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テイルズオブバトルロワイアル@wiki

Sword Dancers

最終更新:2022年12月12日 20:12

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

Sword Dancers


此所は濃霧に包まれた廃村。
霧の向こうにあるは天国か、はたまた夢か。
“霧の向こうにある、夢の続きが見たい”
何処かの世界でその言葉を幻想的な響きだと謳ったチェロ奏者が居た。
そう、事実確かにそれは幻想的な響きを秘めている。
尤も、デリカシーの欠片も無い一部の人間には理解出来ないだろうが。
時に、貴方はその「夢」に対して如何様な想像をするだろうか? 十中八九、甘く、優しく、理想と愛に満ちた夢だと考えたのではないだろうか。
別にだからどうした、と言われればそれまでだ。
そう、それでいいのだ我々は。彼等の死の世界とは、到底無縁なのだから。
彼等の世界の名はバトル・ロワイヤル。
霧の向こうに在るは、天国や理想や愛等の欠片は微塵も無い、血腥い悪夢そのもの。



「盛大に吹き飛べ、残滓共が」
「ぐぁッ……!」
重く深く、澱んだ空気の中、何十合目かの渇いた金属音が鳴り響いた。
此所には一寸先が見えない程の霧が立ち込めている。
本来ならば……その筈だった。
激しい剣戟により風圧と闘気、そして人知を超えた力と時空エネルギー、挙句氷の魔力が渦巻くその空間は、霧の進入許可申請を尽く拒否していた。
その空間への進入許可が特別に下りたのは三人。
只今雄獅子に吹き飛ばされた白銀の髪をした青年、特徴的なオールバックに全身赤尽くめの青年、そして全てを滅する蒼を携える化け物。

「ヴェイグ! …クレス、てんめェッ!」

吹き飛ばされた青年、ヴェイグを一瞬目の端で認めたロイドは、すぐさま目の前の化け物に怒号を浴びせる。
目の前の化け物もとい殺人鬼、個人名クレス=アルベインが先程取った行動は、天使から見ても到底理解し得ないものだった。
ヴェイグの斬撃を左手のガイアグリーヴァ、ロイドの斬撃を右手のエターナルソードで受けたクレスは、あろう事かその体制のまま攻撃を繰り出したのだ。それも二つの技を同時に。
右は魔神剣、左は獅子戦吼。
『思い付きでやってみました』の次元を超えている。
ぶしつけ本場でそれをやってのけ、更には威力を落とし力を持て余す事無く発揮するその底知れないポテンシャリティーは紛れも無く本物。
才能、破壊力、経験、運、技量、判断力、そしてアンノウンのシックスセンス。
全てを味方に付けたクレスは正に闘神ッ!


(戦闘の為だけに生まれてきた人間、ってか? 話ができ過ぎだろ常識的に考えて……。
 エクスフィア無しで天使と同等に戦える人間なんて聞いた事ねぇ! やってられるかよ、畜生ッ!)
「虎牙、破斬ッ!」
蒼く輝く炎を纏う切り上げと切り下ろし――しかしその輝きはクレスのそれより幾分か薄い――は激しく牙を向くが、しかし流れる様に紫の刃に往なされる。
だがその代償として確実に紫の刃は主を守る絶対の防御の型から外れた。
絶対の好機。
……技の同時展開。二刀流ぶしつけ本番のこいつに出来て俺に出来ない事なんてある筈が無い! 今なら、天使化してる今なら……やれるッ!
今、虎牙破斬の右手による斬り下ろしでエターナルソードは抑えた。
余った左手でそのまま風神剣をかましてやるッ!
「まだだぜクレスッ!」
いずれ朽ちる体なら、クレスを倒す為に全てを使ってもいい。
そうロイドは考えつつあった。
―――否。
全てを“使わなければ”、この化け物には、クレスには勝てない。ロイドはそう感じていた。感じてしまっていた。
まだ“死んでない”ヴェイグを危険に晒す訳にはいかない。
体を賭してでも、自分が奴を止めねば。
そうすれば自分ごとでも構わない。ヴェイグに討たせよう。
未だ人間であるクレスは死んでも、上手くいけば天使の俺なら…………いや、駄目だ。
自分が犠牲になるなんて、何考えてんだ俺はッ!
コレットが自分の命を代価に世界再生をしようとした時、俺は何て言ったロイド=アーヴィング!
全員生き残ってここを出るんだッ!!
「風神……ッ」
激しく火花を散らす左手と右手の獲物の影から、緑を纏う剣が覗く。
(決まった!)
そう確信した刹那、
「……………………く」
ロイドは目の端でその微かな口の動きを捉えた。
一瞬、自分で聞き間違いとすら思う。
何故なら天使の耳ですら聞き取り難い、その声は確かに……そう、

