東方ファイトスレ @まとめウィキ

15スレ第19戦

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匿名ユーザー

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魔理沙vs諏訪子withシルクハット
お題は鼻からうどんを食べる。

実際、鼻は口と直結しており鼻から食物を取り入れるのは絶対不可能というわけでもない。
が……
うどんより一回り小さいCCDカメラを鼻から入れるだけでも相当な苦痛を伴う。
ちょうどくしゃみが出る一歩手前の状態が延々と続くと考えて欲しい。
まして衆人環視の中そのような醜態を晒すとなれば、羞恥心の克服が最大の課題となるのは言うまでもない。

「ど、どんなルールだろうとわたしは勝ってみせるぜ!」
「早苗に神社の表看板として頑張ってもらう以上、汚れ役は私が引き受けないと……」

両者とも、戦意は十分らしい。

「では、試合開始」
審判の声と共に競技が開始される。
魔理沙はうどんに顔を近づけて気合の入った表情になったり、恥ずかしそうにうつむいたり、使命感に目覚めたような顔をしたりと百面相。
一応鼻に当てて思い切り息を吸い込んでみるが、おいしそうな匂いが鼻腔に充満するだけで事態は何も進展しない。

一方諏訪子は……
うどんの丼に手を浸すと、あっという間にうどんを空にしてみせた。
「洩矢諏訪子、この競技は鼻からうどんを食べるというルールですが?」
「蛙はあまり肺呼吸をしないの。出来ないわけじゃないけど、ほぼ皮膚呼吸…… なら『鼻』の役割をしている皮膚から食事を取ってもいいでしょう」
「……そもそも何故皮膚から食料を摂取できるのですか?」
「私は祟り神だから、人間が怖いと思う事はほとんど実行できるのよ。実際にやるかどうかは別問題だけど」

諏訪子はそう言い放つと、うどんを一本掌に乗せた。
うどんがふつふつと発泡し、ゆっくりと諏訪子の掌に取り込まれていく。

「奴は一体化して取り込んでいる! 食っているんだッ!!」
「あの化け物は細胞そのもので消化するんだッ!」
「細胞の一つ一つから消化液をだして」
「相手の細胞を喰っていく!」
「だから体に取りこめ(略」
「一体化(ry」

観客席から訳の分からない悲鳴が聞こえて逃げ出す一般市民が出始める。
魔理沙も神奈子あたりより遥かに常識的だと思っていた神の変貌ぶりに顔が引きつっている。
諏訪子の瞳は薄気味悪い土気色に染まりつつあり、普段の感情豊かな姿から一転、無感動かつ無慈悲な存在と化している。
魔理沙は一睨みされただけで、次は自分が喰われるんだという恐怖に取りつかれてしまう。

「れ、霊夢ー! 諏訪子の帽子を持ってきてくれ!」
「はい」
悲鳴を上げる魔理沙、諏訪子の背後に出現し、あっさり諏訪子のシルクハットとZUN帽をすりかえる霊夢。
「あれ、私何やってたんだっけ?」
「(今回の件も異変認定で助かったぜ……)」

諏訪子は無事普通の神様に戻り、試合はほどなく時間切れ。
「皮膚は皮膚、鼻は鼻、今回の試合は霧雨魔理沙の勝利とします」
魔理沙は諏訪子の豹変に驚いた拍子に、うどんを鼻から飲み込んでしまっていたのだった。

「負けちゃってごめんね、早苗……」
「い、いえ、気にしてませんから。お、お願いですから触らないでください……」
「(たまには怖がらせる方が信仰を強める効果もある……といいんだけど)」
守矢神社の夕食は微妙にぎくしゃくしたが、今日も幻想郷の平和は保たれた。

勝者魔理沙

























































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