行か、ないで……ゼファー………

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発言者:[[チトセ・朧・アマツ]] &bold(){部隊を裏切り、自分からも離れ戦火の中に消えていった[[男>ゼファー・コールレイン]]に対し、} &bold(){伝えることの叶わなかったチトセ・朧・アマツの、本当の想い。} &bold(){軍人として、[[帝国>軍事帝国アドラー]]改革の理想に遮二無二突き進む裏で大事な側近である“人狼”との間に、致命的な擦れ違いを生じてしまっていたチトセ。} 彼ら二人の関係は帝都を襲った[[災禍>アスクレピオスの大虐殺]]の日、 &bold(){部隊に壊滅的な打撃を与え、隊長である自分にさえ牙を剥いてでも脱走を図ろうとする狼との対決により、決定的な破局を迎えることとなった……。} チトセは、信じたくない現実に心を抉られたが、 &sizex(3){&color(darkgreen){&bold(){祖父の命を奪って以降、縋ってきた“理想”や“正しさ”を否定することもできず、}}} &sizex(3){&color(green){&bold(){行って欲しくないという内心を置き去りにして、}}}&bold(){身体と言葉は天秤隊長として裏切者を粛清すべく、} &sizex(3){&color(darkred){&bold(){断罪であり、決別となる[[一言>他の誰にも渡さないーーーーーお前のすべてを、私が奪うッ]]をついに放ってしまうのだった。}}} かつて同じ師の元で鍛えられ、互いの異能も知り尽くしたチトセとゼファーの戦いは、 互いの感情の高まりも加わって、凄まじい様相を呈していた。 それでも、本来暗殺特化の狼と、真っ向から敵を討つ万能型の剣士が正面で戦えば、ある意味当然ではあったが、 万能型の能力を有するチトセがゼファーを圧倒する形勢となるのであった。 &bold(){しかし、チトセの凶悪な威力の疾風や迅雷に身を削られながらも、ゼファーは、} &sizex(3){&color(black){&bold(){おまえは正しい、けれど屑な俺にだって守らねばならない存在ができたから、}}} &sizex(3){&color(black){&bold(){おまえが見せてくれたように、俺もその意志を&ruby(、、){貫く}しかない}}}&bold(){と、叫びながら刃を振い続けた。} &bold(){そんな彼の姿に対して、なおもチトセは剥がれかけた仮面を被りながら、} &sizex(5){&color(darkgreen){「言うなッ! 裏切り者の抗弁など、聞くに堪えん。}}  &sizex(5){&color(darkgreen){私から学んだだと? だから決断したのだと?}}   &sizex(5){&color(darkgreen){&ruby(ふざ){戯}けたことを抜かしてくれるな、そんな言葉は嬉しくない」}} &sizex(4){&color(green){今までの私の在り方が、この別離の選択を後押しさせたなんて想像ーーー}} &sizex(5){&color(green){そんなのーー嫌、耐えられないもの。}} &sizex(5){&color(darkgreen){「こんな&ruby(あくむ){勝利}をーーどうしてッ」}} &sizex(5){&color(green){行かないで、行かないでーー&ruby(、、、、、){私のために}。}} &sizex(4){&color(green){あの人に伝えたいのは、そんなとても簡単な言葉のはずなのに……}} &sizex(4){&color(darkgreen){ここまで纏ってきた心の鎧は外れてくれず………}} &bold(){心の軋みはますます強まるばかりで、} &sizex(3){&color(green){これ以上苦しめたくない、傷つけたくない}}&bold(){という想いを抱えつつも、}&sizex(3){&color(darkred){女神は断罪の剣を止めることはできなかった。}} そして訪れる決着の瞬間ーーー それまでの戦局を覆して、 &bold(){銀の人狼は、星女神の技を振り切り、彼女に生涯初めての“敗北”という傷をつけるのだった。} &bold(){そのまま振り返ることもなく燃え盛る業火の向こうへと姿を消していくゼファー。} &bold(){そうして、虚空に向かってチトセは心身を大きく傷つけられながらも呼びかける………} &sizex(5){&color(darkgreen){&bold(){「行か、ないで……ゼファー、……――――」}}} そして燃え落ちてゆく帝都で、&bold(){独りチトセ・朧・アマツという女性は、} &sizex(4){&color(black){自分にとってかけがえのないものが失われ、}} &sizex(4){&color(black){それを取り戻す機会さえ奪われてしまったのだということを}}&sizex(4){&color(black){思い知らされたのだった。