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今回のブーム

【とくしゅう!】
「ちょっと」イイハナシ。
じんわりこころあたたまる。
人間ってなんてステキなんだろう。

※文中に「!」の使用を禁止します。

10月1日発行

一斉執筆日:26日(日)21:00~


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              Bul Bous Bow Boom              
             バル   バス   バウ   ブーム
              No.028 2010.10.01
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■CONTENTS
【完全総力特集】

じんわりこころあたたまる。
ちょっとイイハナシ。

※今号は総力特集のため通常連載は休載とさせていただきす。
『俺と漫画』by GOO
『おじさんとアニメ』by アーゴ・武庫川
『格差を生き抜くレシピ』by 池山ジュンジ
『こんな映画が好きです』by 沖菜緒己
『コモディティックが止まらない』by ミーチョ
『あなたの知らないデザイナー』by 大宅ヨツグ
『日曜動画劇場』by 利根川治郎
『研究員のワタシが語る現代・美術ガイド』by ミズタニ

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【特集】
なんだか急にさむうなりましたね。
こんなときは、ばるばすでちょっと、あったまり。

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『前略、おれ様へ。(ワロス 』by 大宅ヨツグ
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「もうだめだ。」
この言葉をいうのもこれで最後にしよう。

何のために生きているのだろう。
必死こいて勉強してきた。これでも努力してきたつもりだ。

自分がなっとくして行きたいと思える企業に履歴書を送った。
もう何通、はんこを押したかわからない。
顔写真だって2回、焼き増しをした。

正直、おれより劣っているやつでさえ就職が決まっている。
くそ、地球が滅びればいいのに。

あきらめるか。
何を?
それ以前に何か夢でも見ていたのか?

「清水くん、あっという間に決まるやろな」
「おれが社長やったら、シミズ絶対採用やわ」
「ん、まあそんなこともあるよ、これが縁でごっついとこ決まるやろて」
「あれ~?大丈夫(笑)」
「まあ、後半戦からでも余裕やろ」
「ちっとよりごのみしすぎちゃう?おれもうめんどくさなって手ぇうったわ」
「もし(大丈夫だろうけど)決まってなくても追い出しコンパはゼッタイきてよね」
「そっかそうやってインいくのか、ずるいな~(笑)」
「たまにはデキへんやつの気持ち味わってみい」
「そんなことをさせるために育てた覚えはない」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」

  ※  ※  ※

ある日、手紙がとどいた。
消印はかすれて、封筒はこころなしか、しわが多かった。
消印の数字が10年前のものだと気づくまで少し時間がかかった。
16歳のころのおれ。
そんなころがあったのだろうか。
まあ基本、おれはおれなんだけど、
何を考えていて、どんなことをゆめみていたのか、まったく思い出せない。
ある意味、「他人」かもしれない。それだけ月日は流れてしまった。
の、だろうか。

たしかに、この筆跡と文体はおれだった。
封筒の中をのぞくと、すこしだけそのときのにおいのような記憶がアタマをかすめた。

  ※  ※  ※

前略。

いまから10年たったことを考えています。

ここから見ると、とおいようだけど、そっちからみたらあっという間なんだろう。

おれは、いまとても毎日がくるしい。
ありとあらゆるものがいそがしくせまってくる。おしよせてくる。
閉塞感、という言葉を具現化したような毎日だ。

そっちもきっと同じようなもんだろう。
毎日がくるしいんじゃないか?

ただ、いまおれはいきているという実感だけはある。
あらゆる人の助けをかりて、生きている。
生かされている。これに意味はあるのかどうか、正直わからないが、ただ生きている。

そっちのおれについて、今のおれがイメージできないことは書かない。
きっとおれはおれだろうから、わるい点も特にかわってなんかいないだろう。

もし、大変な状況においこまれているとしたら、それはおれ自信がまいた種だ。
だとしても、よくまわりをみわたしてみろ。冷静に。
きっとなにか好意的に受け止められる材料があるはずだ。

