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localモード・globalモード - (2009/03/07 (土) 15:52:39) の編集履歴(バックアップ)


localモード・globalモード


このページはMMD Ver.4より追加された機能「localモード/globalモード」について、概念的なものを簡単に紹介したものです。このモードの違いを理解すれば、今までよりモーション付けがより直感的に行えるようになります。

  • 注意)
    • 本機能は MMD Ver.4 より追加されたものです。それ以前の Ver では利用できません。
    • モーション付けの為のボーン操作用ユーザインターフェース仕様であり、どちらのモードを使っても同じポーズ/モーションを作成することが出来ます。
    • ダンスデータ/モーションデータにはlocal/globalの各モード情報は保存されません。
    • 記載内容に間違いやご指摘があればコメント下さい。



モーション付け用操作方法としての localモードとglobalモード


localモードとglobalモードは、MMDでモーション付けを行う際に利用可能な2つのモードです。
MMDでのモーション付けには「モデルのボーン上に直接表示される "◎" と "十字" が組み合わさった "ボーン操作リング"」による操作と、画面右下に固定で存在する「6つのアイコンによる "アイコンパネル"」による操作の2種類があります。
MMD Ver.4 より実装された「localモード/globalモード」については、この内後者の「アイコンパネル」による操作を行う際のモードの切り替えとなります。


  • 注意)
    • モードは、6つのアイコンの上にある "文字部分" をクリックすることで交互に切り替わります。

localモードとglobalモードの違いについて


それぞれのモードを微妙な言葉として言い換えると以下の様になります。
  • localモードとは、自ボーンの空間軸に対する操作モード
  • globalモードとは、地面の空間軸に対する操作モード ※ MMD 3.x までのモード
となります。MMD Ver.3 までは、(モードとして名称があったわけではありませんが)いわば「globalモード」での操作です。

「globalモード」は、アイコンパネルで操作する際には、画面内に表示される座標軸(x,y,z軸)の方向に従って操作が行われていました。モデルの向きや各ボーンの位置関係によらず地面の基準座標(空間軸)に対する操作でした。
一方、「localモード」は地面の基準線とは無関係になります。自分のボーンの向きを基準座標(空間軸)とした操作となります。したがってglobalモードとlocalモードでは、同じ軸の回転を行っても違うポーズ(モーション)となります。

以下に、実際の操作による違いを紹介します。(画像は説明用に一部加工をしてあります)

空間軸の違いについて


初音ミクVer2の初期位置を利用して説明します。ボーン構造としては図1の様になっています。

図1)右ひじボーン

この右ひじボーンを操作する際、localモード(図2)とglobalモード(図3)の違いを比較して見ます。

図2)localモード時の空間軸 図3)globalモード時の空間軸

globalモードのx,y,zの各軸は今までと同様に左右(x)、上下(y)、奥行き(z)と一致していますが、localモードの場合は、それと違って表示されます。これは、自ボーンの空間軸として表示されているからです。図1のボーンとあわせて確認してみると、その違いが判ります。

図4)ボーン向きとの関係(local)

注意)
上記図4の例では方向を示す線とx軸の赤色が重なって表示されていますが、空間軸と方向線は必ずしもx軸で一致しているワケではありません。個々のボーン毎に異なっていますので、注意が必要です。

実際の操作例


localモードとglobalモードのそれぞれについて、ボーンを動かしてみた場合のポーズの違いを以下に例を上げます。操作としてはどちらも「y軸回転」を行っています。(回転角度は異なります)

図5)localモードの操作例 (y軸を中心に右上に移動)

図6)Globalモードの操作例 (y軸を中心に右にスライド)

globalモードは回転後も座標軸の表示位置が変わらないのに対し、localモードはx軸とz軸の位置が入れ替わっていることが判ります。

local/globalの使い分け


localモードもglobalモードも回転させかたこそ異なりますが、同じポーズをとることが出来ます。
したがって、どちらのモードでも自分で使いやすい方を使えばよいのですが、どちらか一方である必要もありませんので、適時、タイミングごとに切り替えながらの利用となります。

あえて使い分けの用途を例としてあげると以下の様になります。

間接の操作(ひざ、ひじ、手首など)
localモードでの操作。表示位置や角度に関係なく、間接の曲がる方向のみを考えて操作できる。
IKの操作(足、髪など)
globalモードでの操作。操作させたい場所を優先することが出来る。センターが回転している場合は、localモードによる操作も有効。
アクセサリの操作(ダミーボーンなど)
globalモードでの操作。背景などとの位置関係や、上下(重力)などを意識する必要がある場合。

上記例はあくまでも参考であり、MMD操作方法として特に明記されたものではありません。


参考動画



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