}} ---- - 悲しいなぁ… -- 名無しさん (2017-04-04 14:12:59) - ここはマジヒロインしてたなぁ…8年後更にヤバいことになったけど(白目 -- 名無しさん (2017-04-04 14:14:10) - だがこの一件が無かったら虚飾を剥がすことさえ出来なかったことを考えると……うん -- 名無しさん (2017-04-04 14:15:13) - ヴェンデッタかマイナ姉さんのセリフかと思ったらチトセネキだった…… -- 名無しさん (2017-04-04 14:24:42) - チトセネキの貴重な弱ったヒロインシーン -- 名無しさん (2017-04-04 14:29:08) - 炎の中で別離する主人公とアマツヒロインという続編にも受け継がれた回想 -- 名無しさん (2017-04-04 14:43:03) - ↑4「全てに、意味があったのだ……!」 -- 名無しさん (2017-04-04 15:46:08) - ここで勝利してたら、表面上は正しさ一直線の光(というかアレクサンドル)みたいになってたのかなぁ -- 名無しさん (2017-04-04 17:01:37) - 愛の重いアマツなうえに最悪なタイミングで恋自覚したから想い人殺したら後追い自殺しそうだけどな -- 名無しさん (2017-04-04 17:19:02) - アリヤ、チトセネキ、ナギサちゃんと人気ヒロインはみんな主人公とガチバトルやってるな。これも人気ヒロインの条件なのか...? -- 名無しさん (2017-04-04 17:21:09) - このシーンのチトセネキ凄く可愛い(小並感) -- 名無しさん (2017-04-04 17:36:14) - こんな可愛い女性が、八年後には国家権力をバックに人狼をねちょる事に全力を挙げる飢えたアマツになるなんて… -- 名無しさん (2017-04-04 18:33:51) - シャツ越しの片下乳が一番好きだわ -- 名無しさん (2017-04-04 18:47:33) #comment
発言者:[[チトセ・朧・アマツ]] &bold(){部隊を裏切り、自分からも離れ戦火の中に消えていった[[男>ゼファー・コールレイン]]に対し、} &bold(){伝えることの叶わなかったチトセ・朧・アマツの、本当の想い。} &bold(){軍人として、[[帝国>軍事帝国アドラー]]改革の理想に遮二無二突き進む裏で大事な側近である“人狼”との間に、致命的な擦れ違いを生じてしまっていたチトセ。} 彼ら二人の関係は帝都を襲った[[災禍>アスクレピオスの大虐殺]]の日、 &bold(){部隊に壊滅的な打撃を与え、隊長である自分にさえ牙を剥いてでも脱走を図ろうとする狼との対決により、決定的な破局を迎えることとなった……。} チトセは、信じたくない現実に心を抉られたが、 &sizex(3){&color(darkgreen){&bold(){祖父の命を奪って以降、縋ってきた“理想”や“正しさ”を否定することもできず、}}} &sizex(3){&color(green){&bold(){行って欲しくないという内心を置き去りにして、}}}&bold(){身体と言葉は天秤隊長として裏切者を粛清すべく、} &sizex(3){&color(darkred){&bold(){断罪であり、決別となる[[一言>他の誰にも渡さないーーーーーお前のすべてを、私が奪うッ]]をついに放ってしまうのだった。}}} かつて同じ師の元で鍛えられ、互いの異能も知り尽くしたチトセとゼファーの戦いは、 互いの感情の高まりも加わって、凄まじい様相を呈していた。 それでも、本来暗殺特化の狼と、真っ向から敵を討つ万能型の剣士が正面で戦えば、ある意味当然ではあったが、 万能型の能力を有するチトセがゼファーを圧倒する形勢となるのであった。 &bold(){しかし、チトセの凶悪な威力の疾風や迅雷に身を削られながらも、ゼファーは、} &sizex(3){&color(black){&bold(){おまえは正しい、けれど屑な俺にだって守らねばならない存在ができたから、}}} &sizex(3){&color(black){&bold(){おまえが見せてくれたように、俺もその意志を&ruby(、、){貫く}しかない}}}&bold(){と、叫びながら刃を振い続けた。} &bold(){そんな彼の姿に対して、なおもチトセは剥がれかけた仮面を被りながら、} &sizex(5){&color(darkgreen){「言うなッ! 