今日、教師が言ったことを書きます。
「人間、幸せを感じる力は平等に備わっている」

それでは、いろいろあると思うけれど、生きていることを願います。
それで充分です。

  ※  ※  ※

その次の日、ぼくは就職が決まった。

これから、10年後のおれに手紙を書こうと思っている。

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『浦島太郎のホントのところ』by ミーチョ
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「むっかしー、むっかしー、うーらしまはー、たっすけたかーめにー、つーれらーれてー♪」
「ちょいとそこの少年。」
「ん?」
「本当の『浦島太郎』の物語…知りたいじゃろう?」
「え、いや…別に…。っていうかお爺さん誰なの。」
「いいから聞いていきなさい。」
「いやいいです。」
「…実は助けた亀が乙姫様本人だったんじゃ。」
「なんですとー。」
「びっくりしたじゃろ。」
「うん、まぁ…。」
「しかも亀、つまり乙姫様はいじめられてたんじゃなくて、浦島太郎が釣りあげたんじゃ。」
「なにそれひどい。」
「ところが、それは作戦だったのじゃよ。太郎に近づく口実に、乙姫様はわざと針にかかったんじゃ。」
「なんでそんなことしたの?」
「そりゃ、太郎がイケメンだったからじゃよ。」
「…わりと計算高いね。」
「そうじゃろ。で、あとはお前の知っている通りじゃ。竜宮城に連れていかれて、なかば強引に夫婦になる…と。」
「そんな話だったっけ。」
「そっからじゃ、最近の若者が勘違いしておるのは。最後はどうなるか、言ってみい。」
「故郷に帰ってきたら実は何百年も経ってて、玉手箱を開けてお爺さんになっちゃうんでしょ。なんかよく分からない話だよね。」
「違う違うっ。話はそこで終わりじゃないんじゃよ。爺さんになった太郎は、玉手箱の煙でどんどん真っ白になって、しまいには鶴になるんじゃ。」
「聞いたことないよそんなの。」
「…じゃがそれが真実なんじゃよ。そして、鶴の太郎と亀の乙姫は、長生きの神様として二人で末永く暮すんじゃ。鶴は千年、亀は万年と言うじゃろ。」
「なんだ、バッドエンドだと思ってたけど、ハッピーエンドだったんじゃん。」
「まぁ、ちょっと乙姫が強引なところがあるがの…。」
「じゃあさ、なんで話が途中で変わっちゃったのさ?」
 …バサバサ
「あれ…?どこにいっちゃったんだろ。」
 …バサバサ
「あ……鶴…。」

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『アット・ザ・バスストップ』by 高砂詩音
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「あの、ちょっといいですか」
「あ、え」
「いま、血がきれいになるお祈りをさせてもらってるんです。ちょっとお時間いいでしょうか?」
「あ、いえ、ちょっと……」
 押しに弱いタイプの僕。期末試験が終わったある日の帰り道、駅前でバスを待っていたら、なんだかあやしい人に話しかけられてしまった。
 でも、とってもいい感じの女の人だ。現代では珍しい信心深い人柄なのだろうか。どうせバスがくるまで、ぼうっとしているんだから、少しくらいいかもしれない。
「あ、じゃあ……」
「では、はじめさせていただきます」
 そう言うと、女性はベンチに腰掛けた私の正面に立ち、右手を私の頭にかざした。白くてつやつやした掌に細い指先は、まるで少女の手のようだった。
「じゃあ、はじめますので……、目をつぶって少しの間、下を向いていただけますか」
「あ、はい……」
 女性は、真っ白なブラウスに包まれた小さな胸を張り出して大きく深呼吸した。
「オンアビラウンケンソワカ! オンアビラウンケンソワカ!!」
 嫌な汗が噴き出した。バス停にいるおばちゃんやサラリーマンの視線だけでなく、ロータリーの向かいで煙草を吸っている市バスの運転手まで、こちらを見ているのが、顔を上げなくてもわかった。
「天なるわれらが父、大いなる意志、または、いにしえよりわれらを導く究極思念体よ! 今ここに、そなたを奉らんとする迷えるゴミ虫が一匹……、いかんする、いかんするよ!?」
 だめだ、もうここの駅には二度とこれない、涙がこみ上げてきた。
「そなた、誓うか? ガイアの究極営為に、力、捧ぐか? ならば言え、『捧ぐ』と」
 呪文(?)はここでとまった。
 もうお祈りは終わったのか、顔ゆっくりとあげると、女性はかざしていた右手を降ろしていた。だが、目を大きく開いて、微動だにせず私を見ていた。
「あ、あの、もう……」
「捧ぐか?」
「すいません、僕、もう……」
 ――そのとき、声がした。
「アカン、清水君!」
 同じクラスの小橋成美だった。成績は学年トップ10常連、スポーツ万能の僕とは対極のタイプの委員長が、人気者の彼女がここになぜ?
「何してるん、はよ行こ!」
 委員長は、僕の手を取って、駆け出した。
 女は追ってこないようだった。ロータリーの裏道を通って駐車場の中に入った。
「あ、ありがとう……」
「あんまり目立つから、誰かと思ったら……清水君やった。びっくりしたわー」
「ごめん……あっ」
 ずっと委員長の手を握っていたことに気がついて、急いで手を離した。
「そういえば、清水君の家、この駅からやってんな。私、ここから自転車で帰ってんねん。山の手やろ? バス停、もう戻られへんし、私の自転車で行こ?」
 女子の自転車に乗るなんて、考えただけで顔が真っ赤になった。
「いいよ、歩いて帰れるから……」
「もうー、またあんなんに絡まれたら、私の責任やわ。今日だけ、一緒にいこ!」
 荷台にまたがった60キロの僕を、ものともせず、彼女の細い足はぐいぐいと自転車をこいで坂道を上がっていった。
 僕は彼女の体になるべく触れないように、ブラウスのしわを指先でつかんでいる。ときおり彼女のつややかな髪がなびいて、僕の顔に触る。僕はこっそり深呼吸した。
 ――それが妻と初めて一緒に帰った日の出来事だ。

