東方ファイトスレ @まとめウィキ

18スレ第39戦

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集


「今回の演目は『アリスをロリスに戻せたほうの勝ち』ですか、最後の最後で妙な勝負が来ちゃいましたねぇ。しかしJS1号の名に懸けて最後まで公平にジャッジを完遂させてみましょう!」
「あのー、まずは私たち紅魔館門番隊からいかせていただいて宜しいですか?」
「おや、いつも脇役なので最初に目立っておこうという作戦ですか。妹紅さんはどうしますか」
「順番はどうでもいいよ、私は勝ち負けより勝負を楽しみたい方だから」

さっそく来た見せ場とばかりに紅魔館門番隊の面々はアリスを別の場所に引っ張っていく。
そうしている内に一軒のほったて小屋が見えてきた。
「ではアリス様。こちらの小屋に入って頂けますか?」
「あら、こんな所に小屋なんてあったかしら」
「今回のファイトの為に部隊みんなで懸命に作った特製ハウスなんですよ」

アリスは扉を開いたところでちょっと違和感を覚えた。
「なんだか変な感触のドアねぇ、おまけに中が真っ暗だわ」

ドスンッ、バタン!

アリスが中を覗きこんでいると、急に後ろから家の中に突き飛ばされ同時に扉が閉められる。
「ちょっと! 何するのよ、開けなさいって! JSに抗議させてもらうわよっ」

アリスが叫んでいると、唐突にパチリと電気がつけられる。
彼女の目に飛び込んできたのは……部屋一面に隙間なく貼られた神綺の写真であった。
「ヒィィィィィッ!」
どこをみても神綺神綺神綺。無数の写真に映った神綺の無機質な瞳がアリスを見つめてくる。

「こっ、これはシャレになってないわよ!」
恐怖を堪えかねて壁の写真に爪をかけて引き裂いたアリスであったが、その下からさらに神綺の写真が顔を覗かせる。

「イヤァァァァァッ!!」
半狂乱で手当たり次第部屋の壁を引き裂いていくアリスであったが、そんな彼女をあざ笑うかのようにどこまで壁を抉ろうと出てくるのは神綺の写真。

いつまでたっても、何をしても変わらず見つめてくる神綺神綺神綺神綺神綺神綺神綺神綺神綺神綺―――

「作戦成功!」
「あの小屋は神綺様の写真を数億枚ほど貼り合わせて作ったものだからね」
「これこそ人海戦術のたまものね」
「こうして愛しの母親の姿に感化されることできっとロリスに戻ることでしょう」
紅魔館門番隊は雑談をしながらしばらく放置をすることにしたようだ。

そして数時間後。
「あら? 中から暴れる音がしなくなったわ」
「開けてみましょうか?」
一人のザコ妖精が扉を開ける。そしてそこから姿を現したのは、虚ろな目をした少女であった。

「あは、あはは……ママ、ママぁ……だーいすき、あははは……」

「……」
「……」
「……一応は幼児退行してロリスになっていると言えないこともないような? どうされますか妹紅さん、次はあなた様の番なんですが」
JSに問われた妹紅はしばらく押し黙っていたが、やがて苦虫を噛み潰したような表情で答えた。

「これに追い打ちをかけられるほど私は外道じゃない」


妹紅の勝負放棄により紅魔館門番隊の勝利






















タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー