仕方がないという言葉など理由にならん。まだ歩けると、俺の命は言っておる

「仕方がないという言葉など理由にならん。まだ歩けると、俺の命は言っておる」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

仕方がないという言葉など理由にならん。まだ歩けると、俺の命は言っておる - (2019/12/20 (金) 12:27:50) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

発言者:[[ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス]] 対象者:[[《伯爵》]] &size(20){&color(#443042){&bold(){「おまえの生を支えてきたものは、何だ? 何がおまえに、ただひたすらに闘争の生を歩ませた?」}}} &size(20){&color(#4C4C4C){&bold(){「}――――&bold(){&ruby(いのり){信仰}よ。捧げることが、我が身を無限に強くする」}}} その言葉と共に始まった、真の&ruby(ヴァンパイア){吸血鬼}と、受け継がれてきた&ruby(ヴァンパイアハンター){吸血鬼狩人}との対決。 魔を狩る為に積み上げた技術も、少しも見出せぬ勝機を手繰ろうとする執念も無為とされ、 一方的に傷を負わされた上に、秘薬の影響で加速度的に朽ちていく肉体。 そんな苦痛を味あわされながら立ち上がる老狩人に、《伯爵》は、 &color(#443042){&bold(){果たして人類種には、お前のような精神を持った者がそんな苦しみを味わってまで守る価値があるのか}}と、問を投げた。 &size(13){&color(#443042){&bold(){お前はあまりに人類というものを、無条件に肯定し過ぎてはいまいか}}}と。 美醜賢愚入り混じるのが人間という種というもの。 平等を謳いながらも、その社会・集団は[[縛血者]]のように、 血統、経年といった敗北、優劣の理由を明確化できないがため、 &color(#443042){&bold(){突出した能力、高潔な精神、その他優れた者、勝者に対して敗れた者は歪んだ悪感情をぶつけ自己を納得させようとする。}} &color(#443042){&bold(){そして、クラウスが守ろうとした者の中からも、進んで闇の恩恵に身を委ねようとする者、}} &color(#443042){&bold(){利害やしがらみを理由に彼を疎んじ、謂れなき罪科を被せ策謀の闇に沈めようとする者さえ出てくるだろう。}} &size(13){&color(#443042){&bold(){積極的に関わろうとせぬ血族などよりも、愚かで醜い衆愚の嫉妬こそが “白い杭” を引きずり下ろし迫害する。}}} &size(14){&color(#443042){&bold(){ホワイト・パイルの人を守ろうとする信念が高潔であればあるほど、お前たちの行いは一層貶められてゆくのだ、と。}}} &bold(){《伯爵》は、その一面の真実をこの狩人が理解していないわけがない、} ならば、その心の奥底にあるものとは何なのか、己の理解が及ばない、その答えを欲していた。 クラウスはその言葉を&color(darkslategray){下らぬ}と笑い飛ばし、告げた―――― &size(16){&color(darkslategray){「やはり、愚かよな……吸血鬼め。何故、その程度でこの俺が屈さねば、ならん」}} &size(16){&color(darkslategray){「現実とは、無慈悲で理不尽で困難よ。}}  &size(16){&color(darkslategray){戯画のように、善が悪を滅してそこで終わりではない。}}  &size(16){&color(darkslategray){そこに利があり、潤うものがある限り、話は終わらぬ……ややこしい」}} &size(16){&color(darkslategray){「俺が元凶と誹りを受け、今も憎まれている件など山だ。}}  &size(16){&color(darkslategray){足を引かれ、小賢しい悪知恵に毎度のこと悩まされる。あらかた見せ付けられたとも。」}} &size(13){&color(darkslategray){夜の世界からは恨まれ、光の世界からは爪弾きを受ける。}} &size(13){&color(darkslategray){裏切られた回数などそも数え切れない。}} &size(18){&color(darkslategray){「百の罵倒を浴びた……千の拒絶を突きつけられた……万の悪意を見せつけられた……}}  &size(19){&color(darkslategray){幾億度、守り抜いたものに抱いた誇りを穢された」}} &size(14){&color(#69AFAF){&bold(){だが、それでも&size(18){&italic(){────}}ここまで、この生命を突き動かしたものがあるとするなら……}}} &size(21){&color(#69AFAF){&bold(){「ああ&size(18){&italic(){────}}それが、何だ? それが何故、この俺が諦めていい理由となる?」}}} &size(20){&color(#69AFAF){&bold(){「&ruby(・・・・・){仕方がない}という言葉など理由にならん。