RTSとあって、今回の審判はにとり。ジャッジで使われる対戦用即席RTSを作った本人である。
そうして参加者の前に現れた彼女は……どこかやつれ、おまけに目の下にくまが出来ていた。
そうして参加者の前に現れた彼女は……どこかやつれ、おまけに目の下にくまが出来ていた。
「ルールは簡単……それぞれ一人につき三体のオートマトンに指示を出して、敵軍をやっつけてね……」
「しつもーん。なんでそんなにテンションが低いのー?」
「いきなりスキマ妖怪に呼び出されて『この日までにこういうゲームを作ってね。これが資料と部品よ』って、
色々と投げっぱなしにされて徹夜で作る羽目になったからね……説明書渡すから後は勝手にやって。私は寝る」
「そーなのかー」
「しつもーん。なんでそんなにテンションが低いのー?」
「いきなりスキマ妖怪に呼び出されて『この日までにこういうゲームを作ってね。これが資料と部品よ』って、
色々と投げっぱなしにされて徹夜で作る羽目になったからね……説明書渡すから後は勝手にやって。私は寝る」
「そーなのかー」
その後にとりは持参した携帯椅子に座り込み、アイマスクをつけて本当に寝てしまった。
審判がいきなり投げ出してしまうという事態になったものの、とりあえず各々ディスプレイの前に座ってゲームを開始することに。
幻想郷の胸が大きい人達チームは神奈子・慧音・幽々子・永琳・衣玖・勇儀。
幻想郷ちっちゃいものクラブはルーミア、橙、リグル、萃香、メディスン、諏訪子となっている。
ちっちゃいものクラブの操作するオートマトンは全員が開始早々固まり、素早く整列。
萃香の萃める力を利用し、整った陣形を取ることで敵を確固撃破しようという作戦である。しかし、永琳はそれを見て鼻で笑った。
審判がいきなり投げ出してしまうという事態になったものの、とりあえず各々ディスプレイの前に座ってゲームを開始することに。
幻想郷の胸が大きい人達チームは神奈子・慧音・幽々子・永琳・衣玖・勇儀。
幻想郷ちっちゃいものクラブはルーミア、橙、リグル、萃香、メディスン、諏訪子となっている。
ちっちゃいものクラブの操作するオートマトンは全員が開始早々固まり、素早く整列。
萃香の萃める力を利用し、整った陣形を取ることで敵を確固撃破しようという作戦である。しかし、永琳はそれを見て鼻で笑った。
「さて……これなら作戦通りいけそう」
永琳が呟くと同時に、遮蔽物に隠れていた神奈子隊と衣玖隊が仕掛ける。
萃香の能力を応用したちっちゃいものクラブの反応は素早い。すぐさま集中砲火を仕掛けるが……神奈子隊と衣玖隊はあっさり撤退。
代わりに側面から慧音隊と幽々子隊が仕掛けてくる。慌ててちっちゃいものクラブはそちらへ応戦するが、
こちらも少し仕掛けて押し返されそうになったら素早く撤退し、次の部隊と交代した。更に次の勇儀・永琳隊も同じ。
流れるようにそれぞれの部隊が交代し、こちらは休憩しながら相手に息つく暇も与えず攻撃を仕掛ける。
常に気を張ってディスプレイを見ていないといけないというのは、ゲーム慣れしていない人妖にとってはかなり神経をすり減らす作業だ。
特に真っ向勝負が大好きな萃香や突撃好きな橙はかなりイライラしている。
萃香の能力を応用したちっちゃいものクラブの反応は素早い。すぐさま集中砲火を仕掛けるが……神奈子隊と衣玖隊はあっさり撤退。
代わりに側面から慧音隊と幽々子隊が仕掛けてくる。慌ててちっちゃいものクラブはそちらへ応戦するが、
こちらも少し仕掛けて押し返されそうになったら素早く撤退し、次の部隊と交代した。更に次の勇儀・永琳隊も同じ。
流れるようにそれぞれの部隊が交代し、こちらは休憩しながら相手に息つく暇も与えず攻撃を仕掛ける。
常に気を張ってディスプレイを見ていないといけないというのは、ゲーム慣れしていない人妖にとってはかなり神経をすり減らす作業だ。
特に真っ向勝負が大好きな萃香や突撃好きな橙はかなりイライラしている。
「車懸りの陣か……月の頭脳や神と言っても考えることは人間と変わらないな」
「逆に(パクッ)それを思いついた(ムシャ)謙信が(ゴクッ)凄いんじゃないかしら。誰か、お茶~」
「逆に(パクッ)それを思いついた(ムシャ)謙信が(ゴクッ)凄いんじゃないかしら。誰か、お茶~」
一方、大きい人達チームは談笑するほど余裕があった。幽々子に至ってはおやつを食べながらプレイしている始末。
勇儀・永琳の二順目の攻撃……都合六回目の攻撃となりちっちゃいものクラブの注意力が削がれ始めた瞬間、
突如後ろからの攻撃でルーミア隊があっさり全滅した。相手の空気を読んで作戦通り後ろに回った衣玖隊の仕業だ。
勇儀・永琳の二順目の攻撃……都合六回目の攻撃となりちっちゃいものクラブの注意力が削がれ始めた瞬間、
