むきゅーバダイビング。
それは、普段むきゅーとへばっている立場のパチュリーが、
今度は私がむきゅーと言わせてやるわ、と言わんばかりに開発した新競技。
基本的に素潜りオンリー、ガスボンベなど邪道、
競技の最中はパチュリーの魔法によって洗濯機のごとき大渦を起こし、
さらに幻想郷らしく、水の中ではそこかしこから弾幕が現れる、
これらを避けながら、水底にあるフラッグを先に取って戻ってきたほうを勝利とする、
まさにげｄ、もとい英知の限りを尽くして開発された、斬新かつエキサイティングな競技である。
それは、普段むきゅーとへばっている立場のパチュリーが、
今度は私がむきゅーと言わせてやるわ、と言わんばかりに開発した新競技。
基本的に素潜りオンリー、ガスボンベなど邪道、
競技の最中はパチュリーの魔法によって洗濯機のごとき大渦を起こし、
さらに幻想郷らしく、水の中ではそこかしこから弾幕が現れる、
これらを避けながら、水底にあるフラッグを先に取って戻ってきたほうを勝利とする、
まさにげｄ、もとい英知の限りを尽くして開発された、斬新かつエキサイティングな競技である。
「ふ、ふふん、かかかカリスマであるこの私が、ここここの程度の競技に怖気づくと思って？
で、でも残念だったわねパチェ、吸血鬼は流水に弱いの、流石にこれでは競技は無理じゃないかしら？」
足をガクガク震えさせながら尋ねるレミリア。
威厳も何もあったものではないが、実際に死活問題なのだからしょうがない。
何せ、目の前のパチュリーはいつもの病弱パチュリーではない。ドＳスイッチが入った、お仕置きモードのパチュリーなのだ。
で、でも残念だったわねパチェ、吸血鬼は流水に弱いの、流石にこれでは競技は無理じゃないかしら？」
足をガクガク震えさせながら尋ねるレミリア。
威厳も何もあったものではないが、実際に死活問題なのだからしょうがない。
何せ、目の前のパチュリーはいつもの病弱パチュリーではない。ドＳスイッチが入った、お仕置きモードのパチュリーなのだ。
「ええ、そこは私も悩んだわ。だから特別ルールとして」
「「（既に嫌な予感しかしない！）」」
「最初は王水を使おうと思ったの。レミィにぴったりの名前だし。
でも、王水って一応は溶媒が水だから、海水も駄目な吸血鬼には向いてないと思ったのね。
だから、水銀で勝負してもらうわ。名前に銀って入ってるけど、水銀と銀とは全くの別物だし、
それにこれなら、水＆金符を使う私は操作しやすいから、うってつけなのよね」
「「（既に嫌な予感しかしない！）」」
「最初は王水を使おうと思ったの。レミィにぴったりの名前だし。
でも、王水って一応は溶媒が水だから、海水も駄目な吸血鬼には向いてないと思ったのね。
だから、水銀で勝負してもらうわ。名前に銀って入ってるけど、水銀と銀とは全くの別物だし、
それにこれなら、水＆金符を使う私は操作しやすいから、うってつけなのよね」
注：水銀は人体にとっても有害な液体金属です。水俣病になりたくなかったら口にするのは絶対にやめてください。
ちなみに王水は王水で、「銀以外ならどんな金属でも溶かす」と言われるほどヤバい酸だったりします。
ちなみに王水は王水で、「銀以外ならどんな金属でも溶かす」と言われるほどヤバい酸だったりします。
というわけで、本格的に嫌がる姉妹を無理やり水深1000メートルの水銀プールの中に放り込んで試合開始。
だが、普通に潜ろうとしても、どうしても体が水面に浮かんでしまう。
それもそのはず、水銀は水よりも比重が13倍以上も軽い、
水に浮かぶ人体と同じ程度の重さしかない吸血鬼姉妹の体では、ぷかぷかしてしまうのもやむなしであった。
始めはそのねっとりした触感に気味悪がっていた姉妹だが、
「体が液体に浮く」という初めての経験を楽しみ始め、ついには水遊びならぬ水銀遊びを始めようか、としたところで、
だが、普通に潜ろうとしても、どうしても体が水面に浮かんでしまう。
それもそのはず、水銀は水よりも比重が13倍以上も軽い、
水に浮かぶ人体と同じ程度の重さしかない吸血鬼姉妹の体では、ぷかぷかしてしまうのもやむなしであった。
始めはそのねっとりした触感に気味悪がっていた姉妹だが、
「体が液体に浮く」という初めての経験を楽しみ始め、ついには水遊びならぬ水銀遊びを始めようか、としたところで、
