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放射線科 2008年度
p.157
【問題 3】
QB放射線参照
83A63と同一問題。
p.158
【問題 6】
誤字
a.knuckle sign
c.westermark sign
【問題 20】
問題文 「肺海綿状血管腫の画像所見で、誤っているものはどれか」
→「肝海綿状血管腫の画像所見で、誤っているものはどれか」
解説 超音波:低エコー→高エコー
【問題 37】
「超急性期脳梗塞のCT所見について」
2007-40と解答が異なっています。
(1)塞栓部が高吸収? or 低吸収?
(3)皮髄境界の不明瞭化の解釈
の2点が問題になると思います。
個人的な意見としては、(3)の皮髄境界の不明瞭化は、脳梗塞初期の所見として正しい → 答えは1,3,4なのかな? と思っています。
[類題:2007-40]
文責者です。
解答はd⇒a
に変更します。
すみません。ご指摘どおりです。
『頭部単純CT画像における急性期脳梗塞の 描出能改善に関する研究 -研究助成中間報告』という論文の冒頭に「初期虚血サインとして,レンズ核の輪郭の不明瞭化または一部欠損,皮髄境界の不明瞭化,脳溝の狭小化,dense MCA signと呼ばれる中大脳動脈の塞栓子の高吸収化が挙げられる」という記述がありました。ご指摘ありがとうございます。
【問題 44】
「右の顔面痙攣」
解答 b.小脳橋角部髄膜腫 → c.神経血管圧迫 ではないでしょうか?
【片側顔面けいれん(標準脳外10版 p.318)】
- 顔面神経の起始部を血管が圧迫
- 圧迫血管は後下小脳動脈、前下小脳動脈、ときに屈曲蛇行した椎骨動脈
- (治療は神経血管減荷術)
問題の症例に合致しているように思います。いかがでしょうか。
【問題 45】
「肝腫瘤について」
解答 a.b. → b. でしょうか。
解説は正しいと思われます。
問題44,45の文責者です。ご指摘のとおりの訂正で間違いありません。
【問題57】
【解説】に以下の文を加えます。
d.異所性胃粘膜シンチグラフィー:Meckel憩室:60%の症例でMeckel憩室に異所性迷入胃粘膜を伴い、その場合は99mTcO4-(胃粘膜上皮に集積)シンチでhot spotに写ることがある。(yn2009 A-58)
なお、※の解説補記は撤回します。
[類題:2007-60]
【問題 64】
僧房弁狭窄症 → 僧帽弁狭窄症
Fallo四徴症 → Fallot四徴症 です、一応・・・。
[類題:2007-65]
【問題68】
選択肢b. 201TlCI→201TlCl(アイではなくてエル)
解説:甲状腺随様癌→甲状腺髄様癌
【問題74】
文責者ではありませんが、意見を述べます。
この問題が不適切問題でないとすると、解答を2つに絞るには、高線量線源か低線量線源かで絞り込むしかないように思います。
財団法人放射線利用振興協会のデータベースで検索した資料
密封小線源治療用核種の種類と特徴の中でポイントとなる記述を以下に抜粋しました。
1998年の資料なので、もっと新しいソースがあればご教授ください。
○線源操作の点より分類すれば、一部または全部の操作を手作業で行う用手的治療に用いる低線量率線源と、遠隔操作式アフタローディング法 (以下, RALS-Remotely controlled Afterloading Systemとする)での使用の主流である高線量率線源の2種類となる。
○永久刺入治療では、低線量率の線源を体内へ永久に放置する。過去長い間唯一の永久刺入用線源であった 222Rnシードは既に姿を消し、これに代わる 198Auグレインが今日では広く用いられ、欧米では低エネルギー核種である125I*および 103Pdシードによる治療も始まっている。(*2003年から、日本でも前立腺癌において使用されている。)
○用手的治療に用いられるγ線源としては60Co,137Cs,192Irなどがあり、β線源には90Srがある。また中性子線源には 252Cfなどの核種があり、いずれも低線量率の線源として用いられる。
○RALSの大部分は高線量率治療で、線源核種として60Coおよび 192Irが用いられるが、一部 137Csを使用した中・低線量率のものもある。
以上をまとめると
a. Co60→高線量線源と低線量線源
b. Au198→低線量線源
c. Ir192→高線量線源と低線量線源
d. Cs137→中・低線量線源
e. I131→125Iなら低線量線源
というわけで、解答を2つに絞るならaとcになるのかな?
でも、2007年度問題77を考慮すると解答が変わるのか分かりません。
高線量線源ではなく、舌癌の小線量率組織内照射についてですが、
口腔外科疾患診療ガイドライン(案)2006年10月版のp.16には以下の記載がありました。
低線量率治療に使用される線源は針状線源のRa、Cs,Irとシード状線源のAuグレインに分けられる。
Ra線源は現在ほとんど廃棄され使用されなくなってきており、Ra針に代わって半減期30年の同じ形状のCs針が小線源使用施設で使われているが、小線源使用施設の減少により
2001年末でCs線源の製造が中止された。低線量率治療法で、アフターローディング(後装填刺入法)として使用されるIr針状線源は、半減期は74日と短いので、年6回供給されているが、
Ir線源の組織内照射適応症例が多くないと放射線が減衰してしまい、線源を使用せずに廃棄に至る場合があるので、
ごく少数の施設以外では使用されてはいない。
となっており、高線量、低線量問わず、線源としての存在で絞ると、aとbか?
前立腺癌の治療に用いるのはI123ではなくI125の誤植だと思います。
【記述問題1-2】
肺動静脈奇形が原因の合併症は奇異性脳腫瘍 → 奇異性脳膿瘍です。(yn I-118)
【記述問題2-1】
文責者です。申し訳ありませんが、解答の訂正をお願い致します。
(3)血小板減少→骨髄抑制
副作用として、血小板減少14.4%、白血球減少13.3%、貧血8.9%、ほてり8.9%、骨痛(一時的な疼痛増強)7.8%などがあり、最も重要な合併症ということで、骨髄抑制としました。
放射線科 2007年度
【問題5】
選択肢a:気管支原生嚢胞→気管支原性嚢胞
【問題 15】
「腸捻転を来たしやすい部位は?」
解答 c. → a.c.
ほぼ同一の問題が2006年度第17回放射線科専門医一次試験の問題79に出題されております。その問題の解説に、「横行結腸とS状結腸は、腹膜腔内にあり固定されていないため、捻転が生じやすい。」とあります。
【問題 17】
「胎内被曝の影響について誤っているもの」
解答 1,2,3 → 4 (誤っているもの、なので)
問題追加
【問題47】(2008年度問題43と同問)
物忘れ症状を呈する中年女性。T1強調冠状断像にて海馬・海馬傍回に明らかな萎縮を認める。脳血流SPECTにて側頭頭頂葉に血流低下を認める。最も考えられる疾患はa~eのうちいずれか。
a.更年期障害
b.アルツハイマー病
c.過換気症候群
d.一過性健忘
e.肝性脳症
【問題 64】
「左心機能評価に用いられない放射線医薬品」
選択肢b.とe.でTc-99mMIBIが重複しています。Tc-99m TF(類題:2006-68より)の復元ミスだったのかもしれません。
[類題:2006-68]
【問題64】の正しい復元です。2007年度wikiより
左心機能の評価目的に使用できない放射性医薬品はどれか。
a.Tc-99m MAA
b.Tc-99m TF
c.Tc-99m PYP
d.Tc-99m HSA
e.Tc-99m MIBI
【問題 71】
「核医学について」
a.132-I → 131-I 、ではないでしょうか。(参考 yn2009D-30)
放射線科 2006年度
【問 80】
「放射線感受性の高い腫瘍」
解説
c.× → c.○
e.○ → e.×
解説文の内容は正しいと思います。
放射線科 追加情報
以下昨年度サイトからの転載です。大分古い問題もありますが、何か役に立つかも・・・
参考解答などをお持ちの方はバシバシアップしてください!
【2003年度】
記述問題Ⅰ
症例問題。中年の男性。肥満気味である。自動車旅行で一日中ずっと運転していて、夜9:00過ぎに就寝したところ、未明に激しい胸痛と呼吸困難を訴え、救急車で来院した。既往歴、家族歴に特記すべき事はない。
1)胸痛発作で来院した患者について、考えるべき疾患を3つあげよ。
2)心電図以外にどのような検査をするか。それぞれ述べよ。
1 血液・生化学検査
2 画像検査
3)下肢深部静脈血栓症と診断された。
1 胸痛の原因と考えられる診断は何か。
2 胸部X線所見は何があるか。
3 シンチグラフィ検査の所見を述べよ。
記述問題Ⅱ (注意:ここが0点だと全体として即不合格)
臨床上重要と思われる臓器(5つ)とその耐容線量を書け。
(例)皮膚 60Gy
2002年度記述問題は、最初から出題されていないのか、復元されていないのかわかりませんが、記載がありませんでした。
【2001年度】
記述問題Ⅰ
次の放射線療法について
1)その原理・特徴を簡潔に述べ、
2)それぞれの悪性腫瘍に対する具体的な照射法(装置、放射性核種、照射野、量など)について具体的に記せ。
(A)外部照射療法(external radiation therapy)
1)原理および特徴
2)非小細胞肺癌(病期ⅢB)
(B)内部照射療法(internal radiation therapy)
1)原理および特徴
2)分化型甲状腺癌(病期Ⅲ)
記述問題Ⅱ
乳房温存療法について以下の設問に答えよ。
(NSABP B‐06という研究の結果についての問題です。
研究対象はT≦4cmです。)
治療方法 乳房内再発(8年) 8年生存率
Lumpectomy+Ax+Bt(50Gy)
乳房温存療法 (ア)% (ウ)%
Total mastectomy
乳房切除術 (イ)% (エ)%
Lumpectomy+Ax
乳房温存術 7% 58%
(ア)~(エ)の数字は概ねどの程度か。
上記のprospective randomized trialが大きな影響を与え、欧米ではstageⅠ~Ⅱの早期乳癌患者に対して、85%が乳房温存療法が施行されている。その第一の理由は、あらゆる治療の中で(オ)からであり、第二、第三の理由は、心理的満足、美容上の理由である。
照射は(カ)MV-X線にて斜対向2門のいわゆる(キ)照射、Half Field法を用いている。1回線量(ク)Gy、総線量は(ケ)Gyが標準である。切除断端陽性の場合は、9~10Gy程度の(コ)照射が追加される。
答えは、
(ア)1(イ)8 (ウ)66 (エ)63
(オ)生命予後が最も良く、局所再発が少ない。
(カ)4 (キ)接線 (ク)2 (ケ)50 (コ)電子線
でした。
【2000年度】
記述問題Ⅰ
肺血栓塞栓症および肺梗塞について下記の問いに答えよ。
1)胸部単純写真の所見を三つあげよ。
2)肺血流シンチグラフィの放射線薬剤、肺血栓塞栓症の所見について書け。
3)肺換気シンチグラフィの放射線薬剤、肺血栓塞栓症の所見について書け。
記述問題Ⅱ
機能画像診断法(NMなど)が形態画像診断法(CT、MRなど)と比較して、癌の病気診断および治療ならびにその効果判定に有意な点を具体的な例を3つあげて説明せよ。
最終更新:2009年10月25日 12:43