「そういうわけで小町から巨乳になるための秘訣を聞き出してください。
念のため断っておきますが、これはファイトです。安価による指定なんです。
決して私個人の願望がどうとかの邪推はしないように」
(わざわざ言わなくてもいいのに……)
(気持ちはわかるが墓穴を掘ったな……)
念のため断っておきますが、これはファイトです。安価による指定なんです。
決して私個人の願望がどうとかの邪推はしないように」
(わざわざ言わなくてもいいのに……)
(気持ちはわかるが墓穴を掘ったな……)
何故か美鈴とレミリアから視線を逸らしてファイト内容を説明する閻魔に、生暖かい無数の視線が突き刺さる。
「まぁ、最強種族である吸血鬼のスペックなら彼岸なんてひとっ飛びよ!」
「あ、お嬢様?」
「美鈴! この勝負は早い者勝ち。私を追い越さない限り、お前に勝利はない!」
「あー……行っちゃった……」
「あ、お嬢様?」
「美鈴! この勝負は早い者勝ち。私を追い越さない限り、お前に勝利はない!」
「あー……行っちゃった……」
美鈴はいきなり彼岸方面に向けて飛び去ったレミリアを見送る。
「ククク……余計な肉の増えた美鈴のスピードでは私の巡航速度にすら及ばない。
つまり、スタートダッシュで出し抜けば決して追いつけないということ。
あとは死神から聞き出すだけで勝利確定!」
「紅いお嬢様じゃないか? 見たとこまだ死んでないみたいだけど、何の用だい?」
「運命通り! さっさと巨乳になるための秘訣を教えなさい!」
「別に意識して大きくしたわけじゃないんだがねぇ……。
でもまぁ、いろいろと振り返ってみれば、育てるための条件を見つけることはできそうだね」
つまり、スタートダッシュで出し抜けば決して追いつけないということ。
あとは死神から聞き出すだけで勝利確定!」
「紅いお嬢様じゃないか? 見たとこまだ死んでないみたいだけど、何の用だい?」
「運命通り! さっさと巨乳になるための秘訣を教えなさい!」
「別に意識して大きくしたわけじゃないんだがねぇ……。
でもまぁ、いろいろと振り返ってみれば、育てるための条件を見つけることはできそうだね」
一方、紅魔館正門では……。
「あなたは追わなくていいんですか?」
「追う必要はありませんよ。元々スピードでは勝てない相手だし、小町さんがどう答えるかはわかってますから」
「……つまり、聞くまでないと?」
「追う必要はありませんよ。元々スピードでは勝てない相手だし、小町さんがどう答えるかはわかってますから」
「……つまり、聞くまでないと?」
「この勝負もらった! 私は死神から秘訣を聞き出し、美鈴が出発する前に戻って来た! これで勝つる!!」
「よく食べる、よく寝る、奔放に生きる……この三点ですよね?」
「んなっ……どうしてそれを!?」
「よく食べる、よく寝る、奔放に生きる……この三点ですよね?」
「んなっ……どうしてそれを!?」
有頂天なテンションで戻って来たレミリアの勝利宣言をあっさりとくじく美鈴。
「考えてもみてください。幻想郷で巨乳と呼ばれる方々の生活や言動を。何か共通点が見えてきませんか?」
「まさか……」
「そういうことです。九尾の藍さんだけは例外っぽく見えますが、スキマ妖怪の式になる以前は奔放だったんじゃないですか?
式になる以前から大きかったとすれば、この理論には何の矛盾もありません」
(どうしてこいつらは変なところで大物っぽいんだろう?)
「まさか……」
「そういうことです。九尾の藍さんだけは例外っぽく見えますが、スキマ妖怪の式になる以前は奔放だったんじゃないですか?
式になる以前から大きかったとすれば、この理論には何の矛盾もありません」
(どうしてこいつらは変なところで大物っぽいんだろう?)
結果:小町の回答を的確に言い当てた美鈴が制圧的勝利。
「こんな理不尽な結末に納得できるかー! 何がカリスマだこんちくしょー!! うー☆ うー☆」
「お嬢様! お気を確かに!!」
「お嬢様! お気を確かに!!」