ナイアシンアミド（ビタミンB郡） - yy_laboratory | ユユラボ

概要

　⬛︎ナイアシンアミドは水溶性のビタミンB3の一種。鶏肉やサンマ、カツオ、きのこ類などにも含まれる。
　　多く摂取することで美容効果が期待できる。
　　アミノ酸の一種のトリプトファンを摂ることで、体内で生成することも可能。

　⬛︎分子量122.12 g/mol。分子量は500以下で肌に浸透すると言われており、特にナイアシンアミドは真皮層まで浸透すると認められている。ニールワンも同様。

　⬛︎医薬部外品として認められている。
　　医薬部外品とは、医薬品と化粧品の中間に位置し、厚生労働省が許可した効果・効能に有効な成分が一定量配合されている製品のこと。

　⬛︎2007年には医薬部外品美白有効成分として「ニコチン酸アミド」が厚生労働省に承認され、2018年頃には医薬部外品シワ改善有効成分として「ナイアシンアミド」が承認されたことで、美容業界から大きな注目を集めることになった。

　⬛︎水溶性ビタミンの中では珍しく、中性、酸性、アルカリ性、酸素、光、熱に対して安定する。成分は不安定だと酸化し、効果が無くなる・浸透する途中で壊れてしまう（浸透しない）ので、高安定性を持つナイアシンアミドは優秀な水溶性安定成分。
水溶性成分は美容液、クリームに配合した方が浸透力が増加する。

ざっくり効能

しみ、そばかす予防、エイジングケア

抗酸化作用がある。紫外線ダメージによるしみ、そばかすを予防する。

高保湿、乾燥改善、たるみ・しわ防止

コラーゲン促進作用があるため。

肌バリア機能修復

肌バリア機能に欠かせないセラミドを生成促進する。

詳しい効果解説

肌のバリア機能修復

　⬛︎セラミド生成促進
　　ヒトの角質層はレンガ（角質細胞）とモルタル（細胞と細胞の隙間を埋める）の関係で成り立っている。この場合のモルタル役を細胞間脂質と呼ぶ。
　レンガとモルタルと考えれば分かりやすいが、細胞間脂質（モルタル）が無いと細胞同士が癒着出来ない。細胞と細胞の間に隙間ができてしまう。人間の肌角質層に必須である。
❓細胞間脂質が減少すると
　・外部からの有害な刺激が入りやすくなる＝すぐ荒れる肌になる。
　・隙間から体内の水分が蒸発してしまう＝乾燥した肌になる。
　などと、つまり肌バリア機能が乱れ劣化する。肌バリア機能が低下すると、肌が刺激に弱くなり、炎症などの原因にも繋がる。

その必須な細胞間脂質の50%がセラミドで出来ている。
ナイアシンアミドはそのセラミドが作られるのをサポートする為、肌バリア機能向上に役立っている。

しわ、たるみの予防改善（エイジングケア）

　⬛︎真皮のコラーゲン生成を促進
　　真皮にあるコラーゲンの生成を改善し、コラーゲンがたくさんできることでシワが改善される。真皮にはコラーゲンが必須であり、主成分として存在も多いほど良い。コラーゲンは主に肌を支え、しなやかさを向上させる。コラーゲンが増加すると、エラスチンという肌の弾力性を高める成分も共に増加する。
要するにコラーゲンは柔らかくハリのある肌へ導く働きの為、若々しい肌を保つ・しわやたるみの予防をしてくれる。
その為、コラーゲン促進作用のあるナイアシンアミドはエイジングケアにも有効とされる。

しみ、色素沈着、日焼けを防ぐ

　⬛︎美白へ導く
　表皮のメラニン色素を作る細胞が、表皮の細胞にメラニン色素を渡すのをにブロックする。メラニン色素は毎日生成され、しみ、色素沈着を引き起こす。
紫外線を浴びると活性化する。これが日焼けのメカニズムということである。
　ナイアシンアミドはメラニン色素の活性化を抑制する抗酸化作用がある。
しみ、色素沈着、日焼けの予防に役立つ。また日焼け止めと併用すると、相乗効果が得られる。

別名

• ニコチン酸アミド
• リンクルナイアシン

ガラクナイアシンとの違い

ガラクトミセス培養液＋ナイアシンアミド
がガラクナイアシンと呼ばれる。有名なのは魔女工場。

相乗効果

レチノール

同様にしわ予防が出来る。アンチエイジングとして強い組み合わせ。水溶性のナイアシンアミドの上から油性成分のレチノールで蓋をすることで、より効果を得やすい。

α-アルブチン、トラネキサム酸等

同様に紫外線対策、美白効果として有効。

ガラクトミセス培養液 などの発酵コスメ

魔女工場が採用している。ナイアシンアミドは酸と相性が良い為、エイジングケアとして強い組み合わせ。

併用不可成分

ビタミンC

科学的根拠は無いが、相性が悪いと提唱されている。念の為避けた方が無難。