&ruby(・・・・・){まだ歩ける}と、俺の命は言っておる」}}} &color(#69AFAF){にかり、と。悪童が自慢をするように、クラウスは笑った。} &size(22){&color(#69AFAF){&bold(){「明日に命を繋ぐ生命が、やがて輝かぬわけがない。}}}     &size(22){&color(#69AFAF){&bold(){繰り返す歴史の中で、少しずつ我らは愚かさと向き合うだろうよ」}}} &size(23){&color(#69AFAF){&bold(){「赤子を抱いたことのない怪物には、判らぬだろうがなあ……」}}} &size(13){&color(#69AFAF){それは、クラウスという一人の人間が見せた本音。老いた者が幼い者を想う、穏やかで、満ち足りた顔。}} &size(14){&bold(){そして、男はすぐさま表情を変え、これまで繰り返してきたように、こう告げるのだ。}} &size(20){&color(#4C4C4C){&bold(){「――よって、お前は要らぬぞ&ruby(かいぶつ){吸血鬼}め。人世の成長は、人世が足掻き成し遂げる」}}} ---- - 死ぬほどかっこいい -- 名無しさん (2018-08-22 23:32:22) - 赤子を抱いたからそう思ったってとこで、美汐のEDを思い出すな -- 名無しさん (2018-08-24 07:35:18) - クラウスさんはやっぱ違うな。 -- 名無しさん (2018-08-28 17:13:47) - やっぱ総統に一番近いよな、総統と違って守りたい人まで灼いてしまわないから。 -- 名無しさん (2018-08-30 17:17:15) - クリス「仕方がないという言葉など理由にならん。まだ歩けると、俺の命は言っている!」 -- 名無しさん (2018-08-30 23:34:12) - ↑宇宙「いや、止まって、ホント、お願い(泣)」 -- 名無しさん (2018-08-31 02:01:03) - あり得ない仮定だけど、聖戦で互いにスフィアに至って守りたかったものすべてを消し飛ばしてしまう規模の戦いになるとわかったらあの二人でも流石に辞めるかな? -- 名無しさん (2018-08-31 11:12:41) - ↑多分無理。そこで止まるならそもそも聖戦なんて起こさないだろうし -- 名無しさん (2018-08-31 11:23:15) - 黄金騎士みたいな答えに至ってる狩人 -- 名無しさん (2018-08-31 14:12:13) - アリヤ「仕方がないという言葉など理由になりません。まだイケると、わたしの子宮は言っている!」 -- 名無しさん (2018-09-11 19:10:22) - 逃げるんだよぉぉ!どけー!野次馬どもー!! -- 名無しさん (2018-09-11 21:25:02) #comment
発言者:[[ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス]] 対象者:[[《伯爵》]] &size(20){&color(#443042){&bold(){「おまえの生を支えてきたものは、何だ? 何がおまえに、ただひたすらに闘争の生を歩ませた?」}}} &size(20){&color(#4C4C4C){&bold(){「}――――&bold(){&ruby(いのり){信仰}よ。捧げることが、我が身を無限に強くする」}}} その言葉と共に始まった、真の&ruby(ヴァンパイア){吸血鬼}と、受け継がれてきた&ruby(ヴァンパイアハンター){吸血鬼狩人}との対決。 魔を狩る為に積み上げた技術も、少しも見出せぬ勝機を手繰ろうとする執念も無為とされ、 一方的に傷を負わされた上に、秘薬の影響で加速度的に朽ちていく肉体。 そんな苦痛を味あわされながら立ち上がる老狩人に、《伯爵》は、 &color(#443042){&bold(){果たして人類種には、お前のような精神を持った者がそんな苦しみを味わってまで守る価値があるのか}}と、問を投げた。 &size(13){&color(#443042){&bold(){お前はあまりに人類というものを、無条件に肯定し過ぎてはいまいか}}}と。 美醜賢愚入り混じるのが人間という種というもの。 平等を謳いながらも、その社会・集団は[[縛血者]]のように、 血統、経年といった敗北、優劣の理由を明確化できないがため、 &color(#443042){&bold(){突出した能力、高潔な精神、その他優れた者、勝者に対して敗れた者は歪んだ悪感情をぶつけ自己を納得させようとする。}} &color(#443042){&bold(){そして、クラウスが守ろうとした者の中からも、進んで闇の恩恵に身を委ねようとする者、}} &color(#443042){&bold(){利害やしがらみを理由に彼を疎んじ、謂れなき罪科を被せ策謀の闇に沈めようとする者さえ出てくるだろう。}} &size(13){&color(#443042){&bold(){積極的に関わろうとせぬ血族などよりも、愚かで醜い衆愚の嫉妬こそが “白い杭” を引きずり下ろし迫害する。}}} &size(14){&color(#443042){&bold(){ホワイト・パイルの人を守ろうとする信念が高潔であればあるほど、お前たちの行いは一層貶められてゆくのだ、と。