※オリジナル生物あり
※脳内設定の垂れ流し
※筆者は植物の専門家ではありません
※生物学的に間違ってても気にしない




==生命の神秘 環境に適応する植物==
    ==「食ゆ植物」==

ようこそ、生き物の神秘の世界へ。
さてさて、幻想郷にもかつて『人食い花』つまりは食人植物が各地に生育していたものです。
女性の姿に似た花を咲かせ男性を誘っては食べてしまうものや、
根っこで器用に歩き、自分から獲物を見つけるもの、
幻惑効果のある花粉を使う、根っこを足に絡め地面に引きずり込む、
ありとあらゆる方法で人を食べては増えていきました。

しかし、人は学習する生き物です。
それらの危険な植物は見つけ次第即焼却されたり
生育区域を立ち入り禁止にしたりして対策を施し、
食人植物の数は見る見るうちに減ってしまいました。
魔法の森には今でもそれらが何らかの方法で生きながらえていると言われていますが
ふつうの森や林で見かけることはもうありません。

しかし、環境の変化にうまく対応し進化して繁栄している種もあります。
人間を獲物にすることを諦め、代わりに別の生物を獲物にした植物です。
その生物は何か?

ゆっくりです。

生首饅頭ゆっくりは生物の進化からそれた謎の生物です。
しかし、ゆっくりは今や野生生物の一つとして、野山に森に平原に、様々なところに生息しています。

このゆっくりを食する『ゆっくり食い植物』、縮めて食ゆ植物が何種類か確認されています。
それらの食ゆ植物を捕食の事例を含めて説明していきましょう。

~ケース1~
「ゆ~ゆ~ゆっきゅり~」
森の中を一匹の赤ちゃんゆっくりがのんきに歌を歌いながら跳ねています。
黒いとんがり帽子からまりさ種とわかります。
おそらく親の言いつけを守らず、家から出てきてしまったのでしょう。
「ゆ!いいにおいがすりゅよ!」
辺りから漂ってきた甘い香りに、赤まりさは目を輝かせました。
前に親がとってきた蜂蜜の臭いに似ていたので、またあの甘くおいしいものにありつけると思ったのでしょう。
「こっちかりゃにおいがするにぇ!」
臭いをたどり甘いものを探す赤まりさ。
頭の中はあまあまのことでいっぱいです。
「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」
行った先には甘い汁が細い水たまりを作っていました。
下を地面に押しつけながら甘い汁をたどります。
「ぺーりょぺーりょしあわしぇー!」
赤まりさは幸せでした。
姉妹が多いせいで分け前が少なく、たまに食べられる甘いものもあまり多く食べることができなかったので独り占めできることが嬉しいのです。
まりさは家を出てよかったと思いました。
親は「そとにはあぶないものがいっぱいあるんだよ!」
と言って巣から外に出してくれなかったが、
実際に出てみると危ないものなど全く無く、むしろおいしいあまあまをいっぱい食べれる素晴らしいところだとわかったからです。
そう、この時までは。
赤まりさはなめるのに夢中で気づいていませんでした。
いつの間にか自分が緑色の筒のようなものの中に入ってしまっていることを。
パコン
「ゆ?」
ググ~ッ
「ゆゆゆー!?」
いきなり筒の入り口が閉じ、入り口が持ち上がる形で徐々に縦に傾いていきました。
そして完全に縦になり、外から見たらUのような形にたった頃に、赤まりさは出られないことに気づきました。
「ゆっ!ゆっ!どうしちぇ!?どうしちぇでりゃれにゃいにょおおおお!!!?」
遙か上にある入り口に向かってジャンプしますが届くことはありません。
赤まりさは緑色の縦穴から出られなくなりました、が
「ぺーりょぺーりょしあわちぇー!」
足下の甘い汁をなめているうちに忘れてしまいました。
しかし、だんだん汁から甘さが感じられなくなり
むしろ舌にピリピリとした痛みが伝わってきました。
「ぴりぴりすりゅよ!ゆっきゅりできにゃいよ!」
はじめはのんきにブー垂れていましたが、徐々にそんな余裕もなくなってきました。
「いちゃい!あちがいちゃいよー!」
足というか底部が痛くなってきました。
赤まりさは知らなかったのですが、このときすでに甘い汁はゆっくりの皮を溶かす消化液になっていたのです。
「ああああああああ!!!!まりじゃのあじぎゃあああああ!!!!」
少しずつ溶かされなくなっていく足から来る激痛に悲鳴を上げる赤まりさ。
「ぴぎいいいいいぃぃぃ!!ぴぎいいいいいぃぃぃ!」
足が完全に溶かされ、内蔵である餡子に消化液が染み込み激痛が走ります。
「おきゃーじゃんおきゃーじゃんたしゅけじぇえええ!!!」
親を呼びますが来るはずありません。
余談ですがこの赤まりさは他の姉妹が昼寝をしいるうえ、親が狩りをして居ないときにこっそり出てきたので
赤まりさが家を出たことは誰も知らず、
帰ってきた親は「すこしおうちがひろくなった」くらいの違和感しか感じていませんでした。
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ!」
体の半分以上が溶け痙攣モードに入った赤まりさ。
もう助かることはないでしょう。
このまま溶かされ、新しいゆっくりをおびき出す甘い汁となるのです。
この植物は「ユトリソウ」(学名:マンジュウウツボカズラ)と呼ばれる、
この世で最初に見つかった食ゆ植物です。
甘い蜜でウツボのような花の中にゆっくりを誘い込み、
捕らえた後で花の中で消化液を分泌し、ゆっくりを溶かし栄養分として吸収することで成長します。
そして溶かしたゆっくりの一部を外に排出することで、新たなゆっくりをおびき寄せるのです。
消化液は人間には無害で、
香りの良さと、ゆっくりを撃退できるという特徴から、
ゆっくりを飼っていない一般家庭の庭先や農家の田畑の入り口に等に栽培されているのをよく見ることができます。
また、その名前からゆとりのある生活を送れるようにと願いを込めて
就職祝いや入学祝いなどにこのユトリソウを送る風習のある地域もあります。
成体ゆっくりの大きさに合わせているためにウツボ状の花が少し大きいのがネックですが、
慣れれば気にならない程度の大きさな上、手をかけずにゆっくりを撃退できるのでいろんなところで大変重宝されています。


~ケース2~
「ああああああ!でいぶのあんごずわないでええええ!!」
「うっうー☆うまうまー!」
「うーうー!」
「うーうー!」
一匹の成体れいむが三匹のれみりゃ一家に餡子を吸われています。
この一家、子供が成長してきたので狩りの練習にと成体に近い二匹を連れてきたようです。
親の胴付きれみりゃが一匹、子の胴無しが二匹です。
このれいむは運悪く親れみりゃのお手本に使われたのでしょう。
「ぽーいだどぉー」
完全に抜け殻となったれいむの死骸を放り捨てた親れみりゃ。
「うっうー☆うあうあ!」
お得意ののうさつだんすを決めポーズまできれいに決めた親れみりゃは、今度は子供の実践用にと次の獲物を探しました。
「みーつけたどぉー!」
逆さまになっているゆっくりを見つけた親れみりゃは子供に位置を教えます。
「あそこーにひっくりーかえったあまあまがあるどー!おぜーうさまのこどもならかんたんにできるどぉー!」
「うー!」
「うーうー!」
ここで見つけたのがふつうのゆっくりならば、
子れみりゃがゆっくりを捕まえることができて、これから大人になるにかけて必要な狩りの良い練習になったでしょう。
しかしこのれみりゃ達が見つけたひっくり返った見た目こそはゆっくりはゆっくりれいむの形をしてはいますが表情はまるで凍り付いたように無表情な上、
ゆっくりのものとは思えない緑色の肌をしていました。
しかし見た目だけで判断するれみりゃの餡子脳は、そんなことは気にしません。
「うーうー!」
親がやったときと同じようにスピードをつけてゆっくりに飛びつく子れみりゃ。
しかしふれたと思った瞬間、ゆっくりの顔が真ん中からXの字に四つにガバッと割れ、そのまま子れみりゃは割れ目の中に飲み込まれてしまいました。
「ぅーぅー・・・」
そしてそのまま声もしなくなってしまいました。
「うー?れみりゃのあかちゃんきえたどぉー?」
「うー?」
しかし獲物のゆっくりの顔が割れてから子れみりゃが飲み込まれるまではかなり早く、
胴体視力の優れていないれみりゃたちにはまるで子れみりゃがパッと一瞬で消えてしまったように見えました。
「うー!」
自分の番が来たと思った残った子れみりゃは、先ほどの光景から速く近づくと失敗すると思い、ゆっくりと獲物に近づくことにしました。
親れみりゃは子供がどこに行ったのか突き止めるため、
ゆっくりとゆっくりに近づく子れみりゃを凝視しています。
くぱぁ
「う?」
バクン
「う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛-----!!?」
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛でびり゛ゃの゛あ゛がぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛!!」
今度はしっかりと親れみりゃも子れみりゃが飲み込まれる瞬間を視認することができました。
そして子供があのゆっくりに食べられたことも理解しました。
「でびり゛ゃの゛あ゛がぢゃんがえ゛ぜ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
親れみりゃは怒り狂い子供を二匹とも食べたゆっくりに飛びかかりました、が
バクンッ
「む゛ぐーむ゛ぐー!!?」
頭を食いつかれてしまいました。
外に出たぶら下がった胴がはなせとばかりにじたばたともがきますが
食いついた緑色のゆっくりは親れみりゃの頭をはなしません。
そして・・・
プチッ
という軽いな音とともに胴がボトリと落ち、しばらく震えた後、動かなくなりました。
後には残された胴と、緑色のゆっくりのようなものだけが残っていました。

みなさんはもうおわかりでしょうが、
この緑色のゆっくりはゆっくりではありません。
このゆっくりのようなものは実は
「ユックリカブリ」(学名:マンジュウモドキカブリ)という食ゆ植物の花なのです。
この食ゆ植物はゆっくりのような見た目の花を咲かせ、花に近づくゆっくりを捕食種被捕食種関係なく強い顎のついた器官を利用し飲み込んだあと、
地下に埋まっている根の様な太い器官にため込み、圧力で飲み込んだゆっくりをつぶして中身を栄養にすることで成長します。
花の部分はれいむ形の他にまりさ形やありす形など、
様々なゆっくりの形をなすといわれています。
また、めーりん形はゲスなゆっくりがよく餌食になるため、
「ゲスガブリ」とも呼ばれております。
ただ、飲み込む際の一連の動作が不気味なうえ、深い土に植えないと育たないので観賞用としては向いていませんが
根のような太い器官(正式名称:消化管)はゆっくりの中身がペースト状の液体でため込まれており、
中身が大変美味なため野菜の一つとして栽培している農家もあるといいます。


いかがでしたでしょうか?
食ゆ植物はここで紹介した以外にもまだ多くの種類があります。
進化という生物史の重要な部分を垣間見ることのできる食ゆ植物は、
まるで生命の神秘を教えてくれるようです。
それでは、
また機会があれば、不思議がいっぱいの食ゆ植物の世界へとあなたを案内しましょう。
シーユーアゲイン。






==生命の神秘 環境に適応する植物==
    ==「食ゆ植物」==


制作 GHK(幻想郷放送協会)   ー終ー





~あとがき~
一日一本三日で五本。
アサシンの人です。
今回は長い間抱えていた食ゆ植物ネタを書いてみました。
ちなみに自分は物理選択です。
なんか教育ビデオのような感じで進めてみましたがいかがでいたか?
小学校の頃とか理科の時間によくNHK教育の番組を見せられていましたがみなさんはどうでしたか?
ああいうことが中学からできないのは惜しいと思います。
高校に至っては実験すらしないなんて(つA`)クソー
というか俺って人が直接手を下す虐待書いたことないな。
スゲェ!

〔執筆履歴〕
「ゆっくり兵」
「ゆっくり焼き串」
「アサシンゆっくり2 お兄さん虐め編」
「ゆっくり護身術」
「ゆっくりになった男1」
「ゆっくりになった男2」
「ドスのいる村」

byアサシンの人

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最終更新:2022年05月19日 13:30