夏の命蓮寺。
普段なら数多の妖怪の文字通り駆け込み寺であるのだが、
今日は各種の封印・結界で防護され、射命丸のシルエットに赤の斜め線が入った
『鴉天狗禁止』の立て札まで立てられていた。
文「うぬぬぬぬ……今日の安価指定は紐水着!私の趣味ではありませんが、
あの魔女の肉体と、普段は僧衣に守られた入道使いの肉体は、共に極上のネタ……!」
はたて「得意の圧迫取材も隠し撮りも、この厳重警戒じゃ無理よね。
あはは、あの看板なんてあんたのシルエットで描かれてるじゃない」
全力で悔しがる文と、既に半ば以上諦めて状況を楽しんでいるはたて。
気にはなってもあえて命蓮寺に近寄ろうとする不埒者もなく、辺りは静まり返っている。
白蓮「ほら、一輪。これが今回私達が着る水着ですよ」
一輪「はい、姐さん!……って、紐水着ってこういうのなんですか?」
白蓮「紐で出来た水着ですから、やっぱり身体が隠れませんよね……んっ、ちょっと食い込んで……」
文「なんと破廉恥な!これはもう撮影するしかありません!」
はたて「落ち着きなさいよ、どうやっても無理じゃない」
文「無理かどうかはやってみなければ解りません!むしろはたて、今こそあなたの念写が火を噴く時でしょう!」
はたて「人の念写を妄想映像化能力みたいに言わないでよ!」
文「ああもうこうなっったら!幻想郷最速をもって強行突破します!」
(ガシッ)
文「あやややや!?な、何故か糸やら霧やらが身体にまとわりついて……!?」
ナズ「煩悩に囚われた心には見えなかったようだね。命蓮寺を包み込む、このペンデュラムの結界が」
雲山「……!!!!」
はたて「あーあ……あ、でも文、安心して。今のあんたの格好もそれはそれで行けるかも!」
文「ひゃっ!?待ちなさいはたて!報道者間の紳士協定を――」
はたて「そんなのあったっけ?」
文「なんとーっ!?」
ナズ「流石は鴉天狗、か」
雲山「……!!」
(ピチューン)
普段なら数多の妖怪の文字通り駆け込み寺であるのだが、
今日は各種の封印・結界で防護され、射命丸のシルエットに赤の斜め線が入った
『鴉天狗禁止』の立て札まで立てられていた。
文「うぬぬぬぬ……今日の安価指定は紐水着!私の趣味ではありませんが、
あの魔女の肉体と、普段は僧衣に守られた入道使いの肉体は、共に極上のネタ……!」
はたて「得意の圧迫取材も隠し撮りも、この厳重警戒じゃ無理よね。
あはは、あの看板なんてあんたのシルエットで描かれてるじゃない」
全力で悔しがる文と、既に半ば以上諦めて状況を楽しんでいるはたて。
気にはなってもあえて命蓮寺に近寄ろうとする不埒者もなく、辺りは静まり返っている。
白蓮「ほら、一輪。これが今回私達が着る水着ですよ」
一輪「はい、姐さん!……って、紐水着ってこういうのなんですか?」
白蓮「紐で出来た水着ですから、やっぱり身体が隠れませんよね……んっ、ちょっと食い込んで……」
文「なんと破廉恥な!これはもう撮影するしかありません!」
はたて「落ち着きなさいよ、どうやっても無理じゃない」
文「無理かどうかはやってみなければ解りません!むしろはたて、今こそあなたの念写が火を噴く時でしょう!」
はたて「人の念写を妄想映像化能力みたいに言わないでよ!」
文「ああもうこうなっったら!幻想郷最速をもって強行突破します!」
(ガシッ)
文「あやややや!?な、何故か糸やら霧やらが身体にまとわりついて……!?」
ナズ「煩悩に囚われた心には見えなかったようだね。命蓮寺を包み込む、このペンデュラムの結界が」
雲山「……!!!!」
はたて「あーあ……あ、でも文、安心して。今のあんたの格好もそれはそれで行けるかも!」
文「ひゃっ!?待ちなさいはたて!報道者間の紳士協定を――」
はたて「そんなのあったっけ?」
文「なんとーっ!?」
ナズ「流石は鴉天狗、か」
雲山「……!!」
(ピチューン)
映姫「というような事があったようですが、四人分は無事に揃いました。
残念ながら全て記名がありませんが……この写経二分はあの二人ですね」
星「小説を書くべきところを写経してしまうとは、なんと徳の高いうっかりでしょうか」
映姫「そして残りの二人ですが……従者の日常を記した小説と……もう一つは……」
慧音「何というか……あまりに乙女チックでむず痒くなるような小説だな……」
星「おや、紙の間に銀白の髪の毛が……」
映姫「ふむ、この白い程の銀髪は魂魄妖夢ですね」
慧音「つまりこの純愛小説が妖夢の作か。まあどちらにせよ従者組の勝ちだがな」
残念ながら全て記名がありませんが……この写経二分はあの二人ですね」
星「小説を書くべきところを写経してしまうとは、なんと徳の高いうっかりでしょうか」
映姫「そして残りの二人ですが……従者の日常を記した小説と……もう一つは……」
慧音「何というか……あまりに乙女チックでむず痒くなるような小説だな……」
星「おや、紙の間に銀白の髪の毛が……」
映姫「ふむ、この白い程の銀髪は魂魄妖夢ですね」
慧音「つまりこの純愛小説が妖夢の作か。まあどちらにせよ従者組の勝ちだがな」
霊夢「あら、乙女な小説家さんじゃない」
魔理沙「いやぁ、今まで剛剣無頼だと思ってたんだが、乙女心もよく解ってたんだな」
早苗「素晴らしい作品でした!恋愛ハンターとして今後は妖夢さんの動向にも注目しなければ!」
妖夢「えっと……その……そうじゃなくて……みょーん……」
魔理沙「いやぁ、今まで剛剣無頼だと思ってたんだが、乙女心もよく解ってたんだな」
早苗「素晴らしい作品でした!恋愛ハンターとして今後は妖夢さんの動向にも注目しなければ!」
妖夢「えっと……その……そうじゃなくて……みょーん……」
咲夜「……(作戦通り)」