レティ「ふーん、寒いと思ったら、もう立春なのね」
チルノ「えー、こんなに寒いのに春なんて嘘だよ」
レティ「物事は終わり際が一番良いのよ。冬の寒さにしてもそう……チルノにはまだ早いかしら」
チルノ「終わり際……冬の終わり際……?」
チルノ「えー、こんなに寒いのに春なんて嘘だよ」
レティ「物事は終わり際が一番良いのよ。冬の寒さにしてもそう……チルノにはまだ早いかしら」
チルノ「終わり際……冬の終わり際……?」
映姫「今日の東方ファイトは――」
チルノ「冬を長引かせて!」
小町「すいません四季様、すぐ連れて帰りますから……ほら、邪魔しちゃダメだろ」
チルノ「春になったらレティがまた居なくなっちゃうんだ!
もう立春だってレティも言ってたし……何でもするから、お願いだよ!」
文「――」
Die妖精「(ばきっ)」
映姫「……という事ですので、二組は冬を伸ばすべく頑張って下さい」
小町「あれ、良いんですか四季様。あと、あそこの二人を放っておいて……」
映姫「まあ今回の分は次回に持ち越しましょう。あそこの二人はまあ、いつもの事ですから」
チルノ「冬を長引かせて!」
小町「すいません四季様、すぐ連れて帰りますから……ほら、邪魔しちゃダメだろ」
チルノ「春になったらレティがまた居なくなっちゃうんだ!
もう立春だってレティも言ってたし……何でもするから、お願いだよ!」
文「――」
Die妖精「(ばきっ)」
映姫「……という事ですので、二組は冬を伸ばすべく頑張って下さい」
小町「あれ、良いんですか四季様。あと、あそこの二人を放っておいて……」
映姫「まあ今回の分は次回に持ち越しましょう。あそこの二人はまあ、いつもの事ですから」
美鈴「春を正体不明にしたら、その分冬が伸びないでしょうか?」
ぬえ「そんな無茶苦茶な事は流石にしないなぁ。むしろ竜の力で何とかならないの?」
美鈴「そうですか……竜はむしろ春を司る力ですから、下手に動くと春になりそうで……」
ぬえ・美鈴「「うーん」」
結局二人は、ぬえが春の花を正体不明にして春度を減らし、
美鈴は幻想郷の竜脈を塞き止め、春の訪れを強制的に遅らせる作戦に出た。
ぬえ「そんな無茶苦茶な事は流石にしないなぁ。むしろ竜の力で何とかならないの?」
美鈴「そうですか……竜はむしろ春を司る力ですから、下手に動くと春になりそうで……」
ぬえ・美鈴「「うーん」」
結局二人は、ぬえが春の花を正体不明にして春度を減らし、
美鈴は幻想郷の竜脈を塞き止め、春の訪れを強制的に遅らせる作戦に出た。
小町「それでこっちは何もしないの?」
霖之助「僕もこの子も一般人だからね。季節を弄るような事は出来ないよ。それに……(がさっ)」
小町「何だい、その紙?……えぇと、20010年春、東方香霖堂発売予定……?」
朱鷺子「もう私達は春に怯える必要が無くなったのよ」
霖之助「勝負を投げるみたいで悪いけど、これじゃ元々勝負出来ないからね。はっはっは」
幻想郷の情報は遅い。
外界で2010年春予定と告げられた香霖堂の発売情報は、
その情報を重要視しなかった紫により消極的に闇に葬られていた。
つまりファイトを見守る皆は、まだ2008年春発売予定だと考えており、
晴れやかな顔で笑う霖之助を見て、底知れぬ寒さを感じていた。
小町「ぐっ……え、笑顔笑顔……はは……あはは……」
霖之助「はっはっはっ、もう誰も、春が来るのを止められはしないのさ」
チルノ「なんだ……?どんどん温度が下がってく……すごい、こーりんって凄い奴だったんだな!」
霖之助発の重く冷たい空気の淀みが、幻想郷に広がって行く。
今年一番の寒さを肌で感じ取ったチルノは、レティに言われた言葉も忘れてレティの元に駆けつけた。
霖之助「僕もこの子も一般人だからね。季節を弄るような事は出来ないよ。それに……(がさっ)」
小町「何だい、その紙?……えぇと、20010年春、東方香霖堂発売予定……?」
朱鷺子「もう私達は春に怯える必要が無くなったのよ」
霖之助「勝負を投げるみたいで悪いけど、これじゃ元々勝負出来ないからね。はっはっは」
幻想郷の情報は遅い。
外界で2010年春予定と告げられた香霖堂の発売情報は、
その情報を重要視しなかった紫により消極的に闇に葬られていた。
つまりファイトを見守る皆は、まだ2008年春発売予定だと考えており、
晴れやかな顔で笑う霖之助を見て、底知れぬ寒さを感じていた。
小町「ぐっ……え、笑顔笑顔……はは……あはは……」
霖之助「はっはっはっ、もう誰も、春が来るのを止められはしないのさ」
チルノ「なんだ……?どんどん温度が下がってく……すごい、こーりんって凄い奴だったんだな!」
霖之助発の重く冷たい空気の淀みが、幻想郷に広がって行く。
今年一番の寒さを肌で感じ取ったチルノは、レティに言われた言葉も忘れてレティの元に駆けつけた。
チルノ「レティ!こんなに寒いんだから、外で一緒に遊ぼう!」
レティ「あら本当、随分寒いし、空気も重くて……重い?冬の空気ってもっと澄んでなかったかしら」
チルノ「レティが居なくなっちゃうって言うから、きっと空気だって気分が重いんだよ!」
レティ「うふふ、ありがとう、チルノ。それじゃ目一杯遊んであげなきゃね」
レティ「あら本当、随分寒いし、空気も重くて……重い?冬の空気ってもっと澄んでなかったかしら」
チルノ「レティが居なくなっちゃうって言うから、きっと空気だって気分が重いんだよ!」
レティ「うふふ、ありがとう、チルノ。それじゃ目一杯遊んであげなきゃね」
その日、本気ではしゃいだレティの底力により、この数年で一番の寒波が幻想郷を襲った。
その効果により花は咲き遅れ草木は芽吹きを待ちリリーは布団を被り直し、春の到来が遅れる事となった。
その効果により花は咲き遅れ草木は芽吹きを待ちリリーは布団を被り直し、春の到来が遅れる事となった。
結果:あまりの寒さにレティを本気にさせ、春を遅らせた霖之助&朱鷺子の勝ち。
チルノ「ありがとうこーりん!お礼に、あたい何でもするよ!」
文「――」
Die妖精「(ばきっ)」
霖之助「そうかい?それじゃ……春までの間、この子と遊んでやってくれないか」
朱鷺子「えっ……でも私……」
霖之助「いつまでも本ばかり読んでいては、次の出番に体がなまるだろう?」
朱鷺子「……はい(こくり)」
チルノ「よーし、それじゃ一緒にレティの所に行こう!」
小町「……四季様……」
映姫「……そっとしておいてあげましょう。彼の元に、春は来ないのですから……」
霖之助「いやぁまったく、春が待ち遠しいよ。はっはっは!」
文「――」
Die妖精「(ばきっ)」
霖之助「そうかい?それじゃ……春までの間、この子と遊んでやってくれないか」
朱鷺子「えっ……でも私……」
霖之助「いつまでも本ばかり読んでいては、次の出番に体がなまるだろう?」
朱鷺子「……はい(こくり)」
チルノ「よーし、それじゃ一緒にレティの所に行こう!」
小町「……四季様……」
映姫「……そっとしておいてあげましょう。彼の元に、春は来ないのですから……」
霖之助「いやぁまったく、春が待ち遠しいよ。はっはっは!」