“笑い声”だったのだから。



(笑ってる? 何で?) その疑問の途中で回答が危機を知らせる電気信号となり脳内を駆け巡る。
目の前時空の剣の死角から現れるは大地の戦斧。
「しまっ……!」
大いに後悔した。
間抜けな事に、自分は今のクレスが二刀流である事を失念していたのだ。
自分の計算で言うと二刀流は100+100で200の威力。つまり、今のクレスも……!
「お前もだ。飛べ、出来損い」
裂けんばかりの弧を顔に浮かべ、クレスはガイアグリーヴァに蒼白の雄獅子を宿す。
「獅子、戦吼」
こうしてロイドはヴェイグの作った瓦礫の元へと盛大に吹き飛び、沈黙した。

―――――――――――――

『カイル、お前は周辺の警戒に当たってくれ。絶対にこの戦いには手を出すな。
 周囲にも出来れば近付くかないで欲しい』
『え? でもオレは……』
『早く、行ってくれ。……頼む』
『……わかりました、ヴェイグさん』
『すまない』
『無茶は禁物ですよ。ロイドさんも、くれぐれも油断はしないで下さい。……では後ほど』

カイルを行かせたのは、死なせたくなかったから、なのだろうか。
俺が傷付く姿を見せたくなかったのかもしれない。
……俺は、何がしたいのだろう。

―――――――――――――

闘神は瓦礫が起こした土埃達の演奏が収まるのを見届けていた。その表情はさぞつまらない曲を見ているような、不快感が張り付いている。
既に口元に弧は浮かんでいなかった。
マントを手で払い、眉間に皺を寄せ、大地の戦斧を地に引き摺りながら闘神は歩み出した。その足は心無しか重い。
歩む方向はロイド達が埋まる瓦礫とはまるで逆だ。
背を向けたクレスは一言、誰に向けてでもなく呟く。
「……実に拍子抜けだよ、殺す価値すら無い」
折角、慣れない二刀流というハンディキャップを付けてやったのに、このザマか。
そう続けようと、した。


が、クレスははたと歩む足と開こうとした口を止める。
何時の間にだろうか。濃霧の空間進入許可は、どうやら下りていたようだ。
その煙たい空気そのものに電気が走っている様な感覚。クレスの眉がぴくりと動く。

錯覚? ……違う。

死と隣り合わせの極限の世界で、感覚が研ぎ澄まされた戦士のみが感じられる第六感が、シックスセンスが、脳内に告げている。
「「…に、………て……?」」
それは微かに聞こえる二人の声。
クレスはその声の主達に背を向けたまま、嗤う。
ちゃき、と小さな音を立ててエターナルソードが右手に強く握られた。
一人の心の力による冷気、もう一人の指輪による熱気が気流を呼び、風は吹き荒び、再び三人を中心に霧が晴れる。
「「誰に、殺す価値が無いって……?」」
ロイドとヴェイグの前髪は乱れ、口の動きのみしか見えない。
だがその声の色から抑え切れない怒りが口から滲み出ている事は明白だった。
「言ってみやがれ、クレスッ!」
「言ってみろ、クレスッ!」
それを合図に二人は走り出す。
だがクレスは目を閉じたまま、二人に見向きもせず剣を地に垂直に向ける。

(これは……空間翔転移!)

「ヴェイグッ! バックステップだ! やべぇ!」
「分かっている!」
その目はクレスから刹那も離れないが、叫び声だけはお互いに向けられたもの。
二人は同時にバックステップを取る。
地に足が付く瞬間、読み通りクレスは消えた。
「チッ!」
……何処から来る!?
ヴェイグは焦っていた。
誰がどう見ても、自分はこの三人のうち一番の実力不足であり、手負いだ。
むしろ、足手纏いと謳ってもいい。
ロイドにそれを言っても却下されるだろうが、事実だ。
自分ですら確信しているんだ。客観的に、クレスから見れば一目瞭然だろう。
だから恐らく狙われるのは……俺、だ。まず弱っている邪魔者から排除するのが一対多人数の定石。
だが俺とてクレスとの戦闘イメージトレーニングを怠っている訳では無い。
先程は不覚を取って――まさかあの体制で獅子戦吼を使って来るとは思わなかった――喰らってしまったが、今度はそうは行かない。
時空剣技は兎も角、普通の技ならば。
「何処からでも、来い……!」
だから、思いとは逆にそう小さく呟く。
それが唯一の強がり。弱い自分に出来る、唯一の。
本当は怖くて仕方が無い。
今やロイドですら自分の数段上だろう。クレスは更に上だ。天と地の実力差。


逃げ出してしまいたいという気持ちも、申し分程度にある。

「……グ! 後ろだッ!」
「……!」
その声に、はっとする。
しまった、俺とした事が何故こんな時に考え事などッ!
舌打ちをしつつも剣を構え表れたクレスのエターナルソードを受け止める。
その瞬間に浮かぶ一抹の疑問。
“果たしてロイドは自分の警戒をしつつ俺を見てくれたのか?”
だから逸早くクレスに気付けた?
否、ロイドも思っていたんだ、恐らく。狙われるのは俺だ、と。
……だめだ、こんな時に何を考えているんだ俺は。馬鹿馬鹿しい。
「くッ!」
たかが片手の斬り下ろしが、何て重い。
これが時空剣技の威力だと言うのか。
「ヴェイグッ! 左「散れ―――」
二人の声が重なると同時に右目が視野ギリギリでガイアクリーヴァを捉える。
死角か。だがこの動き、そして武器の形状からして、恐らく!

