時代設定:基本的に中世ヨーロッパ的な世界観。
電気、ガスはなく魔法技術にって作られた魔力炉が汎用エネルギーを生みだし明かりや熱を生みだしている。
化外の民は金属を加工するのが得意であり、その技術は魔法王国にももたらされている。
ただし金や銀、鉄以上に希少なミスリルの出土する鉱山は秘匿されており、まつろわぬ化外の民のみがそれを知っている。化外の民の中にはミスリル製の道具や武器を持つ者もいる。
魔石は天然ものはほとんど存在せず、鉱石や宝石に術式を刻んだり魔力を込めたりすることで作り出す。前者は破壊されるまで半永久的に効果を持続させるが前者は使い捨て。
アクロマギア魔法王国
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《王》=魔法使いの祖。古き獣の大陸を拓いて人々を導き、文明を持たぬ原住民族や獣人に知恵を与えて魔法王国を栄えさせた者。光と闇を操る魔法を用いた。
- 光と闇の魔法は王の力と呼ばれ、その力を顕現させる者は《聖人/聖女》と呼ばれ一度に一人ずつしか存在しない。
- 現在は王の弟子達の直系たる四人の《長老》に治められている。
- 王は神格化されている。長老=司教。
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生まれながらに魔力を有し、また自然界の魔力を操るのが魔法使い。魔法は王によって作られた技術であり、この世の元素を操る力であるとの考え方が一般的。
- 現在は魔力を道具に流用する技術を一般化した程度の技術力。
古き獣の民
- 大陸の原住民族。非魔法使い。一部の獣人を含む。農耕と牧畜を営み自然との共存を是としてきた民族。
- 王国拡大の折王国と争ったが敗北、平定された。以来「化外の民」と呼ばれるようになる。
- 王国民となった者もいれば古くからの生活様式を守り続ける者もいる。文化、教養レベルは決して高くはない(勿論例外も存在する)。
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王国の歴史では知恵を与えたと伝えられるが実際は武力平定であった。その忌まわしき過去を憎み王国に復讐を誓う一派も存在する。彼らは《まつろわぬ化外の民》と呼ばれ、王国からは敵性分子と見なされている。
精霊信仰
- 化外の民の信仰。普遍的な現象や概念に霊的なものを見出す思想。
- 精霊に選ばれた者は限定的な精霊の力を得、《精霊使い》と呼ばれる。
- 「この世の森羅万象には霊が宿る」という精霊信仰は「人がこの世の元素を操る」という魔法の考え方とは対極的である。
魔法/精霊の研究
- 魔法使いが化外の民の力に着目し研究を始める。
- 結果、魔法使いが精霊使いとなるのは魔法という「傲慢」を捨てなければならない事がわかる。
魔法使いの傲慢は果たして許されるのか?
魔法とは人工的な偽りの力なのではないのか?
ならば偽りの力で成り立つ国の存在は許されるのか?
精霊使いを中心に魔法の存在の是非について疑問が広がり始める。
やがてその疑問――《回帰主義》思想が王国の騎士達に広がった頃、化外の民に対し、反逆者の烙印を押された精霊使い達、即ちまつろわぬ化外の民による伝令が下った。
「最後の戦いを始める。消えかけた我々の歴史に誇りを持つならばこの命に応じよ。」
この伝令は化外の民にしか読めぬ形で時間をかけて伝えられてゆく。しかし、精霊研究によって魔法使いから精霊使いになった者は化外の民の文化も学んでおり、その伝令を解読することが出来た。そして伝令は回帰主義に傾倒した騎士団長も伝わり、間もなく王国始まって以来のクーデターが勃発した。
これがTRI/EDGE3における戦争の背景である。
最終更新:2012年06月08日 22:55