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6スレ第11戦(2)

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匿名ユーザー

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小町「いつもは審判役の四季様が相手ですか」
映姫「ええ、そのようですね。ところで今回の審判は誰でしょうか?私以外とすると・・・?」

「あたいったら審判ね!」

「・・・・・・」
皆が沈黙する。
審判は非常に残念なことにチルノだった。


小町&勇儀 VS 四季様と四季様に説教されて禁酒一週間目の萃香
種目:タッグ麻雀


チルノは当てにならないので、とりあえず無視することに決めた両チーム。
「・・・遊びなら負けませんよ。生まれたときからサボタージュ!こちとら遊びに命かけているんです!」
「あなたの腐った性根を今日こそ完膚無きまでにたたきつぶします!小町ィーーーー!!」
いきなり白熱する小町と映姫。お互いにたまっていた鬱憤もあったんだろう。
もはや立場上での上下関係など関係ない!勝った者が上!負けた者が下だ!!

一方その頃オワタ・・・じゃない、お山の四天王の二人は・・・
「うぅ~酒くれよゆぅぎぃ~」
「あぁ~、うまいねぇ。酒うまい」
「酒がないと死んじゃうよぉ~。死んだらどうしてくれるんだよぉ~」
「あー、ホントおいしいねぇ。酒さえあればもう何にもいらないねぇ」
映姫によって禁酒一週間の刑をくらっていた萃香が、なんとか勇儀に酒を貰おうとしていたが、
勇儀はこれみよがしに酒をグビグビ飲むだけであった。
萃香はそんないじわるをする勇儀に、
「うわぁ~ん!ひどいよぉ!人が死んでも何とも思わないのか!このオニッ!!」とか言ってたが、
「だからどうした」と言わんばかりの顔で酒を飲む勇儀であった。まさに鬼。

そして卓を囲んで試合が始まった。
手慣れた手つきで牌を並べる小町。
(打ち馴れてますね…小町。全く危うさを感じさせない貫禄がある…!流石は遊び人というだけあります)
手が止まっている映姫に挑発するように声をかける小町。
「どうしました?四季様の番ですよ?」
「ほぅ、この私にプレッシャーをかけますか。いい度胸ですね…」
麻雀というものは運にも左右されるが、それ以上にメンタル的な部分が影響する。たぶん
つまり、相手に主導権を握られた方が負ける。
小町は遊びに関しては心理面も含めて、天才的なセンスをもっていた。
「それポン」
小町が宣言する。苦い顔をする映姫。ツキの流れすら小町側に傾いていた。

チルノは全然分からなくって、クエスチョンマークがたくさん頭についてるよ!

「ツモ。これでアガリだよ」
早々に上がる小町。
「安い役ですね」
「あのまま続けると、そっちの手が揃っちまいそうですからねぇ」
「…なかなか鋭い読みです」
事実、映姫の手はもう少しで揃いそうだった。
小町は博打だけではなく、引き際もわきまえている本物の実力をもつ雀士であった。

「今度は私の番さね!」
酒が回ってノッてきた勇儀が言う。
「俺のターン!ドロー!やくまん!なんちゃらかんちゃら!」
言ってることは意味不明だが、キチッと役は揃っている。
「…うー、もうどうでもいいや。こんな牌いらんいらん」
萃香の方はテンションが投げやりになりすぎて使い物にならない。
「なんかよく分かんないけど、小町とかが勝ってるっぽいわね!天才のあたいには分かるのさっ!」
こちらは全く根拠がないが、なぜか自信ありげなチルノ。

劣勢の映姫チームに勇儀がさらに追い打ちをかける!
「さらにドロー!モンスターカード!魔道戦士ブレイカー!攻撃表示!!」
よく分からないが、「ロン」って意味らしい。
「もうやめてっ!天才のあたいのライフポイントは0よっ!!」
「HA☆NA☆SE!」
チルノはある意味よく分かっている。



「もうこれで終わりですねェェー四季様!ポンッ!」
小町が完全に息の根を止めるために宣言をした。
だがしかし
「ツモ」
映姫が静かに宣言した。
「国士無双です」
「まさかっ!こんな短時間で揃うはずがっ!?」
動揺する小町だったが、確かに映姫の役は揃っていた。

(今のはマグレだ…!二度目はないですよ…四季様)
「ツモ」
「何ィィーーーーーーーッ!!開幕で!?」
今度は配った直後に宣言する映姫。そしてさらに彼女の快進撃は続く。

「リーチ」
「ポン」
「ツモ」
「ロン。大車輪」
「倍プッシュだ…」
「ロン。天衣無縫」

まさにずっと映姫のターン。
小町は混乱する頭で必死に考える。
(何故だ。何故急に流れが変わった!もしかして何かをしたのか?最初と今で何が違うんだッ!?)
そこで小町は気付いてしまった。映姫がいつのまにか左手を使って打っていることに…!
「ほう、気づきましたか」
「四季様ッ…!あなたまさかッ!!」
疑問は確信に変わった。まさかっ!四季様が、まさかっ!?
「そう、私の左腕には龍が宿っています」
 ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「そして封印は今解き放たれた」

勇儀がゆっくりと口を開く。
「かつて地獄を裏で支配しているという伝説の雀士の噂があった…しばらくしてその噂は消えたが」
「小町…あなたは非常にいい腕をしている。ここで折るのは惜しいくらいです」
「まさかっ…伝説のっ…!?」
そう、四季映姫ヤマザナドゥその人こそ、伝説の……!!
「しかし仕事をサボるような輩には容赦しません」


「ロン。夢想転生」


究極の役、夢想転生が決まった。
これが決まると強制的にゲーム終了して、勝利することができる!(チルノルール)

「勝者はえんまさまチームねっ!!」

高らかに宣言するチルノ。完膚なきまでの圧勝だった。
「まさか…あたいが…このあたいが、四季様に遊びで負けるなんて…」
ショックでひざをついて崩れ落ちる小町。
「相手が悪すぎたね。まさかヤツが"黄金の左腕"の持ち主とは」
「うぅ…うわぁぁ~ん!遊びならっ!遊びなら四季様に勝てると思ったのにぃぃ~!!」
泣きじゃくる小町。よっぽど悔しかったんだろう。
そんな小町の頭に優しく手を置く映姫。
「小町…」
「うぇっえぐっ……しきさまぁ…」
涙目で見上げる小町。そんな小町を包むように、優しく微笑みかける映姫…


「明日から仕事ですからね」


世の中そんなに甘くなかった。
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後日談

射命丸文が対戦終了後の麻雀の牌を見る。
「究極の役、"夢想転生"とは一体…!!」
映姫の最後の手を見ると驚愕の事実が判明した。


「 全 部 ⑨ か よ ! ! ! 」


(補足説明:"夢想転生"とは全ての牌が⑨になったときに発動する⑨極奥儀のことである。
  さらにいうと、筆者は麻雀のルールを知らないのでイメージだけで書いてたのである)


一方そのころ鬼たちはというと
「さけくれよぉ~。なぁ~いいだろゆうぎぃ~。おまえとわたしのなかじゃないかぁ~」
「ああ、うまいねぇ。勝つにしろ負けるにしろ、勝負の後は酒が一番だねぇ」
「はくじょうものぉ~~!!」
相変わらずだった。


















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