ヴェイグは切り上げられようとしている戦斧を見て、笑う。――見切った。
ガイアクリーヴァでの攻撃が幸いだった。
それだけで“突き”系統の技が候補から外れる。
そしてモーション、予備動作。切り上げから始まる技。
自分も使えるんだ。間違い無い。
「「虎牙……」」


―――違和感。声が重なった事に?
違う。
何だ“コレ”は。


「「破斬!」」
ヴェイグはその斬り上げと斬り下ろしと放ち終わった後に、違和感を覚えた。
クレスの動きが一瞬、止まった?
い、いや違う。止まってはいない。だが明らかに先程までとは違う。覇気が消えた?
……無駄な事を考えるな。これは願ってもいないチャンスだ。
「今だ、ロイド!」
ロイドも走りながらその様子を認めていた。
クレスの動きが明らかに鈍っている。原因は分からない。だがそんな事はどうでもいいさ。
「いっくぜええェェッ!」
一つ分かる事は、これが大きな、
「食らいやがれッ! 獅吼……」
チャンスだと言う事!
「戦破!」
蒼白い獅子は、孤高の戦士へと牙を剥いた。

―――――――――――――

敗北。僕は何時か、何処かの*で**と*****。そして**した。
 **? 僕が? 何を言うんだ。僕は負けられないのに。
“負けてはいけないのに”。
けれども、何で、負けてはいけないんだっけ。何で、負けられないんだっけ。
誰に、誰を、誰は、誰が、誰の為に?
……光が見えた。収束している。魔力のそれとは違う。
いや、光と言うよりは****かもしれない。


でも危険だ。その光は僕を襲うつもりなんだから、危険と思っても当然なんだ。
だから僕は、剣を垂直に構えた。
僕は剣なんだから、この光を斬らなくちゃいけないんだと、思ったんだと思う。
光ごと、**************。
でも、最初******。**、*******。
それから……それから―――

『***********』
『**********』
『*********************』

そうか。だ*ら**を*****は、**、負け****。
 **は、**を***************。

―――――――――――――

あのクレスが吹き飛んで数秒が経った。
本来ならば喜ぶべき事実。だが気味が悪かった。
理由が分からない。あのクレスが何故あの瞬間に戦意を喪失したのか。
状況は芳しい筈だったが、何処かこの土煙の様なまどろっこしさがあった。
「クレスの奴、どうしちまったってんだ?」
受け身も取らずに体を俯せにして地に引き摺りながら民家に激突。とても正気の沙汰じゃない。
「こんな時に相手の心配か…?」
「別にそんなんじゃねぇけどよ、不思議っつーか何て言うかさ。……分かるだろ?」
まぁ確かにな、とヴェイグは続ける。
しかし何処かその声は感情が籠っていないとロイドは感じた。
ふとヴェイグを見ると目線が自分の右手に泳いでいる事に気付く。
「……ヴェイグ? 俺の右手がどうかしたのか?」
「ん、いや何でもないさ。それより油断するなよ。いつ空間転移が来るか分からない」
ロイドは冷静なヴェイグから視線を逸らしわざとらしく唸り、
「よく言うぜ! さっき自分は油断してて空間転移に気付かなかったくせに……」
「あれは……その、すまない」
目線がつい地面を這う。自分の悪い癖だ。
「まぁいいさ。そろそろ気合い入れようぜ。ドワーフの誓い、第七番だ!」
空元気なのは分かってる。
でもこうでもしなきゃ、ヴェイグの元気が出ない。
何を考えてるのかは分からないけど、多分自分が弱いとか、劣ってるとか下らない事を考えてるんだろう。俺には分かる。そういう顔だ。
多分、ヴェイグは俺と同じで嘘が吐けないタイプだな。
「…? ……どわ……?」
何だそれは、とでも言いたそうな声。先程より表情も少し和らいでいた。
「そうだぜ。ドワーフの誓い、第七番! ……本当はこれは嫌いなんだけどな、“正義と愛は必ず勝つ”、だ! いくぜヴェイグッ! せーの!」


……しかし残念ながら「「“正義と愛は必ず勝つ!”」」なんてノリをヴェイグが持っている筈は無いので。
当然の如く、
「“正義と愛は必ず勝つ!”……って、あれ?」
場違いな叫びは一人分であった。
数秒遅れて咳払いと共に、
「俺に……変な期待はするなよ……?」
という声が小さく漏れる。
「ヴェイグって、あれだな。父さんとリーガルを足して二で割った感じだな?」
ロイドはヴェイグを見て笑う。
どうやら、ヴェイグの要らぬ悩みと心配は吹き飛んだようだ。ヴェイグの和らいだ表情を見てそう思った。
(……本当は、俺自信を元気付けたいだけなのかもしれない)
「残念だが疑問符を付けられても俺には分からない。……ところでロイド、相談があるんだが」
……突然シリアスモード突入。
真剣な顔のヴェイグを見て、ロイドの意識も自然と引き締まる。
その引き締まった顔のまま、ロイドは口を開いた。


