幽々子とフランに、一回分ずつファイト開催権限の一切を与える。
何によって決まったかは定かでないが、今回ファイトに伴いそう決定された。
開催されるファイトを私物化したその度合いにより、勝敗を判定するのだと。
何によって決まったかは定かでないが、今回ファイトに伴いそう決定された。
開催されるファイトを私物化したその度合いにより、勝敗を判定するのだと。
妖夢「それで、大食いですか?」
幽々子「大食い対決なんて生温いわ。『幻想郷悉皆食い対決』よ!」
妖夢「それってつまり……」
幽々子「読んで字の如く、幻想郷の悉くを食らい尽くす究極の対決なのよ!」
幽々子「大食い対決なんて生温いわ。『幻想郷悉皆食い対決』よ!」
妖夢「それってつまり……」
幽々子「読んで字の如く、幻想郷の悉くを食らい尽くす究極の対決なのよ!」
幽々子はファイト参加者を幽々子・妖夢の二名に指定。
もちろん出来試合であるから、妖夢に投了など許す筈もない。
さらには他の大食い連中を絶対阻止すべく各所に指令を下し、
東方ファイト運営委員会の精鋭達に幻想郷各地から食材を集めさせる。
そして後は、観戦者が胸焼けするほどの勢いでひたすら食いまくった。
もちろん出来試合であるから、妖夢に投了など許す筈もない。
さらには他の大食い連中を絶対阻止すべく各所に指令を下し、
東方ファイト運営委員会の精鋭達に幻想郷各地から食材を集めさせる。
そして後は、観戦者が胸焼けするほどの勢いでひたすら食いまくった。
妖夢「その……幽々子お嬢様、少々食べすぎではありませんか?」
幽々子「そうねぇ、ちょっと胸元が苦しくなってきちゃった」
(はらり)
(おぉぉぉぉーっ!)
幽々子「そうねぇ、ちょっと胸元が苦しくなってきちゃった」
(はらり)
(おぉぉぉぉーっ!)
帯を少し緩め、胸元をはだける。
豊かな胸の谷間から上腹部までのラインは緩やかに流れ、
一体膨大な量の食材は何処に消えたのかと男衆が谷間の両脇を見つめた程だ。
もうこの時点で、幽々子の勝ちは間違いない、観客誰もがそう思った。
豊かな胸の谷間から上腹部までのラインは緩やかに流れ、
一体膨大な量の食材は何処に消えたのかと男衆が谷間の両脇を見つめた程だ。
もうこの時点で、幽々子の勝ちは間違いない、観客誰もがそう思った。
映姫「小町、小町!起きなさい!」
小町「ふぁ……あ、四季ひゃま……きゃんっ!ち、違うんです四季様!これはその――」
映姫「休憩は咎めません。それより小町、あの娘に変な事を教えませんでしたか!?」
小町「えっ!?そ、その……あたいの代理に死神として一日働いてみないか、って……」
映姫「死神の仕事は?」
小町「三途の渡しに仙人の監視……」
映姫「他には?」
小町「……お迎えも死神の仕事だけど、あたいの仕事じゃないよ、って……」
映姫「……死神の仕事だとは言ったわけですね」
小町「……はい」
映姫「解りました。天界に行きますよ」
小町「え?」
小町「ふぁ……あ、四季ひゃま……きゃんっ!ち、違うんです四季様!これはその――」
映姫「休憩は咎めません。それより小町、あの娘に変な事を教えませんでしたか!?」
小町「えっ!?そ、その……あたいの代理に死神として一日働いてみないか、って……」
映姫「死神の仕事は?」
小町「三途の渡しに仙人の監視……」
映姫「他には?」
小町「……お迎えも死神の仕事だけど、あたいの仕事じゃないよ、って……」
映姫「……死神の仕事だとは言ったわけですね」
小町「……はい」
映姫「解りました。天界に行きますよ」
小町「え?」
小町から死神代行の誘いを受けていたフランは、直後にファイト開催権限を与えられる。
フランが決定した参加者は、四人に分身した己自身による四人対決。
そして競技は……
フランが決定した参加者は、四人に分身した己自身による四人対決。
そして競技は……
映姫「『天人や仙人のお迎え対決』ですよ」
小町「えっ!?でも死神のお迎えって別に直接には――」
映姫「そう、できません。しかしそれを覆すだけの力を持っていれば話は別です」
小町「えっ!?でも死神のお迎えって別に直接には――」
映姫「そう、できません。しかしそれを覆すだけの力を持っていれば話は別です」
