???「さあ、女。我が物となれぃ!」
咲夜?「……お断りします」
???「ふっ、そう言うと思った……ならば力尽くでも!」
咲夜?「……あなたの仲間が死んでも、まだ『理解』できないようね。
いいわ、教えてあげる。これが私の――『能力』」
時間を停止させ、目を細める。
と、目の前の相手の身体に、黒い線と点とが『視え』る。
手にしたナイフを線に沿って数本、そしてトドメの一本を点めがけて投げつける。
時間が動き出すと同時に、相手は断末魔すら上げる事を許されず、絶命していた。
咲夜?「『理解』した?これが……『モノを殺す』というコト……」
直死の魔眼は、『万物の死や破壊』を『視覚情報』として所持者に与える。
それは対象の表面に線と点の形で示され、そこを斬り、突く事で対象を『殺す』事ができる。
本来それには近接戦闘の能力を別途要求されるのだが、
彼女の場合には時間停止の能力と正確無比のナイフ投げがある。
先程やったように時を止め、『死』を『視』て、投げナイフを放るだけで良い。
咲夜?「やはりこの程度……。少しでも期待した私がバカだったわ……」
失望を隠しもせず、殺陣の間に落とした外套を拾い上げ、羽織る。
自らの存在を受け容れうる誰かを探して旅をしてきたが、最早行く当てもなくなった。
咲夜?「……こんな能力さえ無ければ……楽になれたのに……」
神にでも恨み言を漏らすかのように、満月に少し足りない月を見上げて呟く。
レミィ「おまえ、人間にしては面白そうね」
咲夜?「ッ!?」
一戦終えて気を抜いていたとはいえ、気配も感じさせずに何者かが背後に近寄っていた。
瞬時に臨戦態勢に切り替えると、振り向きざまに時間を止め、
相手を『視』た――いや、『視』ようとした。
咲夜?「……そんな……『視』えない……!」
時間停止の限界一杯まで、目の前に居る薄桃色の服を纏った少女を見詰めたが、
その姿の上には一本の線も、一つの点も『視』えなかった。
レミィ「見えない?あれだけ派手にやっておいて、おまえは目が見えないの?」
咲夜?「真逆……長命種だろうと真祖だろうと死を暴く私の眼で……『視え』ないなんて……」
レミィ「『理解』した?……いいえ、『理解』できなかった?と聞くべきかしら。
おまえは人間にしては面白い能力を持ってるみたいだけど、
その能力は『理解を超えるモノ』には適用されない……例えば、『運命を自在に操る』存在とかね」
咲夜?「……解らない……そう、あなたが……『理解』できない……」
レミィ「なら、私と来なさい。そして私の隣で、私の『理解』に努めなさい」
咲夜?「…………はい」
レミィ「よろしい。それで、おまえの名前は?」
咲夜?「さあ……もう忘れました。誰にも呼ばれませんでしたから」
レミィ「そう。じゃあ私が付けてあげるわ。……咲夜。十六夜咲夜。いいわね?」
咲夜「……はい」
レミィ「行くわよ、咲夜。こんないい月の夜は、もっと派手に遊ばなきゃ」
咲夜「……はい!」
自らに微笑を向ける、己より年下の少女にしか見えない相手。
その存在の大きさに包まれ、咲夜と呼ばれた彼女は、初めて心からの安らぎを得た。
咲夜?「……お断りします」
???「ふっ、そう言うと思った……ならば力尽くでも!」
咲夜?「……あなたの仲間が死んでも、まだ『理解』できないようね。
いいわ、教えてあげる。これが私の――『能力』」
時間を停止させ、目を細める。
と、目の前の相手の身体に、黒い線と点とが『視え』る。
手にしたナイフを線に沿って数本、そしてトドメの一本を点めがけて投げつける。
時間が動き出すと同時に、相手は断末魔すら上げる事を許されず、絶命していた。
咲夜?「『理解』した?これが……『モノを殺す』というコト……」
直死の魔眼は、『万物の死や破壊』を『視覚情報』として所持者に与える。
それは対象の表面に線と点の形で示され、そこを斬り、突く事で対象を『殺す』事ができる。
本来それには近接戦闘の能力を別途要求されるのだが、
彼女の場合には時間停止の能力と正確無比のナイフ投げがある。