「……ギモンフ? それって食えるのか?」


その唐突な疑問に、ヴェイグは開けられた口を塞ぐ為数秒を要した。

―――――――――――――

断片的な何かが頭の中で渦巻く。ぐちゃぐちゃな内側からハンマーで頭蓋を殴打されているようだ。
気持ちが悪い。
脳内が趣味の悪いカレーシチュウの様だ。頭を抑えると本気で耳や鼻から中身が出て来そうですらある。
何だと言うんだ。この記憶――最早記憶かどうかすら怪しい――は、一体何だ。
いっそ頭を思い切り抑えてこの鬱積ごと全ての思考を吐き出してしまいたい。
目の前の敵を殺す力。それだけでいい。
力が欲しい。それだけだ。
他のモノは何も要らない。
「……?」
ここまで思考してやっと自分の額や腕から血が溢れている事を知る。派手な擦り傷だった。
自分の傷を指で触れ、表情のみで嗤う。最早痛みや血の色すら一瞬の快感ですらある事に嗤いが込み上げた。
血の色。赤、紅。
力の色。赤、紅。
“理由”なぞ疾うに失せた、忘れた。
この世の全てをそれに染め上げたい。
僕の力で。
“理由”なんて要らない。僕が敵を壊す理由は、僕が剣だからだ。力が欲しいからだ。
要らない、要らない、要らない。
“原因”なんて、“理由”なんて、“使命”なんて、“敗北”なんて、

“******”なんて、要らない。

「さぁ行くよ、僕―――集気法」
孤高の剣士はゆっくりと、剣に蒼い光を灯した。

―――――――――――――



「……と、言う事だ。分かったか?」
これが、俺が考えられる最大の威力の攻撃を行なう作戦。
問題は……開始となる技を如何にしてクレスに叩き込むかという点。それがガードされてしまう内は大逆転は期待出来ない。
となると喜ぶのはまだ早い、か。
「すっげぇな、ヴェイグ! そうと決まれば……ほら」
ヴェイグの思いを知ってか知らずか、天使は意気揚々と自分の右手から“それ”を外す。
この時ロイドはやっと、成程、だから先刻自分の右手を見ていたのかと気付くが、敢えてそれには触れなかった。
「すまな……ッ!?」
「……どわッ!?」
それは唐突過ぎる爆風と爆音。
数十メートル先のまだ焼けていなかった瓦礫の山――クレスが作った山だ――が猛烈な音を立てて“消滅”したのだ。
断っておくが、“破壊”では無い。“消滅”だ。
凄まじい風がロイドとヴェイグを襲う。手で砂塵から目を隠しながらも、指の隙間から見えるその男は、間違い無くクレス=アルベイン。
「何を、しやがったってんだよ……?」
いや、違うんだ。理解してる。
ヴェイグはどうだか分からないが、自分は時空剣士故に理解出来てしまった。
現にこの歯が恐怖により音を立てている。
聞こえる筈が無い鼓動が、確かに弾む。声も上擦っていたに違いない。
「―――少々、待たせた」
そう呟く剣士のマントとバンダナが激しく風に靡く。
その足はゆっくりと自らの体が獅子により作らされた道へと踏み出す。
その両手に灯る蒼の炎を消しながら。
「じ、冗談じゃねぇぜ……」
間違い無い。
クレスの野郎ォ……両方の獲物で別々に次元斬を放ちやがった。
これが本物の100+100=200かよ?
冗談じゃないぜ。ふざけんなよ……。
「どうした? そっちが来ないなら、僕から行くよ―――空間、翔転移」
風がふと止み、ぐにゃりとクレスの周囲の空間が歪む。
相手は狩る気満々、待ったは却下するつもりのようだ。
( (……来る!) )
「絶・瞬影迅!」
ヴェイグはフォルスを解き放つ。
横目でロイドを確認する。幸い、ロイドとの距離は離れていなかった。
これならクレスが何処から来ても互いが互いをサポート可能、とヴェイグは踏んでいた。
と、ロイドの背後に違和感。
「……! ロイド、後ろだ!」
「分かってる!」


