東方ファイトスレ @まとめウィキ

13スレ第15戦(2)

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匿名ユーザー

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アリス・マーガトロイド様へ
東方ファイト運営のため、等身大人形を2体作成されたし。
なお、作成する人形は次の2種を1体づつとする。
  • 魔理沙人形
  • 骨身の飲んべえ人形
期日はX月X日とする。
            四季映姫・ヤマザナドゥ

封筒も、便箋も、本文すらシンプルな手紙を眺め、アリスは深く溜め息をつく。
「そんな大きな人形、何に使うのよ……」
不思議そうに見つめる人形達に愚痴をこぼしながら、人形遣いの戦いが始まった。

ファイト当日……
「……で、言われた通りに作ったけど?」
映姫の前には、心なしか少し痩せたアリスが立っていた。
無論、背後にはリアカーに乗せられた等身大人形2体が鎮座している。
「ご苦労様です、この人形なら十分でしょう」
「それはどうも……で、この人形何に使う気?」
アリスが訪ねると、映姫はさも当然のように答えた。
「この人形にボクシングをさせます」

アリスは耳を疑う、今この閻魔は何を言ったのだろう?
「……ちょっと待って、人形だけでボクシング?」
「えぇ、何か問題でも?」
「あいにくだけど、これは自律人形じゃないの。ボクシングなんてとても無理よ」
「貴女が操ればいいじゃないですか」
「それじゃあ勝負にならないわよ」
「……じゃあ、プランBで行きましょう」
映姫はそう言うと、アリスの目の前に鏡を突きつける。
──浄波璃の鏡。
本来なら、罪人に自らの罪を認めさせるための道具であるが、今回はアリスの幻影を作り出すために使われた。
「「……無駄遣いじゃないの?」」
「試合の遂行に必要な措置です」
「「はぁ……」」
アリスは何度目かも分からない溜め息を吐き出した。

「じゃあ、準備はいい?」
「そっちが出来てるんならいいわよ」
2人の人形遣いは静かに戦闘体制に入る。
ゴング。
骨身の人形、牽制のジャブ。魔理沙人形はそれをパーリング、懐に入ろうと試みる。
((ウェイトに大した差はないけど、リーチは魔理沙人形の方が短い……))
(なら、アウトレンジで封殺する!)
(なら、潜り込んで仕留める!)
接近した魔理沙人形のボディーを打つ骨身の人形。
魔理沙人形は甘んじてそれを受ける。
(人形には内臓も神経もない……ならダウン狙いのハードブローしか!)
魔理沙人形、渾身のアッパー。だが骨身の人形はスウェーで回避する。
「まだっ!」
続けざまに左のストレート。骨身の人形にヒットするが、不自然な体制が仇となり、力が乗りきらない。
(まずいわね……退けるかしら?)
(手を出し尽くした……今がチャンスね)
骨身の人形、左右フックからストレートに繋げるコンビネーションを放つ。
魔理沙人形は直撃を受けるが、退いたために威力は減衰、ダウンには到らない。(アウトレンジに戻せた……このまま畳み掛ける!)
骨身の人形、再びジャブからのワンツー。

「……それを待っていたわ!」
「!?」
退いたかに見えた魔理沙人形が大きく前進。骨身の人形のパンチを掻い潜り、そのまま力任せに殴り付けた。


試合の終了後、魔理沙宅。
「ってことがあったのよ……本当に疲れたわ」
「へぇー……」
「そこ、上の空で聞かない、魔理沙も少しは苦労したら?」
「もう十分に苦労してるぜ?」
「……まぁいいわ。それじゃあ、私は帰るわね」
「あー、待ってくれアリス」
「何よ?」


「お前、どっちのアリスだ?」


編注:Wiki編集上の都合で一部文章を改変しました










































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