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BBB入稿場所(文芸)

・次回のブンゲイは「これまでのあらすじ」をつけてください
・改行は半角カウントで72文字。句読点の修正を忘れずに

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Bul Bous Bow BUNGEI[バルバスバウ ブンゲイ] No.027 発行:2010年11月?日
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ご愛読ありがとうございます。メルマガ『バルバスバウ』第27号です。
残暑を吹き飛ばすラインナップで今回もいきます!

▼今月号のラインナップ▼
1:……『最終電車は2人で』 by 葛野葉 直
2:……『巷間奇談』 by 又異心士
3:……『箸と包丁』 by  蝦川範子
4:……『裏日本通信』 by 蛙
5:……『世界ナンバーワンの仕事術』 by マーク塚原
6:……『脳内裸族』 by 電網ニート
7:……『大江戸フェティシズム奇譚』 by ななみ
8:……『戦場の自分さがし――帝国軍人、三木勉二郎の生と死』 by 柳 永一


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■ 『最終電車は2人で』  by 葛野葉 直
 ――リアル・ワーキング・ラブストーリー
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【フラグメント;09 前進のための名前】

(前回までのあらすじ:毎日仕事に追われる僕は、会社近くのパン屋の女性に好意を抱いた。しかし過去の失恋をひきずった僕は、何も行動を起せずにいた。そんなある日、仕事帰りの最終電車で偶然乗り合せた彼女から声をかけられた。)

彼女と偶然乗り合わせた最終電車は、3つ目の駅に到着し、軋む音を立ててドアが開いた。
「あ、私この駅なんです。ごめんなさい、お疲れのところぺらぺらと不躾に話しかけたりして。」
「いえ、そんなことは。お話しできて楽しかったです。明日はお店寄らせてもらいますね。」
「はい、お待ちしてます。」
彼女は慌てて電車を降りた。ドアがまた軋む音を立てて閉まり、笑顔で会釈する彼女の姿が次第に遠ざかっていった。
―こんなこともあるんだな。
明日店に行こうと決意した夜に、たまたま移動した車両で彼女に会えた。10分程度の会話だったが、やっぱり嬉しかった。

あ、そういえば名前を聞くのを忘れてた。ていうか僕の方も名乗ってないな。名前なんてどうでもいい、って思えたらかっこいいのかもしれないけど、やっぱり気になる。あ、でも唐突に名前聞くのって失礼なのかな。いや、年齢聞くのは失礼だってよく言うけど、名前は別に大丈夫だよな。よし、もし次に会えたら名前を聞こう。そして僕もちゃんと名前を伝えよう。

名前を知るということ自体に大きな意味なんてないのかもしれない。でも「ピロシキの人」のままじゃ、いつまでも「ただの客」から抜け出せない。そして、彼女のことも「彼女」のままでは前に進まない。そんな気がした。

ふと窓の外を見ると、真っ暗ではあるが見慣れた景色が広がっていた。彼女が降りた駅からさらに3つ先、僕の自宅の最寄り駅に電車はいつの間にか到着していた。(続)

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■ 『巷間奇談』  by 又異心士
 ――「それ」はいつもあなたのそばにいる……
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(前回までのあらすじ:黒髪フェチの僕は、髪の毛を撒き散らし入居者をことごとく退去させる幽霊が出るといういわくつきの幽霊憑き物件に住み始める)

【 第六談 2DKY(中) 】
 僕が2DKY物件に住み始めて2週間が経った。
正直なところ、黒髪の「供給」は思ったほどではなかった。三日に1回くらい風呂場で見知らぬ髪の毛をみるくらいである。

入居初日にワクワクしながら部屋のドアを開けた僕だったが、そこには髪の毛一本落ちていなかった。僕の想像では新たな入居者を床いっぱいの黒髪が迎えてくれるはずだったのに…。

物件自体は悪くないし、賃借料も安いので不満はないのだが、今まで何人もの入居者が出て行ったと聞いていたのでちょっと拍子抜けだ。

「あーあ、髪の毛幽霊なんてこんなものかね。期待したほどじゃないな。」
そうつぶやいた僕の後ろのほうで、ザワリと何か小さな物音が聞こえた気がした。

 次の日、僕は朝起きたばかりで乾いた口を潤そうと台所に向かった。
コップを取って蛇口をひねる。

ごぽっ、ごぽごぽっ……

おかしい。
蛇口をひねってもちょろちょろとしか水が出ず、変な音がする。
何か詰まったかな?などと考えていると、ごぼっという音がして、水とともに黒い物体がコップの中に入った。

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■ 『箸と包丁』  by  蝦川範子
 ――あの方の食に対する超絶な無理難題。生死をかけた宮廷料理人日記!  
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(前回までのあらすじ:「御箸(みはし)」と呼ばれるお方の食べたいものを知らせる「品書き」の老人、落第すれば殺される「包丁」に任ぜられてた料理人が腕を振るう!)

ピンポーン。

はぁあい。はいはい。

あ。

なんでよりによってこんなときに。

「こんばんは」

ミヤカワくん。ごめん。もうしわけないんだけど、ちょっち今日は帰ってくれないかな。うん。ごめん、ほんとに。あ、うううん、そういうわけじゃないの。ただちょっと、仕事でね。ミヤカワくんはそそくさと服をきて玄関ではないほうから帰っていった。うーん。
ちょっと間男っぽすぎるわね。こんどなんかおいしいものごちそうしてあげよ。

【 二皿目 柔いものが食べたい 】  

「品書き」の人はコウモリに似ていると思う。いや蝙蝠なんてまじまじとみたことないからよくわかんないんだけど。真っ黒なスーツに帽子。山高帽っていうの?
お品書きをポストに入れてもらえません?

「いえ、品書きは手渡しということになっていますので、すみませんが」

...。じゃあ、ご、10分まってもらえます?
いそげ、とりあえずシャワーを浴びよう。冷蔵庫の中身を一瞥して確認してからユニットバスの扉をあける。あー風呂、トイレ別にすればよかった。

ごく。本当に殺したりするんだろうか。まぁちょっちヤりそいうな気はするわね。きっと。ゆっくり封を開ける。  

「豆腐」  

とーふ?いやいやいや豆腐は料理じゃねえし。冷蔵庫にねえし。蝦川範子殿、考えろ、考えろ。 いや考えてつくれないでしょ、豆腐とか。

豆腐 つくりかた 【検索】

1.準備
  豆腐を作る前日の夜に大豆を洗い、大豆の体積に対して2倍強の水につけておきます。

いやいやいや、今だっての!昨日の晩はビールのんでごろごろしてたっての。なんで大豆洗ってなかったんだぁー!!

コンビニいってきていいですか?この時間業務スーパーやってねえし。マンション階下の『ヘブンイレブン』に。あった。あったよ豆腐。

ひややっこセット 148円

ぅお。とりあえず、これで成分はわかるよね。ダッシュで階段をのぼったら汗だくになっちゃったじゃないの。とりあえず、ひややっこセットたべよ。冷蔵庫にビールあったわね。ハートランドの緑の瓶を栓抜きであける。

カホッ!
コッコッコッコッコッコッ...

おっとっとっと。くはーっつ。いやーこの瞬間サイコー!(いますぐ撃たれて死んでもいいわあ)

は!

まてまて、杏仁豆腐だ。杏仁豆腐ならつくれるよ。牛乳あるし。あ、ひややっこけっこううまい。

あ、ビールとか飲みます?って、ですよね?

杏仁豆腐とは中国発祥のデザートである。「きょうにん」という呼び名がやがて「あんにん」(唐音)にすり替わっていき、現在では「あんにんどうふ」の呼び方が最も一般的である。上海語で「杏仁豆腐」を発音すると「アンニンドウフ」となる。
本来は薬膳料理の一種で、喘息・乾性咳嗽の治療薬であるアンズ類の種(杏仁(きょうにん)、中国語では「シンレン(xìngrén)」)の中の「仁(じん)」を粉末にしたもの(杏仁霜)を、苦味を消すために甘くして服用しやすくした料理である。杏仁には薬品用の苦みの強い苦杏仁と食品用の苦みの弱い甜杏仁があり、杏仁豆腐に使用されるのは後者である。
日本では完全な嗜好品・デザートとして扱われているため、実際には杏仁を使っていないものが多く、現在日本のスーパーマーケット等で杏仁豆腐として売られているものは、ほとんどが杏仁と似た香りを持つアーモンドエッセンスを用いて作ったものである。

杏仁の実ならあるよー。とりあえず、剥かないとだめだ。ピスタチオよりちょっとおおきいか。中はアーモンドより小さいか。カレーにつかうスパイスミルがあるからそれで粉末になるな。牛乳にはうるさいわよ。成分無調整の低温殺菌なんだから。あ。カプレーゼみたくしよう。薬膳なんだから体によさそうなものといっしょにたべればいいじゃん。プルーン、オリーブ、レモングラス、クコと松の実、ドライトマト。あーパスタ的な材料でいけそうね。薬膳なんだから酸、苦、甘、辛、鹹(塩からい)の五味にしよう。ならベースの杏仁豆腐は...。

できましたっ。

というなりソファに倒れこむ。あーもうこのまま死んでもいいわ。こうもりの人がスプーンを口に運ぶのをおぼろげにみながら、私はやわらかい豆腐のなかに沈んでいくように眠りにおちていった。

わたしが目覚めたとき、はじめに思い出したのは
ひややっことビールのことだった。

どうやらまだ生きてるみたいね。


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■ 『裏日本通信』 by 蛙
 ――厭世的な、あまりに厭世的な……
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【 第16回 星の音 】
 秋の夜、風を入れつつ窓辺に枕していると、郊外では虫の音を聞くことができる。
秋の虫ということでまとめてしまっているが、多様な種類がそこで鳴いている。
キリギリス、コオロギ、バッタ、オケラだって鳴いているのだ。順に
こするような声、すずを転がすような声、かすれた声、引っ掻き続けるような音である。概ね3センチもない虫の出す声である。窓の向こう、どこともしれない闇の草葉の陰でここかしこ音を転がす。そこで向こうで、目がなれぬ夜空で星を探すかのような、すっと耳をすますと、鳴っている。秋の星のつぶやきのようである。目を閉じると私の思考はこの儚げな星海に緩やかに漕ぎ出していく。秋の夜空は明るい星が減り少し寂しい。耳で楽しむ夜空があってもいいだろう。

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■ 『世界ナンバーワンの仕事術』 by マーク塚原
 ――マーク塚原。後に世界を救う「特異点のビジネスパーソン」
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【 第17回 ゲームをする 】

(前回までのあらすじ:マークさんの師であり「経営の神様」と呼ばれた伝説の人物、竹下幸次郎。そのスキルの源は敗戦直後のある体験にあった……GHQ最高司令官マッカーサーとの邂逅で、絶望の淵に絶つ竹下の「道」はひらけるのか!?)

「ユー、ジャップノワリニハナカナカオモシロイナ……、ヒトツ、『ゲーム』ヲシヨウジャナイカ……」
 ダグと名乗った男は、薄い唇を横に大きく広げ、ニヤリと笑った。
「Hey! 『トニー』ヲヨコセ!」
 頭を焼かれてうずくまっていた黒人兵が、目の色を変えて直立不動になった。彼は、慌てて背嚢を地面に投げ出し、慌てて中身をまさぐり始める。
「『トニー』ダシマス! サー!」
 トニー、とはリボルバー式の拳銃だった。
「コウジロー、ワタシハコレデ、オマエノ『スキル』をタメシタイ、ワカルナ……」
 戦時中は何度も死線をくぐった私だが、銃口を額に突きつけられたのはこれが初めてだった。いや、正直に言おう、ただ恐ろしかったのだ。
「やめてくれッ!」
「ククク、コレハ『ゲーム』ダ。オソレルコトハナイ……」
 こう言いながら、ダグは、リボルバーに込められた弾丸を私に見せた。
「コノナカノ、ヒトツダケ『ダンソウ』ノナカノ『タマ』ヲカラニシテ、ジブンニウツ……。マア、ロシアンルーレットヲモットオモシロクシタモノダ」
 と言うやいなや、ダグは自分の口の中に銃口を突っ込んだ。
「なんやお前はあああ!」
 ガチャリと言う音がしたが、弾は出なかった。
「サア、コウジロー。キミノバンダ……」
 次に弾が発射されるのは100%決まっている……私は戦慄した。とっくに死を覚悟していた私が、今、死が目の前に迫っていることに、焦っている!
「コウジロー、イマ、キミノマエニハカクジツナ『死』ガアル。ダガ……」
 ダグはコーンパイプを拾い上げ、残ったタバコで最後の一服して言った。
「フロンティアスピリット、ダ。コノ『ゼツボウ』という荒野の中に、『ロード』ヲヒライテミセテクレ……」
「ロード? 道……か……?」
「ソウダ、『ミチ』ダナ、ソイツヲヒライテミセテクレ、ジャパンノサムライヨ」(続く)

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■ 『脳内裸族』  by 電網ニート
 ――ニート+サブカルチャー=∞ ひそかに人気の新世代エッセイ
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先生、原稿お待ちしてます!

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■ 『大江戸フェティシズム奇譚』  by ななみ
 ――【fetishism】1. 物神崇拝 2.物に異常に愛着を示すこと。性的倒錯の一種
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先生、原稿お待ちしてます!

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■ 『戦場の自分さがし――帝国軍人、三木勉二郎の生と死』 by 柳 永一
 ――あれが見つかった 何が? 永遠 自意識のむこうにあるものさ
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【 エピソード2 青い春(2) 】

(前回までのあらすじ:陸軍師範学校から三木勉二郎はすでに「自分さがし」を始めていた。絶対的な縦社会の軍隊で、彼はどんな青春を送ったのか? 数々の証言が明らかにする!)
 田舎から出てきた奈良原にとって、三木は兄のようにいつでも慕う存在だった。そんな理想像である彼が、師範学校における「軍紀違反」とも言える遅刻を平然とやる。
 奈良原は、そのことに怒りを感じた。
 しかし、このとき、彼は三木への軽蔑の念が、尊敬の念に一変するという、後の彼の人生を決定づける大きな体験をするのだった。
 それは、三木の「演説」とも言える、教官、鈴原への抗弁だった。
 遅刻をとがめられた三木は、なんとまったく悪びれもせず、次のようなことを、すでに集合していた生徒と教官に向かって語ったというのだ。
「送れたのは、『自分さがし』をしていたからです。
 ……はい、『自分』を『さがして』いました。……おっと、人捜しのように、単純に『探す』わけではありませんよ。
 自分とは、どんな人間なのか。自分には、何の能力があるのか……そして、自分は何のために生まれてきたのか! 自分に何がなせるのか! 
 ……照ってして探求すること。それが自分さがしです。
 教官、そう怪訝な顔をなさらないで下さい。私だって、自分がややもすると狂人とも思われることを言っているのはわかっています。
 でも、これが、正真正銘の私、三木勉二郎なのです。
 ここで、鈴原先生の軍事教練の指令に唯々諾々と従うことは、十分可能です。
 しかしそれは、教官、あなたを欺くことになる。本心ではないからです。
 私は、この陸軍師範学校に入るに当たって、自分のすべてをこの軍に賭けると決めました……。
 だからですよ……だから……、この場を取り繕って、自分を偽るなんてできない。
 自分のすべてを明らかにして、この肉体、いや神経や細胞すべての縦横無尽の働きをこの国家に捧げると決めているのです。
 私の提唱する『自分さがし』は、いわば、個人の人間力を解放するもの。西洋の覇道に対する東洋の王道、その発露、その最たるものと思ってほしいのです!」
 鉄の上下関係を持つ軍隊において、こんなことを言う人間の存在が許されたのか――それは、わからない。
 ただ、三木が、その後、陸軍で中尉まで上り詰めたことをどう解釈すればいいのだろう。当時の仲間や教官にもそして現代の我々にも、三木の思想はわからないままなのだ。

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■ 『ストレイダンサー -天地奉神抄-』  by 三木勉三
 ――戦乱の世に灯る一筋の光、美しき舞姫に群がるのは人か魔か……
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【 第二回 大鼻 】 
(前回までのあらすじ:若き舞手、高雄。旅の途中、崎上の郡に着くやいなや
 ゴロツキ、タムロ衆に取り囲まれてしまう。)

 「なんだって俺のとこくんだよ!なんの用だってんだ!」
高雄は苛立ち怒鳴った。
  浅黒く日焼けしたデカ鼻が漏れるように答える……なんのようがあるのかねぇ…用無しの用さ…ひひひ…
(まずいな、この状況は良くない、考え事をしている間に少し外れまで着てしまった、間合いの悪い立ち位置だ、数人にかこまれて押すも引くもできぬ。慣れてるなデカ鼻共め。くれてやっていいものは持っていない、抜けば少しはひるむか?)
 すっと高雄の息を吸う音。 たっと踏み込む音、男衆の表情に手馴れた感じの緊張が走るか、身構えるかその時、高雄の空間が動いた、高雄は依然として全身に緊張を走らせ静止している、デカ鼻との空間が詰まったように見えた。と流れるように高雄の小刀が弧を描く。スパリとデカ鼻の右腕を一閃。
ギイイン
デカ鼻がさらにその鼻をふくらませ、鼻瘤は怒気で血管が浮いている。
「コゾォッ」
意地の悪い怒りを含んだ笑みを高雄に叩きつける。小刀は鞘本で止められている。
デカ鼻の開いた左腕が伸びてくる。鈍い鈍痛と鼻の中に血の匂い視界が白色に揺れぼやける。
(ああ、ちくしょういつもこうだ。うまくやったつもりでいつもこうだ。結局うまくいかねぇ。つまずかせやがる。ココで終わるか、こんなくだらない。ちっ。くそ、やけにでかい鼻だったな。)
高雄は、続けてくる鈍痛を遠くに感じながら地面に倒れた。


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■ 『私立探偵おばあちゃんの知恵袋』 by 梨木湧水
 ――事件の解決に必要なものは、知能、勇気、そしてあなたのメールだ!
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【 回答受付中の事件7 民宿と自称探偵 】

先生、原稿お待ちしてます!

━━「バルバスバウ」より━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●編集後記
▽「秋味」だと思ったら「秋生」だった(宣)▽揖保の糸以外を喰うと愕然とする(岩)▽@@@(亜)▽ごろごろごろごろ(創)▽「アリエッティ×種田陽平展」は小人体験ができます。楽しい。(池)
▽@@@@@(野)▽そろそろおでんが恋しい(大)
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最終更新:2010年10月31日 20:11
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