大義、宿願、我に有り。黙して認めよ、人と時計は共生関係を締結した

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大義、宿願、我に有り。黙して認めよ、人と時計は共生関係を締結した」を以下のとおり復元します。
発言者:[[オルフィレウス]]
対象者:[[秋月凌駕>秋月 凌駕]]、&bold(){有象無象の大衆}


&color(#0619A8){&size(16){「何気ない願いの生まれる日常からこそ、科学は発展してきた」}}

&sizex(4){&color(gold){&bold(){「しかし思いを実行に移したのは、科学の道に身を&ruby(やつ){窶}したのは、いったいそのうちの何割かな?」}}}

&sizex(5){&color(gold){&bold(){「八割、五割、いいや違う。決意によって立ち上がった、僅か一握りの人間たちだけだろう」}}}

&color(#313D72){&size(12){突っ走るだけ突っ走った偉人。そんな強者がもたらすおこぼれ。}}
&color(#313D72){&size(12){大衆への恩恵にだけあやかりたいと願う存在が、この世にはきっと俺の思う以上に多かったんだ。}}

&sizex(4){&color(gold){&bold(){「ただ恩恵を受け取る者たちは讃えるだけ讃えて、感謝するだけして、}}}
&sizex(4){&color(gold){&bold(){自らがすることと言えば常に単なる消費。何もそこから繋げようとも、繋げていきたいとも思っていない」}}}

&color(#313D72){&size(12){科学文明が進めば、弱者は何もしなくなるだろう。自分が動かずとも、機械がしてくれるのだから。}}
&color(#313D72){&size(12){そして機械や他者に難癖を付けることになるだろう。自分は何もしていないのだから。}}

&sizex(4){&color(gold){&bold(){「勘違いしてはならない。平凡然り、日常然り、彼らは望んで……あるいは知らずか?}}}
&sizex(4){&color(gold){&bold(){どちらにしても、自ら傲慢な歯車になった愚者の群れだよ」}}}

&color(#313D72){&bold(){だから強者が──何があろうと挫けず朽ちず諦めず、対価なく、常に前を向き続ける開拓者が必要で。}}

&sizex(5){&color(gold){&bold(){「故に、こうして私が動いているのさ。汗水垂らし、命を賭けて、}}}
&sizex(5){&color(gold){&bold(){弛まぬ意思と共に奴隷の如く……君達の望んで止まない、社会を加速させる科学を求めて」}}}

&color(#313D72){&bold(){戻りたいと願ってやまなかった&ruby(バランス){日常}とは、高嶺を始めとした周囲の&ruby(・・・・・){綺麗な人間}と、俺の知らなかった大多数の凡愚によって成り立っていたのだという現実。}}


&sizex(6){&color(gold){&bold(){「大義、宿願、我に有り。黙して認めよ、人と時計は共生関係を締結した」}}}


&font(13){&color(#313D72){&bold(){思い知らされたよ……秋月凌駕は&ruby(ガキ){子供}だった。ただ幼く、希望を信じて青臭かった。}}}
&font(13){&color(#313D72){&bold(){人間に対する希望で目が曇り、こんな簡単なことにすら気づけなかった。}}}


[[マレーネ>マレーネ・フランケンシュタイン]]ルート終盤。凌駕は[[親友>緋文字礼]]との対決を経て&ruby(イマジネイター){[[刻鋼人機]]}としての全ての力を使い果たし、&bold(){丸腰に等しい状態でオルフィレウスと静かに対峙する}。

もはや力のない凌駕がその身一つでこの場を訪れた理由が、非暴力を示した上での対話だと悟ったオルフィレウスは、
&bold(){人類文明の先導者になる}という己の選んだ道と、心の弱い今の大衆が行き着く遠くない未来の姿を確信と共に口にする。
それは&bold(){先天的強者}であるオルフィレウスから見た、科学に対し&bold(){異常な信仰}を捧げる&bold(){有象無象の弱者}への&color(#160000){&bold(){落胆}と&bold(){失望}だった}。


&size(13){&color(#dbb900){&bold(){「連中の言い分は揃ってこうだ。『誰かが成してくれるだろう』『何時か成される日が訪れる』『どうして自分がこんな目に』という期待と転嫁と保留の逃避、辟易すると思わんか?」}}}
&size(13){&color(#dbb900){&bold(){「解決策など簡単だろう? 考えれば到達でき、意志が在れば前へと進める。不可能なことなど&ruby(われら){人類}に何もありはしないと&size(12){&italic(){───}}&ruby(・・・・){その程度}のことではないか」}}}

