魔法使い
- 生まれながらに自然界の魔力を自身に取り込む機構を備え、火や水といった自然界の力を自身の体で解釈、変換して魔法として出力する能力を持った種族。
- 自身に取り込める魔力の種類は先天的に決まっており、これは《属性》と呼ばれる。
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魔力を魔法として出力する為には、「どのように(どんな形で)魔法を出力するのか」という《方向性》を定める必要があり、これは魔法使い個人に適したものである必要がある。その為多くの魔法使いは1つの属性、1つの方向性を備えるのが基本である。
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また後天的に別の方向性を取得する例もある。その場合、多くは既存の方向性の派生となる。全く異なる方向性の魔法を行使することは(基本的に生まれついた体がその方向性に適合しない為)魔法使いにとって大きな負担となる。
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その不便性を補う為の手段が《魔道具》である。魔道具は主に魔力を注入することで、予め刻まれた魔法陣を起動し、本来その魔法使いが行使出来ない方向性の魔法を行使可能とするアダプタ的な役割を果たす。
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己の属性に合致した自然界の魔力を取り込める環境でなければ、魔法使いは自身の生成した魔力を使用して魔法を行使する必要がある。当然それが底を突けば、己の魔力が回復するまで魔法は行使出来ない。
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しかし、外界から魔力を取り込んで魔法を行使する行為にも(魔法使い個人によって程度は異なるが)限界がある。深刻なオーバーヒートは魔法使いの命に危険を及ぼすこともある。
→魔法使い=スタンドアローンの専用装置
精霊使い
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信仰によって自然界の《現象》や《概念》を司る精霊と契約、交信し、その一端を再現することを許された一般人。
- 人間より上位の存在である精霊は基本的に人間の世界に現れることはなく、精霊界と呼ばれる別の次元にいると考えられている。
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強い信仰を持つ、或いは精霊が気に留めるほどの人物にのみ精霊はその姿を見せ、契約――《交信線(ライン)》を結ぶ儀式に応じる。精霊とラインで結ばれた人間はその精霊が司る現象や概念の一端を任意に再現することが可能となる。一端、と言うのは精霊とは通常次元の壁で隔てられており、借りられる力がごく僅かである為。
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よほど精霊がその人物を気に入った場合は、自らの眷族(多くは主となる精霊の力の一部を持った下位精霊)を人間の世界に顕現可能な形で与えることがある。その場合はその精霊と契約した状態となり、精霊使いはすぐ傍に力の源たる精霊を置くこととなる為、次元を超えた遠隔ラインで精霊と繋がった普通の精霊使いよりも「太い」ラインで精霊から力を借りられる(=より強力な力を行使することが可能となる)。
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基本的には精霊が主、人間が従の関係となる精霊使いだが、上記の場合で且つ主となる精霊から従者として精霊を与えられた場合は人間が主、精霊が従の関係になることもある。
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精霊使いが精霊から通常卸される分を越えた容量の能力を必要とした場合、精霊がそれに応じれば一時的にラインを拡張してもらうことも可能。しかし、精霊使いにとっては元々備わっていない力を更に拡張して行使することが大きな負担となる為、命の危険を伴う行為であることは間違いない。
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精霊使い本人に極端に適正が低い、または精霊の力が強すぎる場合などは、人間の世界に顕現が可能であっても敢えて別次元から力を貸すというパターンもある。その場合、精霊使い、或いは精霊の希望によって顕現することは可能だが、精霊使いには大きな負担がかかることとなる。
→精霊使い=ネットワークに接続された汎用機器
最終更新:2012年02月12日 18:29