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第二外科 2009年度


第二外科 2008年度


昨年度の未復元問題などがページ下の添付ファイルに掲載されています。

p.295
(2008年度wikiより転載)
問題1-1
復元のミスで
「甲状腺疾患の合併症」 ⇒ 「甲状腺疾患の術後合併症」
だそうです。過去問'07 2-2と全く同じ選択肢ですので間違いないと思います。
よって不適切なものはc
【解答】c
a,b,d,eは術後合併症。
cは副甲状腺機能低下ならば正解。

p.296 2-4問題9
選択肢(1)ですが、術後第1期(傷害期)では、ADH、アルドステロン分泌が増加し、多尿ではなく乏尿になると思うのですが、いかがでしょうか?
→ご指摘ありがとうございます。その通りでした。(yn N-15参照)
【解答】4.→ 1.4.

p.298 問題5-1
【解答】b. d. → b. d. e.
昨年度の卒試サイトによると、先生に質問したところ、上記の解答だったそうです。

調べてみたところ、死亡率の年次推移は増加していますが、
年齢調整死亡率(対人口10万人、標準人口:昭和60年モデル人口)では近年、若干減少ぎみ、または横ばい傾向です。少なくとも、増加はみられないと判断できます。
詳細なデータは1990年:5.1,1995年:5.2 , 2000年:5.4 , 2005年: 5.1 , 2007年:5.1です。

p.298 問題5-2
cの解説が化学療法の解説になっていたので解説を訂正します。

c:× 早期食道癌では原則EMRですが、化学放射線療法を行う場合があります。
ちなみに、食道癌治療ガイドライン2007に、臨床ですでに行われているが、まだevidenceの乏しい治療として早期食道癌に対する化学放射線療法が記載されています。つまり、現在のガイドラインでは有効な治療であるというevidenceはないと判断しました。
以下は昨年度卒試サイトからの引用です。

◎粘膜癌に対する化学放射線療法の有効性は今後の議論の対象。現時点では治療選択肢の一つとして,手術に適さないあるいは食道温存を希望する症例に適応される。
◎早期食道癌-深達度が粘膜層(m1~3)までで且つリンパ節転移(-)。
 表在食道癌-深達度が粘膜下層smまで。リンパ節転移は問わない。
◎根治を目指した化学放射線療法の対象となる症例は,
T1-3 N0,1 M0(UICC-TNM)の切除可能症例
切除不能のT4 N0,1 M0,および一部のM1/LYM(鎖骨上窩リンパ節転移を有する進行例)
◎化学療法は,5-FU+シスプラチンが標準

問題5-2 上記について
cは○です。
放射線療法は姑息的ですが、放射線化学療法は根治できるようです
標準外科p542、yn A-24参照。

p.300 問題6-4
選択肢bの解説ですが、門脈圧亢進症において、末梢血管抵抗は低下するという記述が標準外科学に見つかりました。
ですので、正解はcのみとなります。

p.303 問題9-3
本年度の文責者が不明で詳細は分かりませんが、昨年度卒試対策サイトに以下のような記述がありました。以下転載です。
【解答】(a),(d)
【解説】 
 患者は40歳の女性でマンモグラフィーの所見から、乳癌が疑われます。乳癌が疑われる病変がある場合は穿刺吸引細胞診や針生検を行います。確定診断のために最も侵襲の少ない検査にすることが重要で、最終的には病理検査(細胞診、針生検)とエコー、マンモ グラフィーの所見を総合的に判断して癌の確定診断をつけることが重要です。マンモグラフィー上で微細石灰化を認めるのは乳癌の約半数ですが、微細石灰化を伴う病変の2/3以上は乳腺症などの良性疾患のため、その良悪の鑑別が必要となります。微小石灰化のみのしこりを認めないこの場合、マンモトーム(太針印圧吸引生検装置)が診断に有効です。この方法だと1回の穿刺で多検体の採取が可能で、1本あたりの組織量も数倍採取可能となりホルモンレセプター等の免疫検査も的確に行えます。乳房に広範な石灰化を認める場合は治療は乳房切除術となり、センチネルリンパ節に転移を認めるときには腋窩郭清を行います。
(a),(d)×:乳房温存術の適応外は広範な石灰化を伴うもの、多発病変を有するものや重篤な膠原病を持つなどですので、誤りと判断しました。
(b),(c) ○:上記解説より。
(e) ○:術中診断で断端陽性の際は追加切除することがあります。微細石灰化病変なんかはそのようになることが多いんだとか。
【参照】癌診療ガイドライン、標準外科学、NEW外科学、病気がみえる「婦人科」、今日の診療'08
【文責】2008年度卒業生

