卓上ゲーム板作品スレ 保管庫

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takugess

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だれでも歓迎! 編集
414 名前: NPCさん 投稿日:2005/09/21(水) 15:36:10 ID:???
ちょっと疲れてるんでここ借りる。
ここんとこまた一杯ゲーム買ってるんだけどどれもさっぱりやる機会がない。
これじゃあいかんとプレイ機会の獲得を求めて脳内決起集会を開いちゃあ脳内憲兵に追い散らされる毎日です。

ところでさあ、ALFで精霊との契約の代償が、細かい指定の一切ない完全フレーバーになった訳だけど、
それはつまりこういうエレメンタラーもありってことでいいんですかね。
たとえばこんなオープニング。
**

こいつら精霊どもは、実は俺を苦しめて喜んでるんじゃあないかと思うときがある。
たとえば、飯の味が判らなくなったとき。
たとえば、酒に酔えなくなったとき。
たとえば、……愛した女の顔も思い出せなくなったとき。

俺はボトルから酒――今となっては泥水よりも忌まわしい――を一口呷り、すぐさま吐き棄てた。
人生の最良のパートナーだったはずのそれは、いまや惰性と苛立ちそのものだ。
ボトルを地面に叩きつけ、俺を見下ろす精霊どもにがなり立てる。
「ええ、どうだ。これで満足だろう」
奴らは何も応えない。
「貴様らときたら俺のささやかな愉しみを根こそぎ持っていっちまって、おかげでどうだ、俺はお望みどおりの立派ながらんどうになったぞ」
何も応えない。
「この空っぽはお前らの所望するところの奈落の血でしか購えん。殺し合いでしか満たされんのだ!」
応えない。
「ええ、どうだ! 満足だろう、満足だろう!」
応えない。じっと押し黙って俺を見下ろすだけだ。
……虚空をにらんでわめき散らすそんな俺の姿は、他の連中には哀れな酔っ払いとしてしか映らないだろう、その証拠に。
ちゃりん。誰だかが放ったコインが俺の足元で跳ね、転がった。
そいつを遠慮なく拾い上げ、懐に仕舞いこもうとして――吹き出した。
は、は、は。今の俺にとっちゃあ、ずいぶんと過ぎたお恵みじゃあないか!
その”剣の刻印”の硬貨を握り締め、俺はとうとう笑いを堪えられなくなった。
は、は、は、は、は――。



415 名前: NPCさん 投稿日:2005/09/21(水) 15:36:39 ID:???
暗闇にかざした金貨から、うっすらと幻影が立ち昇る。
そして現れた青の導師は俺の姿を見るなり吐き棄てる。
『――相変わらず腐っているようでなによりだ』
すまし顔のいけすかんチビ助め、このアマは何十年経とうが変わりやしない。
手ずから俺の人生をメタメタにしやがった癖に、いけしゃあしゃあとクソみたいな説教をよこしやがる若作りの老いぼれめ。
「挨拶はいらん、誰を殺せばいい? そいつを殺すのは愉しめそうか?」
『ああ、存分に堪能してもらおうか。お前のような狂死に狂いのためにあつらえた、立派な狂人がターゲットだ』
あとに続く形式ばった指令の文言を聞き流しながら、口の中で悪態をつく。
他の奴には任せられんと来るか。クソッ垂れの若造どもめ、役に立てんなら死んじまえ。
欠伸をかみ殺しながら、長話が終わった頃を見計らって問うた。
「で、注文はそれだけでいいな?」
それに答えて、導師はああそうだ、と付け加える。
『この仕事を死に場所にしようなんぞ考えるんじゃないぞ、お前は世界のために働いて、その後で好きな肥溜めを選んで野垂れ死ね』
畜生め。
「俺には戦場を死場にする権利すらないのか。ああいいとも、やってやるさ。
 それが片付いたら貴様のベッドの上でクソを撒き散らして死んでやるからな」
『死んでみろ、地獄の底から引きずり出して働かせてやるから。……任せたぞ。飲んだ暮れの屑にもシャードの導きあれかし』
それだけ言い棄てて、ぶつん、と音を立てて影は消えうせる。
俺は通信を終えただのコインに戻ったそれを、目に付いた浮浪者の後ろ頭めがけて投げ付けた。
最悪の気分だった。もう金なんぞいらん。飲み食いする振りも、眠る真似やらももう止めだ。
とっくの昔に人間なんか止めちまったんだ、感傷じみた下らんままごともさっさと止めてしまうべきだったのだ。
死後の安息まで否定されて、俺は死ぬまで――もとい、死んでからも殺し続けるのだ。そう、シャードと精霊の導きのままに、だ。
沈みきって投げやりになったまま、俺はのそのそと歩き始める。何もかも落っことした死に損ないの歩みだ。


416 名前: NPCさん 投稿日:2005/09/21(水) 15:37:17 ID:???
キャラクタ設定。10代の頃から年老いたいままでずっと現役で通した凄腕のエクスカリバー。
しかしある出来事がきっかけですっかり酒びたりになり、ここ十数年はほとんど指令をこなしていない。
ただしその実力は折り紙つきで、ごく偶に、本当に他の誰にも任せられないような大きな仕事が回ってくることも……。
みたいな。考えたのさ一人で悶々と。ああこのキャラで遊びたい。俺カッコイイに満ち満ちてるこのキャラで。

と、ここまで長々と書き散らかしたけど何が言いたいかってったらつまりシェルリイ師匠愛してるとそういうことです。

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