映姫「という事で今日のファイトは『↑だめなら↓』です」
こいし「ほぇ?」
神奈子「はぁ?」
映姫「ですから、『↑だめなら↓』です。判定は私が行います。競技を開始して下さい」
こいし「ほぇ?」
神奈子「はぁ?」
映姫「ですから、『↑だめなら↓』です。判定は私が行います。競技を開始して下さい」
神奈子「順当に考えると読書感想文か1000mの水泳なんだけど……」
こいし「私は水泳の方がいいな。プールプール!」
映姫「(しーん)」
神奈子「……あの反応を見ると違うようにも思えるわね」
こいし「この『↑』とか『↓』って何を指してるの?」
神奈子「これはつまり上と下だから……上と下?」
何か閃いた神奈子が指を鳴らすと、山から大量の御柱が飛来する。
それをほんの少しずつずらしながら縦に積み上げ、
そのほんの少しのズレを踏み台に、神奈子は空めがけて御柱の階段を駆け上がる。
一段当たり御柱一本という構造により、あっという間に神奈子の姿は視界から消えた。
映姫「なかなかやりますね、流石は神格ですか。古明地こいし、あなたはどうしますか?」
こいし「えっとー……」
小首を傾げながら考えるこいしだったが、飛行なしで神奈子の高度を越すのは至難だ。
こいし「……」
映姫「……?」
こいしは目を閉じるとその場に蹲り、膝を抱える。
映姫が見守る前で、その小柄な姿が液状化した地面に飲まれて消えた。
映姫「なっ……!?」
胎児のように丸くなったこいしは、無生物の無意識にまで影響を及ぼし、
硬い地面を海のような何かに変質させ、地底へと潜って行く――
こいし「私は水泳の方がいいな。プールプール!」
映姫「(しーん)」
神奈子「……あの反応を見ると違うようにも思えるわね」
こいし「この『↑』とか『↓』って何を指してるの?」
神奈子「これはつまり上と下だから……上と下?」
何か閃いた神奈子が指を鳴らすと、山から大量の御柱が飛来する。
それをほんの少しずつずらしながら縦に積み上げ、
そのほんの少しのズレを踏み台に、神奈子は空めがけて御柱の階段を駆け上がる。
一段当たり御柱一本という構造により、あっという間に神奈子の姿は視界から消えた。
映姫「なかなかやりますね、流石は神格ですか。古明地こいし、あなたはどうしますか?」
こいし「えっとー……」
小首を傾げながら考えるこいしだったが、飛行なしで神奈子の高度を越すのは至難だ。
こいし「……」
映姫「……?」
こいしは目を閉じるとその場に蹲り、膝を抱える。
映姫が見守る前で、その小柄な姿が液状化した地面に飲まれて消えた。
映姫「なっ……!?」
胎児のように丸くなったこいしは、無生物の無意識にまで影響を及ぼし、
硬い地面を海のような何かに変質させ、地底へと潜って行く――
神奈子「上空の大結界まであと少し……でも御柱は品切れ……こうなったら!」
雲を見下ろす高さに積みあがった御柱の頂上で、頭上の大結界を見上げる神奈子が、意を決して飛び上がる。
その踏み切りで積み上がった御柱が地上へと崩れ落ちて行く。
幻想郷を包む大結界まであと少しに迫ると、神奈子は体を地面へと向け――
神奈子「ミサイル発射!」
服の下で各所に仕込んであったスプレーミサイルランチャーを一斉発射、
その反動を受けて浮き上がった神奈子は、見事飛行なしで大結界へと触れた。
雲を見下ろす高さに積みあがった御柱の頂上で、頭上の大結界を見上げる神奈子が、意を決して飛び上がる。
その踏み切りで積み上がった御柱が地上へと崩れ落ちて行く。
幻想郷を包む大結界まであと少しに迫ると、神奈子は体を地面へと向け――
神奈子「ミサイル発射!」
服の下で各所に仕込んであったスプレーミサイルランチャーを一斉発射、
その反動を受けて浮き上がった神奈子は、見事飛行なしで大結界へと触れた。
映姫「素晴らしい答えでした。文句なしにあなたの勝ちです」
神奈子「あら、あの子はどうしたの?」
映姫「先程地底の火車から、核融合炉に落ちそうだった古明地こいしを保護したと連絡がありました」
神奈子「……過保護なのも考え物って事かしら」
神奈子「あら、あの子はどうしたの?」
映姫「先程地底の火車から、核融合炉に落ちそうだった古明地こいしを保護したと連絡がありました」
神奈子「……過保護なのも考え物って事かしら」