空間の歪み――濃霧のお陰で判り易かった――がロイドの後ろに現れた。
刹那。ヴェイグの脳裏に一抹の勝機が過ぎる。
……いける。
この距離ならば、いける!
チャンスは、今しか無いッ!
そう判断した時、既に足は三段跳びの最終跳躍に入っていた。
ナイトメアブーツに、絶・瞬影迅……その速度上昇能力は折り紙付きだ。
二度の跳躍でロイドの背後へ。最後の跳躍は可及的最高速度で膝のバネを使う。
フォルスは剣の刃へ。意識は体の全てへ。
「ロイド、俺に続けッ! ―――絶氷斬ッ!」
叫び声と同時に紫の切っ先が空間を裂いて現れる。
……よし。タイミングは想像通り。
先ずは、エターナルソードを封じる!
これだけは、これだけは死んでも堪えてやるッ!
「……ッ!」
みし、と何かが軋む音が腕の内側から聞こえた。
時の剣と氷の剣は、重なった。
凄まじいスパークが網膜に光の残滓を置いて行く。
スパークが霧の彼方に消える頃、漸くクレスの全身が現れる。
初めて味わう次元のパワーと筋力と重力を味方に付けた一撃。
上からの斬り下ろしと下からの斬り上げ。力の入り具合がより強いのは誰がどう見ても前者だ。
膝のバネと本来の筋力だけでは、到底対抗出来るモノじゃない。
その凄まじい衝撃にヴェイグの顔が著しく歪む。
……腕が、痛い。
形容し難い音を立てて自分の腕がイッてしまうのも、時間の問題か。
(これだけは、これだけは離すものかッ!)
渇いた、それでいて小さな音が氷の剣から虚空に響く。
しかしヴェイグはそれに気付かない。気付けない。余裕が無い。
……氷の剣には、僅かばかりの罅が入っていた。
クレスだけがその事実に気付いていた。
左手に握られた戦斧が蒼い炎を、精錬された時空の刃を纏う。
そのまま刃は氷の剣を砕きヴェイグの脳天を―――かち割る事は無かった。
クレスは目を見開く。
戦斧は間違無く、剣に接していた。
ただ、その剣が氷のそれでは無く木で造られた玩具であるという違いはあるが。
「させるかよ……ッ!」
ロイドはクレスを睨み付けた。左のガイアグリーヴァによる次元斬はロイドの右手により見事に抑えられている。
ロイド自身、天使化もあって筋力には絶対の自身を持っていた。それにこちらは利き手、おまけに相手は空中。
二本とも封印されたクレスには、もう攻撃の術は無いッ!!
「喰らいやがれ……!」
完全に開いたクレスの左脇腹、そこにロイドは左手で狙いを定める。


横腹は人間の弱点でもある。筋肉を付けにくく、鍛え難い部分。そこに剣を捩り込ませれば、いくらクレスと言えど。
ロイドは左手に精神を集中させた。
これが、自分に出来る最高の濃度の時空コーティングッ!
どてっ腹に、風穴開けやがれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!
「次元斬式・風神剣―――次元「飛燕―――」

クレスに、一撃くれてやる筈だった。
顔面に容赦無く連打が打ち込まれる感覚。目の前が真っ暗になる。
自分は何て、馬鹿だったんだ。

「―――連脚」
あれだけイメージトレーニングを行なったと言うのに。
またしても、簡単過ぎるミステイクだ。
格闘技を、まるで危惧していなかったなんて。
「ッが……は!」
痛みを感じない体とは言え、生理的反応を忘れている訳では無い。
本能が顔面を守ろうと両手を顔まで上げてしまう。
……卑怯だ、なんて言う暇すら無かった。
そもそも卑怯なんてものは無い。下手をすれば自分が死ぬのだ。
両耳を後ろから手で叩く様な反則技程度ならば、生命の危機に瀕すればロイドやヴェイグであろうと迷わず行なうだろう。
クレスはその程度の事をやってのけたまでなのだ。
「ロイドッ!」
叫んだヴェイグには、しかしどうにも出来なかった。エターナルソードの相手で手一杯だったからだ。
だが例え助けられる暇があったとしてクレスは待ってくれただろうか? 答えは否。待たない。待ってくれない。
ロイドに出来た隙をクレスが狙わない筈が無い。
ヴェイグはその様子を、ロイドに戦斧が下ろされるその景色をゆっくりと、残る一枚の網膜に焼き付ける他無かった。

“戦斧は、ロイドの首へと近付く”
やめろ、やめてくれ、クレス。
“ゆっくりと、ロイドの項辺りに刃が入る”
頼むから、これ以上、俺の仲間を、目の前で、減らさないでくれ。
“そのまま刃は”
「や“首に沈み”め“背へと走り”ろ“妙な音を立て”お“腰の辺りで止まり”ぉ“クレスが笑い声を上げて”お“ロイドが傾いて行く”ッ“ピンク色の繊維が”!“網膜に焼き付いた”!」

力の限り叫び声を上げた。
ロイドの首から背中に掛けて、ガイアクリーヴァが深く傷を作っていた。隙間から覗けるサーモンピンクの繊維は、お世辞にも綺麗とは言えない。
何かが、砕け散る。
何処の何が砕けたのかを理解する事に数コンマ要した。
鏡が砕ける様な渇いた音は、どうやら自分の中からでは無く手元から響いたようだった。


その音が場違い過ぎて可笑しかったが、笑っている程の心と思考の余裕は微塵も無い。
目線を落とすと、自らの獲物が見事なまでに砕けていた。
幾何学模様の断面をした蒼の破片が太陽の光を受けて乱反射する。
何かに喩えるならば、それはまるで教会のステンドグラスのよう。
儚くて脆いそれは、まるで自分の心を写し出したようで。
……最初の破片が地面に落ちる瞬間、ガイアグリーヴァがそのままロイドの背中から抜かれ、勢いを付けて自分へと向かっている様を右目が捉える。
ロイドの背中からは赤い血飛沫は上がらず、ただ隙間から黒くてドロドロした液体が染み出していた。

(死……か)

ヴェイグは一旦ロイドへの思考を完全に止める。
考えるな、と数十回己に言い聞かせた。同時に速やかにバックステップで距離を取る。
それにより少なくともクレスの斧の間合いからは外れた筈だった。
嫌な汗を顎に垂らしながらも、小さな安心を頭の片隅に感じていたヴェイグの耳に、何かの音が入る。
クレスが何かを呟いたのだ。
「シンクウハザン」――恐らく、そう呟いたと思う。
勢い良く戦斧が振り抜かる。
「……ッ!?」
間合いの外に、居た筈なのに―――何故、自分の胸が、切り裂かれてるン、ダ?
自分が上げた血飛沫がクレスの顔に飛ぶ。予期せぬ激痛に全身が痙攣し膝が折れた。
瞳孔が自分の意思と無関係に騒がしく動き回る。
世界が五月蠅く蠢く中で、膝を崩した事への後悔の念が脳を襲った。
蒼い炎を纏ったエターナルソードが、次元斬が、上から迫っていたからだ。
手に握られた剣の刃が無い事をここでようやく思い出すのだから、動揺は尽く危険だと認識させられる。
ようやく落ち着いた眼球でクレスを見上げた。
その頭の更に上に太陽があり、逆光となり表情は見えなかったが、恐らくは、
笑っていた。

クレスのものでも自分のものでも無い声が響いたのは、この瞬間だ。

―――――――――――――

めりめり、と筋肉やら神経やらを掻き分ける湿った音が自身の体の中から響くのをロイドは感じる。
……駄目だ、斬られた。
多分背中だ。
分かるんだ感覚で。痛みは感じないけどな。なんだコレ気持ち悪ィ。
畜生、畜生、畜生、畜生。
こんな所で負ける訳には行かねぇよ。……コレット、キール、ヴェイグ、カイル、グリッド……メルディ。
畜生。なんだってんだ。仲間の名前考えたりしてよ。
天使化しても結局この様かよ。格好悪いよ、格好悪いな俺ってば。


天使はゆっくりと地に墜ちる。
自分にうんざりしていた。
抗うよりも、絶望と死に体を委ねた方がよほど快感だったのかもしれない。
そうだったんだ……きっと。あいつを元気付けるのも、あの人を赦したのも、君に笑って欲しいのも、場を賑わせようと努力するのも。
全部。
君の、あいつの、あの人の、為じゃ無いんだ。
弱い自分に、砕けた自分を、元気付けたくて、赦したくて、笑って欲しくて。
本当は自分の為なんだ。
狭い視界が地を捉えた。
しかし片目だけしか見えない。右目だろうか? 左はさっきの蹴りでやられてしまったのだろうか。
……違う、“分かる”。腫れてるだけだ。
眼球の無事を確認したその時、硝子が割れた音が鼓膜を刺激した。
無音の世界に等しかった世界での唐突な衝撃に、心臓こそ高鳴る方法を持ち合わせてはいないが、驚いた。
決してポジティブになった訳では無いが、ネガティブな思考が一気に――十中八九一時的に――治まる。

一体何が……あ。
ヴェイグの剣、割れてるじゃんかよ。
そうだよ、何してんだ俺。呑気に地面に寝ようとしてる場合かよ?
仲間が戦ってるんだぜ。今、既に死んでる俺が寝て、どうするってんだよ! 目の前で苦しんでる、まだ生きてる人間を見捨てる訳にいくかよ!

自分の足に力を込める。倒れそうになっていた精神に鞭を打ち、なんとか踏み止まる。
クレスは俺を一時的に倒したと思ってる。
“あの作戦”をやるなら、今しか無いッ!

ロイドは大きな一歩を踏み出す。
左手を確認―――よし。
右手を確認―――よし。
テクニカルポイント―――まだ充分だ。
念の為、EXジェムを弄る―――ストレングス、スピリッツ、ディフェンド、エターナル、セット確認。
時空エネルギー―――最大、武器へのコーティング、良好。

―――いくぜ、クレスッ!

―――――――――――――

「散ッ、沙雨!」
鍛えられた背筋に木刀を立てる。ロイドを眼中に入れていなかったが故にまるでノーガードだ。
意とも容易く時空のコーティングを施された刀は皮膚を突破り、血飛沫を上げさせる。
クレスの快楽にそまった表情が一変して激しく歪む。初めて彼が激痛による叫び声を上げたのをロイドとヴェイグは聞いた。
いくら強いとは言え痛覚がある人間。クレスの意思とは無関係に全身は痙攣する。
堪らずクレスの膝が崩れそうになるが、連撃がそれを許さない。
「はああああぁぁぁぁ風神剣ッ!」