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『第49話「ラスト・バトル」』by NYK代表 白鳥 黒人
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学校の屋上、向かい合う2人の男。日は既に傾き始めている。
1人は青年、土門祐一。
黒甲冑に身を固めるもう1人は、土門がこの半年間戦い続けてきた組織の首領、ベイダー卿である。

そして2人から離れて立つのは那雪嬢と私、白鳥。
今日は彼らの最終決戦を見に来たのだ。

「ベイダー、貴様は俺から家族を、平井先生を、奪った。決して許しはしない」
「全力で来い…」
――――――――――――――――――――――――

死闘は約4時間続いた。土門の服はボロボロ、血で汚れている。
ベイダー卿の装甲もボコボコに変形している。
日はまもなく沈もうとしている。

不意にベイダー卿がよろめく。
ドゴォオッ。脇腹にめり込む土門の右腕。
崩れ落ちるベイダー卿。


「終わった…」

那雪嬢が近づく。
土門を抱きしめるかと思いきや、彼女は意外な事を言った。

「土門。ベイダー卿の兜を取って」
「え?」

戸惑いながらも言われるとおりにする土門。
黒々としたその兜の裏側には…



「――平野先生。そんな、なんで―」

「土門君…精悍な顔だ。半年前、私がカウンセラーとして出会ったときの君からは想像もつかないよ。
実は、この半年間の戦いは全て私の仕掛けたものだったんだ。ご家族にも協力をお願いしてね」
「えっ。じゃあ…」
「ああ、ご家族は健在だ」
「で、でもぼくがこれまで戦ってきた42人の怪人達は…?」
「フフフ。全て私だよ…。大した演技力だろう?さすがに身体を酷使しすぎたのが最後に響いてしまったけどね…」
「何でそこまで…」
「土門君。半年前の君ときたらひどかったよ。もう全く現世には関心がないって風で、虚無と怠惰と失望に満たされていた。
現代では珍しくないことだが、君はまさにその象徴のようだった。
…私はね、君が変わる手助けをすることが私の使命だと感じたのだ。
結果どうだい。君は変わったよ…。私が変えたんじゃない。君が自らここまで成し遂げた。私は決して手は抜かなかった。
今の君なら、自分に『できる』ことを信じられるだろう。そしてそれは、他の多くの人々にもそれが言い得るってことなんだ。
君は今、希望の象徴なんだ。…グフッ」
「何てバカなことを…グスッ」
「そうだな…」

落陽
「うつくしいね…」
「…うつくしゅうございます…」
そのとき平野先生の目がカッと見開いた。
「東方は赤く燃えているぅ…」ガクリ
「…先生何言ってんですか、あっちは西……せ、先生?――せんせーーーーーーっ」



【判定】
 ☆☆☆ ぼくらの明日は逆転勝利ッ。


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『トレイン・ウォッチング』by アーゴ・武庫川
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せんせえ、おまちしていますよー

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『山道にて』by 池山ジュンジ
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「うぅ、暗いなぁ…」
ぼくは、小学校からの帰り道に薄暗い山道を歩いていた。
こんな時間になったのは、先週あった小テストでひどい点数を取ってしまったからだ。補修で居残り勉強というわけだ。
残念ながら一緒の方向に帰る友達はいない。もっとも、山を一つ越えて学校に通うやつなんてもともと僕ぐらいしかいないんだけどね。

「先生も少し考えて欲しいよ。最近物騒なんだから。(とばあちゃんが言ってたし)」

と、ブツブツ一人言を言っていたときだった。

…コツ、コツッ、コツ,…

気づけば後ろから何かの音が聞こえてきた。
この規則的なリズム、どうやら足音らしい。らしい、というのは足音にしてはなんとなく違和感があったからだ。
心強い。知ってる人だといいな。
ぼくは、すっと後ろを振り返ってみた。

そこには、わらでできた腕。浅くかぶった麦藁帽子。竹でできた一本足。そしてへのへのもへじ。
見まごう事なきかかしだった。それが、一本足で歩いて?来たのだった。
驚いて身動きの取れないぼく。
その状況を知ってか知らずか、かかしはぼくの目の前でとまった。
かかしのとぼけた感じの目がぼくを見つめる。

「おう、こんな遅くまで学校か?あんまり遅くまで遊んでちゃだめだぞ、最近物騒なんだから。変な奴にあったら声を出して助けを求めるんだぞ。気をつけろよ?じゃあおれは田んぼに急ぐから。」
どこから声が出ているのかわからないが、おもむろにそう言ってかかしはトーン、トーンと一本足で軽やかにジャンプしながら去っていった。

後に残ったのは、変なやつに説教されて変な顔をしているぼく一人だった。


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『なんか書いてて泣けてきた』by GOO
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今日も朝6時に出勤。朝早くに出勤するのは一日の計画を立てるのに
誰にも邪魔されないためだ。9時になった途端に電話がかかってくる。
とりあえずスケジュールをチェック、今日も夜まで調整&確認作業に追われそうだ。
研究っていうやつは基本はトラブルが起きる。計画通りに行く事なんて全くない。
しかし納期が決まっているのが厳しいところだ。上の人間は絵に描いた餅で今から売り上げの話をしている。もう10年以上、うちの部署から量産化まで行った研究テーマはないのだろう?
自分の実験が出来るのは夜8時を過ぎてから、もう電話もかかってこない。
やっと自分の時間だ。いつもは予約がいっぱいの分析機器もこの時間になれば大抵空いている。私の一番好きな分析機器はSEM(走査型電子顕微鏡)だ。こいつはナノオーダー(1nm:100万分の1mm)の微細構造まで観察することが出来る優れものだ。
さて、今日もコイツで断面観察するか。

…ん。
…んん。

ピントが合わない。
とりあえずスティグマをいじる。限界まで追い込んでもまだもう一歩ピントが合わない。
これは、前に使った人間が電子ビームの光軸をいじりやがったに違いない。
終わった。こうなるともう私では調整不可能だ。分析の人間を呼ぶしかない。
しかし気付いたらもう11時、もう誰か残っているとは思えない。
このデータは明日の朝一で報告しないとまずいのに、どうしよう。

ガチャッ

その時ドアが開いた。
誰だろうと見てみたら、なんだ。守衛のおっさんじゃないか。
「こんな時間までお疲れさまです。」守衛のおっさんは言った。
しかしまあいつもの事ですから…と返すのが精一杯だ。
「いやー、SEMの調子が悪くてね。」と独り言の様に言っていってみたところ。
「機械の調子が悪いならしかたないですよねー」との一言が。
そうか、機械の調子が悪いなら仕方が無い。
いや、仕方なくない。そもそも一日前にやっている自分が悪い。
そんな事は分かっていた。でももういい。今日はもう眠いので帰ろう。
明日上司に怒られたっていいじゃないか。
そう思い私は帰路についた。

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『ある女の子からのお褒めの言葉』by 沖菜緒己
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数年前、大学時代の美術部出身者で開いた展覧会に参加した時のお話です。
私は大好きな色鉛筆画を出品しましたが、我流なので当然技法的にも稚拙な点が多い。実際、来場された方から構図や色使い等で厳しいご意見もありました。貴重な意見とは思いつつ、この絵そんなにダメなのかな、と少し気を落としてしまったんです。そもそも何で私は出品したんだろう、と。

そんなある日、3~4歳くらいの女の子がお母さんと手を繋いで入って来ました。その子は絵に興味があるようで、熱心に絵を見上げていました。そして私の絵の前に来た時、しばらく絵を見つめてからこんなことを言いました。
「お母さん、これすごいね。色鉛筆でこんな絵が描けるんだね。」

それを聞いてハッとしました。
そうだ。自分はこの絵が好きなんだ。好きだから描いたんだ。そんな自分の絵を好きだと思ってくれる人がいるかもしれない。だから出品したんだ。美術的にどうだとかそんなこと関係ない。一瞬でもいい、今この子が関心を持ってくれた。それだけで出品した意味があったんじゃないか―。
自己満足だと言われればその通りです。でもそれが悪いとは思わない。だって価値観なんて人それぞれなんだから。

その子に、その絵は私が描いたんだよと話しかけると、恥ずかしそうにお母さんの後ろに隠れてしまいました。余計なことしたかな、と思ったんですが、帰り際、女の子は少しはにかみながら私に手を振ってくれました。

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──Editer's Room
【宣】
【岩】
本当に嬉しい言葉でした【大】
99.99%実話です【今】
役割語すごい【亜】
iPhone4 SIMフリー版を入手、快適過ぎる【池】
【河】
エックラなしがきつかったですの【濱】
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最終更新:2010年10月16日 01:10
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