《焔星「十凶星」》
No.717 Spell <
第九弾>
NODE(4)/COST(2) 術者:霊烏路 空
効果範囲:その他
発動期間:
世界呪符
(自動α):
〔このカードと、このカードに
セットされているカード〕は、あなたの
他のカードの効果の対象にならない。
(自動β):
〔このカード〕が場に出た場合、〔あなたのデッキの上のカード10枚〕をこのカードにセットする。セット出来ない場合、このカードを除外する。
(自動γ):
〔このカード〕にカードがセットされていない場合、〔場のカード全て〕を破棄する。
(常時)
(S):
〔このカードにセットされているカード1枚〕をあなたの手札に加える。
弓の名人であった羿の射た矢は、九個の太陽に命中した。九羽の烏は皆死んでしまい、羽翼が落ちてきた。~淮南子
(PR.062:堯帝の時代に十個の太陽が一斉に出て、草木は全て焼け焦げた。堯は羿に、この十個の太陽を射よと銘じた。~淮南子)
コメント
自動効果でカードを一気に10枚もこのカードにセットし、
起動効果でセットされているカードを1枚手札に加えることができる。
運用方法はいくつか考えられるが、
術者を据える、据えないで大きく二つに分類できる。
術者を据える場合、回数制限つきだが通常のドローとあわせて毎ターン手札を2枚増やせるという脅威のドロー加速になる。
手札を潤沢にした後は、
維持コストの効果で
破棄してしまえば自分の場のカードを残すことも可能である。もちろん、最後まで使い切って
(自動γ)で全体除去をしてもよい。
ノードとコストは低いものの
維持コスト(2)なので、これらの長期的な運用には
術者はほぼ必須と言えるだろう。
ただし、後々手札にできるとはいえ、デッキを10枚消費している状態となる。ライブラリーアウト戦術などとは相性が悪く、このカード自体が
破棄されてしまえばこのカードを含めなんと11枚分もの
アドバンテージを損する。
一応、デッキ操作をして場所を覚えていれば第2の手札としても使うことができるが、そもそも手札に触れられるカードより場に触れられるカードのほうが多く、あまり意味が無い。手間と対応力の無さを考えれば疑問の残るところだ。
自分カードには耐性があるが、相手カードへの耐性を持たないため、
星熊 勇儀/9弾で簡単に対処されてしまいがちである。
さらに、
(自動γ)は自分の場のカードも含めて全てを
破棄してしまうため、アドバンテージを得にくく、その上発生までは時間がかかり過ぎるなどの欠点も挙げられる。
(自動α)のため
ボーダーオブライフでの回収もできず、運用はかなり難しい。
あって無いような効果であり、実際に運用する際には殆ど意識しなくていいだろう。むしろ
黒魔『イベントホライズン』を警戒する必要が出るため、半ばデメリット効果となっている。
- 強力な手札増強カードではあるのだが、冥界利用が戦術の一つになっている現環境では維持せずに専ら冥界肥やしに使われる事が多い。
- フレーバーテキストの元ネタは中国に存在する射日神話だろう。
- 十個の太陽が現れて地上が灼熱地獄となった所に、羿と呼ばれる弓の名手が1つ以外の太陽を全て射落としたというもの。10枚の裏向きカードは太陽を意識した物だろうか。
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最終更新:2012年11月27日 16:22