連撃により血が溢れる背を、鋭い一撃が突く。
クレスは口と鼻から血を吹き出し、ヴェイグはここで漸くロイドの存在と真意に気付く。
ザックからチンクエディアを急いで取り出し、がむしゃらにフォルスを込めた。今は一分一秒、いや一秒一刹那が惜しい。
その奥でロイドは更なる追撃をクレスに浴びせていた。
それは純粋な斬撃では最高峰の威力を持つ技。
「これでッ……どうだあああぁぁぁッ!猛虎ッ、豪破斬ああぁぁぁんッ!!」
クレスの背を大きく四の猛虎の爪が襲う。
クレスはその斬撃に抗えず、体を大きく揺さぶられながら、四度目の切り下ろしで地に伏そうとした。
それもそう、ダウン効果のある技だ。クレスの意思とは無関係に、膝の力は抜ける。
しかし連撃はこれで終わりでは無かった。
クレスの血走った目は目の前の男を、その手に握られたリーチを伸ばしたチンクエディアを、その指に填められた紅の宝石を、確かに写し出す。
熱気と冷気は風を生み、氷を纏う短剣に緑を纏わせる。
辺りの濃霧を吹き飛ばし、真空の刃は回転する。
「まだ終わると思うな―――」
胸は痛んだ。応急処置すらしていなかった。する時間すら惜しかった。
傷は深くは無いが、流れる血の量は決して少なくはない。
正直、無駄に動きたくはなかった。
だが、今は……今はッ!
この程度の血を代償にしてでも釣りが来る程の、恰好のチャンスッ!
「―――風神剣!」
前のめりのクレスの胸部に真空を纏いし魔氷の突きが入る。
鎧には瞬く間に罅が走り、砕け散り、胸に僅かな傷を負わせる。
「喰らええぇぇぇぇぇぇッ! 崩龍ッ、無影剣ッ!」
極限まで密度を増した冷気は魔氷の棺を作り出し、速度を味方に付けた二連の突きを以てクレスの全身を包み込む。
常人ならば、この連撃ならば充分な致命傷になっただろう。
だが、相手はクレス。ヴェイグは保険を、それも強大なそれを掛けていた。
「まだだ、まだ終わらねぇッ!!」


そう、連撃のフィニッシュブローは、真の目的はこれから。
「今、楽にしてやる……!」
二人の位置はクレスを鋭角として二等辺三角形を作れる座標。
そこから二人はクレスの胸へと剣を構える。
七色の光が彼等を包み、フィニッシュブローに相応しい技、ユニゾン・アタックを生み出す。
その為のガーネット。その為の風神剣。
その為の、複合EXスキル―――ユニオンフォース。
二人の意思は目的を等しくする。
“クレスを、倒す!”
かたやジェットブーツに天使の力、時空の炎を纏う青年。
かたやナイトメアブーツに絶・瞬影迅という、人間に可能な可及的最高速を持つ青年。
今なら、クレス撃破も可能ッ!

「「衝破ッ―――」」

奇跡と謳っても過言では無い完璧なシンクロ。声さえも、動きさえも、筋肉の収縮膨張さえも。
各々の足をバネに、緑を纏う獲物と共に体を空中に滑らせる。
切っ先が、クレスの腹筋に届いた。

「「―――十文字!!」」

刹那、クレスは得も言われぬ表情で、確かに何かを呟いた。口元は、笑っていない。
目線は、二人や景色を見ている訳では無い。
何処か遠い世界を見ているような、何故か哀しみを帯びた瞳だった。
ロイドの耳にすら聞こえない音量で、たった一言。
ロイドとヴェイグの渾身の一撃がクレスを貫くその刹那に。

「      」


“記憶の底に小石が落ちた”
記憶は流動体。落ちたのはそれはとてもとても小さな石。でも止まらない。
止まってくれない。
“違和感”
全てはあの声が重なった瞬間からだ。
“継続的に”
何かが僕の内側から飛び出そうとしている。
“だんだん強く”
石が投じられる度に波紋は広がる。
さざ波が収まる。石が落ちる。波が収まる。石が落ちる。
水面は揺れる。どんどん激しく、だんだんと荒波を立てて行く。
関係無い話だが、それは流動力学の初歩。
一旦波は沈黙しているのに、波は加速度的に次々と激しさを増す。そのエネルギーの総和は全てを単純に加算した量より大きくなる。
……この記憶の流動も、同じ。
“込み上げるアレの原因を”
今まで揺れる事が無く、気付かなかった部分が飛び散る。
これは一体何だ。
“僕はこの波が何なのか知っている”
荒れる流動体は知っている部分と知らない部分が渦巻く。
“深層意識と本能”
混ざりあったそれは不思議と断面と断面が一致している。
“その中にある、真実”
全ては混合して一つの球体となる。
“その名は一体”


果たして僕はそれを掴めるだろうか。
理解出来るのだろうか。
“何?”