先程やったように時を止め、『死』を『視』て、投げナイフを放るだけで良い。
咲夜?「やはりこの程度……。少しでも期待した私がバカだったわ……」
失望を隠しもせず、殺陣の間に落とした外套を拾い上げ、羽織る。
自らの存在を受け容れうる誰かを探して旅をしてきたが、最早行く当てもなくなった。
咲夜?「……こんな能力さえ無ければ……楽になれたのに……」
神にでも恨み言を漏らすかのように、満月に少し足りない月を見上げて呟く。
レミィ「おまえ、人間にしては面白そうね」
咲夜?「ッ!?」
一戦終えて気を抜いていたとはいえ、気配も感じさせずに何者かが背後に近寄っていた。
瞬時に臨戦態勢に切り替えると、振り向きざまに時間を止め、
相手を『視』た――いや、『視』ようとした。
咲夜?「……そんな……『視』えない……!」
時間停止の限界一杯まで、目の前に居る薄桃色の服を纏った少女を見詰めたが、
その姿の上には一本の線も、一つの点も『視』えなかった。
レミィ「見えない?あれだけ派手にやっておいて、おまえは目が見えないの?」
咲夜?「真逆……長命種だろうと真祖だろうと死を暴く私の眼で……『視え』ないなんて……」
レミィ「『理解』した?……いいえ、『理解』できなかった?と聞くべきかしら。
おまえは人間にしては面白い能力を持ってるみたいだけど、
その能力は『理解を超えるモノ』には適用されない……例えば、『運命を自在に操る』存在とかね」
咲夜?「……解らない……そう、あなたが……『理解』できない……」
レミィ「なら、私と来なさい。そして私の隣で、私の『理解』に努めなさい」
咲夜?「…………はい」
レミィ「よろしい。それで、おまえの名前は?」
咲夜?「さあ……もう忘れました。誰にも呼ばれませんでしたから」
レミィ「そう。じゃあ私が付けてあげるわ。……咲夜。十六夜咲夜。いいわね?」
咲夜「……はい」
レミィ「行くわよ、咲夜。こんないい月の夜は、もっと派手に遊ばなきゃ」
咲夜「……はい!」
自らに微笑を向ける、己より年下の少女にしか見えない相手。
その存在の大きさに包まれ、咲夜と呼ばれた彼女は、初めて心からの安らぎを得た。
咲夜「……という事があったのですわ」
早苗「へぇー……昔はこの桜饅頭にそんなカリスマがあったんですねぇ」
レミィ「桜饅頭?咲夜、今日の饅頭の中身は桜の塩漬けだったかしら?」
咲夜「いえ……でもまあ、食べてしまいたいという意味では貴女と同感です」
早苗「ああ……それはアリですね!たーべちゃうぞー!(ぎゅっ)」
レミィ「きゃっ!?ちょっとアンタ、何失礼な事してるのよ、こっちこそ食べるわよ!(かぷっ)」
(ちぅー)
早苗「あんっ、なんだかレミリアさんと結ばれてるような、不思議な感じがします(ぎゅ~)」
レミィ「ちょっ……咲夜!なんとかしなさい!メイド長でしょう!」
咲夜「うふふ……はい、ではしっかり撮影しておきますね。お二人とも笑って、チーズ」
早苗「ちーず(にこっ)」
レミィ「きーっ!(じたばた)」
パチェ「……ほんと、カリスマって何処にあるのかしらね」
早苗「へぇー……昔はこの桜饅頭にそんなカリスマがあったんですねぇ」
レミィ「桜饅頭?咲夜、今日の饅頭の中身は桜の塩漬けだったかしら?」
咲夜「いえ……でもまあ、食べてしまいたいという意味では貴女と同感です」
早苗「ああ……それはアリですね!たーべちゃうぞー!(ぎゅっ)」
レミィ「きゃっ!?ちょっとアンタ、何失礼な事してるのよ、こっちこそ食べるわよ!(かぷっ)」
(ちぅー)
早苗「あんっ、なんだかレミリアさんと結ばれてるような、不思議な感じがします(ぎゅ~)」
レミィ「ちょっ……咲夜!なんとかしなさい!メイド長でしょう!」
咲夜「うふふ……はい、ではしっかり撮影しておきますね。お二人とも笑って、チーズ」
早苗「ちーず(にこっ)」
レミィ「きーっ!(じたばた)」
パチェ「……ほんと、カリスマって何処にあるのかしらね」
結果:咲夜さんは既に恋とかの次元を超越していたので、レミリアに恋できた早苗さんの勝ち。