施設コード(占領、爆撃情報含む)

 都市・空港などの施設の情報が記録されたコード。なお、ここでいう施設には橋も含まれる。
 該当のアドレスにはプレイ中のマップに存在する全施設の情報が予め記録されており、占領・爆撃などによって、該当施設のコードは上書きされる。

 通常は既存施設の上書きのみが発生するが、実はこのコードで記録される情報はX座標、Y座標、マップチップの計3バイト。
 つまり座標を任意の位置に設定できるため、本来そのマップに存在しない施設を追加配置することもできる。
アドレス 内容 備考
鋼鉄の旋風 作戦ファイル セーブデータ
3AC1F 38D5F 3CA3 施設1 X位置 この3バイトがすべて0の場合、
データなしと扱われる。
3AC20 38D60 3CA4 施設1 Y位置
3AC21 38D61 3CA5 施設1 マップチップ
施設2以降は上記アドレスに+3ずつ、第384施設まで

注意事項

  • 初期設定された施設コードを消しても、該当施設は消えず、多くの場合初期状態の姿に戻る。しかし占領、爆撃ができなくなり(※1)、都市収入も0になるなど不具合が発生するため、これらの施設コードは消すべきではない。
  • また、このコードで設定できるマップチップは原則施設のみ(※2)なので、既存の施設を施設以外の地形で上書きして消すこともできない。なお別の施設に置き換えることは可能。
※1 橋のみ、爆撃コマンドが表示されるが、爆撃しても崩壊橋にならない。
※2 平地に見えるマップチップもあるが、地形名称は「ダミー」または名称なし。全てのユニットが侵入不可となる。
  • このコードは1番目から常に連続している必要がある。例えば計50施設分コードが設定されている場合、51番目を飛ばして52番目のコードを設定しても、その施設はマップ上に出現せず、ないものとして扱われる。
  • コードを実行しても、マップの見た目はすぐには変わらない。実際に反映されるのは、セーブ&ロード後か、コードを有効にしたままロードした場合である。

上限は384施設分

 念のため、改造対象のマップで初期設定されている施設コードの総数をメモリ閲覧等で確認しよう。
 まずないとは思うが、もし384施設分が全て埋まっている場合、新規施設の追加は諦めなければならない。
 施設の数が384ない場合も、追加しようとしている施設との総数が384を越えないようにすること。
 既存コードを別の施設に置き換える場合、該当の座標が設定されているコードを探すこと。

マップチップについて

 マップチップの値によっては、他の値に自動で置換される場合がある。例えば値00~06は、すべて07(崩壊都市)に置換される。他にも置換先の値が状況次第で一定しないものもあり、一筋縄では解析が難しい。
 他にも見た目と地形名が食い違うものや、同じ値でも鋼鉄・作戦で異なるものもあり、このような特殊な値は使わない方が無難である。

 また、マップチップの値が同じ(同じ施設・状態)であっても、座標が変わると施設の見た目は変化する。同一施設の見た目にランダム性を求める場合でも、値の設定は単一のもので十分である。
 実際のところ、正規値として用いられているものは以下のものに限られるので、改造の際もこれらに絞って運用するのが妥当と言える。
マップチップ マップチップ マップチップ マップチップ
07 崩壊都市 47 崩壊空港 67 崩壊港 87 崩壊橋(川)
08 都市 第1陣営 48 空港 第1陣営 68 港 第1陣営 88 橋(川)
09 都市 第2陣営 49 空港 第2陣営 69 港 第2陣営 A7 崩壊橋(海)
0A 都市 第3陣営 4A 空港 第3陣営 6A 港 第3陣営 A8 橋(海)
0B 都市 第4陣営 4B 空港 第4陣営 6B 港 第4陣営
0C 都市 第5陣営 4C 空港 第5陣営 6C 港 第5陣営
0F 都市 無所属 4F 空港 無所属 6F 港 無所属

使い方

 以上で分かるように、このコードは完全なマップエディットを成立させるものではない。
 しかし施設を増やすことにより部隊運用の幅が拡がるメリットは大きい。
 例えば改造で空軍を大量に配置したのに、空港が少ないせいで墜落が相次ぐ、といった不本意な損害を減らすことができる。

 他にも、マップエリア外に大量の都市を配置することで、陣営収入を底上げするといった使い方もできる。当然国家収入には含まれないため、陣営情報が不自然な表示となることに注意。
最終更新:2022年06月14日 21:24