『もう一人の自分』『二日前』『空白の時間』『デジャヴ』『否』『不思議な感覚』『夢じゃない』『現実』
『痛かった』『暗かった』『けれども』『知らない』『違う世界?』
『だが』『エグジスタンス』『確かに僕は』『クレス=アルベインは』『そこに存在した』
『*の中』『血の匂い』『*』『**』『重なる、声』
『流れる汗』『**の*』『*われた、**』『*』『僕を呼ぶ声』
『天から』『降り注ぐ、光』『****』『潰された、鼠』『高揚感』
『聖なる*』『**』『*********』
『まるで』『僕が****なるような、感覚』『***ゆく、意識』『**が***になる、感覚』
『****』『それでも』『体を***、何か』『イド?』『本能?』
『自分でも分からなかったんだ』『**』『光を斬るんだ』
『そして』『盲目な、僕』『**の声』『体が*****』
『清冽とすら言える』『研ぎ澄まされた』『六感』『鼓動が聞こえる』『ロイヤリティー』
『無音の世界』『これが』『無我の境地?』『僕は誰』『何が、僕******?』
『**の***』『*********』『時空剣技』『*****』
『護れる様に強くなるから、*は休んでて』『本心を韜晦してるのは』『**』
『何人***力が手に入る』『*いたい』『*いたいんだ』『僕が*わなきゃ』『*う為に』『*******』
『僕がそれを忘れてるのは』『何かに惑溺してるからだ』『**?』
『力を求める事に』『行き着く先は何処』『使命感』『勝ち続けなきゃ』『**を*けられない』
『何時まで』『*****』『*******負け*****』『今、***から』
『****を聞いた時』『僕は****』
『その為には』『力が必要なんだ』『何者にも束縛されない』『力』『純粋な』『強さ』
『何も出来ないのは嫌なんだ』『失うのは嫌なんだ』『負けるのは嫌なんだ』『*えないのは嫌なんだ』『弱い自分が嫌なんだ』
『“そこから僕の時計は止まっている”』
『chikara』『チカラ』『ability』『ちから』『power』『力』『strength』『force』
『もっと』『more』『力を』『strong』『強く』『strongly』

『必要なのは、**を***、力だけ』

『そう』


『全ては』
『**を』
『***為に』
『**為に』
『敵を倒し続ける事』
『力を手に入れる事』
『それが』
『それこそが』
『僕の』
『ライアビリティーだ』


舞い上がる煤と砂塵の中で彼は立ち上がる。
体をミリ単位で動かしても走る激痛、それにも大分慣れた。だが決してダメージが少ない訳では無い。
ふらつく足に激を飛ばす。
(まだ、倒れてはいけない)
「遊びはここまでだ」
そう呟くと、杖代わりにしていたガイアグリーヴァを地面に突き刺し、エターナルソードを両手持ちへと切り替えた。
(力が必要だから)
「とっておきの秘刀を――“零距離”を、見せてやる」
あらゆる場所から血を流しながら、顔面に黒い嗤いを貼り付けたまま、静かに彼は足を踏み出す。
蒼を極限まで煮詰めた黒い炎を紫に纏わせ、重く湿った空気と舞う塵そのものを焼き払う。
(目的を、果たす為に)
「僕はもう、絶対に」
後には灰燼すら残らず。
即ち、薙払った“空間”そのものの消滅。
彼は遂にその封印を解く。
零の秘刀、零次元斬を。
(********)
「負けられないんだから」




【ヴェイグ=リュングベル 生存確認】
状態:HP20% TP15% 他人の死への拒絶 リオンのサック所持
   両腕内出血 背中3箇所裂傷 胸に裂傷 打撲
   軽微疲労 左眼失明(眼球破裂、眼窩を布で覆ってます) 胸甲無し
所持品:チンクエディア 忍刀桔梗 ミトスの手紙 ガーネット
    45ACP弾7発マガジン×3 漆黒の翼のバッジ ナイトメアブーツ ホーリィリング
基本行動方針:今まで犯した罪を償う(特にカイルへ)
第一行動方針:クレスの撃破
第二行動方針:ティトレイと再接触した場合、聖獣の力でティトレイを正気に戻せるか試みる
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

【ロイド=アーヴィング 生存確認】
状態:天使化 HP30%(実感無し) TP30%(TP0で終了) 右手甲損傷 心臓喪失(包帯で隠している) 砕けた理想
   背中大裂傷 顔面打撲
所持品:ウッドブレード エターナルリング
    忍刀・紫電 イクストリーム ジェットブーツ
    漆黒の翼のバッジ フェアリィリング
基本行動方針:最後まで貫く
第一行動方針:クレスの撃破
第二行動方針:エターナルソードの為にクレスを倒すand(or)コレットの為にミトスを倒す?
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

【クレス=アルベイン 生存確認】
状態:HP50% TP50% 善意及び判断能力の喪失 薬物中毒(禁断症状発症は18時頃?)
   戦闘狂 殺人狂 殺意が禁断症状を上回っている 放送を聞いていない
   背中大裂傷 胸装甲無し 全身に裂傷 ???
所持品:エターナルソード クレスの荷物
基本行動方針:力が欲しい
第一行動方針:目の前の2人を殺す
第二行動方針:ティトレイはまだ殺さない
第三行動方針:???
現在位置:C3村西地区・ファラの家焼け跡前

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