東方ファイトスレ @まとめウィキ

6スレ第23戦(2)

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匿名ユーザー

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神としての威厳をどん底にまで叩き落すであろうお題に対し、
守矢の二柱はさすがに恐れおののいていた。
これから信仰を集めようという時に、果たしてこんな事をして良いのか。
しかしだからと言って戦わずに負ける事など許されるのか。

一方、早苗と雛はと言うと――
「守矢の風祝さん、実は私に良い考えがあります」
「早苗でいいですよ。……どんな考えなのです?」
「私の能力をご存知で?」
「ええ。厄を溜め込むんですよね」
「そうです。では、厄がどうやって発生するか、わかりますか?」
「厄の発生する理由、ですか? うーん、日々少しずつ溜まっていくものだと……」
「それは日常厄と言うものです。私が集める厄の内訳はそれが多いのですが、
 実はそれ以外にも、常識や常道から外れた事をすると溜まる厄があります。
 犯罪や、そうでなくとも奇異な行動は、自然と厄を多く集めてしまうのです」
「そうなのですか……。でもそれが今回の対決と関わりが?」
「私が幻想郷中から集める厄のおよそ25%はこーりんのものです」
「!!!」
「生物がその身に溜める厄には、自然と生物自身の"色"が付きます。
 性格、と言った方が正しいでしょうか。厄にはその人の情報が詰まっているのです」
「なるほど! それを使えば、こーりんの正確なモノマネができると言う事ですね!」
「その通り。どうです? この案」
「素晴らしいですね! それで行きましょう!」

勝利の確信に、嬉しげな早苗であった。
しかし――彼女はもう少し早く気付くべきであった。
今、自分がどこに居るのか……いや、誰の近くに居るのかを。

「ただ一つ、問題がありまして」
「へ?」
「私は厄を溜めたり放出したりできますが、厄を取り込んだりは出来ません」
「はあ」
「誰かに与える事なら可能です」
「そうなんですか」
「お願いできますか?」

早苗は逃げ出した。「おねg」くらいで逃げ出した。一目散に逃げ出した。
二歩目で風を纏い、三歩目と同時に弾幕を生成する。
まさに人を超えた決断力、人を超えた加速力であった。

だが気付いたら雛の目の前に戻っていた。背後ではスキマが笑っていた。
早苗も所詮、人であった。

 勝者:早苗、雛ペア



――翌日の文々。新聞 3面芸能欄

先日、妖怪の山で行われた恒例の対決行事の最中、
守矢神社の風祝、東風谷早苗(16)が突如豹変、
関係者や見物人数十人を襲うという事件が発生した。

関係者の証言によると、東風谷容疑者はモノマネ対決中に
突然巫女服を破り捨て、叫び声を上げながら辺りを疾走、
周囲に居た妖怪や神などの服を毟り取り、「全裸健康法ー!」
などと訳の分からない事を言っていたという。

調べに対し東風谷容疑者は、「一緒にいた厄神のせいだ」
などと意味不明な事を言っており、取調べは今後も続く見通し。


























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