極秘裏に開始された、フランドール・スカーレット四人による『お迎え』対決。
二人ずつが華仙の庵と天界にそれぞれ向かい、天界は不穏な気配を察知した天子が応戦、
華仙は竜の子から得た情報を元に天界に移動し天子と合流、被害の最小化を図った。
二人ずつが華仙の庵と天界にそれぞれ向かい、天界は不穏な気配を察知した天子が応戦、
華仙は竜の子から得た情報を元に天界に移動し天子と合流、被害の最小化を図った。
華仙「さすが悪魔の妹とされるだけの猛者、よもや人ではなく人に与する者から狙うとは悪辣な」
天子「吸血鬼が白日の下、天界に出向いて死神の真似事をする。
どんな事情か知らないけれど、こんな愉しい事があるなら長生きもするものね」
フラン「結局みんなここに集まっちゃったね。本当はお楽しみは一番最後にしたかったけど……
二人一緒なら、四人掛かりでも十分楽しませてくれるよね?」
映姫「そこまでです!フランドール・スカーレット、閻魔の名において命じます、すぐに止めなさい!」
フラン「イヤよ。そうね、閻魔も一緒に倒して、下克上しちゃえばいいよねぇ……死神さん?」
小町「そこであたいに振られても……そんなのダメに決まってるだろう」
フラン「そっかぁ……うん、じゃあ仕方ないね」
映姫「解ってくれましたか――」
フラン「みんなしんじゃえ」
天子「吸血鬼が白日の下、天界に出向いて死神の真似事をする。
どんな事情か知らないけれど、こんな愉しい事があるなら長生きもするものね」
フラン「結局みんなここに集まっちゃったね。本当はお楽しみは一番最後にしたかったけど……
二人一緒なら、四人掛かりでも十分楽しませてくれるよね?」
映姫「そこまでです!フランドール・スカーレット、閻魔の名において命じます、すぐに止めなさい!」
フラン「イヤよ。そうね、閻魔も一緒に倒して、下克上しちゃえばいいよねぇ……死神さん?」
小町「そこであたいに振られても……そんなのダメに決まってるだろう」
フラン「そっかぁ……うん、じゃあ仕方ないね」
映姫「解ってくれましたか――」
フラン「みんなしんじゃえ」
広大な天界に拡がるフランの本気弾幕を、四人がかりで抑え込む。
流れ弾の一発一発が致命傷たりうる驚異的な破壊力を持つのは、
フランが本気で遊んでいるからだ。
事情を知る天人達も避難し、一人の観客も居ない凄絶な戦い。
幽々子の食べ尽くしとは別の次元で、幻想郷は脅威に直面していた。
流れ弾の一発一発が致命傷たりうる驚異的な破壊力を持つのは、
フランが本気で遊んでいるからだ。
事情を知る天人達も避難し、一人の観客も居ない凄絶な戦い。
幽々子の食べ尽くしとは別の次元で、幻想郷は脅威に直面していた。
阿求「それで、結果は」
慧音「西行寺幽々子の勝ち、だ。正しくはフランドール・スカーレットの負けだがな」
阿求「やはり四人相手に実質一人では分が悪かったと?」
慧音「いや、博麗の巫女が二人の行いを天秤にかけた結果、
フランドールの方を異変であると認定し、解決に向かったのだ。
私物化したものの結果が出せていないから、判定としてはそうなる」
阿求「いつもの彼女なら、間違いなく大食いに乱入すると思いましたが」
慧音「……それぐらい、異変としての格が高かったのだろうな」
阿求「ふむ……」
慧音「まあ書き残すのは止めておけ。あれは滅多に外に出る者ではない。
今の当主がきちんとしていれば、人に脅威を為す事もなかろう」
阿求「……そう、ですね。そう信じたいです」
慧音「西行寺幽々子の勝ち、だ。正しくはフランドール・スカーレットの負けだがな」
阿求「やはり四人相手に実質一人では分が悪かったと?」
慧音「いや、博麗の巫女が二人の行いを天秤にかけた結果、
フランドールの方を異変であると認定し、解決に向かったのだ。
私物化したものの結果が出せていないから、判定としてはそうなる」
阿求「いつもの彼女なら、間違いなく大食いに乱入すると思いましたが」
慧音「……それぐらい、異変としての格が高かったのだろうな」
阿求「ふむ……」
慧音「まあ書き残すのは止めておけ。あれは滅多に外に出る者ではない。
今の当主がきちんとしていれば、人に脅威を為す事もなかろう」
阿求「……そう、ですね。そう信じたいです」