ゆっくりいじめ系3103 GSPOゆっくり課3

GSPOー幻想郷総合警邏機関。
それは博霊の巫女の鶴の一声によって作られた
幻想郷の小さな事件や異変を解決する警察みたいな組織である!

【登場人物】
ジャック
GSPOゆっくり課の隊員。人間、男性、20代。
性格の悪いゆっくりは嫌いだが素直なゆっくりは好き。
標準装備はGSPO隊員に支給される拳銃。早撃ちが得意。
会う度に嫌みを言うレフィが嫌い。

レフィ
GSPOゆっくり課の隊員。妖怪、女性、年齢不明。
何かにつけてジャックに絡んでくる。
ゆっくりは愛でる派だがすっきりするゆっくりは嫌い。

ドスまりさ
ジャックによってゆっくりから解放されGSPOに入ったが、
上層部に気に入られGSPOのマスコットになってしまった。(第一話参照)
__________________________


「はじめまして。私の名前はYdmtⅩです。コンゴトモヨロシク。」
目の前で合体した悪魔のような自己紹介をしたこいつは
本日よりGSPOゆっくり課隊員となる新人だ。

正確には新“人”ではないが。

下膨れた顔のようなボディ。シャキンと伸びた黒い三角帽子。
一見するとゆっくりまりさに分類される姿だがその体は鋼鉄製。
一般にロボットとかメカとか言われるものである。
なんでも河童の技術を享受し続ける流れに反対したとある田舎の人間が作り出したとかで、
性能テストも兼ねてGSPOに所属することになったのだという。

「かわいー!よろしくね。ワイディー…えーっと。」
「YdmtⅩです。」
「そうね、ワイディーエムワイテン!」
「YdmtⅩです。」
早速ウマがあったのかYdmtⅩと漫才を始めるレフィ。
俺的にはこんな無骨なメカよりも先輩先輩と駆け寄ってくれる
人間の女の子の方がよかったんだがなぁ。
まあゆっくりの形というのはゆっくり課の仕事の役に立つだろうから良しとする。

そう思いながら銃の手入れをしていると電話が鳴り響いた。
通報のようだ。
「はい、こちらGSPOゆっくり課。はい、はい。
わかりました。すぐに伺います。おい、出動だ。
ある村と共存関係にある群のゆっくりの様子がおかしいらしい。」
「私パス。YdmtⅩ行ってきてよ。」
「わかりました。」
レフィはゆっくりを退治する系の仕事以外にはあまり積極的に参加しない。
悪いゆっくりが酷い目に遭うのはいいらしいが
良いゆっくりのそんな姿は見たくないらしい。
昔は善悪問わずゆっくりは殺すなと言っていたが、
ゆっくり課に入っていくつか事件を経験して成長したらしい。
選り好みするほど余裕がないのだがあんまり言うとまた嫌みをネチネチと言われそうなので黙ってる。
まあ、長年一人でやってきた俺としては別にいいんだけどな。

「よく来てくれました。さあ、立ち話もなんですしあがってください。」
丁寧に俺達2人(?)を出迎えてくれた村長が詳しい事柄を説明する。
「私たちの村は昔から付近の森に住むゆっくりの群と共生してきました。
ゆっくりが人を手伝い、人がゆっくりと助ける。
そんな関係でしたが、一週間くらい前からその群のゆっくりが昏睡状態になるということが起こりましてですな。
一匹二匹ならいいんですが、群の半分以上のゆっくりが、リーダーのドスを含めて
そのような症状に見舞われているのです。」
「おねがい!れいむのぱちゅりーをたすけて!」
村長の陰に隠れていたれいむが悲しそうな顔で俺達に訴える。
「このゆっくりは?」
「ああ、このれいむはその群のゆっくりです。
彼女が私たちに群の異常を伝えに来てくれたおかげで
現状を知ることができたのです。」
なるほどね。
「感染症の疑いがあります。村の人には群に近づかないように伝えてください。」
あ、YdmtⅩの野郎。それは俺の台詞だっつーに。
畜生横取りしやがって。ああ言うことを言うときが一番GSPOやってるって気分になるってのに。
仕置きのつもりで軽く小突いたら手が痛い。
そういやこいつ鉄の塊だったな。

