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テラカオスバトルロワイアル外伝
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CROSS FIRE

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CROSS FIRE ◆Iku3M44SGw


「……本当に南なのか?」
『多分ですが、それと着替えるなり、風呂に入るなりしてくださいよ……』
「何故だ?」
『絶対にまずいですって、その格好は!!』

 爆弾魔(田井中律)を追い駆け、移動を続けるシグナム
 それを宥めるように10/は忠告する。
 今、シグナムの機動六課の制服が謎の白い液体が付いている。
 その匂いは何かを発酵させたものだ。

「……何がまずいんだ?」
『これは忠告ですよ……私も【一応】紳士の端くれなんですよね。
 今の貴女を見たら……成人男性がどうなるか知っていますか?』

 見た目は万年筆、頭脳は紳士。
 それが今の彼(?)10/である。
 ただのゾフィーマニアや乗り物酔い野郎とは違うのだよ。

「……仕方ない、一旦着替られる場所と新しい服を探す……」
『Es ist gute Entscheidung(いい判断です)』


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 それにしても近くに民家があってよかった。
 今、シグナムさんはシャワーを浴びている最中だ。
 クソ……人間の身体さえあれば覗きにいけるってのに……
 この状態(万年筆)では動けない。
 ええい、考えろ、私!

 三択―一つだけ選びなさい。

 答え1.ハンサム(?)の10/さんが斜め上の発想を閃く。
 答え2、『あの人』が来て助けてくれる。
 答え3、動けない。現実は非情である。

 個人的には答え1に丸を付けたい、が。 無理だっ……! 私はハンサムじゃないっ……!
 つまりっ……! 答え2かっ……? 駄目だっ……! 『あの人』即死してる可能性があるっ……!
 私っ……! 痛恨っ……!  最初から選択肢なんて無かったじゃないですかっ……!!

 よって答えは3、動けない。ですよねー。
 ……って、アホなことを考えてる場合じゃないな。

 あの時、いつもの私ならもっと遠くに【転】移できたはずだ。
 ……考えられるものと言えば制限か?
 だが、私は首輪をしていない。ってことは……
 【この会場自体に制限が掛かっている】のか? 
 うーん、考察材料が少なすぎる。

 ……あれ、待て、その前に『あの人』って誰なんだ?
 いや、そもそも私は本当に『10/』なのだろうか? 
 何だ、この違和感というかなんというか、モヤモヤは?
 『何か』が私の中にある『何か』を引き出すのを拒んでいるのだろうか? 


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


 機動六課の制服を脱ぎ、ポニーテールを解き、荷物を置き、まず、シグナムは浴場に向かった。
 入浴は個人的に好きなのだが、今は非常事態だ。手早くことを進めていく。
 シャワーから流れ出るお湯を浴び、体に付いた白い液体は落としていく。

(……にしても、元親とは決着を付けたかったな……)

 その最中、この場で最初に戦った男のことを思い出す。
 あの男の眼は確実に多くの修羅場を潜り抜けてきた鋭い眼だった。
 本来の愛剣レヴァンティンがあったとしても、苦戦は必至であっただろう。

(……それで次にあったのは、爆弾の少女か……)

 その最中に乱入してきた爆弾の少女。
 10/の転移能力が無ければ………正直、危なかった。
 その後、その少女を追いかけ、追い詰めたはいいものの……不覚を取ってしまった。

(その転移能力であの触手の化物の所に行ったのだろうか?
 いや、その可能性はない。恐らくしたとしても……)

 シグナムは自分の首元の首輪を触る。
 シャワーのお湯を浴びているはずなのにその首輪の温度は一定を保ったままだ。

(……首輪の解除か……
 この首輪がある限り、あの場に着いたとしてもあの男の二の舞だな)

 シャワーのお湯を止め、民家にあったタオルで体を拭く。
 バスタオルを身体に巻き、浴室を退却。そして今度は新しい衣服を探す。

(流石にあの服のままでは今後の行動に支障が出る。
 鎧とは言わないが、せめて動きやすい服があればいいのだが……)

 そんなことを考えながら民家のタンスを漁るシグナム。

「…こ、これは……?」


 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


「なんでこんな服しかないんだ……」
『似合っていると思いますよ、黒はいい、実にいい!!』
「……それは褒めているのか?」

 シグナムが着衣したのは黒を基調とした修道女が着るような服だ。
 まあ世間一般的に言う、『シスター服』だ。

『メイド服とウェディングドレス、妙に露出が多い服。
 一番まともなのがそれしか無いのであれば……』 
「10/、お前はバリアジャケット展開とか出来ないのか?」
『……無理です、私デバイスじゃないですから』
「……じゃあ、仕方ないな……出発するぞ」

 デイバックを担ぎ、サイファーを右手に、万年筆(10/)を左手に装備するシグナム。
 そして、シグナムが外に出た頃にはもう日が暮れかかり、空には月がうっすらと浮かび上がっていた。


【豊島区/一日目・夕方】

【シグナム@魔法少女リリカルなのは】
[状態]健康
[装備]光剣サイファー@ストライダー飛竜、黒い万年筆(10/)@カオスロワ、シスター服@現実
[道具]支給品一式、ランダム支給品0~1(本人確認済み) 、謎の白い液体付き機動六課の制服
[思考]
基本:バトルロワイアルの破壊
1:あの少女(律)はどこに消えた?
2:危険人物は拘束する。
3:首輪を解除する方法を探す。
〔備考〕
※元親は死んだと思っています。
※田井中律を危険人物と認識しました。
※爆発で死者が出たことには気がついていません。
〔10/の思考〕
基本:持ち主に従う。
1:自分の存在に疑問。
※この会場にも制限が掛かっていると考えていますが、真偽は不明です。

【現地調達品紹介】

 シスター服@現実

 シグナムが民家で調達した服。本当にただのシスター服。
 他にもメイド服やらウェディングドレス、妙に露出が多い服があったらしい。
 ……どうやらこの民家にはまともな服はなかったらしい。

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045:奇跡にふれたよ! シグナム [[]]

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