突如後ろからの攻撃でルーミア隊があっさり全滅した。相手の空気を読んで作戦通り後ろに回った衣玖隊の仕業だ。
「あーもうイライラするなぁ、今度こそ逃がさないよ!」
「ちょっと、そっち向いちゃ駄目だって!」
「ちょっと、そっち向いちゃ駄目だって!」
衣玖隊を攻撃しようと後ろを向いた橙の部隊は、永琳・勇儀隊に集中砲火を浴びて全滅。
リグル隊が横から永琳・勇儀隊を潰そうとするものの、衣玖隊に妨害されあっさり撤退を許してしまう。
完全にワンサイドゲームとなり始めていた。
リグル隊が横から永琳・勇儀隊を潰そうとするものの、衣玖隊に妨害されあっさり撤退を許してしまう。
完全にワンサイドゲームとなり始めていた。
「大軍をただまとめるだけが作戦とは……相変わらず戦争が下手なようね、諏訪子」
「ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐ……きたないなさすが神奈子汚い」
「見損なったぞ勇儀ー! うそつきー! ひきょーものー!」
「……ご、ごめん」
「ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐ……きたないなさすが神奈子汚い」
「見損なったぞ勇儀ー! うそつきー! ひきょーものー!」
「……ご、ごめん」
そうこうしている間にも永琳・勇儀隊と交代する形で神奈子隊が接近してくる。
勇儀を追おうと部隊を突出させた萃香隊は横から神奈子隊にフルボッコされ、諏訪子が救援を出す間もなく全滅してしまった。
勇儀を追おうと部隊を突出させた萃香隊は横から神奈子隊にフルボッコされ、諏訪子が救援を出す間もなく全滅してしまった。
「スーさんスーさん、こういうときどうすればいいの?」
「え、えっと……あーうー……」
「え、えっと……あーうー……」
大混乱中の諏訪子と落ち着いてるのか混乱してるのかよく分からんメディスン。
とりあえず今のうちに諏訪子も叩いておくか、と神奈子が操作した瞬間……事件は起こった。
突如、画面の中の神奈子隊がカクカクしてその場から動きも攻撃もしなくなってしまったのである。
衣玖がなんとか状況を把握して空気を読もうと急停止する一方で、勇儀は作戦を無視して突撃を開始。
この大混乱の中、唯一現状を把握できたのが永琳だった。
とりあえず今のうちに諏訪子も叩いておくか、と神奈子が操作した瞬間……事件は起こった。
突如、画面の中の神奈子隊がカクカクしてその場から動きも攻撃もしなくなってしまったのである。
衣玖がなんとか状況を把握して空気を読もうと急停止する一方で、勇儀は作戦を無視して突撃を開始。
この大混乱の中、唯一現状を把握できたのが永琳だった。
「これは……仕様じゃなくてバグね。恐らく、萃香隊を撃破した際に何かが起こった。審判、このジャッジをいったん……あ」
「Zzzzzzzz……」
「Zzzzzzzz……」
しかし悲しいかな。審判にとり、徹夜が響いて爆睡中。
この状況に素早く対応したのはメディスンだった。動きの取れない神奈子を問答無用でフルボッコにし瞬殺。
更にリグルが「既に撃破された相手に攻撃を加えると代わりにそのチームのライフが減る」というバグを発見、
撃破された神奈子隊の残骸をフルボッコにすることで、あっさり残りの全員を撃破してしまった。
流石に怒った大きい人達チームが審判に詰め寄ろうとしたものの、それより早く諏訪子がにとりを確保して無理やりたたき起こし、
この状況に素早く対応したのはメディスンだった。動きの取れない神奈子を問答無用でフルボッコにし瞬殺。
更にリグルが「既に撃破された相手に攻撃を加えると代わりにそのチームのライフが減る」というバグを発見、
撃破された神奈子隊の残骸をフルボッコにすることで、あっさり残りの全員を撃破してしまった。
流石に怒った大きい人達チームが審判に詰め寄ろうとしたものの、それより早く諏訪子がにとりを確保して無理やりたたき起こし、
「ほら、起きて。終わったよ、私達の勝ちだけど」
などと吹き込んでいた。当たり前のことだが、数日徹夜を余儀なくされたにとりはまだかなり眠たく、早く家に帰って寝たい。結果。
「え……あ、ほんとだ。じゃ、ちっちゃいものクラブの勝ちで」
試合経過は映さず結果だけ示している画面を見るや否や、にとりは目をこすりながらそう宣言してしまうのだった。
ちなみにこの後諏訪子はオンバシラをフル装備した神奈子に追い掛け回され、萃香は勇儀に「どっちが嘘吐きだって?」と言われ平謝りしていた。
ちなみにこの後諏訪子はオンバシラをフル装備した神奈子に追い掛け回され、萃香は勇儀に「どっちが嘘吐きだって?」と言われ平謝りしていた。