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localモード・globalモード - (2009/12/20 (日) 19:32:58) の編集履歴(バックアップ)
localモード・globalモード
このページはMMD Ver.4より追加された機能「localモード/globalモード」について、概念的なものを簡単に紹介したものです。このモードの違いを理解すれば、今までよりモーション付けがより直感的に行えるようになります。
- 注意)
- 本機能は MMD Ver.4 より追加されたものです。それ以前の Ver では利用できません。
- モーション付けの為のボーン操作用ユーザインターフェース仕様であり、どちらのモードを使っても同じポーズ/モーションを作成することが出来ます。
- ダンスデータ/モーションデータにはlocal/globalの各モード情報は保存されません。
- 記載内容に間違いやご指摘があればコメント下さい。
モーション付け用操作方法としての localモードとglobalモード
localモードとglobalモードは、MMDでモーション付けを行う際に利用可能な2つのモードです。
MMDでのモーション付けには「モデルのボーン上に直接表示される "◎" と "十字" が組み合わさった "ボーン操作リング"」による操作と、画面右下に固定で存在する「6つのアイコンによる "アイコンパネル"」による操作の2種類があります。
MMD Ver.4 より実装された「localモード/globalモード」については、この内後者の「アイコンパネル」による操作を行う際のモードの切り替えとなります。
- 注意)
- モードは、6つのアイコンの上にある "文字部分" をクリックすることで交互に切り替わります。
localモードとglobalモードの違いについて
それぞれのモードを微妙な言葉として言い換えると以下の様になります。
- localモードとは
- オブジェクトの空間軸に対する操作モード
- モデルのオブジェクト(ボーン)を基準とした空間位置を示す相対座標をLocal座標と呼びます。
- globalモードとは
- 地面の空間軸に対する操作モード ※ MMD 3.x までのモード
- MMD内の空間位置を示す絶対座標をGlobal座標と呼びます。
となります。
MMD Ver.3 までは、(モードとして名称があったわけではありませんが)いわば「globalモード」での操作です。
「globalモード」は、アイコンパネルで操作する際には、画面内に表示される座標軸(x,y,z軸)の方向に従って操作が行われていました。モデルの向きや各ボーンの位置関係によらず地面の基準座標(空間軸)に対する操作でした。
一方、「localモード」は地面の基準線とは無関係になります。腕や足などの各オブジェクトの座標(空間軸)に対する操作となります。したがってglobalモードとlocalモードでは、同じ軸の回転を行っても違うポーズ(モーション)となります。
以下に、実際の操作による違いを紹介します。(画像は説明用に一部加工をしてあります)
空間軸の違いについて
初音ミクVer2の初期位置を利用して説明します。ボーン構造としては図1の様になっています。
図1)右ひじボーン |
この右ひじボーンを操作する際、localモード(図2)とglobalモード(図3)の違いを比較して見ます。
図2)localモード時の空間軸 | 図3)globalモード時の空間軸 |
globalモードのx,y,zの各軸は今までと同様に左右(x)、上下(y)、奥行き(z)と一致していますが、localモードの場合は、それと違って表示されます。これは、自ボーンの空間軸として表示されているからです。図1のボーンとあわせて確認してみると、その違いが判ります。
図4)ボーン向きとの関係(local) |
注意) 上記図4の例では方向を示す線とx軸の赤色が重なって表示されていますが、空間軸と方向線は必ずしもx軸で一致しているワケではありません。個々のボーン毎に異なっていますので、注意が必要です。 |
実際の操作例
localモードとglobalモードのそれぞれについて、ボーンを動かしてみた場合のポーズの違いを以下に例を上げます。操作としてはどちらも「y軸回転」を行っています。(回転角度は異なります)
図5)localモードの操作例 (y軸を中心に右上に移動) |
図6)Globalモードの操作例 (y軸を中心に右にスライド) |
globalモードは回転後も座標軸の表示位置が変わらないのに対し、localモードはx軸とz軸の位置が入れ替わっていることが判ります。 |
local/globalの使い分け
localモードもglobalモードも回転させかたこそ異なりますが、同じポーズをとることが出来ます。
したがって、どちらのモードでも自分で使いやすい方を使えばよいのですが、どちらか一方である必要もありませんので、適時、タイミングごとに切り替えながらの利用となります。
あえて使い分けの用途を例としてあげると以下の様になります。
- 間接の操作(ひざ、ひじ、手首など)
- localモードでの操作。表示位置や角度に関係なく、間接の曲がる方向のみを考えて操作できる。
- IKの操作(足、髪など)
- globalモードでの操作。操作させたい場所を優先することが出来る。センターが回転している場合は、localモードによる操作も有効。
- アクセサリの操作(ダミーボーンなど)
- globalモードでの操作。背景などとの位置関係や、上下(重力)などを意識する必要がある場合。
上記例はあくまでも参考であり、MMD操作方法として特に明記されたものではありません。 |
参考動画
コメント
- 足・つま先IKの挙動がどうしても理解できなくて 自分で実験しながら調査した際に、とても役に立ちました。
比較してやはりそうなのかと、納得できました。説明ありがとう。 -- 名無しさん (2009-12-20 19:32:58) - 記載内容については、もう少し判りやすい工夫を心がけて生きたいと思います。
ご指摘ありがとうございます。 -- kenbot3 (2009-05-12 06:41:04) - 説明がわかりにくいです。
自ボーンになりますとか、そういう文句ではだめでしょう…。 -- ver 3User (2009-05-12 02:52:05)