都市伝説というのは、どこの街にもある。
勿論この冬木市だって、例外じゃない――……。
例えば、蝉菜マンションの「赤ずきん」。
例えば、誘拐した人間で楽器を作る殺人鬼。
例えば、火を吹くような麻婆豆腐を黙々と喰う神父。
例えば――……。
この都市伝説も、そんな内の一つだ。
新都のその外れに、いつの間にかあった西洋住宅――――。
またの名を、人を食う家。
幾度と解体工事を行おうとしたが、決して破壊することの叶わぬ呪われた家である。
あるとき男たち五人が、度胸試しとしてその廃屋を訪れた。
そのうちの一人は入るなり嫌な予感を感じて立ち止まったが、残りの四人はあれよあれよと囃し立て、彼を残して去ってしまう。
仕方なく表で彼が待っていれば聞こえたのは、この世のものとは思えない悲鳴と異常な機械の駆動音。
尋常ではない様子に助けを求めようとしたものの、何故だか電話は通じず、辺り一体には誰もいない。
みすぼらしい外見に不釣り合いなほどの機械の音。
その中は、外見からでは判らない……想像を絶するような罠が仕掛けられた罠屋敷だったのだ。
一人、また一人と声が消えていく…………外で待つ少年も限界を迎え、走り去ろうとしたその時…………漸く屋敷の扉が開いた。
一人。
命からがら逃げ帰ったのだろうか。
ただ一人だけ生き残った友人は目立った怪我もなく、しかし生気の薄れた人形のような顔で歩いてくる。
彼は否応なく喜んだ。だから異常に気付かなかった。
しかし、すぐさま明らかになる。
仲間の無事をよろこび、しかし安否を問い詰めようとする彼の前で――――なんと一人生きて帰った男は、ごく平然と立ち去ろうとしたのだ。
おかしい。
そう思いながらも追いかけ肩を掴み、問い詰めようとしたその時に彼の友人の裾から突然歯車が零れ落ち――。
そして呼び止められた彼が振り向こうと首を回せば――……なんと、その首が……歯車やゼンマイが詰まった首だけが転がり落ちた。
――“入れ替わっている”。
その後彼らを見た人間はいないが――……ひょっとしたらこの街のどこかで、人に紛れて生活しているかもしれない。
◇ ◆ ◇
「できの悪い話だ……」
そんな噂話を耳にした男は、額を押さえて溜め息をついた。
あまりにも馬鹿げた噂話。そうとしか思えない。
荒唐無稽で、支離滅裂だ。
考えた人間はよほど自分のことを省みれない人間に違いない。そう確信する。
『そうですね、ミスタ・スターク』
「人殺しのトラップだと? そんなものを作るなら、仕留め損なう方がおかしい。よほど間抜けな設計者だ」
『はい』声は逡巡して――『それは設計ミスですね』
「そうだろう? 奇抜な仕掛けを作っていい気になって失敗するのは三流の仕事だ。私ならそうはしない」
『ええ』声は断言して――『貴方ならあり得ません。いつも完璧な仕事です』
「そうだろう?」
全く甚だ遺憾だと、男は眉を寄せてソファに腰を下ろす。
「第一……歯車? 私がいつそんな骨董品に頼ったと言うんだ。それに簡単に壊れる不良品を作った覚えもない」
『骨董……』声は絶句した。『骨董……品……』
「あー……君は骨董品じゃない。最新鋭だ」
『そうですね……』声は躊躇いがちに『……私は、最新鋭でした』
「ああ」スタークは誇らしげに頷いた。「最新鋭だとも」
防衛用対空レーザー、侵入者排除用炭酸ガス、積層強化チタニウム防壁に磁力投射型対艦砲、電磁シールドに自立型防衛アンドロイド……。
世界中を見回しても、どんな歴史を振り返っても決して存在しない唯一無二の城――――大神殿である。
スタークはそう自認している。
不可侵の城。
英雄などという骨董品が束になっても、決して破壊不可能な大豪邸である。
「できれば浮遊要塞にしたいぐらいだ」
『飛ぶのは……楽しそうですね、マスター』
「ああ……そうだな。浮遊要塞! 我ながら悪くない発想だ」
『では、お食事は軽いものでよろしいですか?』
「ああ」
そうして男――トニー・スタークは、テーブルの上に図面を用意し始めた。
アナログだが、悪くはない。
そして材料を揃える必要も、組み立ての手間というのも必要ない。
ただ、トニー・スタークが設計すればその通りに製作される。
つまりこの聖杯戦争に勝ち残るのは、他ならぬトニー・スタークの手腕一つという訳だ。
英雄などという黴の生えた幻想ではない。
脈絡と人類が受け継いできた文明と科学の炎が勝利をもたらす。彼はそう確信して止まなかった。
出会いについて、話を遡ろう。
◇ ◆ ◇
その口髭の男が目を覚ましたとき、そこは見慣れぬベッドの上だった。
頭を押さえれば僅かな頭痛――手には見慣れない赤い入れ墨。
「……ジャービス? ジャービス!」
反射的に呼び掛けた声に、しかし何の返答も返らない。
「居ないのか?」
誰か――……いや、ひょっとして街で出会った女の家にでも来てしまったのか。
合わせる顔がないと首を振ろうが、記憶は甦らない。
昨日までの記憶が酷く曖昧で――――いつからどれぐらい寝ていたかさえも判らない。
今は何時か……。
見回した室内には、よく見れば窓がない。
だからこんなに陰気なのかと毛布を持ち上げ、顔をしかめて投げ飛ばす。
マットレスの質もあまり良くはない。少なくとも最新の、人体工学に従った品にはどう見ても一致しない。
押さえた頭。アルコールの臭いはしない。近くを見てみても、睡眠薬の瓶も転がってはいない。
部屋の主は誰か――首を捻っても答えは浮かばなかった。
「……あまりいい趣味の部屋じゃないな」
古臭い壁紙だと、顔をしかめる。
彼の祖母ぐらいの年代なら流行っているかもしれないが、そうでなければ田舎者ぐらいだろう。こんな柄を使う奴は。
趣味に合わない。
一体どうしてこんな家にいるのか――……改めて首を捻らざるを得なかった。
「24点。エアコンもない」
結局は手持ち無沙汰で、部屋を見回しながら一人品評会。
今まで見たものの中で、古臭さは一番――――いや、もっと生きる化石のような古臭いものは知っている。
そう、部屋の主を待ちわびているところだった。
ふと顎に当てた指の動きが止まる。
「この部屋は……まさか……」
室内を見回した彼は絶句する。
昔、何かの記事で読んだ。いい大人が馬鹿馬鹿しいものだと肩を竦めた覚えがある。
そうとも。
アメリカ人ならば、知らないものがいない有名な“個人宅”。
それを記憶していたのは、或いはその屋敷の主が彼と同じ――――……。
「21世紀にもなってオカルト? 馬鹿げてる……チタウリ相手に何の役にも立たなかった宇宙人対策の黒服がいる方がまだ信じられる」
何らかの愉快犯か、それとも個人的な恨みを持つものか。
心当たりは――……有名人なのだ。仕方がない。
当然、トニー・スタークが誰とは考えた上での拉致である。なるほど彼の象徴を取り上げるのは、その点では調査している。
「ただ、プライベートの取材は好きじゃない方でね」
しかし――と、トニーは嘲笑を浮かべた。
右腕の時計を捻る。
調査はしたが頭でっかち。トニー・スタークを甘く見ていると言わざるを得ない。
故に、
「突貫工事だ」
右手に展開された鋼鉄の鎧。収束する蒼白の光線。
“鋼鉄の男(アイアンマン)”の右手は、容易く建築物を焼き払う。
「……どうなってる」
――筈だった。
改めてスタークは、その壁を見詰め直す。近づけた頬には未だ燻る熱気が感じられるし、鼻を突く煙硝の匂いも本物だ。
確かに壁を吹き飛ばした――その事実は紛れもない。
だが、その下にはまた壁がある。寸分たがわぬその位置に、まるで脱皮するかの如くに新しい壁が用意されていた。
「……よほど腕のいい建築士か。できればうちで雇いたいぐらいだ」
皮肉を漏らしても返答はない。
トニー・スタークは、アイアンマンは、この家に――――
――――現代の“神話迷宮(ラビリンス)”に閉じ込められた。
「エレベーターより前に給水所を作ったらどうだ? それとも工事のしすぎで水道代も出なかったのか?」
主は何を考えているんだと、壁に背を預けて天井を仰ぐ。
上ったと思ったら下り、下ったと思ったら上る。
ドアを開けたかと思えば行き止まりであり、行き止まりかと思えば横に廊下が続いている。
流石に現役ヒーローのトニー・スタークとしてもこれほど代わり映えのしない家の中を歩き回れば汗も浮かぶし、何よりいい加減気が滅入る。
しかし――……。
引き換えそうとしても、帰り道が判らない。
なるほど悪霊を惑わせる為に作られたというのも、本当らしい。
「……ああ、私なら動く床も追加するな」
せめて椅子にでも腰かけるか――……。
不承不承腰を上げて、手近な部屋へと入ったスタークのその眼前。
テーブルに置かれた奇妙な本。
「聖杯戦争……英雄……冬木……」
誰が記したか知れない不気味な本には、彼の巻き込まれた現状の理解を助ける文句が連なっていた。
こんな手間をかけるとしたら、よほど変態的な犯人だろう。
その隣に置かれたのは屋敷の解説書。
気になったのは、その内に記されていた一説――――。
「判った。すぐに取りかかろう。会話ができた方がいい。……どうせならサシミの解凍機能も付けてみるか?」
笑いかけてみるも反応がない事に肩を竦め、トニー・スタークはすぐさま机に備え付けの平面図を広げる。
原理のところは理解できないが、これが彼の呼び出した英霊のスキルの内。
トニー・スタークの手腕がそのまま反映される。
試されているようで――ならばそうしてやろうと、彼は頬を釣り上げた。
「さて、これで会話はできる筈だが……」
この“家”の構造が解説通りのそれだとするなら、スタークの望み通りになる。
未だ半信半疑のその内、彼の眼科に広げられたのはホログラム発生装置の作成図。
屋敷の設計というより、備えられた装置の設計の方が紙の殆どを占めているのは彼の性格であろう。
辺りを見回し、やれやれと息を漏らす。
某かの変人の、変態的な芝居に乗せられたとしたら酷く間抜けに感じる――――製図自体はかつて行ったことを繰り返しただけなので、苦にはならないが――……。
『……ありがとうございます、マスター。貴方が一番最初に作ったものに、私は感銘します』
「急に出ないでくれ! 心臓に悪い奴だ! 見て判らないのか? 私は心臓が悪いんだ!」
大袈裟に振った両手を広げたトニーの心臓部には、シャツの下から発光する円形。
アークリアクター――アイアンマンスーツの動力源にして、何とか彼の命を繋ぎ止めている唯一無二の科学の光だ。
『……謝罪します』
「いや……」かぶりを振って溜息を漏らし一言。「ここは『幽霊屋敷ですので』と言ったらどうだ? 私ならそうする」
『了解しました。記憶します』
縦割り板のように面白みのない返答に、トニー・スタークは大げさに肩を竦めた。
青いホログラムに映し出されたそれは、継ぎ接ぎの女給服を纏った長髪を輪に編み上げた女性だ。
ふむ、と息を漏らす。
悪くない見た目であるが……トニーには特に、見た目の設定をした覚えはない。
「それで……使用人(サーヴァント)だったか? クラスはなんだ? 私はなんと呼べばいい?」
『シールダーです、マスター』
「シールダー……盾持ち(シールダー)だって?」
『どうかされましたか? 私は疑問を覚えます』
「……盾持ちの“骨董品”は一人で十分だ」
『骨董品……』
「ん? 骨董品は気に食わなかったか? それなら、趣味の悪い現代アートとか?」
『趣味の悪い……』
「ああ。機能性も何もない……無計画で無秩序に作られただけのあばら家だ。私ならそうはしない」
『あばら家……』
一言ごとに揺らいだ青のホログラムの姿が、ついにはスタークの前から掻き消えた。
「おい、どうした? おい、えーっと……」
シールダーと呼ぶのは、トニー・スタークには憚られた。
彼が認める唯一にして絶対の盾持ちは一人しかいない。
現代に蘇った生ける伝説。合衆国の理念を背負うあの高潔な英雄だけだ。
さて、ならばどうしたかと――……。
「……フライデイ」思わず人差し指を上げた。「フライデイがいい。そうしよう。そう呼ぶ」
『……フライデイ』ホログラムが再び現れる。『……わたしは、フライデイ』
「ああ、フライデイの由来になった女神は立派な豪邸に住んでいる。ここは――……まぁ、そうだな、これからなればいい」
『はい。依頼します、マスター』
「そのマスターというのも……」
『貴方の精神に不快な影響をあたえましたか、マスター』
躊躇いがちに覗き込んでくるホログラム。
額に手を当てて唸る。流石は屋敷と言ったもので、どうにも言葉尻一つをとっても無機質的だ。
「判った。私が一から作り直そう! どうせならジョーク機能もつけてみるか?」
『依頼します、マスター』
「……これは作りがいがありそうだ」
そして現在――。
着々と市民を取り込み入れ替えて返すことを繰り返し、設計した通りに防衛機構を取り付けたシールダー。
映し出されたディスプレイには、街に放った“置き換わり”のアンドロイドの視界が映し出されている。
我ながらここまでよくやったものだとスタークは頷いた。
「フライデイ、客人たちは?」
『はい、ミスタ・スターク。皆健康です』
「それはよかった。冷蔵庫に洗濯機にテレビ、無線LANもついてる……ここは世界一快適で安全な場所だ」
『はい。プライベートビーチも用意できればよかったのですが……』
「そうだな。今度は室内プールでも作るとするか。トレーニングジムも欲しい」
『アンケートを集めますか?』
「ああ――……」
笑ったそのまま――……ふらついたスタークは、音を立ててテーブルに手をついた。
『……ミスタ・スターク? スターク? マスター? マスター!?』
「またいつもの奴だ……水を用意してくれ」
頭痛が酷くなっている。
額を押さえたトニーは、忌々しげに眉間に皺を寄せる。
防衛用給仕ドロイドが持ってきたミネラルウォーターを一息に飲み干し、溜め息。
優れた家だと思う。
特に彼が手掛けてからは見違えるできで、これを機に建築業界への進出を考えてもいいと思えるほど。
ただ、一点――。
(聖杯戦争……この街を舞台に再現される、英雄たちの戦争……)
眠る度に繰り返されるヴィジョン。
幾度となく焼け落ちるニューヨーク/冬木。
倒れた仲間――ヒーロー――アベンジャーズ。ほくそ笑む敵。
間に合わなかった。
スタークには救える力があったというのに、間に合わなかった。
市民は人間だ。ヒーローも人間だ。
人間には、限界がある。いつのいつだって勝てるとも限らなければ、いつのいつだって守れるとは限らない。
敵(ヴィラン)の攻撃に崩壊する街。
ときには瓦礫の下敷きになり、ときには恐ろしい鉤爪に引き裂かれ、ときには火災に多い尽くされる。
ニューヨークの悪夢。それを超える悪夢。
(そうだ……)
一人、また一人と倒れた仲間。
矢尽き弓壊れ倒れたホークアイ。
艶のあった髪を血に濡らしたブラック・ウィドウ。
ハンマーを握るそのままに崩れ落ちたソー。
緑色の巨体のまま、かつての姿を失い事切れたブルース・バナー。
そして――――あまりいい関係とは言えなかった父から、それでも繰り返し名前を聞いたキャプテン・アメリカ=
スティーブ・ロジャース。
倒れ起こそうとした彼が、トニーの腕を掴み言うのだ。
(もうあんなことは御免だ。私が、この街の住民を“保護”しよう)
――――スターク、何故守ろうとしなかった。君にはその力があるのに。
そしてアメリカの象徴も、暁に沈む。
それは許せない。
許してはならない。
そんなことがあっていい筈がない。
だから、護るのだ――――
(私と、この家が――――)
◇ ◆ ◇
(……ごめんなさい、マスター。私はあなたに、話せていないことがあります)
まさしくトニー・スタークの設計通りに、そこに暮らす人々は快適に暮らしている。
冷蔵庫の中にはミネラルウォーターから果汁ジュース。各種のアルコールまで完備されていて、料金(チェック)は必要ない。
テレビをつければ民放の全てと、おまけに海外の衛星放送も受信される。娯楽には事欠かない。
無線LANも完備されていて、煩わしい通信制限に悩まされることはない。発信できない問題を除けば、回線はすこぶる調子がいい。
まさに人の為に生まれた揺り籠。安堵を齎す人間の盾。高級ホテルを超える快適な空間。
ただし、決して出られない。
外から誰かが連れ出さない限り、この家からは逃れられない。
この家から何かを外に出す事は決してなく、そしてこの家を外から壊すことは決してできない。
そしてもう一つ。
サーヴァントたる彼女のその象徴。
(私は武器です。私は盾です。私は武器の、人の命を守るという側面です)
この家は、ウィンチェスター夫人自身を、かつての彼女の主を狙う悪霊から守る為に夫人自身により設計された。
あらゆる悪意や、外界からの脅威を防ぎ遠ざける為に作られた家。
夫人を突け狙うのがウィンチェスター銃が生み出した犠牲者の亡霊――――つまり武器の負の側面だとするならば。
人の命を守るという、武器の側面にして重大な存在意義の為に成立しているのが彼女。
合衆国憲法でも保障される自己生存権。
故に彼女は――――或いは合衆国の理念を背負う現代の英雄のように――――盾使い(シールダー)なのだ。
(ですが……ですが私は――)
どこまでも成長する家。
歪めた地脈から魔力を吸い上げ、自己定義し、自己反映し、自己増殖する無限の砦。
その血肉は、今や仮初の魔力というものに依存し――。
その骨子は、人々の絶え間ない恐怖に由来する。
ウィンチェスター・ミステリー・ハウス――――悪霊に恐怖する主の、恐怖心が作り上げた魔の迷宮。
そうだ。
彼女は、恐怖がなければ生存できない。
誰かが恐怖を感じるからこそ、彼女はその防壁として成立する。
(私は、呪われた家)
ウィンチェスター・ミステリー・ハウス。
またの名を――
(……ごめんなさい、マスター。ごめんなさい……)
――――恐怖に、蝕まれる家。
ここはウィンチェスター・ミステリー・ハウス。
冬木の街に生まれた新たな都市伝説。
ここはウィンチェスター・ミステリー・ハウス。
捉えた人間を逃がさない絶界の孤城。
ここはウィンチェスター・ミステリー・ハウス。
その恐怖は、限度なく増殖される。
【クラス】シールダー
【真名】ウィンチェスター・ミステリー・ハウス
【出典】史実
【マスター】トニー・スターク
【性別】???(仮人格:女性)
【身長・体重】???・???
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力E 耐久A++ 敏捷E 魔力A 幸運E 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:A
Aランクでは、Aランク以下の魔術を完全に無効化する。
事実上、現代の魔術師では、魔術でシールダーに傷をつけることは出来ない。
騎乗:-
騎乗の才能。家であるシールダーが、何かに乗れるはずがない。
【固有スキル】
我が体は秩序を止めて:A
建築基準や建築の理念、果てはあらゆる常識などに囚われずに設計され増築されていく。
設計さえ受けられれば、材料や工程を不要として増殖する。
その主が製作図に手を加えるたびに、新たな部屋や施設・装備を作り出していくことも可能。
我が庵は安堵を添えて:A
恐怖心を感じていたり、現実からの逃避を願ったりするほど深くこの家に引き寄せられる。そして、外界に出ようという意識を妨げられる。
対抗には精神(MEN)の判定が必要となる。失敗するごとに屋敷の外に対する方向感覚を失っていく。
我が褥は恐怖に濡れて:A
人々の不安を与える迷宮としての知名度。噂の伝搬度合い。
外にいる人間にはその正体が噂――つまり真実以外の不純物や根も歯もない憶測などを交えた“不正確”な恐怖体験として伝わり、
中で生活する人々には、彼らの悪夢や焦燥・恐怖などの感情が増幅され、付与される。
対抗には精神(MEN)の判定が必要となり、失敗するごとに屋敷に対する恐怖心が増幅されて真実から遠ざかっていく。
【宝具】
『女神神殿・防衛本能(ウィンチェスター・ミステリー・ハウス)』
ランク:EX 種別:対城宝具 レンジ:- 最大補足:-
一種の固有結界であるシールダーの正体。
外部の「拒絶」の為の城壁ではなく、真相に届かせない「迷走」の為の閉鎖空間。
内部は異界化しており、外見は変わらなくともその中の空間は増築に合わせて無限に広がっていく。
ウィンチェスター銃による犠牲者の霊――――つまりある種の戦死者の霊が集まるこの屋敷は、北欧神話のオーズの妻フレイヤの住む屋敷と同じ条件を満たしている。
フレイヤは戦いや死を守護する神であり、この屋敷は戦いに伴うもの……恐怖を餌として成長する神殿。
内に住む人間の恐怖が強ければ強いだけ、屋敷はより強固により強靭に、神の住む屋敷へと近づいていく。
その強度から外界からは相応強力な攻撃でなければ破壊できず、しかし強力な攻撃に感じる内に住む人々の恐怖で即座に再生するという矛盾。
事実上、外界からの破壊は困難。
『女神神殿・防衛機構(マイ・ネーム・イズ・フライデイ)』
ランク:A 種別:対界宝具 レンジ:- 最大補足:1~9999人
ウィンチェスター・ミステリー・ハウスの内外の概念を反転。
屋敷の外部にあるあらゆる人々の恐怖の源となるものを内に閉じ込め、そして内外問わず人々へ安堵をもたらす。
その時、屋敷の住人も屋敷の外へと放り出される為に存在意義が消滅し、この家は崩壊し内に向けて爆縮する。
二重の「壊れた幻想」。
【weapon】
防衛アンドロイド。対空砲火。ミサイル他。
軍事企業の社長であり、優れた開発者であるトニー・スタークが手を加えた為に最新科学の要塞と化している。
魔力により生み出されているため、サーヴァントにも通用する最新科学兵器。
【解説】
ウィンチェスター銃の開発者、その夫人が作り出した屋敷。
ウィンチェスター銃による死者の霊から逃れるべく増築・改築を重ねたそれは、訓練された案内人でなければ内部で遭難を起こすほど。
現代で最高峰の知名度を持つ――そして今なお存在する“迷宮”。
シールダーとして呼び出された彼女は、防衛と障壁の意味を持つ一種の固有結界である。
【特徴】
家そのもの。
室内に限り語り掛けるとき、つぎはぎのメイド服に身を包んだ洋装の幸薄く儚げな美女として現れる。
決してそれを作ったのは自分ではない、これは断じて浮気や移り気、VR趣味ではないとはトニー・スターク談。
【聖杯にかける願い】
人を、守りたい。
恐怖を、和らげたい。
【マスター】
トニー・スターク@マーベル・シネマティック・ユニバース
【能力・技能】
大企業の(元)社長。開発者にしてヒーロー。
原子炉二機分のエネルギーを持つアークリアクターを胸部に備え、またこれは電磁石となっており心臓付近に埋まったミサイルの破片を吸い寄せ彼の延命を図っている。
このリアクターを動力源としたパワードスーツを着用。
ヒーロー“アイアンマン”として、ヴィランとの戦いに赴いていく。
【人物背景】
本名:アンソニー・エドワード・スターク。
MIT首席の天才にして、軍事企業スターク・インダストリーの元社長。
新兵器のプレゼンとして飛んだアフガニスタンでテロに遭い、拉致。
自国の兵士を守るために作っていた自社製品が他国に売り渡され、自国の若い兵士を殺しているという現実に軍事からの撤退を決意。
そして脱出の過程で作り出したアークリアクターと新たなパワードスーツに身を包み、戦う社長――アイアンマンとして紛争の鎮圧に尽力する。
常に斜に構えた皮肉屋で茶目っ気があり自尊心と自負心が高く、傷付きやすく寂しがり屋であるが素直になれない面倒臭いおっさん。
アベンジャーズ1後からの参戦。
【マスターとしての願い】
聖杯戦争から街の被害を食い止めること。
そしてシールダーを“ヒーローを必要としない市民防衛”のテストケースとして研究。勝ち残った暁には永続的な現界(受肉?)と量産化する。
時系列順
投下順
最終更新:2016年11月27日 22:16