頑張れ男の子! ◆Wi6WwKPWNY
レンは、小刻みに震えていた。その顔は青ざめ、表情からは生気というものが抜けている。
「恐怖」。それが、今のレンの心を満たす感情だった。
「恐怖」。それが、今のレンの心を満たす感情だった。
「おかしい、おかしいよこんなの……。殺しあえってなんだよ。
そんなこと、なんで僕にさせるんだよ。僕の特技は歌だよ?
殺し合いになんか、まったく関係ないじゃないか。
しかも、KAITO兄ぃやミク姉まで……」
そんなこと、なんで僕にさせるんだよ。僕の特技は歌だよ?
殺し合いになんか、まったく関係ないじゃないか。
しかも、KAITO兄ぃやミク姉まで……」
うわごとのように呟きながら、レンは行き先も決めずにフラフラと歩き出す。
「というか、あそこで見えたのは二人だけだったけど……。MEIKO姉やルカ姉やリンも参加させられてるのかなあ。
させられてそうだなあ……。いやだよ、みんなが殺されるなんて……。
だけど、どうすればいいんだよ……。そりゃ殺し合いを止められるもんなら止めたいけどさあ。
あんな強そうな人をあっさり殺せるよう相手に、僕が何をできるんだよ……」
させられてそうだなあ……。いやだよ、みんなが殺されるなんて……。
だけど、どうすればいいんだよ……。そりゃ殺し合いを止められるもんなら止めたいけどさあ。
あんな強そうな人をあっさり殺せるよう相手に、僕が何をできるんだよ……」
なすすべもなく頭部を吹き飛ばされて死んだ大男の姿を思い出し、レンの表情がいっそう曇る。
「いっそのこと、ずっと隠れてようか。僕なんかが何をしたって無駄なんだし。
どうにかして生き延びてさえいれば、誰かがなんとかしてくれるかも……」
どうにかして生き延びてさえいれば、誰かがなんとかしてくれるかも……」
最終的にレンが選んだのは、子どもじみた逃避であった。
だが、誰が彼を責められようか。レンは、正真正銘の子どもなのだから。
だが、誰が彼を責められようか。レンは、正真正銘の子どもなのだから。
やがてレンは、適当に見定めた民家に足を踏み入れる。
不法侵入には多少罪悪感を感じたが、今はそれどころではない。
どのみち、住人はいないようだし。
不法侵入には多少罪悪感を感じたが、今はそれどころではない。
どのみち、住人はいないようだし。
「あとはできるだけ物音を立てないように……あれ?」
家の奥に足を進めたレンは、そこに先客がいることに気づく。
ソファーに横たわるその人物を見て最初はこの家の住人かと思ったレンだが、すぐに首に巻かれた銀色の輪が目に止まった。
そして傍らには、自分が背負っているのと同じデイパック。
すなわちこの人物は自分と同じく、この最悪なゲームに参加させられてしまった被害者だということになる。
意識を失っているのは、ここに転送されてくるときに何かトラブルがあったのだろうか。
ソファーに横たわるその人物を見て最初はこの家の住人かと思ったレンだが、すぐに首に巻かれた銀色の輪が目に止まった。
そして傍らには、自分が背負っているのと同じデイパック。
すなわちこの人物は自分と同じく、この最悪なゲームに参加させられてしまった被害者だということになる。
意識を失っているのは、ここに転送されてくるときに何かトラブルがあったのだろうか。
「寝てる……んだよな。だったら危険はないか……。優しそうな顔だし……」
おそるおそる相手の顔をのぞき込みながら、レンは呟く。
彼の瞳に映っているのは、規則的に呼吸を漏らすおとなしそうな少女の顔だ。
彼の瞳に映っているのは、規則的に呼吸を漏らすおとなしそうな少女の顔だ。
「見た感じ、歳はミク姉と同じくらいかな……。しかし……」
レンの視線は顔から下っていき、胸元で止まる。
「おっきいなあ……。MEIKO姉やルカ姉と同レベル……いや、それ以上か?」
レンも健全な男の子。女性の豊かな胸に興味を惹かれるのは本能のようなものである。
しばし特盛りバストを見つめていたレンだったが、やがて彼の中で新たな欲求が首をもたげてくる。
「触りたい」と。
しばし特盛りバストを見つめていたレンだったが、やがて彼の中で新たな欲求が首をもたげてくる。
「触りたい」と。
「ええい、こんな時に何を考えてるんだ、僕は! いや、でも寝てるし……。
誰かが見てるわけでもないし……。ちょっとだけ、ちょっとだけなら……」
誰かが見てるわけでもないし……。ちょっとだけ、ちょっとだけなら……」
つばを飲み込み、レンは震える手をはち切れんばかりに膨らんだ双丘に伸ばす。と、その時。
◆ ◆ ◆
「ん……」
高良みゆきは、ゆっくりとその意識を覚醒させた。
「ここは……ああ、そうでした」
見慣れぬ部屋で目覚めたことを怪訝に思うみゆきだったが、すぐに理由を思い出し大きく溜め息をつく。
自分は、正体不明の存在によって殺し合いに参加させられた。そして、目の前で人が死ぬのを見せつけられた。
その場ではなんとか耐えたが、ここに飛ばされた直後に限界を迎え、ソファーに倒れ込んで意識を失ってしまったのだ。
自分は、正体不明の存在によって殺し合いに参加させられた。そして、目の前で人が死ぬのを見せつけられた。
その場ではなんとか耐えたが、ここに飛ばされた直後に限界を迎え、ソファーに倒れ込んで意識を失ってしまったのだ。
「はあ……。なんでこんなことになってしまったのでしょう……。
納得はできませんが、今は現実を受け入れなければいけませんね。
まずは……あら?」
納得はできませんが、今は現実を受け入れなければいけませんね。
まずは……あら?」
そこで彼女は、床に尻餅をつくような体勢で自分を見ている少年の存在に気づく。
「ど、どど、どうも……。はじめまして……」
「はあ……」
「はあ……」
【北区・民家/一日目・日中】
【鏡音レン@VOCALOID】
[状態]鬱気味
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品1~3(未確認)
[思考]
基本:死にたくない。家族にも死んでほしくない。
1:安全な所に隠れる。
2:この場をごまかす。
※OPでKAITOとミクの姿のみ確認しています
[状態]鬱気味
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品1~3(未確認)
[思考]
基本:死にたくない。家族にも死んでほしくない。
1:安全な所に隠れる。
2:この場をごまかす。
※OPでKAITOとミクの姿のみ確認しています
| 003:黒い子は火薬、黄色い子は魔砲 | 投下順 | 005:英雄はただ独り |
| 003:黒い子は火薬、黄色い子は魔砲 | 時系列順 | 005:英雄はただ独り |
| 初登場! | 鏡音レン | 034:だってまだ子供だもの |
| 初登場! | 高良みゆき | 034:だってまだ子供だもの |