}}} &bold(){《伯爵》は、その一面の真実をこの狩人が理解していないわけがない、} ならば、その心の奥底にあるものとは何なのか、己の理解が及ばない、その答えを欲していた。 クラウスはその言葉を&color(darkslategray){下らぬ}と笑い飛ばし、告げた―――― &size(16){&color(darkslategray){「やはり、愚かよな……吸血鬼め。何故、その程度でこの俺が屈さねば、ならん」}} &size(16){&color(darkslategray){「現実とは、無慈悲で理不尽で困難よ。}}  &size(16){&color(darkslategray){戯画のように、善が悪を滅してそこで終わりではない。}}  &size(16){&color(darkslategray){そこに利があり、潤うものがある限り、話は終わらぬ……ややこしい」}} &size(16){&color(darkslategray){「俺が元凶と誹りを受け、今も憎まれている件など山だ。}}  &size(16){&color(darkslategray){足を引かれ、小賢しい悪知恵に毎度のこと悩まされる。あらかた見せ付けられたとも。」}} &size(13){&color(darkslategray){夜の世界からは恨まれ、光の世界からは爪弾きを受ける。}} &size(13){&color(darkslategray){裏切られた回数などそも数え切れない。}} &size(18){&color(darkslategray){「百の罵倒を浴びた……千の拒絶を突きつけられた……万の悪意を見せつけられた……}}  &size(19){&color(darkslategray){幾億度、守り抜いたものに抱いた誇りを穢された」}} &size(14){&color(#69AFAF){&bold(){だが、それでも&size(18){&italic(){────}}ここまで、この生命を突き動かしたものがあるとするなら……}}} &size(21){&color(#69AFAF){&bold(){「ああ&size(18){&italic(){────}}それが、何だ? それが何故、この俺が諦めていい理由となる?」}}} &size(20){&color(#69AFAF){&bold(){「&ruby(・・・・・){仕方がない}という言葉など理由にならん。&ruby(・・・・・){まだ歩ける}と、俺の命は言っておる」}}} &color(#69AFAF){にかり、と。悪童が自慢をするように、クラウスは笑った。} &size(22){&color(#69AFAF){&bold(){「明日に命を繋ぐ生命が、やがて輝かぬわけがない。}}}     &size(22){&color(#69AFAF){&bold(){繰り返す歴史の中で、少しずつ我らは愚かさと向き合うだろうよ」}}} &size(23){&color(#69AFAF){&bold(){「赤子を抱いたことのない怪物には、判らぬだろうがなあ……」}}} &size(13){&color(#69AFAF){それは、クラウスという一人の人間が見せた本音。老いた者が幼い者を想う、穏やかで、満ち足りた顔。}} &size(14){&bold(){そして、男はすぐさま表情を変え、これまで繰り返してきたように、こう告げるのだ。}} &size(20){&color(#4C4C4C){&bold(){「よって、お前は要らぬぞ&ruby(かいぶつ){吸血鬼}め。人世の成長は、人世が足掻き成し遂げる」}}} ---- - 死ぬほどかっこいい -- 名無しさん (2018-08-22 23:32:22) - 赤子を抱いたからそう思ったってとこで、美汐のEDを思い出すな -- 名無しさん (2018-08-24 07:35:18) - クラウスさんはやっぱ違うな。 -- 名無しさん (2018-08-28 17:13:47) - やっぱ総統に一番近いよな、総統と違って守りたい人まで灼いてしまわないから。 -- 名無しさん (2018-08-30 17:17:15) - クリス「仕方がないという言葉など理由にならん。まだ歩けると、俺の命は言っている!」 -- 名無しさん (2018-08-30 23:34:12) - ↑宇宙「いや、止まって、ホント、お願い(泣)」 -- 名無しさん (2018-08-31 02:01:03) - あり得ない仮定だけど、聖戦で互いにスフィアに至って守りたかったものすべてを消し飛ばしてしまう規模の戦いになるとわかったらあの二人でも流石に辞めるかな? -- 名無しさん (2018-08-31 11:12:41) - ↑多分無理。そこで止まるならそもそも聖戦なんて起こさないだろうし -- 名無しさん (2018-08-31 11:23:15) - 黄金騎士みたいな答えに至ってる狩人 -- 名無しさん (2018-08-31 14:12:13) - アリヤ「仕方がないという言葉など理由になりません。まだイケると、わたしの子宮は言っている!」 -- 名無しさん (2018-09-11 19:10:22) - 逃げるんだよぉぉ!どけー!野次馬どもー!! -- 名無しさん (2018-09-11 21:25:02) #comment

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: