東方ファイトスレ @まとめウィキ

51スレ第14戦

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匿名ユーザー

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こいし「やさしく…してね?」

咲夜「ィッシェェェェェェイ!!」 シュバッ!(←突)
お燐「キェアァァァァァッフ!!」 ブォンッ!(←爪)
文「ラッシャオラァァァァァ!!」 ドヒュッ!(←蹴)

一輪「ふっ…。余りに道化ね…。」 ドドドドドドドドドドド…(←SE)

   ファイト会場に突如現れ、ニッコリ笑って対戦者たちに意味ありげな言葉を投げ掛ける古明地こいし。
   その言葉に大切なものを色々かなぐり捨てて、醜い争いを繰り広げるスットコドッコイ共。
   その光景を見て溜息をつく尼僧衣の少女。爪先立ちで不自然に腰を捻り、腕を交差したポーズを決めているのは雲居一輪である。

咲夜「これは私たちにとっては、誇りをかけた聖戦なのよッ!」 ヒュンッ!(←ナイフ)
お燐「こいし様直々のお誘い、他の奴に明け渡す訳にはいかないのさッ!」 グアァッ!(←牙)
文「ラッシャオラァァァァァ!!」 ドヒュッ!(←蹴)

一輪「誇りを賭けた戦い…ね。なるほど…」ビタァァアァァアァッ(←SE)
   「しかし、貴女方のちっぽけな誇りの為に、いま傷付いている人がいる事を理解しているのかしら?」 ドバアァァアァァン!(←SE)

   いちいち妙な効果音と共に、これまた妙なポーズをとる一輪。
   そんな一輪の言葉にHENTAIチームがこいしの方に視線を向ける。

こいし「うぅ…ッ。グスッ……スンッ……!」
咲夜「ッ!? ……こいし…ちゃん……?」

   ――― 先程までの笑顔から一転、古明地こいしは……泣いていた。

こいし「……グスッ、…私はただ……。誰かと触れ…合いたいだけ…なのに……グスッ。
     …誰かに…頭を撫でて欲しい。…誰かに…ぎゅってして欲しいだけなのに……!」
お燐「…こいし様……!!?」
こいし「…無意識から醒めるとひとりぼっち…。お姉ちゃんもお燐も、お空もいない…そんな事があるの…。
     …無意識から醒めると目の前で怒ってる人がいた事もあったの…。私の知らない時に…私……無意識に何かしてる…」
文「あややや…。心を閉ざして得た無意識は、自分の手に余る大きな能力(ちから)だったのですね」
こいし「誰も私に気付かない…。私はいつもひとりぼっち…。…誰か…私に気付いてよ…。
     …私を……こいしをひとりぼっちにしないでよ!…やさしくしてよぉッ!!」 シュオォォォンッ!!(←スペカ発動音)

   ……こいしの悲痛な叫びと共に辺りに大量の弾幕の雨が降り注ぐ。
   感情のたかぶりにより無意識の能力が発動し、弾幕を乱射しだしたのだ。

一輪「これはマズいわ!」パァアァアァアァァン!!(←SE)
咲夜「この弾幕量…!このまま増え続ければ、観客にも被害が及びかねませんわ!」
文「このまま無尽蔵に弾幕をバラまかれては…!
   説得ができないのであれば…こいしさんを倒すしかありません!」
お燐「そんな!!? ……止めてくださいこいし様!…こいし様――ッ!!」

   なおも増え続ける弾幕の雨霰。手の打ちようが遅れると大惨事になりかねない事態。
   こいしを倒す以外の選択肢がない絶望的な状況。……そんな時、一輪が動いた。

一輪「ならばッ! 幽波紋『雲山(クラウド・マウンテン)ッ!!!』」ドドドドドドドドドドド…(←SE)
クラウド・マウンテン(雲山)「………。」

   一輪が妙な効果音と共に、有り得ない角度に反り返ったポーズをとる。
   …すると、どこからともなく一輪の幽波紋(スタンド)、雲山…じゃなくてクラウド・マウンテンが現れる。

一輪「スペカでもある我が幽波紋、クラウド・マウンテンに弾幕は無効果ッ!しかし、こちらからの攻撃は可能ッ!!」バアァァアァン!!(←SE)
文「ま、まさか本当に…!?」
一輪「そしてくらえッ!『入道にょき(スクラム・スリュム・スマッシュ)』ッ!!!」ドドドドドドドドドドド…(←SE)
お燐「止めてぇ!!こいし様ぁ~~~ッ!!!」

クラウド・マウンテン「 …ッ!! 」 ブアァァアァアアッ―ン!!(←拳)

   巨大化し、こいしに向かって振り下ろされるクラウド・マウンテンの拳。…刹那、凄まじい轟音とともに巻き起こる暴風と濃霧。
   咲夜たちが風が収まる頃合いをみて爆心地に目を凝らす。
   ………そこには優しくこいしを抱き抱えるクラウド・マウンテンの姿があった。

クラウド・マウンテン「……。(ニコッ)」
こいし「…う…。わ、私は…?」
一輪「…貴女はひとりじゃない。貴女が無意識のまま彷徨ったとしても、貴女には帰る場所がある。…貴女を待っている人がいるでしょう?」

   一輪が示す先にこいしが向き直る。その先には、古明地さとりがいた。

さとり「まったく、心配をかけさせるんだから…」
こいし「…ごめんなさい、お姉ちゃん…。私、また無意識に皆を傷付けちゃいそうに…。
     …私、心を閉ざして、他の人の心を読めなくなって…。わからないから怖くなって…」
咲夜「……。」
文「……。」

こいし「怖いのが嫌だから…無意識に身を任せて…そしたら自分でも自分の事がわからなくなって…。
     …私…自分が怖いの…。無意識の内にお姉ちゃんを…皆を傷付けるんじゃないかって…」
クラウド・マウンテン「…(スッ…)。」
こいし「あ…」

   クラウド・マウンテンが、こいしをさとりの前にそっと降ろす。…そして、二人の頭を優しく撫でる。

さとり「温かいでしょう?こいし…。心を読まなくても、触れ合えばわかることもあるの。
     ……私もこいしの心は読めないから、時々こいしが何を考えているかわからなくて不安になる時もあるわ。
     ……だから触れ合いましょう。そして話をしましょう。それは私達にしかできない。
     "覚り"が"覚れない"、私達だけの触れ合い方。…特別なわかり合い方なのよ」
こいし「お姉ちゃん…。お姉ちゃあん!」

   ―― 気が付くと、ファイト会場には観客も他の選手もいなくなっていた。咲夜も、文もお燐も。

雲山「……。」
一輪「…ええ。いくら私でも、そこまで無粋な真似はしないわよ。雲山。
    ……さて。私達も命蓮寺に帰りましょうか」
雲山「……。」

   ……一輪と雲山は静かに、古明地姉妹二人だけが残ったファイト会場を後にした……。


   結果:雲居一輪&雲山の勝利




















































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