今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ内検索 / 「ジョン・クリストファー」で検索した結果

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  • ジョン・クリストファー
    ...1 08 24 ジョン・クリストファー「草の死」 世界中の草がウイルスで死に絶えるというネタは、いかにも 古臭いのだが、それを契機にして人間性が崩壊していく様を 鬼気迫る筆致で描き出している。 災厄そのものよりも、それによって壊れる人間精神に 眼目がある点では、バラードの破滅物とよく似ていると思うが、 この作品の登場人物はただ発狂するのではなく、 もっともらしい理屈をつけ、自己の行動を無理やり倫理的に 正当化した上で、様々な犯罪行為を行っていく分、 よりリアルで恐ろしかった。 ただ古いといって捨ててしまうには勿体ない作品だ。 『トリポッド』も全部読んでみたくなってきた。 8点 トリポッド 652 名前:でへ 投稿日:2005/05/18(水) 01 17 05 トリポッド1~4 ハヤカワSF ジョン・クリストファー ...
  • クリストファー・プリースト
    イグジステンズ 543 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/24(日) 01 43 31 クリストファー・プリースト「イグジステンズ」 プリースト初体験の「奇術師」を非常に楽しく読んだので、 過去作漁りの手始めとして軽く読めそうなノベライゼーションから読んでみた。 ちなみに映画は未見。 いかにもノベライゼーションらしく、ページ数も少なくてあっという間に読めてしまうが かといって中身もスカスカというわけではない。 なによりも、クローネンバーグのいわゆる"内臓感覚"を文章で余すところなく 表現しているので、本当にクローネンバーグの映画を観ているような錯覚を 感じさせられた。 なにしろ、「奇術師」しか読んでなかったもので、どれだけこの小説に プリースト本人の個性が反映されているのかは正直よくわからないもの...
  • クリストファー・エヴァンス
    Aztec Century 687 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/07/29 08 25 クリストファー・エヴァンス「アステカの世紀」 面白い! 改変歴史モノで初めて面白いと思ったかも。 アステカが滅びないで世界一の先進国になり、20世紀に 世界征服するという話。 キャラクター造型や人間ドラマの作り方がうまくて、 非常にリアリティがあるのと、主人公(英国王女)の 一人称語りで、ミステリ仕立てのサスペンスフルな ストーリーにしているのがいい。 オチやや突飛で尻切れトンボな感じもするが、 とにかく、仮想宇宙のリアリティある描きこみがいい。 点数は オチをちょっと引いて 9点あたりで。
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  • 海外のSF作家
    ...A・C・クラーク) ジョン・クリストファー /(【三本足】トリポッド【ハヤカワ文庫SF】 ) ニコラ・グリフィス ケン・グリムウッド ジョン・コートニー・グリムウッド ブライアン・グリーン コリン・グリーンランド ジョン・クレイマー ハル・クレメント /(ハル・クレメント 「重力の使命」など) ナンシー・クレス ジョン・クロウリー ディ-ン・R・ク-ンツ ローレンス・ゲイネム ニール・ゲイマン ジョン・コリア エドワード・ゴーリー C・M・コーンブルース トム・ゴドウィン アーサー・ゴールデン ジョン・ザコーアー サ行 オリヴァ―・サックス?  ブランドン・サンダースン ティモシィ・ザーン サン=テグジュペリ ロバート・シェクリイ /(ロバート・シェクリー) フランク・シェッツィング チャールズ・シェフィールド K・H・シェール デイヴィッド・ジェロルド メアリ・ジェント...
  • ジョン・クロウリー
    エンジン・サマー 97 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/18 20 35 22 ジョン・クロウリー「エンジン・サマー」 イイッ。イイとしかいいようがないわ。 宝石のように美しい言葉で語られる、驚くべき未来史。 かなりしっかりした本格SFなんだが、注意深く読んでいないと 本質を見失ってしまいそうな、魔法的で幻惑的な文体が最高。 電話とか家とかパラシュートのような普通にあるものから、 超SF的ガジェットまでが、原始化した語り手の視点から 何ら区別なく魔法のようなものとして描写されているため、 果たして何の話をしているのかすら、油断していると 分からなくなってしまいそうなのだが、これを推理するのが また楽しい。 恋愛あり、旅あり、成長物語あり、認識の変革あり、 そして、驚愕のラスト……語り手は実は……もう完璧っす。 1...
