「今回の勝負は紅魔湖で釣りをしてもらうわけですが……のっけから荒れそうな気配がしますね」
「湖面は静かなもんですよ?」
「いえ、小町。天候のことではなく、あれらのことです」
「湖面は静かなもんですよ?」
「いえ、小町。天候のことではなく、あれらのことです」
そう映姫が指さした先では……
体操服ブルマの紫とセーラー服の永琳とゴスロリ服を着た神奈子が準備体操をし、
咲夜の服装をした夢子と魔理沙の服装をしたちゆりと妖夢の服装をした明羅が、服の本来の持ち主にキャラ被り云々についての説教を食らっていた。
体操服ブルマの紫とセーラー服の永琳とゴスロリ服を着た神奈子が準備体操をし、
咲夜の服装をした夢子と魔理沙の服装をしたちゆりと妖夢の服装をした明羅が、服の本来の持ち主にキャラ被り云々についての説教を食らっていた。
「面倒ですからさっさと終わらせましょうよ」
「今回ばかりは小町に賛同ですね。制限時間は1時間で、釣った総重量の多い方が勝利。なお淡水の水棲生物であればエビや貝類でも認めます」
「今回ばかりは小町に賛同ですね。制限時間は1時間で、釣った総重量の多い方が勝利。なお淡水の水棲生物であればエビや貝類でも認めます」
「この特殊な餌をまけば巨大妖怪魚の出来上がりってわけね」
「はいそこ、汚染物質の垂れ流しは有罪です」
永琳はスタート早々に護送されていってしまった。
「はいそこ、汚染物質の垂れ流しは有罪です」
永琳はスタート早々に護送されていってしまった。
そしてゲーム開始から50分位経過。
「ふふふ、大量よ」
魚の山を背景にふんぞり返る紫であったが
「海水魚が混じってますね。明らかに不正をしているのが分かりますので、淡水魚であってもダメです」
この時点で永琳と紫が不正により失格。
魚の山を背景にふんぞり返る紫であったが
「海水魚が混じってますね。明らかに不正をしているのが分かりますので、淡水魚であってもダメです」
この時点で永琳と紫が不正により失格。
「みんな頭が悪いわね。魚じゃなくてもいいって言ってたじゃない」
シュノーケルをつけて、海底の貝類などを採取してきたちゆりが海面に浮上してきた、が
「残念ながらこれは『釣り』勝負ですので、海女行為は不正とみなします」
シュノーケルをつけて、海底の貝類などを採取してきたちゆりが海面に浮上してきた、が
「残念ながらこれは『釣り』勝負ですので、海女行為は不正とみなします」
結局は真面目に釣りをしている神奈子VS夢子、明羅の勝負となってしまった
しかしこの時点での計測結果は
神奈子・・・4kg
夢子、明羅・・・46Kg(内42Kgが夢子)
と、圧倒的だ。
神奈子・・・4kg
夢子、明羅・・・46Kg(内42Kgが夢子)
と、圧倒的だ。
「このままではまずいわ!」
焦燥感を覚えた神奈子の竿が急に引っ張られた。
「これはでかい……フィーーーッシュ!」
ざっぱ~ん
釣り竿に掛かっていたのはなんと水着姿の依玖さん。
そしてこの時点で制限時間がちょうど終わってしまう。
焦燥感を覚えた神奈子の竿が急に引っ張られた。
「これはでかい……フィーーーッシュ!」
ざっぱ~ん
釣り竿に掛かっていたのはなんと水着姿の依玖さん。
そしてこの時点で制限時間がちょうど終わってしまう。
これで依玖が45Kg以上であれば自動的に新作チームの勝利になる。
「これで勝てるわ! さっそく計量よ!」
が、しかし45Kgという数値は乙女のハートをズタズタにしかねない危険なラインである。
「この際、安全領域として60Kgは欲しいわね」
「どんな無茶振りですか!」
「これで勝てるわ! さっそく計量よ!」
が、しかし45Kgという数値は乙女のハートをズタズタにしかねない危険なラインである。
「この際、安全領域として60Kgは欲しいわね」
「どんな無茶振りですか!」
依玖は激しく抵抗したが、結局は無理矢理に測量計に乗せられた。
結果は―――
結果は―――
「この勝負、旧作チームの勝ちです」
「ええっ? なんで、イクの体重は(そこまでよ)オーバーだったじゃない!?」
「リュウグウノツカイは海水魚ですからノーカンです」
「うわっ、役に立たない魚」
「せっかくの休暇を邪魔された揚句、こんな仕打ちですか!」
「ええっ? なんで、イクの体重は(そこまでよ)オーバーだったじゃない!?」
「リュウグウノツカイは海水魚ですからノーカンです」
「うわっ、役に立たない魚」
「せっかくの休暇を邪魔された揚句、こんな仕打ちですか!」
その後、家に帰った依玖は部屋の隅で縮こまり、少しだけ泣いた。