テイルズ オブ レジェンディア
対応機種:PS2
発売日:2005年8月25日
固有ジャンル:絆が伝説を紡ぎだすRPG
キャッチコピー:「信じる思いを力に変えて」
主題歌/歌手:TAO/Do As Infinity
メインキャラクタデザイン:中澤一登
開発:チーム・メルフェス
初回予約特典:「テイルズ オブ」シリーズ10周年記念作品となるPS2「テイルズ オブ ジ アビス」のプロモーション映像、鈴村健一氏、広橋涼さん、浅野真澄さんら声優陣が参加したインタビュー映像、新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏によるミニサントラなどを収録した「プレミアムDVD」
- テイルズオブシリーズの7作め。
- 藤島康介、いのまたむつみの二大絵師で代表されていたシリーズに新風を巻き起こす意味で新たな絵師が投入された。
- 両絵師の画風とは全く対極の絵師を登用した件についてはシリーズファンの間で賛否が真っ二つに分かれた。
- 良くも悪くも、後にも先にも、強烈な印象を与え続けるテイルズオブシリーズの中でも特に異彩を放つ異色作である。
- 異色過ぎて34万本の売り上げを記録。TOR:60万本、TOA:55万本の間に挟まれる形となり、テイルズファンの間での需要と供給の落差が数字で浮き彫りとなった形である。
- というより、発売3日前に「ジアビス(以下A)」の制作発表(絵師その他でも結構な批判を食らったためか)、Lの発売後の人気投票でも、まだ発売してないAの主人公がセネルを差し置いて一位に輝いたりと、ロクな事にならない。
- そのため、一時期「(Lは)Aの前座」呼ばわりされたことも…。結果としてLの扱いがかなり希薄な印象となった。この出来事は一部で「夏の惨劇」と呼ばれている。
- 主題歌を歌ったTAOが解散してしまったのもその一つ。もっとも、やはりテイルズオブシリーズのアスタリアにて復活を遂げている。
- 戦闘などのシステム周りは全てTOEなどPS時代のものを踏襲。そのため、TOD2やTOS、TORを経て徐々に進化してきたシリーズの流れの中、敢えて時代に逆行した形となる。
- そのため、シリーズの更なる進化を望んでいたファンの間からの評判はあまりいいものであったとは言えなかった。
- しかし、BGMやシナリオは高く評価されている。BGMに関しては「やった事が無いけどサントラは持ってる(BGMが好き)」という人もいるほど。
- 打ち込み主体のテイルズシリーズにしては珍しく、オーケストラやバンドの生演奏をふんだんに取り入れている。
- また、一部ムービーはサラウンドシステム「ドルビープロロジックII」に対応しており音楽へのこだわりがうかがえる。ちなみにサラウンド音響を採用しているのは今のところレジェンディアとヴェスペリアのみ。
- 今作の作曲家である椎名豪氏はファンから再採用を強く求め続けられ、バーサスを皮切りにマイソロ3やレーヴ ユナイティアにも一部楽曲を提供し、ゼスティリアにて遂にマザーシップにカムバックした。
- ゼスティリアとは、遺跡繋がりがあるのも面白い。方や海が題材の一つで、方や船が存在しない文明の世界ではあるが...。
- プログラミング上のデータ量が桁違い。普通のRPG二本分のデータがDVD-ROMに詰まっている
- 容量オーバーが響いて色々削らざるを得なくなった結果が製品版となる
- とはいえ、プログラミングが甘いところもある。
- ボス戦との戦闘開始時でさえもレベル差によっては平気で雑魚呼ばわりしたり、仲間キャラ・人間(水の民)キャラとの戦いに勝利しても普通の雑魚モンスターを倒した時のようにはしゃいだりしている。戦闘開始時や戦闘終了後のボイスパターンには工夫が欲しかったかもしれない。
- 仲間の加入時、離脱時には「〇〇が仲間に入った!」や「〇〇はみんなと別れた」というメッセージが登場するが、これが異様に鬱陶しい。闘技場に挑戦する際にはいちいち仲間全員との加入のメッセージが現れたり、自由行動でセネル一人になる際にも律儀に離脱や加入のメッセージが現れたりする。
- バトルに参加出来るかが基準なので、後者は離脱の事情によってはたまに無茶苦茶なメッセージにもなる。
- セネルが落とし穴に落ちてウィルと離れ離れになるイベントにて、早速「ウィルはみんなと別れた」のメッセージが画面に現れた際には誰もが(何なんだこのゲーム……)と思ったに違いない。
- ノーマがダンジョン内で病気にかかってしまいバトルに参加できなくなるというイベントがあるが、その際にも隔てなく「ノーマはみんなと別れた」と表示される。ノーマが埋葬される光景を想像してしまったら負け。
- 台本の量が15冊以上もの分厚さだと言われている
- キャラクターの手足の収縮加減や膨張具合などの演出強化にかなり力を入れているのがわかる