&size(13){&color(#dbb900){&bold(){「私はな、悲しいのだよ。秋月凌駕。この程度のことにさえ、超越者を必要とする大衆の怠惰が。傲慢さが」}}}

&size(11){科学という分野への無責任な期待、誰かが何かをいつか成してくれるだろうという思考の放棄、}
&size(11){自らの手は汚したくないが灯りが無いような不便は我慢がならないという傲慢さ。}
&size(11){自らが立っている足元すら見ずにそれらの利権を貪り、努力を嫌い、何もしないくせに他人の成長を嘲笑いつつ、その成果だけは享受する。}
&size(11){弱さという盾を恥ずかしげもなく振りかざし、繁栄と引き換えにどこかの誰かの犠牲を他人事のように容認して普段は反旗すら翻さないが、}
&size(11){いざ自分たちの番が回ってくれば声高々にお前は間違っていると賢ぶる。}
&size(11){&bold(){優しい優しい先導者よ。どうか我ら疚しい凡愚たちを、汗水垂らし、命を削り、奴隷のように働きながら甘やかしてくれないか……}}
それこそが、&bold(){&color(black){「普通」を生きる人間が無意識に選択し望んでいる本音だ}}とオルフィレウスは語る。
社会が高度になればなるほど……&bold(){声も上げられない本当に救われるべき者達は朽ち、狡猾に立ち回る&ruby(弱者){偽物}達によって塗りつぶされていくだろうと}──&color(black){彼の確信した人類の寂しい&ruby(ビジョン){将来展望}も加えて。}


この台詞は人類科学を先導するオルフィレウスと科学を管理掌握する&bold(){&ruby(ホロロギウム){[[時計機構]]}}、そのおこぼれを受け取る大衆の関係を簡潔に表している。


&color(#313D72){&size(12){&bold(){「人々が求めるはずだよ。お前は勝手に、便利な機械を生み出してくれるんだから……&ruby(・・・・・・){どこかの誰か}なんて犠牲、ほんの少し目を瞑れば済んでしまう」}}}


一方的で傲慢極まりない言葉にも聞こえるが、作中で彼が語ったように一人一人の人間が前を向き考え、率先して動く世の中であるなら、一つの組織がここまで肥大化する事態などあり得ない。
つまり時計機構がここまで巨大化したということは、オルフィレウスが大衆に無意識に容認された存在であるという証明でもある。
オルフィレウスという強者からしてみれば、&color(#dbb900){&bold(){義務を全うしてこその権利}}、&color(#dbb900){&bold(){何かの権利を主張したければ、それに見合うだけの義務を全うせよ}}という、至極真っ当な事を言っているにすぎないのだが、&color(#5744EA){&bold(){その程度のことすらできず与えられる科学に満足し堕落する}}『弱者』の多さに今も絶望している。

だからこそオルフィレウスは&bold(){&color(#E89110){人類の&ruby(かがやき){可能性}}}を信じるため、[[天頂>クロノゲイザー]]から世界中の誰よりも&bold(){&color(#302700){人間の&ruby(みにくさ){限界}}}を見下ろし続けた。
&bold(){無限の&ruby(プラス){可能性}を求めるために……&ruby(・・・・・・・){こんな者たちに}&ruby(・・・・・・・・・){願いを託さなければ}と、無限の&ruby(マイナス){絶望}を否定してきた。}
&bold(){そう、すべては[[新たな地平>心装・真理]]を切り拓ける、[[後続>秋月 凌駕]]の到来を望むがために。}



