黒死病(こくしびょう)

概要

デスティニーに登場した病気。実在するペスト菌による感染症である。

登場作品

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デスティニー(PS)

7年前のファンダリア内乱を終結させるきっかけになった病。チェルシーの母が感染し亡くなった。


ネタ

  • ペスト。ペスト菌による感染症。症状は、発熱、脱力感、頭痛などがある。感染して1-7日後に発症する。感染者の皮膚が内出血して紫黒色になるので黒死病とも呼ばれる。感染ルートや臨床像によって腺ペスト、肺ペスト、敗血症型ペストに分けられる。人獣共通感染症かつ動物由来感染症である。ネズミなど齧歯類を宿主とし、主にノミによって伝播されるほか、野生動物やペットからの直接感染や、ヒト―ヒト間での飛沫感染の場合もある。感染した場合、治療は抗生物質と支持療法による。致命率は非常に高く、治療した場合の死亡率は約10%だが、治療が行われなかった場合には60%から90%に達する(これはエボラ出血熱の40〜70%よりも高い)。世界の歴史において古来、複数回の世界的大流行が記録されており、14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されている。1894年の香港における発生時、パスツール研究所のアレクサンドル・イェルサンや日本の北里柴三郎によって原因菌が突き止められ、有効な感染防止対策がなされ流行は減ったが、近年でもペストの感染は続いている。2004-2015年で世界で56,734名が感染し、死亡者数は4,651名(死亡率 8.2%)である。
  • 世界史の教科書に掲載される奇妙な「くちばしマスク」は17世紀のフランスの医師が考案したもの。17世紀のヨーロッパでは、ペストの治療にあたる医師たちは、独特な防護服を身にまとい、鳥のクチバシのようなものが付いたマスクを着用していた。以来、この格好は不吉なイメージを帯びるようになるが、こんなマスクを使った理由は恐ろしい病気の本質を理解できていなかったため。
  • 歴史上3度にわたる世界的流行をみている。第1次は、6世紀の「ユスティニアヌスのペスト」に始まって8世紀末まで続いたもの。第2次は、14世紀に猖獗を極めた「黒死病」から17世紀末にかけてのもので、オスマン帝国では19世紀半ばまで続いた。第3次は、19世紀末から21世紀まで続くものである。




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関連項目

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最終更新:2025年10月15日 11:26