなぁと思って。私もまとめられたいな、みたいな。
ぺっちゃん: (まとめ)られたくなっちゃうんだね~(笑) いや素質持ってんだよね、リーダーのね。
最終更新:2014年09月08日 01:30