パチュリー・ノーレッジは悩んでいた。
パチェ「くう、私がイベント前で創想話投稿できないせいで、最近創想話が寂れている気がする……!」
同人作家・パチュリーは「パチ百合ナウrich」として創想話に何度か投稿している創想話作家であると同時に、
サークル「紫図書館」の代表作家でもある。
十二月のある日、彼女は自分のサークルからSS本を出典することに決めていたのだが、
当然ながら、本の制作中はSS投稿が滞る。
そのどうしようもない現実に悩んでいた。
ちなみに「創想話作家が一人や二人いないせいで創想話が寂れる」などということはない。
ぶっちゃけ、イベント前でネガティブになったパチュリーの妄想である。
サークル「紫図書館」の代表作家でもある。
十二月のある日、彼女は自分のサークルからSS本を出典することに決めていたのだが、
当然ながら、本の制作中はSS投稿が滞る。
そのどうしようもない現実に悩んでいた。
ちなみに「創想話作家が一人や二人いないせいで創想話が寂れる」などということはない。
ぶっちゃけ、イベント前でネガティブになったパチュリーの妄想である。
霊夢「パチュリーいるー? 股火鉢のやり過ぎでがに股になっちゃったんだけど、消極的ながに股の直し方とか載ってる本あったら貸してくれない?」
パチェ「いいところに来たわね、霊夢」(がしっ、と霊夢を捕まえる)
霊夢「は?」
パチェ「今すぐ私の代わりに創想話にSSを投稿するのよ」
霊夢「SSって何?」
パチェ「私が教えてあげるわ。これは東方ファイトだから勿論断らないわよね。期限はとりあえず一週間よ」
パチェ「いいところに来たわね、霊夢」(がしっ、と霊夢を捕まえる)
霊夢「は?」
パチェ「今すぐ私の代わりに創想話にSSを投稿するのよ」
霊夢「SSって何?」
パチェ「私が教えてあげるわ。これは東方ファイトだから勿論断らないわよね。期限はとりあえず一週間よ」
パチュリーの独断によって、東方ファイトのお題が決まった瞬間だった。
文「くう、私がイベント前で創想話投稿できないせいで、最近創想話が寂れている気がする……!」
同人作家・射命丸文は「マッハガラス容赦せん」という名の創想話作家でサークル「文々。わっしょい」の代表作家である。
以下同文。
以下同文。
雛「くくるくるくる~! 何だか今日は調子がいいわ! 文、あなたの厄を取りに来たわよ!」
文「いいところに来ましたね、雛さん」(がしっ、と雛を捕まえる)
雛「ふへ?」
文「私の代わりにこれこれしかじか」
雛「かくかく? でもうまうまよ?」
文「そのあたりは私が手取り腰取りみっちりですよ。東方ファイトですから仕方ありませんよね!」
文「いいところに来ましたね、雛さん」(がしっ、と雛を捕まえる)
雛「ふへ?」
文「私の代わりにこれこれしかじか」
雛「かくかく? でもうまうまよ?」
文「そのあたりは私が手取り腰取りみっちりですよ。東方ファイトですから仕方ありませんよね!」
ああ、何と言う運命の悪戯か。
二人の同人作家が切羽詰まって取った行動が、奇しくもシンクロニシティを起こしたのだ。
イベント前でテンパった同人作家に下手に関わってはいけないということである。
二人の同人作家が切羽詰まって取った行動が、奇しくもシンクロニシティを起こしたのだ。
イベント前でテンパった同人作家に下手に関わってはいけないということである。
~盛大に中略~
霊夢「や、やっと書けた……」
パチェ「げほ、ごほ……他の人を育てるのって、結構大変だったのね……」
霊夢「それじゃ、投稿すればいいのね?」
パチェ「そうよ……間違ってもネチョいほうに投稿しちゃ駄目だからね」
霊夢「それ間違える人、ごくごく一部だけだと思うな」
パチェ「げほ、ごほ……他の人を育てるのって、結構大変だったのね……」
霊夢「それじゃ、投稿すればいいのね?」
パチェ「そうよ……間違ってもネチョいほうに投稿しちゃ駄目だからね」
霊夢「それ間違える人、ごくごく一部だけだと思うな」