  • ジョン・クレイマー
    重力の影 834 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/11/08 16 19 29 「重力の影」ジョン・クレイマー(ハヤカワ文庫) 大学助手の物理学者が実験中に大きな装置がボンという音とともに消えうせ、 あとには巨大な木製の球が現われていた。 それは地球の木ではなかった・・・・・・ 超ひも理論や素粒子論などがちりばめられたハードな内容だが、 面白く読みやすく、一気に読んでしまった。 どことなくハインラインの「夏への扉」的な雰囲気だった。 8点
  • 稲生平太郎
    アクアリウムの夜 877 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/03/03(金) 00 03 41 稲生平太郎『アクアリウムの夜』 近作の『アムネジア』もそうだったが、ミステリとホラーとSFの各ジャンルから微妙に逸脱しつつ、 オカルティズムと狂気と虚構の関係にまつわるメタフィクショナルな構造を持つすぐれた幻想文学。 あえていうなら、クリストファー・プリーストやジーン・ウルフ、ジョン・クロウリーあたりに近い。 こんなのに緒方剛志のイラストつけてスニーカー文庫から出しちゃって良いのか。 濃密さでは『アムネジア』に劣るが、青春文学というパッケージの持つせつなさと それが反転する際の戦慄は得がたいものがある。 8点
  • ジョン・ヴァーリイ
    スチールビーチ 110 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/03 08 20 「スチール・ビーチ」 ジョン・ヴァーリィ ...えぇ、このひとの長編はダメだということは判っていました。 才気溢れる短編の魅力と反比例するような陳腐さ、冗長さ加減。 挙げ句の果てにゃー、トム.クランシーに誉められてどーする。 残像 766 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/01/22(日) 22 47 53 ジョン・ヴァーリイ 『残像』 この本は全9作の中短編集を収録した作品集である。 そのうち、7作は“八世界”に属した作品群であり、他2作は別の世界の話である。 まず“八世界”に属する小説を理解する際、あらかじめ『ヘビ使い座ホットライン』を読むのをお奨めしたい。 その方がこれらの作品への理解と没入が早く済むことは確実で...
  • ジョン・コリア
    ジョン・コリア奇談集 111 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/03 23 33 「ジョン・コリア奇談集」 15編収録。皮肉とブラックユーモアのきいた「奇妙な味」の 短編集。大半は普通小説で、ファンタジーと言えるのは集中、 「落ちて来た天使」「名優ギャヴィン・オリアリ」 「フランクの買った瓶」「ある主題の変奏」「女だけの地獄」 「腹話術奇談」ぐらい。「むかしの仲間」も解釈次第では。 玉石混交だが、うまく決まったときの切れ味は素晴らしい。 集中の私的ベスト3は、「ある恋の物語」「フランクの買った瓶」 「夜だ、青春だ、パリだ、月だ」、次点が「ウィーンから来た青春」。 星新一やフレドリック・ブラウンの好きな人にお薦め。 8点 ジョン・コリア奇談集2 113 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/07...
  • ジョン・スコルジー
    老人と宇宙 635 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/27(火) 20 07 03 ジョン・スコルジー「老人と宇宙」 老人版「宇宙の戦士」ということなので、年寄りのまま戦うのかと思ったら ちゃんと若返り処置を受けるんだね。若返ったとたんにみんなやりまくる のは、これが人間の本能ってことなのか(笑)。 あとは普通のミリタリーSF。問答無用で異星人をどんどん殺すところはいい ね。小型異星人の都市での戦闘の場面でゴジラが引き合いに出てるところは なんか嬉しいね。 636 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/28(水) 00 32 39 ジョン・スコルジー「老人と宇宙」ハヤカワ文庫SF 戦争に巻き込まれた老人が、老人らしさを生かしつつがんばる。 ネビル・シュートの「パイドパイパー」みたいな展開を期待していました。 ……...
