――ファイト前、紅魔館
「本当ならこんなふざけた事、頼みたくもないのだが…」
「…九尾が急に頼み事なんてね。まぁ、ファイトの指定なら仕方ないか。」
訪ねてきた狐と、迎える吸血鬼。レミリアはおもむろに目を閉じる。
…暫くの、沈黙。
目を上げたレミリアは、半分呆れたような表情をしていた。
「…できた。魔理沙とアリスの運命は変えておいたわ。けど…」
「…?」
「いや、うちのパチェも大変だと思って。」
「……まったくだ。」
「…九尾が急に頼み事なんてね。まぁ、ファイトの指定なら仕方ないか。」
訪ねてきた狐と、迎える吸血鬼。レミリアはおもむろに目を閉じる。
…暫くの、沈黙。
目を上げたレミリアは、半分呆れたような表情をしていた。
「…できた。魔理沙とアリスの運命は変えておいたわ。けど…」
「…?」
「いや、うちのパチェも大変だと思って。」
「……まったくだ。」
一方の魔法の森。
アリス邸。変装して「物を借りに」来た魔理沙は…留守なアリス宅の物色の後。
ベッドに脱ぎ捨ててあったアリスの服を見つけた。
「……まだ、あたたかいぜ…」
「…///」
アリス邸。変装して「物を借りに」来た魔理沙は…留守なアリス宅の物色の後。
ベッドに脱ぎ捨ててあったアリスの服を見つけた。
「……まだ、あたたかいぜ…」
「…///」
魔理沙邸。お風呂あがりで咄嗟に、魔理沙が魔導書を返してないのを思い出し、寝間着に上着だけ羽織って魔理沙邸に来たアリス。
鍵の開いてた家に入り、留守を不思議に思いながら魔導書を回収した矢先。
魔理沙のいつもの服が床に投げられていた
鍵の開いてた家に入り、留守を不思議に思いながら魔導書を回収した矢先。
魔理沙のいつもの服が床に投げられていた
「…もう、服はちゃんと片付けなさいよね…」
「…///」
「…///」
それぞれの服を持ち帰るマリアリ。家に着いて、服を眺めてた時に。両者の部屋に隙間が開く。
紫「こんばんは。夜分遅くにごめんなさいね♪」
ア「…っ!紫?」
魔「うわあああああっ!なんだ紫…驚かすなよ…」
紫「とか言いながら二人とも、後ろに隠したものを出しなさい?」
ア「……なるほど。見られていた、というわけね。」
魔「ななな何のことだ?私は何もももも持ってないぜ?」
紫「…勘違いして戴きたくないのですわ。貴女たちの手癖とかを問い詰めるつもりはありませんもの。」
ア「…っ!紫?」
魔「うわあああああっ!なんだ紫…驚かすなよ…」
紫「とか言いながら二人とも、後ろに隠したものを出しなさい?」
ア「……なるほど。見られていた、というわけね。」
魔「ななな何のことだ?私は何もももも持ってないぜ?」
紫「…勘違いして戴きたくないのですわ。貴女たちの手癖とかを問い詰めるつもりはありませんもの。」
紫が説明する。お互いが服を持ち出すよう藍が吸血鬼に頼みに行った事。天狗に嗅ぎ着かれないよう、紫の結界で互いの家が守られていること。そしてお題。
ア「つまり…仕組まれていたわけね?」
魔「アリスの服で遊べって…な、何をしたらいいんだぜ?」
紫「お互い見えたら恥ずかしいでしょうし、そのまま自分の部屋でやって下さる?ちなみにジャッジは一応、隙間から覗く私だけ…と言いたかったけど」
ア「?」
パ「そこまでよ!そこまでよ!そーこーまーでーよー!」
紫「あまりにも非kenzenだと、パチュリーが止めに行くから気を付けて。」
魔「……えっと。」
魔「アリスの服で遊べって…な、何をしたらいいんだぜ?」
紫「お互い見えたら恥ずかしいでしょうし、そのまま自分の部屋でやって下さる?ちなみにジャッジは一応、隙間から覗く私だけ…と言いたかったけど」
ア「?」
パ「そこまでよ!そこまでよ!そーこーまーでーよー!」
紫「あまりにも非kenzenだと、パチュリーが止めに行くから気を付けて。」
魔「……えっと。」
…長々と続く
魔理沙side
「確かに持ってきちゃったけど…いざ、何かしろと言われても///」
「確かに持ってきちゃったけど…いざ、何かしろと言われても///」
とりあえず服を着てみた魔理沙。自分で鏡を見てみると…
「…ちょっと服が大きい、けど…。何か、不思議な感じだぜ」
ふと思い出し、地底異変の時もらった人形に魔力を通してみる。
よたよたと動いたと思ったが、すぐ崩れ落ちてしまった。
「…ちょっと服が大きい、けど…。何か、不思議な感じだぜ」
ふと思い出し、地底異変の時もらった人形に魔力を通してみる。
よたよたと動いたと思ったが、すぐ崩れ落ちてしまった。
パ「…普通に遊んでるわね」
紫「まぁ、魔理沙らしいですわ」
紫「まぁ、魔理沙らしいですわ」
アリスside
「…こんな見られてる状況って落ち着かないわね…って、あれ?」
手に持った魔理沙服を見てみると、ボタンとか縫い目が一部解れていた。
「…全く、仕方ないわね。上海、糸と針持ってきてくれる?」
「シャンハーイ」
「…こんな見られてる状況って落ち着かないわね…って、あれ?」
手に持った魔理沙服を見てみると、ボタンとか縫い目が一部解れていた。
「…全く、仕方ないわね。上海、糸と針持ってきてくれる?」
「シャンハーイ」
パ「こっちは…裁縫始めたわ。遊んですらいないわね」
紫「まぁ、見られてると分かってて大それたことを、てのは。なかなかできませんわ」
紫「まぁ、見られてると分かってて大それたことを、てのは。なかなかできませんわ」
結果:稚拙ながら服で遊んだ魔理沙の勝ち
パ「むきゅ~、結局出番は殆ど無かったわ…。」
パ「むきゅ~、結局出番は殆ど無かったわ…。」
―結界が解かれ翌日。アリス邸。
魔「…勝手に持って行って、ゴメン。とりあえず返すぜ。」
ア「いいのよ。私も持っていったし。ホラ。貴女のも返すわ。」
魔「…あれ?解れていたのが直ってる?」
ア「直しておいたわ。魔理沙、アンタ少しは裁縫とかもした方がいいわよ?」
魔「ありがとう、だぜ。…そうだな。アリス、今度教えてくれよ!」
魔「…勝手に持って行って、ゴメン。とりあえず返すぜ。」
ア「いいのよ。私も持っていったし。ホラ。貴女のも返すわ。」
魔「…あれ?解れていたのが直ってる?」
ア「直しておいたわ。魔理沙、アンタ少しは裁縫とかもした方がいいわよ?」
魔「ありがとう、だぜ。…そうだな。アリス、今度教えてくれよ!」
魔理沙は知らない。アリスの後ろ手には、採寸済みの魔理沙の服の図面が握られていたことを…
「ええ、こちらこそありがとう、魔理沙。」