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テラカオスバトルロワイアル外伝
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君の名は

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君の名は ID:MPyjb8pS


南千秋が彼を見つけたのは、彼女が姉たちを探して荒川沿いの緑地を移動していた時だった。

本当は尊敬する長姉やバカヤロウな次姉を一刻も早く見つけたかったのだが、日中の太陽は容赦なく照りつけ
このままではマーダーに殺されるより先に脱水症状で死んでしまうと判断した千秋は、一休みするつもりで荒川に架かる橋の下に入った。
そこで全身傷だらけの青年が打ち揚げられているのを見つけたのだ。

最初は死んでいると思ったのだが、恐る恐る見てみると口が動いていた。
耳を近づけると「のぶ……ひこ……」とうわ言を繰り返している。

意識を失っている青年を前にして千秋は考えた。彼に声をかけてみるか、それとも見なかったことにしてここから立ち去るか。
ひょっとしたらこの男は危険なヤツかもしれない。
このゲームに乗って、それでこんな大ケガをしたのかもしれない。起こしたら自分を殺そうとするかもしれない。

しかし彼女は声をかけてみることに決めた。

一緒に行動する大人が欲しかったという理由もある。彼女は非力な小学生に過ぎないし、一人では姉を探すどころか生き延びることも難しいだろう。
見た所、この青年はとても頼り甲斐がありそうだ。
それにこれだけのケガを負っていれば起きてもすぐに襲ってきたりはしないだろう。

「おい!起きろ!起きろって!」
声をかけながら体を少し揺すると、青年は目を覚ました。
「……君……は?」
「わたしは敵じゃない。大丈夫か」
「ああ……」

それから青年が起き上がれるようになるまでまたしばらくの時間がかかった。
千秋が支給されていた水と食料を差し出すと、彼は貪るようにしてそれを食べた。
その間も千秋はずっと青年の側にいた。不思議と彼が悪人である気がしなかったからだ。


「ありがとう。本当になんとお礼を言ったらいいのか……君は命の恩人だ」
少し体力が回復してきたのか、青年の顔に笑顔が浮かぶ。
「いや、困ったときはお互い様だって姉さまが言っていた」
そこまで話して、千秋はまだ彼の名を聞いていないことを思い出した。
「わたしの名前は南千秋だ」
「ミ……ナミ……?」
「そう、アンタの名前は?」
「名前……俺の名前……俺の……」


だが彼、南光太郎はそれ以上言葉を続けることができなかった。


「俺は……誰だ?」

「えっ?」
ぽかんとする千秋に、光太郎は絶望的な表情で問いかけた。


「教えてくれ。俺は誰だ?」

【足立区 扇大橋/一日目・日中】

【南千秋@みなみけ
[状態]:健康、不安
[装備]:学校の制服と帽子
[道具]:支給品一式、ランダム支給品(1~3)
[思考]
0:えっ?
1:姉たちに会いたい。
2:バトルロワイアルから脱出したい。

【南光太郎@仮面ライダーBLACK RX】
[状態]:記憶喪失、全身にダメージ大(回復中)
[装備]:キングストーン@仮面ライダーBLACK RX
[道具]:支給品一式、ランダム支給品(0~2)
[思考]
1:俺は誰だ?
[補足]
※ディケイド戦でのダメージにより、仮面ライダーであることも含めて自分に関する一切の記憶を失っています。


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