  • ジョン・C・ライト
    ゴールデン・エイジ 68 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/11/15(水) 12 40 27 ゴールデン・エイジ1(ジョン・C・ライト) 精神をコピって分身をどっか余所に送ってみたり、コンピュータの中に 保存したりできるようになってる。バイオテクも究極まで進んでいるらしく、 事実上の不死が実現している遙か遠い未来が舞台。 主人公はある日、自分が過去の一部の記憶を失っていることに気付く。 どうやら、過去に自分は人類の生存を脅かすような大罪を犯し、 記憶の一部を消されたらすぃ。失われた記憶を取り戻そうと調べ始める主人公。 だが…… 独特のタームがほとんど説明抜きで大量に使われてて、最初のうちは 少し読みづらい。そういう点では、たとえばイーガンのディアスポラ なんかと似た雰囲気はあるといえばあるかも。 ただ、似てるの...
  • ジョン・バーンズ
    軌道通信 132 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/08/20 14 28 軌道通信 ジョン・バーンズ ハヤカワ文庫 多感な少女の宇宙生活青春日記なんだけども その行動原理の裏には・・・みたいな仕掛けがあって なかなか興味深い。愛だ友情だとひたすらに主張される よりは受け入れ易いのではないでしょうか、SF者としては。 生活してる宇宙船(?)の光景が想像しづらいのが、ちと難か。 宇宙のスティルヴィア視聴者は読んでみちゃどーですか。 7点 138 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/31 21 47 48 ジョン・バーンズ「軌道通信」 いや、よかった。解説にあるが、まさしく「13歳の物語」だ。 SFというジャンルでくくられてしまうのにはもったいないと思う。 しかし・・・ブックオフで105...
  • ジョン・ブラナー
    テレパシスト 392 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/12/30 00 05 「テレパシスト」 ジョン・ブラナー (創元SF文庫) 1965年作品 身体的欠陥を持った天才的テレパシストの不遇の人生が、ある事件を境に意外な展開に…。 個人的好みとしては全体にもっと描写を多く、説明は抑えて欲しかった。海外SFはこういうの、 多いね。訳文もやや読みづらい。そんなわけで精読はしなかったので、得点は保留。 章終わりの引きがうまい。ラストは序盤とコントラストを成していて、きれいな幕切れだったな。 初めて読んだブラナーだったが、これ、ニュー・ブラナーに変貌する過渡期の作だとか。 本作品より出来がいいのがあったら、また読みたいとも思った。 844 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/09/11(月) 01 27 51 「テレパシスト」...
  • アザー・エデン
    アザー・エデン 885 名前:   03/05/19 20 27 イギリスSF傑作選「アザー・エデン」早川文庫より とりあえずよんだ分から感想を。 タニス・リー「雨にうたれて」 ブライアン・オールディス「キャベツの対価」 どちらも「母」と「娘」の間の愛憎を軸に、 ジェンダー関係と階級・階層関係を巧みに織り込んで セクシュアリティのタブーにまで踏み込んで描いた傑作。 竹村和子の評論集「愛について」の第三章「あなたを忘れない」 を読んで娘と母の間の関係について考えてみるのもよいかも。 うーーん、深い! 886 名前:   03/05/19 21 04 「アザーエデン」より クリストファー・エヴァンズ「人生の事実」 異星のコロニをー舞台にして男女の問題を描く、 と解説にはまとめてあるが、フェミニズム小説というよりはむしろ 少...
  • ジョン・ウィンダム
    海竜めざめる 19 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/10/21(土) 23 39 25 「海竜めざめる」 ジョン・ウィンダム 宇宙戦争と同じ侵略SF。 解説によるとこのテーマでは古典の一つとされているらしい。 ただし宇宙戦争と違って派手でわかりやすくはなく、淡々と地球侵略が進む。 侵略行為を受けてるだろうと推測できるものの、敵の正体も目的も一向に不明のまま物語 は進んでいく。 海から来る得体のしれない物体に一進一退を繰り返しつつも徐々に追い詰められていく 人類の姿が地味ながらも丁寧に描かれ読者も一緒に絶望へと導かれていき、 一応最後は希望へと繋げられているが読後も不安感が拭い切れない。 不気味さでは宇宙戦争よりも上だが映画にするのは難しいだろう。 8点 さなぎ 635 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04...
