※「ゆっくりいじめ系2617 みんなのヒーロー まりさ」の続きを書いて良いってあったから書いたよー!



まりさ~ふぁいなるいぐにっしょん~



ある農村のある畑において、村ではもはや恒例行事となったイベントが今日も行われていた。
定期的にやってくるゆっくりの群れと、それを撃退する青年の戦い。
幸いにも夜戦を仕掛ける事はなく、日中の戦いはいつも青年に軍配が上がっていた。
しかしゆっくりを根絶するまでには至らなかった。

その原因は……

「また貴様らか!」
「おにーさんもいい加減にしてね!野菜は勝手に生えてくるって何度も言ってるでしょぉぉぉぉ!」
「うるせぇ!死ねッ!」
「ゆっぴぃ!!」
「そこまでだよ!!」

畑の近くにある大岩に、その身を包むマントをなびかせ、今日も悪のおにーさんに立ち向かう。

「ヒーローまりさ、ゆっくり参上だよ!」
「またきやがったなこのクソまりさ!!」

青年は手に持った石を力いっぱいヒーローまりさに投げつけた。
しかし。

「あまいよ!ばりあまんとしーるど!!ゆんっ!」

ヒーローまりさがマントを翻すと、飛んできた石を弾いたのだった!

「ゆびっ!」

弾いた石が畑を荒らしていたまりさに直撃する。

「ゆゆっ!相変わらず酷い事ばかりするんだね!」
「お前が石を弾くからだろうが!!」
「う、うるさいよ!おにーさんにはこのゆーどびっかーで永遠にゆっくりしてもらうよ!」

帽子の中から取り出した木の棒、その名もゆーどびっかー!
口に咥え、吹き放つ事により、ゆっくりの皮程度なら貫き、レイパーありすの群れからゆっくり達を守った伝説の神器だ!

「ゆおぉぉぉぉぉ、ゆーどびっかー、ふぁいなるしゅーと!」
「おりゃぁ!」

青年は持っていた鎌でゆーどびっかーと言う名の木の棒を弾き返した。
弾かれた神器は勢いを殺す事なく飛んでいき……

「ゆっぴょッ!?」

畑を荒らしていたまりさに直撃した。

「ゆゆゆゆっ!まりさ、しっかりして!」
「ひ、ひーろーまりさ……みんなの……ために……がんば……も、もっどゆっぐり……したかった……ゆふッ!」
「ばでぃざぁぁぁぁぁぁぁ!!」

どうやらゆーどびっかーはまりさの中枢餡を直撃したようだった。

「ゆ、ゆるさないよ……おにーさんは絶対に許さないんだぜぇぇぇぇぇ!」
「知るかボケッ!!」

怒りに打ちひしがれるヒーローまりさの額が黒く濁っていく。
この黒点は徐々にYの形になっていき……

「ゆほぉぉぉぉ、使いたくはなかったけど、極悪非道なおにーさんにはこっちも悪の力を持って対処するしかないんだぜぇぇぇ!!」

一瞬、まりさの顔が大きく膨らみ、周囲をおぞましいオーラが包み込んだ。
まりさが大気中に流れるゆっくりできない力を取り込んだためだ。
そのオーラを身に纏う事により覚醒するもう一人のあんちひーろまりさ、その名も!




「超進化!だーくないとまりさ!!」




「死ねッ!」
「ゆぐっ!?」

鈍い打撃音とともに青年の蹴りがまりさの頬を陥没させる。
そのまままりさは畑の端に生えている巨木へと打ちつけられた。

「ゆぐぅ、口上の最中に攻撃するなんて酷いんだぜ……」
「最終回は得てしてそう言うもんだ、ってかもうお前のヒーローごっこに付き合うのも今日で終わりだ、出て来い!」

青年は胸ポケットから笛を取り出すと、目一杯吹き上げる。
まりさに衝撃が走る、まずい、にんげんさんの増援を呼ばれては流石のだーくないとまりさでも勝てないかもしれない!

「「「「「「「「ゆー!」」」」」」」」
「ゆっ!?れ、れいむたち……どうしてここにいるんだぜ!?」

笛の音と同時に現れたのは、意外にもれいむの群れだった。
まりさの緊張は解け、一瞬の隙が生まれる。

「そんなところにいると危ないんだぜ、早くまりさの後ろに」
「ゆっくりしねっ!」
「ゆぐっ!?」

一匹のれいむがまりさ目掛けて体当たりし、まりさはまたも巨木に体を打ち付けてしまう。

「ゆ……れ、れいむ、一体どう言う事なんだぜ……?」
「ゆっゆっゆ、ほんとうにおばかなまりさだね、ゆっくりせつめいしてあげるよ!」

そう言うとれいむたちはまりさから5歩程離れてフォーメーションを取った。

「もえあがるもみあげはせいぎのあかし!」
「きずなきおりぼんゆうしゃのあかし!」
「だれがゆっくりひとよんで」
「そのなも『れーむはっけっしゅう!』」
「ゆっくりおやさいまもるため」
「はたけをおそうゆっくりたおす」
「りぼんにひかるはきんばっじ」
「ぼせいのもとにただいまさんじょう!」

時代が時代なら後ろにカラフルな爆風が巻き起こりそうなポージングとともにれいむ達はまりさの前に立ち塞がった。

「ゆぐぐぐぐぐ、悪に身を染めたゆっくりだね!?」
「おやさいさんをおそうまりさのほうがわるいゆっくりだよ!」
「ずっとゆっくりさせてあがるね!!いくよみんな!」
「「「「「「ゆー!」」」」」」

八匹のれいむが飛び掛ると同時に、まりさはまたも帽子から別の棒を取り出した。
今度の棒はゆーどびっかーに比べて細く平べったくなっており、斬撃に特化しているようだ。
そして棒を咥えるとその場で大回転を始めた。


「必殺!ゆるじおんめざー!!」

必殺の掛け声とともに、まりさの周囲を真空の刃が切り刻む!


「ゆっ?」
一匹のれいむは目と口の間を中心に二つに分離した。

「ゆ……ゆぎゃぁぁぁぁぁ!」
このれいむは少し離れていたためか、一匹目と同じ位置に深い切込みができた。

「でいぶのずでぎなおべべがぁぁぁぁ!」
体長が低かったからか、眼球を一文字に切り裂かれたれいむ。

「もうあがぢゃんうめないいいいいいい!」
斬撃に気づいたため、飛び跳ねて回避するもまむまむを一閃された。

「「「「ゆぐわぁぁぁぁ、ゆっぐりできないいいいいいい!」」」」
他にもまぁ色々と説明するのも面倒なくらいの酷い有様だった。


「ゆふぅ、ゆふぅ、みんなごめんね……でもにんげんさんの側につくゆっくりはゆっくりできないんだぜ?」

怒りと悲しみが錯綜し、黙祷を捧げるかの如く目を閉じるまりさ。
倒れてしまえば敵も味方もない、同じゆっくりできる仲間だ。




「死ねッ!」
「ゆぴょ!?」

鈍い打撃音とともに青年の蹴りがまりさの頬を陥没させる。
そのまままりさは畑の端に生えている巨木へと打ちつけられた。

「ゆぐぐぐぐ、疲労困憊のところをずるいんだぜ……」
「最終回だからな」

もう遊びはここまでだと言わんばかりに、青年は鎌を天にかざし、振り下ろす。

(ここで死ぬわけにはいかないんだぜ!)

振り上げた頂点で止まった一瞬の隙をついて、まりさは再度間合いを取る。
そして大きく息を吸い込むと……

「だーくないとどすぅぅぅぅ、かむひあーだぜぇぇぇぇ!」
「何だとッ!?」

大地を揺るがせる轟音を響かせて、林の向こうから大きな物体がやってくる。
2mを越える大型ゆっくり、その名もドスだ。

「ゆっふっふ、逃げるなら今だよおにーさん!」
「ちっ、めんどくせぇ事になってきたぜ」

めんどくさいと言いながらも隠し切る事のできない口元の笑み。
青年は持っている鎌を強く握り締めると腰を深く降ろし、構えを取った。

「今生の別れに見せてやるぜまりさ、俺の真の力をなッ!」
「ゆゆっ!?」



鎌一本のお兄さんが持つ余裕の正体は!?
そしてついに迎えるクライマックスに、生き延びるのはゆっくり・人間のどちらなのか!

次回・農耕刑事お兄さん、最終回「畑に咲く平和のおやさい」にゆっくりフュージョンだ!





「うー!続きが気になります!」
「ってもしょうがねーだろ、この世の中での刑事物は30分番組って決まってるんだ」
「このままではてんこのストレスが有頂天!」
「そうやってゆっくりじゃーの時も一緒の事を言ってたじゃねーか!」
「その通りです、だからお兄さんはてんこに何か買ってきてくれているはず!」
「はいはい、そんな事もあろうかと準備しておいたぞ」


そう言ってお兄さんはバッグの中から何かを取り出す。
もぞもぞと動くバッグから出てきたのは、口をガムテープで押さえたゆっくりありす。
下部から何かが突出しており、恐怖と錯乱で発情しているようだ。

「りゅうぎょどりる!!」
「んんんんー!んんんんんんんんんんんんー!!」

てんこのコークスクリューブロウがありすの眉間を抉りし、眼球が陥没する。

「龍魚ドリルって、いくさんの技じゃねーか!ほら、これ使え」
「おにいさん、これはどうみても……ひーそーけん!?」
「まったく、売り切れ続きで手に入れるのに苦労したんだぞ?」
「さすがお兄さん、すてき、さいこう、あいしてる、ポーチは?」
「いやおまえあいしてるってそんな……ポーチぃ!?」


「……ぷくぅ」


「いや、ポーチって、その剣を買うのもすっげー苦労したんだぞ!」


「……ぷくくぅ」


「わかったわかった、わかったから頬を膨らますな、萌えるから。 今度ポーチも買ってやるから、な?」
「農耕刑事お兄さん変身セットも」
「……うへぇ、今度はまとめて買っておこう……」
「流石お兄さん、てんこそこそこ愛してる」


そしててんこはひそーけんを片手にありすの元へと走っていった。
当のありすはぺにぺにから変な液体を流しながら、んほんほと何かキモイ。


「ぜんじんるいのひそーてん!!」
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ーーーー(ブチッ)ーーーん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!?」


「うわぁ、ぺにぺにもげちゃってるよ………『てんこそこそこ愛してる』か……少し泣く」
「ゆっくりに振られて落ち込む、おお、ぶざまぶざま」
「だっ!?だからきめぇ丸の真似をするなってあれほど言ってるだろうがぁぁぁぁ!」





あとがき

あ……ありのまま、今起こった事を話すぜ!
おれはみんなのヒーロー まりさの続編を書いていたと思ったらいつのまにかてんこの話を書いていた

頭がどうにかなってんのはいつも通りだったぜ



書いた人


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年05月18日 23:08