その他2008年度問題の参考ページ
解答が変わる可能性がある問題があります。

p.303 問題11-3≒1999年?(5)8
p.304 問題≒1999年?(5)9 


第二外科 2007年度

p.283
2-2
解答)2,4→5のみ?
講義プリント(2006/6/30)には、甲状腺悪性腫瘍の治療の流れで甲状手術の合併症として、気道閉塞、反回神経麻痺、副甲状腺機能低下症、その他の神経麻痺、胸管損傷、甲状腺クリーゼなどが挙げられています。
2008年度問題1-1の解説を参考にすると、やはりこの解答になります。

以下2007年度卒業生による解説を改変、転載します。
【解答】おこりえないのは、1),3),5) by prof
1. × 確かに、亜全摘では起こりえるが、全摘の場合は甲状腺自体がなくなるので、起こらない。
by prof
2. ○ 解剖学的に起こる可能性が高い。↓のHPの図が見やすい。
3. × 解剖学的に難しいところ。ちなみに、↓の名古屋大学のHPでは、乳び胸は起こると説明している。胸管ではなくリンパ本管を損傷して起こるものと考えた。→聞いてきました、「あんまりない」そうです。 by prof
4. ○ 有名な合併症
5. × 亜全摘では副甲状腺の数が減るので低下であり、仮に、全摘でも副甲状腺自体が存在しないので、亢進を考えるのは難しい。むしろ低下症をきたす。
この問題は、難しいと思いますが、↓のHPはわかりやすく説明してくれているので、参考になると思います。
名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科

2-3
【解答】1,4,5
【解説】(2007年度卒業生による解説を一部改変し転載)
1. ○ 全悪性腫瘍中でも頻度は1%程度。文献により多少誤差はあるが、多くて数%。そもそも、小腸腫瘍は、十二指腸と空腸・回腸を分けて書いている文献が多く、狭義・広義両面から判断しても、やはり小腸腫瘍は高頻度ではないと判断した。
2. × 小腸腫瘍で多いのは、癌>悪性リンパ腫>肉腫で、十二指腸では癌腫(腺腫)が多い。標準外科学的には、「十二指腸は癌腫が多く、空腸・回腸では良性腫瘍が多い」ので、誤っていると考えればよいと思います。profいわく「ま、ほとんどないわな。全部合わせたら良性だろうね。」
3. × 標準外科学では「トライツ靭帯から肛門側1m」とあります。また、空回腸の長さが約6-7mで、一般に空腸はその2/5程度(つまり約2-3m程度?)なので「空腸口側3分の1」でもいいような気がするのですが・・・
profによると「長さなんてどうでもいい」とのこと。「死体と生体で長さが違うよ。」                       結論としては「大体口側3分の1で問題ない」 。
4. × 小腸腫瘍でも悪性、良性で症状が違うようです。
   悪性; イレウス、出血  
   良性; 腸重積、貧血、体重減少
  ちなみに、「穿孔はまれではない」とのこと(標準外科学)
  「穿孔はないなあ。やっぱり出血だな。しかし、文献なんて書く人によって違うからなあ」とのこと。
5. ○ 使用されるようになったが、腫瘍の種類分類は難しい。(標準外科学)

p.285
3-5
2007年度wikiには選択肢が復元されていました。以下2007年度卒業生による解答を一部改編して転載しました。
【選択肢】(a)1,2,3 (b)1,3,4 (c)2,3,4 (d)2,3,5 (e)3,4,5
【解答】(d) 2,3,5
【解説】
1) 在宅では患者さんのQOLを著しく向上させることが出来ます。また、医療費のかさむ入院治療をできる限り減らし可能な限り在宅での治療を推進したいという厚生労働省の方針もあるようです。
2) 顆粒球が500/μl以下で感染症に罹患した場合には,敗血症など重篤化する。早期発見が重要であり,遅れたときには致命的な場合もしばしばある。
3) ステロイドで吐き気などの副作用を軽減させることが出来ます。しかし、ステロイドを使うと免疫力も落ちるので兼ね合いが難しいそうです。
5) 『副作用が容認できる範囲であれば』継続。と乳癌の治療指針2003には書かれていました。

p.288
6-5
選択肢5の解説:肉芽腫=肉芽でよいのでは?

第二外科 2006年度


p.221
[4]-4
【解説】
(1)Payer徴候なら正しい。Payer徴候とは、右脚を伸ばして挙上しMcBurney点を圧迫すると圧痛が増強すること。
(2)Howship Romberg signとは、神経内科のRomberg signではなく、閉鎖孔ヘルニアの所見です。

p.222 [5]-3
選択肢(5):△→○
膵癌の講義プリントに明記されています。


最終更新:2009年10月21日 20:20