  • ジョン・J・ナンス
    軌道離脱 445 :名無しは無慈悲な夜の女王 :sage :2007/01/25(木) 14 24 29 軌道離脱/ハヤカワ 離婚歴があって息子が母方にいる45歳の俺にとっては かなりぐっときた一冊。 ハリウッド的展開だが、それも小説としていい味出してる。 なんとなくサターンデッドヒートを思い出した。 なんとなく疲れてる人にはおすすめ。 481 :名無しは無慈悲な夜の女王 :sage :2007/01/29(月) 20 19 34 軌道離脱 ジョン・J・ナンス ハヤカワ文庫NV エンターテイメント小説としてはよく書けているし実際最後まで一気に読めるけど、とにかく保守、超保守! 共和党大推薦小説!NASA が腐ってるのも「小さな政府」指向を感じさせる! 登場する女性はバカかイヤな奴か役立たずか気のいいセクシーさんだけ、対する男は...
  • 作品名リスト(海外編)
    ア行 アイアン・サンライズ アイスマーク 赤き王女の剣 あいどる 愛はさだめ、さだめは死 アイヴォリー -ある象牙の物語 アインシュタイン交点 アインシュタインの夢 青い虚空 青い世界の怪物 青ひげ 赤い惑星への航海 アークエンジェル・プロトコル 悪魔の機械 悪魔の発明 アグレッサー・シックス アジアの岸辺 アースウインド 明日プラスX 明日を越える旅 あなたの人生の物語 あなたをつくります アバラット アメリカの神々 嵐の惑星ガース 蟻 アルジャーノンに花束を ある日どこかで アレフの彼方 暗号解読 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? イエスのビデオ 怒りの神 イグジステンズ いさましいちびのトースター 異星人情報局 イタルバーに死す 一角獣・多角獣 凍月 遺伝子の使命 移動都市 犬は勘定に入れません 祈りの海 いばらの旅路 イブのいないアダム い...
  • ジョン・ザコーアー
    プルトニウム・ブロンド 983 名前:でへ 投稿日:2006/04/09(日) 09 15 55 プルトニウム・ブロンド ジョン・ザコーアー&ローレンス・ゲイネム ハヤカワSF お気楽な娯楽物、ハードボイルドとかスペオペとかを 楽しんで読める人にオススメ 7点 1000まで感想で埋めるスレが、ひとつぐらい あってもいいじゃないか
  • ジョン・スラデック
    Tik-Tok 498 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/03/19 22 57 ジョン・スラデック/Tik-Tok「わが名はチクタク」 今まで読んだロボットSFの中では間違いなく1位だな。 とにかくキャラ立ちが最高。 アシモフが十年一日のごとく「人間になりたいロボット」ばかり 書き続けたのを尻目に、スラデックは、それを軽く凌駕して、 「好むと好まざるとに関わらず人間っぽくならざるを得なかった ロボット」の独白を綴り出してみせる。 色んな「狂ったご主人」に弄ばれた挙げ句、否応なくアシモフ回路が 壊れ、自由意思を持つに至ったロボットの、「自由を試すため」の、 自由の象徴である「犯罪の実験」の数々は、逆説的に人間そのもの。 ラストのオチも最高だ。 こんな見事な風刺とエスプリに満ちたすばらしい名作が、 何で未だに訳されていないのか...
  • ジョン・E・スティス
    レッドシフト・ランデブー 42 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/12(火) 00 15 26 ジョン・E・スティス「レッドシフト・ランデブー」 ストーリーとかキャラ設定はハリウッド映画にありがちの感じ。 例えばテレビ東京でやってたB級怪物映画「グリード」のような。 主人公と恋に落ちるヒロイン、冷酷で冷静で賢い物語の最初のころに 主人公に敵対する犯罪者、主人公と過去に因縁のあるラスボス。 なのでストーリー自体はあんまり評価高くない。 けどSFはハード。設定集が後ろに載ってるくらいハードサイエンス。 ちょっと走るとすぐに音速を超えるくらいハード。 設定に敬意をしめして7点。
  • ジョン・ロンスン
    実録・アメリカ超能力部隊 484 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/12(木) 10 18 58 ジョン・ロンスン 「実録・アメリカ超能力部隊」 文春て「人類はなぜUFOと遭遇するのか」みたいな真面目な本 ばかりじゃなくて、確か万葉集を現代朝鮮語で読んじゃうみたいな トンデモ本も出してたはずなのでリアル「治療者の戦争」か 「ドリーム・ベイビー」を期待してたわけでも無いけど、 実際は“メリーランド州フォート・ミード基地にある厳戒態勢下の 接収された羽目板張りの建物のなかに、五、六人の兵士が座って、 超能力者になろうと努力していた、というのがおおよそのところだ。” だそうです。 前半は「不死テクノロジー」ノリの楽しいドキュメンタリーだけど、 ページが進むに連れ超能力研究がいつのまにか超心理戦実験に変質して ダーク&ヴァイオレント...