れいむに連れられ群にたどり着いた俺達。
俺は感染症予防のためマスクをしている。
早速その昏睡状態のゆっくりってのを見せてもらったが酷いものだった。
まるで悪夢でも見続けているかのような苦しい顔つきで
常に冷や汗を垂れ流しにしている。
その上白目むき出しで時折ビクンと震える姿は痛ましかった。
レフィが来なくてよかったぜ。こんな光景見たら気絶してしまうだろう。
とりあえずゆっくり用の薬を昏睡ゆっくりに注射する。
効果があるなら数日したら効き目が現れるだろう。

日が暮れそうになったので今日はここまでにして一端村へ戻ることに。
もう群の位置はわかったので予防のためこのれいむにも
群へ行かないように言っておく。

翌日、再び群を訪れる。
群の中央に位置する大木の根本に掘られた大きな穴。
群の長のドスの元へと行ってみた。
ドスも昏睡状態だということで、ちょっと引っかかったのだ。
普通のゆっくりが感染するようなゆっくり風邪やユンフルなどは
普通ドスなど巨大なゆっくりには感染しないからだ。
ドスの周りにはドスの子供だろうか。小さなゆっくりが苦しい顔で眠り続けているドスにくっついてゆっくりしていた。
「君たち、ここは離れた方がいい。ここにいたら君たちもゆっくりできなくなってしまうよ。」
「いやだあ!まりさはおとーさんといっしょにいるんだ!」
「ここからぜったいはなれにゃいよ!」
「ゆーゆー!」
だめだ。全然話を聞いてくれない。
しょうがないので昨日注射したゆっくりたちの様子を見る。
まだ効き目が現れないのか相変わらず苦しそうな顔で眠り続けている。
進展がないので今日はここまで。
この事件、思ったより長くかかりそうだ。

夜になり、事件の解決に長くかかることをレフィに伝える。
「そう…。あまり無理しないでね。
少し前にゆっくりに感染したウィルスからゆっくりインフルエンザっていうのが出来て、
ゆっくりだけじゃなく人間に何人も死人がでたって話よ。」
「そうなのか。気をつけとく。」
ついでに、一つ気になったことを聞いておこう。
「なあ、ゆっくりが病気にかかったとして死に至るまでどれくらいかかるんだ?」
「えーっと…。ちょっと待ってね。確かここら変に資料が…あった!
えーっと最も軽い症状のゆっくり風邪で三日持てばいい方だって。」
「何だって!?」
確か俺達が訪れたときは村長が…。
「わかった、ありがとう。じゃ、またな!」
「え?ちょっと待ってy…。」
「おいYdmtⅩ!俺達が訪れたときに村長はどれくらい前から症状が出てたって言った!?」
「確か一週間前と言っていましたね。…まさか。」
どうして気づかなかったんだ。
あんなに重い症状なら普通は死人もとい死ゆが出ていてもおかしくはない。
だが俺達が行ったときに死ゆはいなかったし村長も犠牲ゆが出たとは言っていなかった!
それじゃなくても只のゆっくりが飲まず食わずで一週間以上も生きていられるはずがない!
「YdmtⅩ!群へ急ぐぞ!」
「了解しました。」
俺達は泊めてもらっている村の宿を飛び出した。

「ゆぎゃああああああああ!!!」
群につくとドスにくっついていたゆっくりたちが叫びながら俺に向かってきた。
「どうした、何があったんだ!?」
「ねてたらね、こえがきこえたからだれかおきたのかとおもってすにはいったら…ゆゆゆゆゆゆ!!!」
一番年長らしいまりさはそう言って泣き崩れてしまった。
俺はYdmtⅩにゆっくりたちを任せ、まりさが出てきた巣の中へ入った。
「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎががががががが。」
眠っていたはずのぱちゅりーから悲鳴とも何かの裂けるような音ともとれる声がする。
「おい、大丈夫か…!!!!!!」
「ゆびょべば!!!」
そう叫びながらぱちゅりーの体を破って何か出てきた。
それはギチギチ音をあげながら俺に向かってくる。
体長五十センチほどの…シロアリだー!
アリは俺に向かって液体を飛ばしてくる。
とっさにかわすと液体のかかった石が水飴みたいにデロデロになりやがった。
こいつはまずい。素早くホルスターから銃を抜き、アリに連射する。
ビギィという音をあげアリはバラバラになった。

いやな予感がした俺は外へ飛び出す。
昏睡していたゆっくりがいた巣穴からわき出てくるアリ、アリ、アリ。
しかもご丁寧に宿主のゆっくりの皮をぶら下げてやがる。
YdmtⅩは耳の部分からバルカン砲を出し、
ゆっくりたちを庇いながらアリを撃退している。
「大丈夫か!?」
「私は大丈夫です!それよりもこのアリ、迂闊に近づかないでください。
このアリは『バンノウキセイアリ』と呼ばれる種で
動物ゆっくり関係なく寄生して増える妖怪昆虫です。
絶滅したと思われていたのですが、
たとえ幼生でも迂闊に噛まれれば卵の因子をつけられて終わりですよ!」
おいおい、こんな化け物アリが相手だとわかってたら妖怪課の連中に仕事をパスしておくべきだったぜ。
今となっちゃあそんな余裕も時間もない。
こいつらを一匹でも逃がせば下手すれば幻想郷が滅んじまう。
幸い奴らは全員まっすぐに俺達へ向かってくるため逃げられる心配はなさそうだが。
「どこかにマザーとなる存在がいるはずです。
マザーと子は一心同体、マザーを倒せば何とかなるかもしれません。」
なるほど、元を叩けばいいのか。
子でこの大きさだ。それのマザーってことはかなりの大きさがあるだろう。
そして、そんな大きさのものがある場所はここら変にただ一つ。
俺は収納スペースにゆっくりたちを避難させたYdmtⅩを抱えて走り出した。
無数のアリが襲いかかるがYdmtⅩのバルカン砲がそれをはね飛ばす。
アリにくっついてるゆっくりの皮が凄く痛々しい表情をしている。
そしてアリがダメージを受ける度に
「ゆぎゃあああああ!!」
「いだいよおおおおおおおお!!」
「ぴぎぃいいいいいいい!!!」
と悲痛な叫びを響かせる。
まさかまだこれらの寄生されたゆっくりたちは生きているのかよ。
どこまで残酷なアリなんだ。

やっとのことでドスのいる穴に潜り込む。アリに邪魔されないように穴に蓋をする。

マザーに寄生されたドスはもはやドスではなかった。
まるでヤドカリの貝のように口から巨大なアリの頭部をのぞかせている。
目やら何や等の穴からは無数の触手。
普段からグロデスクなものに慣れていないと吐いてしまいそうだ。
「やべでええええ!いだいよおおおお!
うぎゃああああああ!!!!ごろじでえええええ!!」
ドスが叫ぶ。
やはりまだ生きている、いや、生かされているのだろう。
グオオオオォォォ、とまるで獣のような雄叫びをあげるマザー。
マザーが触手の先から妖怪液をばらまいてくる。
それらをかわしながら俺は銃撃を浴びせるが、頑丈な甲殻のためかまるで応えていないようだ。
触手が動く度に痛むのか、ドスは
「うぎゃああああああ!!!」と叫んでいる。
その悲痛さはたとえ虐待愛好家でも裸足で逃げ出してしまうほどだ。
「伏せて下さい!」
YdmtⅩが叫んだ。
俺がとっさに伏せるとYdmtⅩの背中からミサイル砲がジャキンと飛び出し、
マザーに向けてミサイルを発射した。
マザーの頭部に着弾したミサイルは致命傷を与えるには至らなかったものの頑丈な甲殻に深い傷を与えたようだ。
すかさず傷めがけ弾丸をありったけ連射する。
傷から体液っぽいのが漏れ出す。よし、効いてるぞ!
「ひぎいいいいいふぐううううううううううう!!!!」
ドスが吠える。待ってろ、もうすぐ楽にしてやるからな。
俺はコストがかかるため普段は使わない火薬入りの弾丸をマガジンにセットする。
万が一妖怪に襲われた時のためのとっておきだ。
素早くマガジンを交換し、マザーに向けて全弾放つ。

一瞬の静寂、そして爆発。
さすがのマザーも体内での爆発には耐えきれなかったらしく、砕けた甲殻をぶちまけながら死んでいった。
「これで…ゆっくり…でき…る…よ…。」
ようやくマザーから解放されたドスは普通とは全く逆の辞世の句を述べ果てていった。
同時に騒がしかった外が静かになる。
どうやらマザーを倒したことで子であるアリたちが全滅したようだ。
巣穴から外に出ると、ちょうど太陽が昇るところだった。

このあと、異常を知らせたれいむやドスの子供たち生き残ったゆっくりたちは
群と多くの仲間を失ったことを悲しんだが、
村の人たちが彼女らをしばらく保護するということになって気を取り戻した。
成体に育ったら、また群を作らせ、前と同じ関係を続けていくそうだ。
後日届いた手紙によると、ドスの子供のまりさがドス化し始めたらしい。
あのゆっくりたちは安泰だな。

そして俺達は帰るなり、上層部にアリのことは騒ぎになるのを防ぐため口外しないようにと言われた。
後に、妖怪課の連中が今回の事件を受けてアリの巣を捜索し、
発見することになるのだがそれはまた別のお話。

その後俺たちの活躍が認められ、俺は昇格&賞与として多額のお金をもらった。
まあお金の方は火薬弾を買い戻すのでほとんどなくなってしまったが。

YdmtⅩは初日での大活躍により幻想郷の名誉住民として賞状と住民票が送られた。
さぞかし製作者の人間も大喜びだろうな。

「アリ事件、大変だったわね。」
「普段からドスなんかを相手にしていてよかったぜ。
じゃなきゃ今頃俺は透けてたかもしれない。」
オフィスでレフィと会話をする。
昇格したことでレフィと同じ階級になったためか若干話しやすい気がする。
気のせいだろうけど。
「ねえ、今夜暇?」
「ん?ああ、今日は事件もないし別に何もないが。」
「じゃあ、よかったら一緒に食j」
「ジャックさん、事件ですよ!ゲスまりさの群が村を占領したらしいです!」
「レフィ、悪いな話は今度にしてくれ。」
「もうっ!YdmtⅩ、空気くらい読みなさいよ!!」
「え?私はただ忠実に職務を全うしているだけですが。」
「これだから基本的な選択肢でしか行動を判断できないプログラム野郎は嫌いなのよ!」
「プログラム野郎ですって!?今のはさすがの私でも傷つきましたよ!」
「あら、メカのくせに傷つくんだ!
じゃあこっちの心の傷も察しなさいよ!」
レフィはどうやら嫌みを言う相手を俺からYdmtⅩに切り替えたようだ。
どうりで話しやすくなったわけだ。納得。
俺は現場に向かうため未だレフィとYdmtⅩの怒号の響くオフィスを逃げるように後にした。

ロビーでマスコットのドスまりさが話しかけてくる。
「おにいさん、さいきんすごくげんきそうだね!」
「え?俺は昔から元気ハツラツだったが。」
「そうじゃないの。なにか、いきいきしてる!」
「多分レフィが俺に嫌みを言わなくなったからだな。」
「ちがうとおもうけど…。」
「違わない!俺は忙しいんだ。もう行くからな!」
「ゆっくりいってらっしゃい!」

外に出ると、ゆっくりの親子が歌を歌いながら散歩をしていた。
たまにはこういうのどかなのも良いものだと思ったら
「うっうーあまあまがあるどびびゃ!!」
邪魔すんな肉まんめ。興が削がれたじゃないか、まったく。
「でびりゃのからだがー…。」
崩れ落ちるれみりゃ。カッとなって撃った。反省はしない。
俺は煙を噴く銃をホルスターへ戻し、現場の村へ歩き始めた。



~後書き~
毎度アサシンの人です。
思ったより長くなってしまった。
ゆっくり虐待って感じじゃないけどいいよね?
初期に比べると文章がうまくなったと思う。
虐待描写はまだまだだが。

ちなみにユンフル≠ゆっくりインフルエンザ
ユンフルはゆっくりがかかるインフルエンザで
ゆっくりインフルエンザは豚インフルエンザのゆっくり版


過去作品
「ゆっくり兵」
「ゆっくり焼き串」
「アサシンゆっくり2 お兄さん虐め編」
「ゆっくり護身術」
「ゆっくりになった男1」
「ゆっくりになった男2」
「ドスのいる村」
「食ゆ植物」
「ゆっくりミキサー車」
「GSPOゆっくり課」
「GSPOゆっくり課2」

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最終更新:2011年07月28日 00:36
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