アットウィキロゴ
テラカオスバトルロワイアル外伝
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

もうみんな、死ぬしかない

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
美樹さんのソウルジェムが、魔女を生んだ。
暁美さんの言っていたことは、どうやら正しかったようだ。
そして、私たちはその魔女と戦って、倒した。
しょうがないじゃない。私たち魔法少女の役割は魔女を倒すことなんだから。
魔女を倒すために魔法少女は生まれる。この部分だけならいい話よね。
絶望を撒き散らす魔女を、希望を持って契約した魔法少女が打ち倒す。まさにハッピーエンド。
でも、魔法少女の持つソウルジェムが魔女を生む――つまりは魔法少女が魔女となる――のなら、この話はそこでは終わらないわ。
いくらかの魔女を葬った後、魔法少女は魔女となり、別の魔法少女に倒される。そして、その魔法少女もいずれ――。
途切れることのない円環の理。断ち切れない因果。
魔法少女は、決して抜け出せない檻の中に閉じ込められていた。
それをはっきりと自覚したとき、私は言いようのない虚無感に襲われた。
だって、そうでしょう?
魔女を倒すために魔法少女は生まれる。でも、そもそも魔法少女さえいなければ魔女は生まれない。
なら、私たち魔法少女が存在する意味ってあったの?
存在してて、よかったの?
誰も答えを教えてなんてくれない。だから私は自分なりの答えを出して、それを実行した。
時間停止能力を持つ暁美さんを先手を打ってリボンで拘束し、近接戦闘を得手とする佐倉さんのソウルジェムを不意打ちで破壊する。

『ソウルジェムが魔女を生むなら……。みんな……死ぬしかないじゃない!! あなたも私もッ!!』

あの叫びこそ、私が出した答え。そうして私は暁美さんに銃口を向けて……意識が遠のいていくのを感じた。
最期に見えたのは、私の頭を掠め飛んでいく矢と、黄色い何かの破片だった。





東京ドームの外野スタンドに転送された私は、座席に座り支給品の確認をしていた。
確認をしながら、国会議事堂で起こったことを思い出す。
総理大臣による殺し合い開始の宣言。射殺された東京都知事。
少女による首輪の機能についての説明。
私の首にもついている首輪によって爆死させられた少年。
支給品の配布。そして――勝利者に与えられる権利の説明。
総理大臣のサインなんてものはどうでもいい。
問題は、副賞の方だ。

『どんな願いも叶えられる権利をやる。
 膨大な富も、無限の名声も、絶大な力も、永遠の命も
 そして死者を復活させることも……全ては望むがままだ。』

総理大臣はたしかにそう言った。
普段ならば、誰しもが一笑に付す言葉だろう。たかが一国の総理大臣に、そんな力などあるはずがない。
しかし、私はそれを真実だと考えていた。何故なら――私は一度、死んでいるのだから。
あの国会議事堂で目覚める前、私は見滝ヶ原の駅のホームにいて、そこでソウルジェムを破壊されたはずだ。
ソウルジェムを失った魔法少女に待っているのは死。
これは私自身が手を下した佐倉さんがどうなったのかを考えれば明白なことだ。
それなのに、私はこうしてここに存在している。それはつまり、私が総理大臣によって蘇生させられたということを意味する。
それが、あの言葉が真実であるという証明。そして、今私が叶えたい願いは、ただ一つ。
魔法少女がいる限り、魔女は消えない。なら、魔法少女がみんな消えればいい。そうすれば、魔女は生まれない。
私は優勝して、願いを叶える。『全ての時代の魔法少女を消し去る』という願いを。
他の参加者を殺すことに抵抗がないわけじゃない。
でも、魔女が引き起こす惨劇によって生まれる死者の数は、この殺し合いの参加者の数よりも遥かに多い。
そして、その両方ともを救うことは出来ない。
だから、私は多数のために少数を殺す。
……そんな大義名分を盾にでもしないと、恐怖と絶望に押しつぶされそうになる心を守れそうになかった。
支給品の確認を終え、立ち上がる。
破壊されたはずの私のソウルジェムが入っていたが、これも総理大臣が復活させたのだろう。
いつでも使えるように、ポケットに入れておく。
目的地は特に決めていないけど、適当に歩いていれば誰かと出会えるだろう。
私が殺した佐倉さんも、もしかしたら私のように生き返ってこの殺し合いに参加させられてるかもしれない。
もしそうなら、また殺さなければ。他の魔法少女がいたら、その娘も。



そうして少女――巴マミはどこかへと歩き出す。
何もかもが歪んだ世界で見つけた、唯一信じられる希望。
その希望へと続く道が血塗られていようとも、彼女は厭わない。
もう何も怖くない。
もう何があっても、挫けない。
そんな彼女の決意とは裏腹に、その拠り所は脆く薄い。
彼女に押し寄せる闇を暗示するかのように、彼女のソウルジェムには黒い濁りが生まれていた。
その闇を彼女は振り払って進むことが出来るのだろうか?
その答えもまた、闇の中に。





【文京区・東京ドーム/一日目・日中】
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】:健康、ソウルジェム汚染率30%
【装備】:巴マミのソウルジェム
【道具】:基本支給品一式、(ランダムアイテム0~2)
【思考】基本:優勝して願いを叶える
1:魔法少女は優先して殺す。

【備考】
※ソウルジェムはランダムアイテム一個分扱いです。
※ソウルジェムの汚染の進行は、願いを叶えるという希望を見出したため現在ストップしています。
※魔法少女の能力の制限度合い及びソウルジェムの汚染率が100%に達したときにどうなるかは後続の書き手さんにお任せします。




012:戦っても生き残れそうにない!! 投下順 014:光の裏の支援者
012:戦っても生き残れそうにない!! 時系列順 014:光の裏の支援者
初登場! 巴マミ 23:打ち砕かれた幻想(希望)

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー