幻想郷サディステック・クイーン決定戦――
紅霧異変の以前より、幻想郷の住人に肉体的苦痛を与え続けてきた夢幻館の主、風見幽香。
間欠泉騒動の後から幻想郷に姿を見せ、読心による高度な精神的苦痛を与える地霊殿の主、古明地さとり。
そして外界より現れ、若年ながらその言動全てが妖怪を否定するさでずむの新星、東風谷早苗。
この三人による被害の多さを競う戦いのため、東方ファイト会場が使用されている。
何も知らない幻想郷住人達は、いつも通り東方ファイト観戦のために会場に入り、
中で行われている乱痴気騒ぎに恐怖し、逃げようとした所を今回ファイト参加者の四人に押し止められていた。
紅霧異変の以前より、幻想郷の住人に肉体的苦痛を与え続けてきた夢幻館の主、風見幽香。
間欠泉騒動の後から幻想郷に姿を見せ、読心による高度な精神的苦痛を与える地霊殿の主、古明地さとり。
そして外界より現れ、若年ながらその言動全てが妖怪を否定するさでずむの新星、東風谷早苗。
この三人による被害の多さを競う戦いのため、東方ファイト会場が使用されている。
何も知らない幻想郷住人達は、いつも通り東方ファイト観戦のために会場に入り、
中で行われている乱痴気騒ぎに恐怖し、逃げようとした所を今回ファイト参加者の四人に押し止められていた。
里人A「ひぃぃぃ!なんで向日葵畑の化け物と覚が人を襲ってるんだ!?」
里人B「こんなファイトがなんで……閻魔様は何をしてるんだ!」
下級妖怪A「USCの幽香さんが……ついに本気を出した……もう幻想郷もおしまいだ……」
下級妖怪B「あ、あの巫女……妖怪を消滅させる事に何の躊躇いもない……本物っ……本物だ……!」
人も妖も、万人敵クラスの三人が集ってしまえば逃れられる者はなく、
ひたすらに逃げ惑い、幸運にも逃げ出せた者は四方の出口へと殺到する。
しかしそこには、今日の本来のファイトの為に呼び出された四人が、それぞれ配置されていた。
里人B「こんなファイトがなんで……閻魔様は何をしてるんだ!」
下級妖怪A「USCの幽香さんが……ついに本気を出した……もう幻想郷もおしまいだ……」
下級妖怪B「あ、あの巫女……妖怪を消滅させる事に何の躊躇いもない……本物っ……本物だ……!」
人も妖も、万人敵クラスの三人が集ってしまえば逃れられる者はなく、
ひたすらに逃げ惑い、幸運にも逃げ出せた者は四方の出口へと殺到する。
しかしそこには、今日の本来のファイトの為に呼び出された四人が、それぞれ配置されていた。
里人A「で、出口だ……もう少しで逃げきれ……なっ、蜘蛛……蜘蛛の巣!?」
ヤマメ「今日は楽しいお祭りじゃない、逃げるなんてよくないわよ」
ヤマメ「今日は楽しいお祭りじゃない、逃げるなんてよくないわよ」
里人B「光が……見えてきた……!」
(どっすん)
里人B「ひっ!?」
キスメ「(にこっ)」
里人B「な、なんだ、釣瓶落と……うん、何だこの……骨?……人の……?」
キスメ「(にこにこ)」
里人B「い……いやだ……食われるのは……死にたくないぃぃぃっ!」
(どっすん)
里人B「ひっ!?」
キスメ「(にこっ)」
里人B「な、なんだ、釣瓶落と……うん、何だこの……骨?……人の……?」
キスメ「(にこにこ)」
里人B「い……いやだ……食われるのは……死にたくないぃぃぃっ!」
ヤマメは蜘蛛糸で罠を張って捕え、簀巻きにして会場に戻す。
キスメは小道具として用意した人骨をばら撒き、凶悪な人喰いの妖怪として脅す事で、
逃亡者達の生存本能に訴え、ドSの待つ会場へと逃走させる。
キスメは小道具として用意した人骨をばら撒き、凶悪な人喰いの妖怪として脅す事で、
逃亡者達の生存本能に訴え、ドSの待つ会場へと逃走させる。
下級妖怪A「よし、これで逃げ切っ――」
レミィ「まだよ。『スピア・ザ・グングニル』」
(どしゅっ)
レミィ「まだよ。『スピア・ザ・グングニル』」
(どしゅっ)
下級妖怪B「も、もう少しで出口が……」
フラン「残念でした、こっちは行き止まりよ。『レーヴァテイン』」
(ざしゅっ)
フラン「残念でした、こっちは行き止まりよ。『レーヴァテイン』」
(ざしゅっ)
スカーレット姉妹にとって、今日のファイトは退屈な作業だった。
レミリアは逃げて来る連中めがけてグングニルを投げつけ、一網打尽に押し戻し、
フランの下に逃げてきた連中には、そもそも逃げおおせる可能性など無かった。
まさに前門の吸血鬼、後門のドSとなり、討たれる者・気絶する者が続出した。
レミリアは逃げて来る連中めがけてグングニルを投げつけ、一網打尽に押し戻し、
フランの下に逃げてきた連中には、そもそも逃げおおせる可能性など無かった。
まさに前門の吸血鬼、後門のドSとなり、討たれる者・気絶する者が続出した。
レミィ「まったく、くだらないファイトね。この私の力をこんな事に使うなんて」
幽香「そう思うのは勝手だけど、そのくだらないファイトはあなた達姉妹の負けよ」
レミィ「何ですって?」
さとり「あなたの考える通り、制圧力はそっちが上ね。でもそれじゃ話にならないの」
幽香「こんなに気絶させて……力の加減も出来ないんじゃカリスマ失格だわ」
レミィ「あら、その方が後がやり易いんじゃないの?」
さとり「恐怖と苦痛を最大限に与えるために私達三人は競っています」
幽香「そのファイトの警備が、恐怖も苦痛もない状態にさせちゃあね……お笑い種よ」
レミィ「……黙って聞いてれば、好き勝手言ってくれるじゃないの」
さとり「警備を捨てて、私達とやる気ですか。もう会場内は誰も居ませんし、それも良いですね」
幽香「吸血鬼は丈夫らしいから、ちょっとは楽しめそうね」
レミィ「ふん、何なら二対一でもいいわよ?……うん、二人?」
さとり「……ええ、お察しの通り最後の一人はここに居ません」
幽香「青巫女なら『主人公として箔をつける』って言って、あんたの妹を狩りに行ったわ」
レミィ「何ですって!?」
さとり「妹さんの心配をしている暇はありませんよ……ふふふ……」
幽香「楽しもうじゃない……あはははは!」
幽香「そう思うのは勝手だけど、そのくだらないファイトはあなた達姉妹の負けよ」
レミィ「何ですって?」
さとり「あなたの考える通り、制圧力はそっちが上ね。でもそれじゃ話にならないの」
幽香「こんなに気絶させて……力の加減も出来ないんじゃカリスマ失格だわ」
レミィ「あら、その方が後がやり易いんじゃないの?」
さとり「恐怖と苦痛を最大限に与えるために私達三人は競っています」
幽香「そのファイトの警備が、恐怖も苦痛もない状態にさせちゃあね……お笑い種よ」
レミィ「……黙って聞いてれば、好き勝手言ってくれるじゃないの」
さとり「警備を捨てて、私達とやる気ですか。もう会場内は誰も居ませんし、それも良いですね」
幽香「吸血鬼は丈夫らしいから、ちょっとは楽しめそうね」
レミィ「ふん、何なら二対一でもいいわよ?……うん、二人?」
さとり「……ええ、お察しの通り最後の一人はここに居ません」
幽香「青巫女なら『主人公として箔をつける』って言って、あんたの妹を狩りに行ったわ」
レミィ「何ですって!?」
さとり「妹さんの心配をしている暇はありませんよ……ふふふ……」
幽香「楽しもうじゃない……あはははは!」
結果:ターゲットを勢い余って倒してしまったスカーレット姉妹の判定負け
なお、幻想郷サディスティッククイーン決定戦の結果は引き分けとなり、
三人はいい笑顔で握手をすると、再選を期してそれぞれ帰って行った。
三人はいい笑顔で握手をすると、再選を期してそれぞれ帰って行った。