  • ジョン・W・キャンベル
    月は地獄だ! 114 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/07 09 08 ジョン・W・キャンベルJR「月は地獄だ!」 『影が行く』のような極限状況下のサスペンスを期待してたのに、 月の鉱物を使って水や電力や食料を作り出す過程が延々と続くので面食らった。 手に汗握るような突発事件もなく、全編そんな調子なので科学音痴の身には 正直読むのが辛かった。 科学に詳しい人が読めばきっと面白いのだろうし、 アポロ以前に書かれたものであることなども一応考慮して、 2点
  • ジョン・コートニー・グリムウッド
    サムサーラ・ジャンクション 373 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/06/25(月) 11 12 48 「サムサーラ・ジャンクション」ジョン・コートニー・グリムウッド 早川SF文庫 なんかエロくてよかった。 旅籠に立ち寄る主人公。お風呂で女将さんに体を洗ってもらっているうちに  突如おにんにんがおっき。女将さんにいたずらされているところで旅籠の親父が帰還。  寸止め。 女将さんが夜這い。主人公来るものは拒まず。彼にはちゃんとした目的があるのだが  そんなこと忘れてセクース。「肥大した大陰唇をつまむ」とかエロい。 一回で終わるかと思いきや二戦目に突入。主人公、性欲をもてあましすぎ。  女将さんを立たせたまま壁に押し付けて後ろからセクース。  「尻を左右からつかみ、出入りするものがよく見えるようにした」とかエロい。 ...
  • ロバ-ト・L・フォワード
    竜の卵 131 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/08/20 12 38 ロバート・L・フォワード『竜の卵』 今さらな作品なので、訳の点で気になったところを一つ。 「卵」上にいるチーラたちの名前とか固有名詞が、 ピンク・アイとかラウド・トーカーとか英語直読みなんだけど、 <桃目>とか<どら声>とか日本語にしてくれた方が 土着っぽい感触が出てよかったんじゃないかと思う。 何となく英語でやられたんで、言語体系が地球と一緒やんという印象が拭えなかった。 まあ『ドラゴン・クリスタル』が『竜水晶』になったところで、 竜とか水晶とかいう観念の存在を前提とすることにはかわりないから 一緒といえば一緒なんだけれども、 我々は日本人なわけで、 惑星の名前が「竜の卵」っていうのと 「ドラゴンズ・エッグ」っていうのとでは、 やっぱり印象が大き...
  • マルレーン・ハウスホーファー
    壁 636 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/01/30 16 13 マルレーン・ハウスホーファー 「壁」  休暇で友人の山荘へ招かれた主人公。  山荘をとりまく一帯に見えない壁が出来、その向こうでは  人も動物も死滅している。  残されたわずかな動物と主人公の女性の、ある種のサバイバル日記  に近い。事態を一瞬で悟り諦観し、淡々と芋を植えたりしていて、  ・・・・いいのか?それで。w  というわけでちょっと変わったSFだったよ。  ・・・・というか書きたいことのために、無理やり閉鎖空間を  ひねり出しているだけなので、SFとは呼べないかも。
  • シオドア・スタージョン
    一角獣・多角獣 521 名前:でへ 本日のレス 投稿日:2005/11/19(土) 05 07 58 一角獣・多角獣 シオドア・スタージョン 早川書房 またまたソウヤーを読むのを止めて、こちらを先に読了。 今まで読んだスタージョンの短編集の中で、一番の出来です。 最初の「一角獣の泉」、と最後の「考え方」が良い、9点 孤独の円盤、死ね、名演奏家、死ね(マエストロを殺せ) が8点(ほかの短編集と重複しますが) あとは7-8点 これは良く復刊してくれました。感謝を込めて 総合評価は9点 今手に入るスタージョンの短編集の中では、 一番のオススメ 海を失った男 413 名前: でへ 04/01/18 11 22 海を失った男 シオドア・スタージョン 晶文社 本当に久しぶりにスタージョンのSFを読みま...
