大学受験版 令和の虎:はっとり太郎、二度目の挑戦と混乱の激論(要約)
はっとり太郎の再挑戦:過去の挫折と新たな野望
大学受験版「令和の虎」に、過去にも出演経験のあるラッパー、はっとり太郎(27歳)が再び登場。かつて城西国際大学を中退し、現在はラッパーとして活動するはっとりは、50万円の投資を希望し、駒澤大学で経営学を学びたいという新たな夢を語る。過去の出演では、インフルエンサー学校の設立という夢を語るも、虎たちから「インフルエンサーとして芽生えていない」と厳しい指摘を受け、挫折を味わった。しかし、その後、自身を見つめ直し、「普通に就職するだけでは物足りない。世界を代表するギャングスターとして成功したい」という野望を抱くに至ったという。
今回の出演では、大学で経営学を学び、DJ社長が成し遂げられなかった「世界一」を代わりに獲得したいと意気込む。
虎たちの戸惑い:受験生としての矛盾とPR戦略への疑念
しかし、はっとりの熱意とは裏腹に、虎たちは困惑の色を隠せない。 井澤孝太郎は、「全部宣伝でしょ?」「はっとり太郎さんの個人YouTube見てます。虎の悪口とかめちゃくちゃ言った曲も出してたでしょ?」と、過去の言動を指摘し、その本質を疑う。 他の虎たちも、はっとりの言動が大学受験というテーマから逸脱し、自己PRに終始しているのではないかと感じ始める。
特に、DJ社長への憧れや、世界進出といった野望は、大学で経営学を学ぶこととの関連性が薄く、虎たちの疑問を呼ぶ。 さらに、「落ちぶれた仲間を救うため」という動機も、虎たちには響かず、カウンセリングを勧める声も上がる。
錯綜する主張:学歴コンプレックス、宣伝、真剣な挑戦
虎たちからPR戦略を疑われたはっとりは、「ランパーとして頭角を表したい」「スターとして売れたい」と主張する。 しかし、そのために虎たちをディスることはないと述べ、「ディスったら自分はその程度の男」だと語る。
議論が進むにつれて、はっとりの主張は二転三転し、彼の本心がどこにあるのか、虎たちの間でますます混乱が広がる。 大学受験を真剣に考えているのか、それとも自己PRの場として利用しているのか。 虎たちの疑念は深まるばかりだ。
繰り返される矛盾:本音と建前の乖離
虎たちは、はっとりの主張に矛盾が多いことを指摘する。 「大学で学ぶ経営学と自分たちでやる経営は違う」という過去の助言を無視し、DJ社長に憧れて経営学を学びたいという動機を繰り返す。 さらに、「地元の文京区は学歴主義」という発言の真意を問われると、「学歴コンプレックス」だと疑われることを恐れていると明かす。 しかし、「学歴が大事だ」と主張する一方で、「学歴コンプレックスではない」と否定するなど、主張が錯綜する。
膠着状態:噛み合わない議論と深まる溝
虎たちは、はっとりに対して、率直な気持ちを語るように促す。 しかし、はっとりの言動は表面的なPRに終始し、議論は深まらない。 虎たちは、はっとりの真意を見抜けないまま、苛立ちを募らせる。 中には、これ以上議論を続けても意味がないとして、離席を希望する虎も現れる。
最後の機会:本音と将来への展望
虎たちは、はっとりに最後の機会を与える。 なぜ駒澤大学で経営学を学びたいのか、その本音を語るように促す。 はっとりは、高校2年生の時に駒澤大学を受験しようとしたものの、学力不足で断念した過去を明かす。 そして、「スポーツで有名な駒澤大学で、野球選手になりたい」という夢を語る。
しかし、この発言も、虎たちには響かない。 年齢や現実的な可能性を考えると、野球選手という夢は非現実的であり、経営学との関連性も見えないからだ。
音楽活動の現状:収入と今後の展開
虎たちは、はっとりの音楽活動の現状について質問する。 はっとりは、最高で100万円から200万円の収入を得たことがあると明かす。 そして、ファーストアルバム「ギャングスター」をリリースし、セカンドシングルの「ずんぐりむっくりパラダイス」はショート動画で12万再生を獲得したと語る。 今後は、「ペロリンチョ」という曲をリリースし、その収益で学費を稼ぎたいと語る。
大学進学の必要性:虎たちの最終判断
虎たちは、はっとりの現状を踏まえ、大学進学の必要性について改めて議論する。 音楽で成功し、収入も得ているはっとりにとって、大学進学は本当に必要なのか。 虎たちは、大学受験に時間を使うよりも、自分の好きなことをして生きていく方が良いのではないかと提案する。 特に、菊崎良治は、「学びに常識を変える」オンライン学習塾を運営している立場から、大学に固執する必要はないと主張する。
最終決断:夢と現実の狭間で
虎たちの意見を受け、はっとりはついに決断を下す。 「大学受験をやめて、別の分野で戦っていく」と宣言する。 「恩は仇で返したくない」という言葉を残し、虎たちに感謝の意を示す。 そして、「本当に大学辞めて世界で戦ってこいっていうのであれば、僕はガチで世界で戦ってきます」と力強く語る。
虎たちのメッセージ:才能と可能性、そして人間性
虎たちは、はっとりの才能と可能性を認めつつも、人間性の向上を期待する。 ストレートな性格や熱意を評価する一方で、他人を傷つける言動や嘘をつく癖を改めるように促す。 そして、与えられた機会を無駄にせず、自分の強みを生かして活躍してほしいとエールを送る。
結末:志願者の辞退と今後の課題
最終的に、はっとりの希望は叶わず、「ナッシング」で終わる。 虎たちは、今回の出演を通して、改めて志願者の選考の難しさを痛感する。 事前面談だけでは見抜けない、本音と建前の乖離や、自己PRに終始する姿勢など、見極めるべき要素は多い。 運営側も、今回の反省を踏まえ、より慎重な選考を行うことを誓う。
大学受験版「令和の虎」は、今回もまた、志願者の夢と現実、そして人間性という、複雑なテーマを浮き彫りにした。 はっとりは、今回の経験を糧に、どのような道を歩んでいくのか。 そして、虎たちは、次なる志願者にどのようなメッセージを届けるのか。 「令和の虎」の挑戦は、まだ終わらない。