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- 言ってることは全く間違いないんだけど、どんくらい頑張ればどこまで努力すれば弱者じゃなくなるかと聞きたくなるな  -- 名無しさん  (2017-02-17 18:20:03)
- 真理に到達して科学と言う分野を開拓してくれるか、アインシュタイン級の天才レベルならじゃないかな  -- 名無しさん  (2017-02-17 18:23:16)
- まあオルフィレウスというぶっ飛びを基準にしてるって時点で、ヴァルゼライド閣下ならできたぞ?みたいなもんだし。本音は知ったことか!で義務も糞もないからなぁ  -- 名無しさん  (2017-02-17 18:34:31)
- 人類の可能性を、などと言いつつ本音は科学大好き!なだけのオルフィレウスさん好きよ  -- 名無しさん  (2017-02-17 18:36:05)
- 要は某水銀の「異論は認めん、断じて認めん、私が法だ黙して従え」みたいな  -- 名無しさん  (2017-02-17 18:43:28)
- いや、水銀のように問答無用で自身の意思を強制してるのと違って、お前らが望んでることをやってるだけ、故に自分は正当って言い分だろう  -- 名無しさん  (2017-02-17 19:03:16)
- 自分はちゃんと働いたから後はもう手伝わないから自分で追いついてねって話だろ  -- 名無しさん  (2017-02-17 23:01:53)
- 某水銀と違ってちゃんと毎日仕事してる上で言ってるから、反論しようがない  -- 名無しさん  (2017-02-18 05:35:24)
- きちんと求められた分働いた上で趣味の研究やってるだけなんだからな…  -- 名無しさん  (2017-02-18 06:00:28)
- しかもあくまで表社会にそんなに影響しない範疇でやってる  -- 名無しさん  (2017-02-18 06:02:16)
- 世界全体の幸福に観点を置いたら否定できない存在ではあるからなオルフィレウス、アレクサンドルみたいにそれに徹しきる奴ならともかく普段そう嘯いていざ自分が巻き込まれたら怒り出す奴がオルフィレウスとしては一番嫌いなんだろうけど  -- 名無しさん  (2017-02-18 07:57:04)
- ブラザーが「見返りのある信仰こそ偽物だ」と言っていたが、ゼロインの世界では偽物の信仰を重要視しているという現実。  -- 名無しさん  (2017-02-18 12:34:52)
- ↑ ブラザーは聖人だからそう言えるのであって、人は見返りを求めるからな。だから波旬が生まれるわけだし  -- 名無しさん  (2017-02-18 12:47:37)
- 世界に文句つけて波旬利用したのが邪宗門であって、波旬自体はあくまで関係ないイレギュラーだろう  -- 名無しさん  (2017-02-18 15:35:30)
- ↑ ああ、すまん。邪宗門が波旬を即身仏にしたことを言いたかったんだ。分かりにくくて、悪ぃ。  -- 名無しさん  (2017-02-18 15:40:40)
- ↑違うぞ。あれは波旬が無意識のうちに邪教徒を操った結果。最も自分にとって最適な環境を用意させるためにやったこと  -- 名無しさん  (2017-02-19 15:50:54)
- 見返り云々の信仰で思ったけど、水銀はこれに該当するのかなあ? 女神がただ在るだけで見返りとかいうだろうが  -- 名無しさん  (2017-02-19 15:57:36)
- 『文明が発展し、情報の発信が容易になれば、人は恵まれていながら不平不満ばかり口にする』だっけ?正論だし、俺らネット民批判なんだろうが、こいつの場合、挫折や怠惰を理解も許容もしないからなぁ。正直、『ほっとけよ、上目線』って思った  -- 名無しさん  (2017-07-31 10:10:34)
- 唐突にネット民批判とかそういうのやり始める辺りもヒッキーぼっち感あって嫌いじゃないよヨハンくん  -- 名無しさん  (2017-07-31 12:01:28)
- 人類への貢献度では間違いなくトップだからなあ  -- 名無しさん  (2017-08-02 21:34:01)
- 関わり合いにならないなら恩恵しか無いとかいう変なラスボスだからな  -- 名無しさん  (2017-08-03 14:09:10)
- ↑4 すきあらば自分語り  -- 名無しさん  (2017-08-03 14:11:18)
- 格好つけて言い返してもごほうびはないんだぞ?  -- 名無しさん  (2017-08-03 14:11:55)
- ↑ ↑2 このやろう醤油瓶…!  -- 名無しさん  (2017-08-03 14:14:30)
- ふと思ったんだが、傲慢な歯車達の理想って、要は空亡orマリィorメルクリウスが奴隷の如く歯車達の為に粉骨砕身せよなんじゃ。  -- 名無しさん  (2018-02-07 15:36:23)
- ↑スパロボで言うと至高神を頂点に据えておきながら実際は至高神は奴隷の扱いだった的な奴か。  -- 名無しさん  (2018-02-07 15:37:18)