「早く潜りなさい！ 水符「メイルシュトローム」！」
「それゲームが違ががぼごぼぉ！」
「早くフラッグ取ってこないと、このままプールに蓋して出られなくしてあげるわよ！」
「それゲームが違ががぼごぼぉ！」
「早くフラッグ取ってこないと、このままプールに蓋して出られなくしてあげるわよ！」
というわけで、潜り始める二人。
レミリアは最初、吸血鬼のパワーを最大限に発揮し、力づくで水底へと進んでいたのだが、
フランのさらにパワー任せな力技、「自分の下の液体空間をきゅっとしてどかーんして、消えた液体の方向に波を作って無理やり進む」
によってフランと差をつけられて焦り始める、
そうするとレミリア、今度は「底に潜るという運命を手繰り寄せてスピードを速める」という方法を取ろうとするが、
そこにパチュリーの操る大波と弾幕、翻弄され始める姉妹の体、
そこでレミリア、ドラキュラクレイドルと不夜城レッドの連続発動で一気に弾幕と水銀の波を潜り抜け、水底に到達、
ようやくフラッグを入手、さて後は浮上するだけ、というところで違和感に気付く。
体が、バラバラになりそうなぐらいに、軋んでいる。
繰り返すが、水銀の比重は水の13倍だ。それが1000メートル分も積みあがってみろ、
体にかかる水圧、実に約13トン！
むしろ、この水圧にも関わらずまだ壊れていない吸血鬼の体とフラッグが異常なのである。
これはマジヤバいと思ったお嬢様、壊れそうな体を無理やり動かし、残りのスペカを全部注ぎ込んで一気に上昇、
だが、それも途中で尽き、力尽きてしまう。
そこに、やっと弾幕を抜けてきたフランがやってきた。
アイコンタクトで現状を理解しあう二人。どうやら勝負だどうだと言っている場合ではない。
フランが水面までの残りの空間を破壊し、レミリアが水面に上がりきる運命を引き寄せる、
そうして、二人は手に手を取り合い、一緒に水銀プールから脱出したのだった。
レミリアは最初、吸血鬼のパワーを最大限に発揮し、力づくで水底へと進んでいたのだが、
フランのさらにパワー任せな力技、「自分の下の液体空間をきゅっとしてどかーんして、消えた液体の方向に波を作って無理やり進む」
によってフランと差をつけられて焦り始める、
そうするとレミリア、今度は「底に潜るという運命を手繰り寄せてスピードを速める」という方法を取ろうとするが、
そこにパチュリーの操る大波と弾幕、翻弄され始める姉妹の体、
そこでレミリア、ドラキュラクレイドルと不夜城レッドの連続発動で一気に弾幕と水銀の波を潜り抜け、水底に到達、
ようやくフラッグを入手、さて後は浮上するだけ、というところで違和感に気付く。
体が、バラバラになりそうなぐらいに、軋んでいる。
繰り返すが、水銀の比重は水の13倍だ。それが1000メートル分も積みあがってみろ、
体にかかる水圧、実に約13トン！
むしろ、この水圧にも関わらずまだ壊れていない吸血鬼の体とフラッグが異常なのである。
これはマジヤバいと思ったお嬢様、壊れそうな体を無理やり動かし、残りのスペカを全部注ぎ込んで一気に上昇、
だが、それも途中で尽き、力尽きてしまう。
そこに、やっと弾幕を抜けてきたフランがやってきた。
アイコンタクトで現状を理解しあう二人。どうやら勝負だどうだと言っている場合ではない。
フランが水面までの残りの空間を破壊し、レミリアが水面に上がりきる運命を引き寄せる、
そうして、二人は手に手を取り合い、一緒に水銀プールから脱出したのだった。
「というわけで、勝負はフラッグを取ってきた私の勝ち……」
「何言ってるのレミィ、フラッグなら妹様が持ってるじゃない」
「んな！？ フランあんたいつの間に！？」
「ピンチを救ってあげたんだもの、このくらいは当然じゃなーい」
「何言ってるのレミィ、フラッグなら妹様が持ってるじゃない」
「んな！？ フランあんたいつの間に！？」
「ピンチを救ってあげたんだもの、このくらいは当然じゃなーい」
その後、二人は仲良く喧嘩したとさ。でも水銀まみれの体は二人で洗いっこして綺麗にしました。
ちなみにパチュリーははっちゃけすぎた代償に、気化した水銀で軽い水銀中毒にかかり2週間ほど永琳のお世話になりましたとさ。
ちなみにパチュリーははっちゃけすぎた代償に、気化した水銀で軽い水銀中毒にかかり2週間ほど永琳のお世話になりましたとさ。