- マイソロシリーズに出演する際も、ちゃんとこの3Dモデルの変化は取り入れられている。
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レジェンディア・台本 |
このうちの約半分近くは削除されたと言われている
実に勿体無い話だ
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- メインシナリオは七章構成だが、実は章ごとに全部担当ヒロインが変わっている
- 一章「シャーリィ」二章「ノーマ」三章「クロエ」四章「ステラ」五章「シャーリィ」六章「クロエ」七章「シャーリィ」となる
- しょっぱなからクライマックス(いきなり急展開するストーリー、ミミー、フェロボンの洗礼的な意味で)
- 戦闘の難易度はかなり低めであり、基本的には普通に○ボタン連打しているだけで勝てると言われるほど。
- ボス戦などにも特に戦略を立てる必要がなく、容易にハメ殺せてしまうことでやり込み派のユーザーには物足りなさを指摘する声も上がった。
- シリーズ初の剣を使わない主人公が登場。投げ技があったり、術技も「驟雨虎牙破斬」「輪舞噴竜連撃」など漢字六文字の名称、とんでもない数の術技名没ボイスがある。
- このころの作品の目玉であった「秘奥義」が没になっていたこともガッカリされた。
- コスチュームもSから引き継いで存在するが周回ごとに固定と、これまた逆行している。
- だがモーションキャプチャーを初めて導入するなど、新しく開発された要素もある。
- 基本が実写取り込みであったがゆえに人間離れしたような複雑な動きをさせづらかった面もあった。
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レジェンディア コスチューム |
上画面が正装 (男性陣はジェイのみ短パン、女性陣はチア衣装とパレオに分かれている)
下画面が着ぐるみ (セネル:パンダ ウィル:ライオン モーゼス:サル ジェイ:ネコ グリューネ:コアラ クロエ:イヌ ノーマ:クマ シャーリィ:ウサギ)
という区分になっている。
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- この作品が異端視されるのは、絵師はもちろんのこと、そもそもテイルズスタジオが手がけた作品ではないことが挙げられる。
- ナムコ本社内でスタジオとは別に結成された新規チーム・メルフェスにより開発されたもので、
当時のナムコ本社にいた鉄拳やソウルキャリバーを始めとする数々の精鋭たちが結集して構成されたチームとなる。
- チーム・メルフェスは正真正銘このレジェンディアのためだけに構成されたチームであり、このTOLを最初で最後としていることで現在では幻のチームとなった。
- だがこの作品を機会としてテイルズオブシリーズに関わってきたプログラマも多数おり、
それらの人材は現在テイルズスタジオでテイルズに関わり続けているわけだが、
彼らにとっても最も思い入れの深い作品だけに、いつか再び手掛ける機会を窺っているという。- が、発売から11年近く経った今でも移植もリメイクもその話すらないと言う数少ないマザーシップタイトル。
- マザーシップで現在もまだ移植もリメイクもされていない唯一のタイトルになってしまっている。
- TODは9年、TOHは5年とオリジナル版からの移植もリメイクもなかったことを考えればそれほどのことでもない。
- ちなみに元メルフェススタッフは今でもテイルズスタジオの各部署やバンダイナムコゲームスに散らばっている。他会社に移籍したわけではないのでその気になれば再結集は可能かと思われる
- シナリオライターの田中 豪氏や、モデルグラフィックなどに関わった岩本 稔氏などにとってはテイルズシリーズに関わった出発点であるため、インタビューの際には殆どレジェンディアを切り口とした形でコメントしている。
- 田中氏は今、ビバテイルズオブマガジンのコラムにて、大量に存在するレジェンディアの裏話を絶賛連載中である
- 基本的にはリメDとLとGのライターと前置きした上でのコラムなんだけども、何故かリメDの話は一切せずGの話もそれなり、ほぼ8割がたLのコーナーと化してるよねあれ
- これらのスタッフは一度マイソロ3にて結集し、没秘奥義の搭載に貢献した。
- バンナムのWiiの開発計画に「ソードオブレジェンディア」なる作品が入っており、それが続編ではないかと噂されていた。ただしお蔵入りになったので真相は不明。
- 都合上カットされた第3部「エクストラシーズン」なるものもあるらしい。「エクストラシーズン」については大陸編だとか第二の遺跡船が降ってくる異星人襲来シナリオだとか噂されている。だが、真相は闇の中。
- こんだけ広大な世界が遺跡船の外に広がっているのに使われないというのももったいない話だ
- 主人公たちが活躍する地域を中心に、世界にはまだまだ広い大陸がある... というのは、ベルセリアにも採用された。レジェンディアがリメイクされたら、大陸編を作らないとしても異海探索に近いシステムは作られるだろう。
- 海外版ではなんとキャラクエのボイスが丸々カットされてしまっている
- なんでそんなことを…。キャラクエからが本番なのに
- だが、キャラクエ序奏におけるイザベラさんのオペラはちゃんと向こうの外人声優が再現してくれた
- TOL出演声優は以降のシリーズのサブキャラ敵キャラ声優再出演率が何故か異様に高い
- あとは小清水さんと神田さんが出ればそれでコンプなんだなぁ・・・もう残り二人なのかw
- その小清水さんもゼスティリアに参戦する事が決まってしまっているためあとは神田さんだけである。
- 小清水氏に関しては更にもう一度、なんとパーティメンバーとして再出演している。同氏曰く、シリーズのメインキャラとなるのは悲願だったらしい。
- 流石に…と言いたいがシャーリィ役の広橋さんが過去作に出演してたりもするからなぁ。
- 過去作も含めると主要キャストの八割近くが別のテイルズ作品に出演している事になってしまうという…。
- 「TOX」というタイトルはエクシリア発売までテイルズスタッフの間において「名称未確定のテイルズの代名詞」となっており、いくつかのテイルズの仮タイトルとして用いられてきたが、「TOL」はその中でも最もその期間が長かったと言う。
- そのせいで「とっくす」という略称で呼びなれたスタッフが「とる」に決まった時妙な違和感を覚えたとかいう話である。
- 古刻語でデザインされたTOXロゴもスタジオ内部には存在するとかいう話だ
- なお、そのエクシリアには今作のメインキャラの声優二人がサブキャラとして出演している。もっとも、エクシリアは敢えて過去作の声優から大量に採用したようだが。
- プロデューサーである豊田氏から発注された指示はただひとつ。「遺跡船を舞台にすること」
- 田中氏曰く、舞台を巨大船の中に限定することによって街の数を絞る目的の実利的なものであったという。
- どうも中澤氏は「海が舞台のRPG」という発注しか受けてなかったようで、それだけを縛りに好き勝手デザインした結果ああなったようだ
- TOLの製作会議では、最初からある程度の物語の方向性や主人公やヒロインなどの漠然としたキャラづけから始まり、その後上がって来たキャラデザなどから色々と影響を受ける形で二転三転していったという。
- 今後リメイクされる可能性は高いが、3D化や敵味方問わず秘奥義搭載、リンクアーツorチェイスリンク搭載、任意でのコスチュームチェンジ、闘技場での歴代テイルズキャラのゲスト出演追加、魔装備・ネタ装備追加と、削られたシーン追加は行われるだろう。
- 問題はチーム・メルフェスの再結成か。
- TOL発売当時、隠しダンジョンの存在がうわさされ、数多のプレイヤーがその真相を追い求めた
- しかしながら、具体的な発見には至らずに多くの挑戦者が挫折したという
- 2025/7/27に「テイルズオブレジェンディア20th anniversary party」の開催が発表された。森のホール21にてTOL単独イベントとなる。
- 出演者は鈴村氏(セネル)、広橋氏(シャーリィ)、千葉氏(ウィル)、浅野氏(クロエ)、白石氏(ジェイ)、川澄氏(グリューネ)、園崎氏(ステラ)。
- 水橋氏(ノーマ)、中井氏(モーゼス)のキャスティングができなかった点は残念。後はTOF2025には出演する小清水氏(フェニモール)、櫻井氏(ワルター)は来て欲しかったが。
- 「『テイルズ オブ』シリーズ イベント特番!30周年プロジェクト生配信!」にて鈴村健一氏が明かしたことだが、当時は「テイルズオブテン」という仮題がレジェンディアにつけられており10周年記念作品であることが仄めかされていた。ところが並行してテイルズオブジアビスが作られていることが収録中にわかり向こうが10周年作品なのかよと少し複雑な気持ちになったとの事。
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隠しダンジョン? |
これが発売当時に検証された隠しダンジョンと思しき画像
没データの一部であろうか
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よくわかる テイルズ オブ レジェンディア 人物相関図 |
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最終更新:2025年03月26日 23:27