弱きケモノ
「殺し合いなんて……とんでもないわ!!」
スールズの村に住むごく普通の主婦、ポプラは憤慨していた。
風貌は山羊そのもの。子供が泣いてしまうのではないかと思うような顔をしているが、本来は心優しい女性である。
その彼女がいま、怒りを抱いている。矛先は、このゲームの主催者ミクトランに。
命を玩ぶかのようなかの巨悪の言動に、当然の怒りを彼女は抱いた。
では、ミクトランにどう対抗すればいいのか?
まずは、自分と同じ考えを抱いたものを集めるべきだ。
辺境の村の一員に過ぎないがゆえに彼女は、誰よりも早く団結の必要性を感じた。
数というものは、時にはどんな権力者にも勝る大きな武器になる。
それを知っているからこそ彼女は、皆が団結しなければならないと思うのだ。
単に知っている者同士が集まるということではない。それでは逆効果だ。
意味の無い馴れ合いと、知らない人間を排斥する流れしか生まれない。
出来れば全員が団結するのが理想だが、しかしそこまで纏まるのは難しい。
それにミクトランのこともあるから、そこまでおおっぴらに団結することは出来ない。
ポプラは、首に填められたコウモリの装飾に軽く触れた。
しかしそれでも、ミクトランを倒すために団結しなければならない。
冷たい首輪の感触が、一層彼女の決意を固めた。
動く前にまず、皮袋の中を点検した。
何が与えられているのかを確認せずに動くのは自殺行為に等しい。
スールズの村に住むごく普通の主婦、ポプラは憤慨していた。
風貌は山羊そのもの。子供が泣いてしまうのではないかと思うような顔をしているが、本来は心優しい女性である。
その彼女がいま、怒りを抱いている。矛先は、このゲームの主催者ミクトランに。
命を玩ぶかのようなかの巨悪の言動に、当然の怒りを彼女は抱いた。
では、ミクトランにどう対抗すればいいのか?
まずは、自分と同じ考えを抱いたものを集めるべきだ。
辺境の村の一員に過ぎないがゆえに彼女は、誰よりも早く団結の必要性を感じた。
数というものは、時にはどんな権力者にも勝る大きな武器になる。
それを知っているからこそ彼女は、皆が団結しなければならないと思うのだ。
単に知っている者同士が集まるということではない。それでは逆効果だ。
意味の無い馴れ合いと、知らない人間を排斥する流れしか生まれない。
出来れば全員が団結するのが理想だが、しかしそこまで纏まるのは難しい。
それにミクトランのこともあるから、そこまでおおっぴらに団結することは出来ない。
ポプラは、首に填められたコウモリの装飾に軽く触れた。
しかしそれでも、ミクトランを倒すために団結しなければならない。
冷たい首輪の感触が、一層彼女の決意を固めた。
動く前にまず、皮袋の中を点検した。
何が与えられているのかを確認せずに動くのは自殺行為に等しい。
食料は、普通に食べていけば2日ぶんくらいだろうか。
水が少し少ないのは、水場に人を集めやすくする主催者側の目論見が感じられる。
そして、主催者側の与える武器。
ポプラは捨てていったほうがいいかとも一瞬考えたが、そこまでは出来なかった。
取り出してみると、それは動いている!!!
「ククク……クイッキー!」
元気よく鳴き声が響き、ザックから小さな動物が出てきた。
ポプラは、何か毒でももっているのかと警戒したが、そんな感じはしない。
「クイッキ?」
首を傾げるその小動物の愛らしさに、彼女の顔は思わずほころんでしまった。
ちょいちょい、と手招きすると、その小動物はポプラの手の中にポンを収まる。
軽くナデながらポプラは(ハズレアイテム……かしら?)などと考えていた。
水が少し少ないのは、水場に人を集めやすくする主催者側の目論見が感じられる。
そして、主催者側の与える武器。
ポプラは捨てていったほうがいいかとも一瞬考えたが、そこまでは出来なかった。
取り出してみると、それは動いている!!!
「ククク……クイッキー!」
元気よく鳴き声が響き、ザックから小さな動物が出てきた。
ポプラは、何か毒でももっているのかと警戒したが、そんな感じはしない。
「クイッキ?」
首を傾げるその小動物の愛らしさに、彼女の顔は思わずほころんでしまった。
ちょいちょい、と手招きすると、その小動物はポプラの手の中にポンを収まる。
軽くナデながらポプラは(ハズレアイテム……かしら?)などと考えていた。
【ポプラおばさん】
状態:無傷
所持品:クイッキー ???
行動方針:皆が団結するように動く
現在地:D5 草原地帯
状態:無傷
所持品:クイッキー ???
行動方針:皆が団結するように動く
現在地:D5 草原地帯