- ↑糞眼鏡がぶち切れそうな体制だな。  -- 名無しさん  (2018-02-07 15:38:49)
- 時計機構て存在知られていないんだよね、自分で存在隠蔽しといてお前たちは利益  -- 名無し  (2018-02-07 15:58:05)
- を受けとるだけで働いてない、て言われても知らなかったんだもん。としか言えなくないか?  -- 名無し  (2018-02-07 15:59:07)
- 「知らなかったんだもん。」って言えたとしても、恩恵を受けているのは事実なわけだし。「知らなかったんだもん。」の後に、「お前の助けなんざ要らん、これからは自分で生きていく」って言えるぐらいの気概があればまだしも、知らなかった人たち全員が「離れていれば利益しかない」オルフィレウスを不要って言い切れるかどうかは別問題な気がする。人間って、神様みたいな自分を都合よく助けてくれる存在を望みやすいと思うし。まぁ、昔の神様への供物の如く、真理到達者をオルフィレウスに繁栄と引き換えに生け贄に捧げ続けるっていうのもマズいとは思うけど、百人が百人それを否定するかっていうとちょっと疑問。もしかしたら、オルフィレウスの開発中の技術で治療中の難病患者とかがいたとしたら、他の人を犠牲にしても助かりたいとか思うかもだし、時と場合に依るのでは、と思う。  -- 名無しさん  (2018-02-07 16:20:50)
- ↑追記 長文失礼しました。  -- 名無しさん  (2018-02-07 16:22:09)
- ヘリオス「そのとおりだ。知らなければ決断すること自体出来んだろう。故に全人類に秘密を明かし、その上で進むべき未来を皆で決めるべきだろう」  -- 名無しさん  (2018-02-07 20:22:05)
- ↑近づくだけで溶けちゃうんだよなぁ〜  -- 名無しさん  (2018-02-07 22:06:50)
- ↑ある意味、知らないままでいさせるっていうのも一種の優しさよね。少なくとも、後ろめたさも責任も感じさせないで済むし。  -- 名無しさん  (2018-02-07 23:19:12)
- ↑総統もおっちゃんに言っていたからな。「これは俺が選んだ道。友なればこそその苦難を味あわせたくないのだよ」って  -- 名無しさん  (2018-02-07 23:28:16)
- ↑しかし、並の小市民ならともかく、おっちゃんやアッシュみたいな閣下が守りたい善人ほど、大事な人から秘密にされて守られていたことがばれた時に悲しむという矛盾。世の中ままならんなぁ…………。  -- 名無しさん  (2018-02-07 23:34:51)
- ↑7パクりやコピーは科学技術の真髄てか誰かが産み出したものを他の人も使えるから恩恵を受け取りやすいのが科学の素晴らしさじゃね?とも思う  -- 名無しさん  (2018-02-08 01:45:47)
- ↑特定の誰かしか使えないor作れないのは科学「製品」として失格なのは同意。ただ、大本の新製品のオリジナルを作るという新しい境地の開拓は誰にでもできることじゃないんだよなぁ・・・・・。  -- 名無しさん  (2018-02-08 01:54:57)
- ただ、そう考えると、オルフィレウスって永久機関を作った時点で新製品を作れなくなって、それでも新製品or新技術を開発するために真理到達者を材料(サンプル)にしようとしてるってことになるんだよね。ボッチじゃなくてちゃんとコミュ力があったら、真理到達者に研究の協力を依頼できたのかなぁ、と思わなくもない。……まぁ、真理到達させるまでの過程で相手に相当嫌われて結局無理、って気もしないでもないが。  -- 名無しさん  (2018-02-08 02:06:42)
- 何らかの理由で人類の半数以上にお前いらないって言われたら、喜びながら今まで自分が生み出した科学を差し引いた世界に造り直しそう  -- 名無しさん  (2018-02-09 18:33:09)
- ↑そして、その結果大混乱に陥った世の中を眺めながら、新しい後継者の誕生を待ち望むんですね、わかります。  -- 名無しさん  (2018-02-09 18:44:03)
- 解決策など簡単だろう? 考えれば到達でき、意志が在れば前へと進める。不可能なことなど人類に何もありはしないと←ここヴァルゼライド閣下なら出来たぞ理論  -- 名無しさん  (2020-05-03 22:32:55)
- オルフィレウスはやっぱ早くからこの考えにいたってたんだろな・・・(  -- 名無しさん  (2020-06-25 05:22:38)
- 大衆って糞だわ(自虐)  -- 名無しさん  (2020-08-02 00:46:24)
- 共に征こう!エリュシオンへ(最悪コンビ結成  -- 名無しさん  (2020-09-24 01:25:22)
- そのうち決裂しそう(真理認定→漏れなくフラスコ逝き  -- 名無しさん  (2020-09-24 02:24:20)
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