雛「くくるくるくるくるくるぐるぐるぐるぐる!」(執筆終わってテンションがマッハ)
文「あやややや、素晴らしい! それでこそ私の育てた雛さんです!」(相手が何を言ってるか聞いてもいない)
雛「そ、それじゃ投稿……! どきどきわくわく!」
文「間違ってもジェネリックに投稿しちゃ駄目ですよ」
雛「厄神の私がそんなドジッ子であって溜まるもんですか……ぽちっとな」
文「あやややや、素晴らしい! それでこそ私の育てた雛さんです!」(相手が何を言ってるか聞いてもいない)
雛「そ、それじゃ投稿……! どきどきわくわく!」
文「間違ってもジェネリックに投稿しちゃ駄目ですよ」
雛「厄神の私がそんなドジッ子であって溜まるもんですか……ぽちっとな」
霊夢の作品「れみりあうーは永遠に」
フランドールはその日、仰天のニュースを聞いた。
何と、姉が「うー」を失った、というのである。
慌てて姉の元に駆けつけると、そこには普段のロリ臭さはどこへやら、なぜかカリスマ溢れるレミリアの姿。
――違う。これは姉だけど姉じゃない。私の愛したれみりあうーじゃない。
悲しみと共に、フランは決意した。自分が「うー」の後継者となると。
その日から、瀟洒な従者と怠惰な門番を巻き込んだ、つらく険しい修行の日々が始まった……
果たしてフランは「うー」を習得できるのか。そして、「うー」を失くしたレミリアの真意は?
姉妹の絆と、それに振り回される周りの従者たちをコメディチックに描いた短編SS(40kb)。
フランドールはその日、仰天のニュースを聞いた。
何と、姉が「うー」を失った、というのである。
慌てて姉の元に駆けつけると、そこには普段のロリ臭さはどこへやら、なぜかカリスマ溢れるレミリアの姿。
――違う。これは姉だけど姉じゃない。私の愛したれみりあうーじゃない。
悲しみと共に、フランは決意した。自分が「うー」の後継者となると。
その日から、瀟洒な従者と怠惰な門番を巻き込んだ、つらく険しい修行の日々が始まった……
果たしてフランは「うー」を習得できるのか。そして、「うー」を失くしたレミリアの真意は?
姉妹の絆と、それに振り回される周りの従者たちをコメディチックに描いた短編SS(40kb)。
雛の作品「イドの解放 ~今日からお前は富士山だ!~」
鍵山雛は悩んでいた。
――たった一人、くるくると回って厄を回収する日々。こんな私に未来はあるのかしら――
そこに、どこからともなく訪れた銀髪黒帽子の妹っぽい女の子が囁いた。
何を我慢することがあるの? 皆と一緒に踊ればいいじゃない!
鍵山雛は悩みから解放された!
――そうだ、何を悩んでいたんだ! 私は心行くままに、くるくるすればいいんだ!――
それが、始まりだった。
雛の回転に心を打たれた永江衣玖がドリルとフィーバーが合わさり最強に見えることによって天子がトキメキ思わず有頂天ビームをぶっ放したら幽香に命中、ブチキレ幽香が幻想郷を滅ぼしにかかり紫が防衛すると感極まった藍は橙に襲い掛かり橙の悩ましいあえぎ声がリグルの女王としての覚醒を促し対抗したチルノが紅魔館を襲撃シエスタ中の美鈴が凍り付いてフランがチルノと仲良くなって合体技を放ちその仲の良さに嫉妬したパルスィが人里に赴き慧音の嫉妬心を操り慧音のカチコミで永遠亭が半壊、その拍子に永琳の薬物実験室が大爆発を起こした。
そう、これが幻想郷大混乱の、始まりでしかなかったのだ――
全編にわたる壊れギャグの応酬、収拾つける気無いだろと言わんばかりのやりたい放題、
最後に訪れるその度肝を抜く「オチ」とは一体!? 壊れとはこうだ、と言わんばかりの中編SS(90kb)。
鍵山雛は悩んでいた。
――たった一人、くるくると回って厄を回収する日々。こんな私に未来はあるのかしら――
そこに、どこからともなく訪れた銀髪黒帽子の妹っぽい女の子が囁いた。
何を我慢することがあるの? 皆と一緒に踊ればいいじゃない!
鍵山雛は悩みから解放された!
――そうだ、何を悩んでいたんだ! 私は心行くままに、くるくるすればいいんだ!――
それが、始まりだった。
雛の回転に心を打たれた永江衣玖がドリルとフィーバーが合わさり最強に見えることによって天子がトキメキ思わず有頂天ビームをぶっ放したら幽香に命中、ブチキレ幽香が幻想郷を滅ぼしにかかり紫が防衛すると感極まった藍は橙に襲い掛かり橙の悩ましいあえぎ声がリグルの女王としての覚醒を促し対抗したチルノが紅魔館を襲撃シエスタ中の美鈴が凍り付いてフランがチルノと仲良くなって合体技を放ちその仲の良さに嫉妬したパルスィが人里に赴き慧音の嫉妬心を操り慧音のカチコミで永遠亭が半壊、その拍子に永琳の薬物実験室が大爆発を起こした。
そう、これが幻想郷大混乱の、始まりでしかなかったのだ――
全編にわたる壊れギャグの応酬、収拾つける気無いだろと言わんばかりのやりたい放題、
最後に訪れるその度肝を抜く「オチ」とは一体!? 壊れとはこうだ、と言わんばかりの中編SS(90kb)。
さらに一週間後――
パチェ「いや、あのね、霊夢、そんな落ち込まないで」
霊夢「いいのよ……やっぱり世の中才能よ、慣れない努力なんてするもんじゃないわ」
パチェ「あれは、同じ日にあんなとてつもないSSが投稿されたのがインパクトありすぎただけよ。
それでも2000点越えしてるんだから、新人としては上出来なんだから」
霊夢「もうSSなんて懲り懲りよ……年末まで飲んで寝て飲んで寝ての生活やってやるんだから」
パチェ「正月前に酒が底を尽いても知らないわよ」
霊夢「いいのよ……やっぱり世の中才能よ、慣れない努力なんてするもんじゃないわ」
パチェ「あれは、同じ日にあんなとてつもないSSが投稿されたのがインパクトありすぎただけよ。
それでも2000点越えしてるんだから、新人としては上出来なんだから」
霊夢「もうSSなんて懲り懲りよ……年末まで飲んで寝て飲んで寝ての生活やってやるんだから」
パチェ「正月前に酒が底を尽いても知らないわよ」
文「あ……ありのまま起こったことを話すぜ!
『私が新人作家を鍛え上げてあげたと思ったら、その新人作家が私の最高点にダブルスコアをつけやがった』
厄いだとか奇跡だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました……」
雛「文ー、SSって楽しいわねー。私、そろそろ次回作も書こうかと思ってるのよ」
文「そ、そそそそうですか……もうちょっと肩の力抜いて書いてもいいと思いますよ?」
雛「いえいえ、今度の作品は筆のノリが違うのよ。前作をさらに上回るスケール……! このテンション、逃す手は無いわ!」
文「結果確認したのが自分の同人誌が完成した後だったのが幸いでした、先に確認してたら、確実にトラウマでスランプになってたわ……」
『私が新人作家を鍛え上げてあげたと思ったら、その新人作家が私の最高点にダブルスコアをつけやがった』
厄いだとか奇跡だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました……」
雛「文ー、SSって楽しいわねー。私、そろそろ次回作も書こうかと思ってるのよ」
文「そ、そそそそうですか……もうちょっと肩の力抜いて書いてもいいと思いますよ?」
雛「いえいえ、今度の作品は筆のノリが違うのよ。前作をさらに上回るスケール……! このテンション、逃す手は無いわ!」
文「結果確認したのが自分の同人誌が完成した後だったのが幸いでした、先に確認してたら、確実にトラウマでスランプになってたわ……」
なお、霊夢は年明けに二日酔いの頭を抱えながら、未練たらしく自分が投稿したSSを見直すのだが、
そこに、「とっても面白かったです、次回作も期待してますので頑張ってください」という最新のコメントがついており、
少しだけ、元気付けられたのだが、それは別の話である。
なお、パチュリーは年明け時点では、イベントから帰宅後でぐったり就寝中だったので、
その最新コメントがパチュリーの自演では決して無いということを、彼女の名誉のために付け加えておく。
そこに、「とっても面白かったです、次回作も期待してますので頑張ってください」という最新のコメントがついており、
少しだけ、元気付けられたのだが、それは別の話である。
なお、パチュリーは年明け時点では、イベントから帰宅後でぐったり就寝中だったので、
その最新コメントがパチュリーの自演では決して無いということを、彼女の名誉のために付け加えておく。