アリス・マーガトロイド様へ
東方ファイト運営のため、等身大人形を2体作成されたし。
なお、作成する人形は次の2種を1体づつとする。
東方ファイト運営のため、等身大人形を2体作成されたし。
なお、作成する人形は次の2種を1体づつとする。
- 魔理沙人形
- 骨身の飲んべえ人形
期日はX月X日とする。
四季映姫・ヤマザナドゥ
四季映姫・ヤマザナドゥ
封筒も、便箋も、本文すらシンプルな手紙を眺め、アリスは深く溜め息をつく。
「そんな大きな人形、何に使うのよ……」
不思議そうに見つめる人形達に愚痴をこぼしながら、人形遣いの戦いが始まった。
「そんな大きな人形、何に使うのよ……」
不思議そうに見つめる人形達に愚痴をこぼしながら、人形遣いの戦いが始まった。
ファイト当日……
「……で、言われた通りに作ったけど?」
映姫の前には、心なしか少し痩せたアリスが立っていた。
無論、背後にはリアカーに乗せられた等身大人形2体が鎮座している。
「ご苦労様です、この人形なら十分でしょう」
「それはどうも……で、この人形何に使う気?」
アリスが訪ねると、映姫はさも当然のように答えた。
「この人形にボクシングをさせます」
「……で、言われた通りに作ったけど?」
映姫の前には、心なしか少し痩せたアリスが立っていた。
無論、背後にはリアカーに乗せられた等身大人形2体が鎮座している。
「ご苦労様です、この人形なら十分でしょう」
「それはどうも……で、この人形何に使う気?」
アリスが訪ねると、映姫はさも当然のように答えた。
「この人形にボクシングをさせます」
アリスは耳を疑う、今この閻魔は何を言ったのだろう?
「……ちょっと待って、人形だけでボクシング?」
「えぇ、何か問題でも?」
「あいにくだけど、これは自律人形じゃないの。ボクシングなんてとても無理よ」
「貴女が操ればいいじゃないですか」
「それじゃあ勝負にならないわよ」
「……じゃあ、プランBで行きましょう」
映姫はそう言うと、アリスの目の前に鏡を突きつける。
──浄波璃の鏡。
本来なら、罪人に自らの罪を認めさせるための道具であるが、今回はアリスの幻影を作り出すために使われた。
「「……無駄遣いじゃないの?」」
「試合の遂行に必要な措置です」
「「はぁ……」」
アリスは何度目かも分からない溜め息を吐き出した。
「……ちょっと待って、人形だけでボクシング?」
「えぇ、何か問題でも?」
「あいにくだけど、これは自律人形じゃないの。ボクシングなんてとても無理よ」
「貴女が操ればいいじゃないですか」
「それじゃあ勝負にならないわよ」
「……じゃあ、プランBで行きましょう」
映姫はそう言うと、アリスの目の前に鏡を突きつける。
──浄波璃の鏡。
本来なら、罪人に自らの罪を認めさせるための道具であるが、今回はアリスの幻影を作り出すために使われた。
「「……無駄遣いじゃないの?」」
「試合の遂行に必要な措置です」
「「はぁ……」」
アリスは何度目かも分からない溜め息を吐き出した。
「じゃあ、準備はいい?」
「そっちが出来てるんならいいわよ」
2人の人形遣いは静かに戦闘体制に入る。
ゴング。
骨身の人形、牽制のジャブ。魔理沙人形はそれをパーリング、懐に入ろうと試みる。
((ウェイトに大した差はないけど、リーチは魔理沙人形の方が短い……))
(なら、アウトレンジで封殺する!)
(なら、潜り込んで仕留める!)
接近した魔理沙人形のボディーを打つ骨身の人形。
魔理沙人形は甘んじてそれを受ける。
(人形には内臓も神経もない……ならダウン狙いのハードブローしか!)
魔理沙人形、渾身のアッパー。だが骨身の人形はスウェーで回避する。
「まだっ!」
続けざまに左のストレート。骨身の人形にヒットするが、不自然な体制が仇となり、力が乗りきらない。
(まずいわね……退けるかしら?)
(手を出し尽くした……今がチャンスね)
骨身の人形、左右フックからストレートに繋げるコンビネーションを放つ。
魔理沙人形は直撃を受けるが、退いたために威力は減衰、ダウンには到らない。(アウトレンジに戻せた……このまま畳み掛ける!)
骨身の人形、再びジャブからのワンツー。
「そっちが出来てるんならいいわよ」
2人の人形遣いは静かに戦闘体制に入る。
ゴング。
骨身の人形、牽制のジャブ。魔理沙人形はそれをパーリング、懐に入ろうと試みる。
((ウェイトに大した差はないけど、リーチは魔理沙人形の方が短い……))
(なら、アウトレンジで封殺する!)
(なら、潜り込んで仕留める!)
接近した魔理沙人形のボディーを打つ骨身の人形。
魔理沙人形は甘んじてそれを受ける。
(人形には内臓も神経もない……ならダウン狙いのハードブローしか!)
魔理沙人形、渾身のアッパー。だが骨身の人形はスウェーで回避する。
「まだっ!」
続けざまに左のストレート。骨身の人形にヒットするが、不自然な体制が仇となり、力が乗りきらない。
(まずいわね……退けるかしら?)
(手を出し尽くした……今がチャンスね)
骨身の人形、左右フックからストレートに繋げるコンビネーションを放つ。
魔理沙人形は直撃を受けるが、退いたために威力は減衰、ダウンには到らない。(アウトレンジに戻せた……このまま畳み掛ける!)
骨身の人形、再びジャブからのワンツー。
「……それを待っていたわ!」
「!?」
退いたかに見えた魔理沙人形が大きく前進。骨身の人形のパンチを掻い潜り、そのまま力任せに殴り付けた。
「!?」
退いたかに見えた魔理沙人形が大きく前進。骨身の人形のパンチを掻い潜り、そのまま力任せに殴り付けた。
試合の終了後、魔理沙宅。
「ってことがあったのよ……本当に疲れたわ」
「へぇー……」
「そこ、上の空で聞かない、魔理沙も少しは苦労したら?」
「もう十分に苦労してるぜ?」
「……まぁいいわ。それじゃあ、私は帰るわね」
「あー、待ってくれアリス」
「何よ?」
「ってことがあったのよ……本当に疲れたわ」
「へぇー……」
「そこ、上の空で聞かない、魔理沙も少しは苦労したら?」
「もう十分に苦労してるぜ?」
「……まぁいいわ。それじゃあ、私は帰るわね」
「あー、待ってくれアリス」
「何よ?」
「お前、どっちのアリスだ?」
編注:Wiki編集上の都合で一部文章を改変しました