裏切り者の抗弁など、聞くに堪えん。}}  &sizex(5){&color(darkgreen){私から学んだだと? だから決断したのだと?}}   &sizex(5){&color(darkgreen){&ruby(ふざ){戯}けたことを抜かしてくれるな、そんな言葉は嬉しくない」}} &sizex(4){&color(green){今までの私の在り方が、この別離の選択を後押しさせたなんて想像ーーー}} &sizex(5){&color(green){そんなのーー嫌、耐えられないもの。}} &sizex(5){&color(darkgreen){「こんな&ruby(あくむ){勝利}をーーどうしてッ」}} &sizex(5){&color(green){行かないで、行かないでーー&ruby(、、、、、){私のために}。}} &sizex(4){&color(green){あの人に伝えたいのは、そんなとても簡単な言葉のはずなのに……}} &sizex(4){&color(darkgreen){ここまで纏ってきた心の鎧は外れてくれず………}} &bold(){心の軋みはますます強まるばかりで、} &sizex(3){&color(green){これ以上苦しめたくない、傷つけたくない}}&bold(){という想いを抱えつつも、}&sizex(3){&color(darkred){女神は断罪の剣を止めることはできなかった。}} そして訪れる決着の瞬間ーーー それまでの戦局を覆して、 &bold(){銀の人狼は、星女神の技を振り切り、彼女に生涯初めての“敗北”という傷をつけるのだった。} &bold(){そのまま振り返ることもなく燃え盛る業火の向こうへと姿を消していくゼファー。} &bold(){そうして、虚空に向かってチトセは心身を大きく傷つけられながらも呼びかける………} &sizex(5){&color(darkgreen){&bold(){「行か、ないで……ゼファー、……――――」}}} そして燃え落ちてゆく帝都で、&bold(){独りチトセ・朧・アマツという女性は、} &sizex(4){&color(black){自分にとってかけがえのないものが失われ、}} &sizex(4){&color(black){それを取り戻す機会さえ奪われてしまったのだということを}}&sizex(4){&color(black){思い知らされたのだった。}} ---- - 悲しいなぁ… -- 名無しさん (2017-04-04 14:12:59) - ここはマジヒロインしてたなぁ…8年後更にヤバいことになったけど(白目 -- 名無しさん (2017-04-04 14:14:10) - だがこの一件が無かったら虚飾を剥がすことさえ出来なかったことを考えると……うん -- 名無しさん (2017-04-04 14:15:13) - ヴェンデッタかマイナ姉さんのセリフかと思ったらチトセネキだった…… -- 名無しさん (2017-04-04 14:24:42) - チトセネキの貴重な弱ったヒロインシーン -- 名無しさん (2017-04-04 14:29:08) - 炎の中で別離する主人公とアマツヒロインという続編にも受け継がれた回想 -- 名無しさん (2017-04-04 14:43:03) - ↑4「全てに、意味があったのだ……!」 -- 名無しさん (2017-04-04 15:46:08) - ここで勝利してたら、表面上は正しさ一直線の光(というかアレクサンドル)みたいになってたのかなぁ -- 名無しさん (2017-04-04 17:01:37) - 愛の重いアマツなうえに最悪なタイミングで恋自覚したから想い人殺したら後追い自殺しそうだけどな -- 名無しさん (2017-04-04 17:19:02) - アリヤ、チトセネキ、ナギサちゃんと人気ヒロインはみんな主人公とガチバトルやってるな。これも人気ヒロインの条件なのか...? -- 名無しさん (2017-04-04 17:21:09) - このシーンのチトセネキ凄く可愛い(小並感) -- 名無しさん (2017-04-04 17:36:14) - こんな可愛い女性が、八年後には国家権力をバックに人狼をねちょる事に全力を挙げる飢えたアマツになるなんて… -- 名無しさん (2017-04-04 18:33:51) - シャツ越しの片下乳が一番好きだわ -- 名無しさん (2017-04-04 18:47:33) - ここのやり取りとかもそうだけれど、ゼファーさん人間としてチトセネキのこと本当に好いてるんだなって -- 名無しさん (2017-04-04 21:06:44) #comment

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