  • フィリップ・リーヴ
    移動都市 110 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/14(木) 14 49 43 フィリップ・リーヴ 「移動都市」 5.5点 シンプル極まる岩崎書店のシリーズ読んだ後だと 同じ児童書でも半世紀分の進化が良くわかるってゅか メジャーリーグのSFがしつこくこまごまと人物/情景描写して 分厚くなっちゃたのにあわせて、ジュヴナイルまで370ページ超 の紙が必要になったってのはわかりました。 タイトルと〈創元SF文庫〉の暖簾だけで買ったら、 訳者あとがきで“児童書の賞ばっか受けてるからってナメんなよ” って言われてもそこは畜生のあさましさ、“メドゥーサ”発射までは ノリが児童ファンタスィのソレだし、画が先って感じのアニメの ノヴェライゼイションみたいなストーリーだしで、ガッカリだよ。 早川ちゃんも宋元ちゃんも、ジュヴナ...
  • フィリップ・ホセ・ファーマー
    気まぐれな仮面 ファーマー『気まぐれな仮面』 後半で大展開されるメインアイデアは、これぞ奇想という 感じで強烈だが、登場人物の行動やストーリー展開を それに無理に合わせようとして、プロットやキャラクターが 犠牲になっている感がある。 面白いんだけど、奇を衒いすぎて頭でっかちになっているというか。 ワトスンが絶賛したというのがよくわかる作品。 長所も欠点もワトスンとそっくり。 7点 デイワールド 332 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/12(水) 01 48 25 デイワールド/フィリップ・ホセ・ファーマー  人口過剰を解消するために、人々が曜日ごとに分かれて生活する、 というトンデモ管理社会のお話し。 ただ、話の主眼はその奇妙な社会システムよりも、 そこでスパイとして全ての曜日を、別々の人格を操って ...
  • アーヴィング・ストーン
    馬に乗った水夫 510 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/07(金) 13 48 27 アーヴィング・ストーン「馬に乗った水夫」 7点 この板的にはジャンルSF成立以前の科学ロマン的諸作品の作者、 一般的には社会主義の立場からジャーナリストの視点を持った ジョージ・オーウェルに先立つ作家、 世間的には「白い牙」とかの冒険作家ジャック・ロンドンの伝記。 なにこのノンフィクションの皮を被ったマンガ 面白すぎ。 良家の生まれながら頭のネジが外れた母。 博識で貧乏人からは授業料を取らない清廉さを持ちながら、 ジャックの母が妊娠を理由に結婚を迫ると 「インポだから」身に覚えが無いと強弁しハネつける占星術師の父。 なので私生児として出生。 母のネグレクトにより、血のつながりの無い姉 (養父ジョン・ロンドンの二人の...
  • ジョージ・R・R・マ-ティン
    皮剥ぎ人 95 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/31 02 08 「スニーカー」(ハヤカワNV)収録の中編「皮剥ぎ人」ジョージRRマーティン 世界文学大賞ノヴェラ部門受賞。 スラクサスと似た傾向かも。ハードボイルドでショボい主人公。 こーいうの大好きなので10/10 | 氷と炎の歌 470 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/11/29 09 56 G.R.R.マーティンの「氷と炎の歌」シリーズ三巻 “A storm of swords” ますますおもろいが、ますます血みどろにっ。 これまでの二冊にくらべてエピソードがふえた分、ちょっとスピード感が 犠牲になったかな。まあ全6冊(予定)の折り返し地点なので あるていど広がった話をまとめて、別の展開に入っていこうとする感じ。 でももう、たのむから誰か一人くらい幸せにな...
  • 作品名リスト(国内編)
    あ行 愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ 蒼いくちづけ 赫い月照 アクアリウムの夜 亜細亜の曙 あしたのロボット あなたの魂に安らぎあれ アラビアの夜の種族 アリス Alice in the right hemisphere イカ星人 異形の王権 ウロボロスの波動 永遠の森~博物館惑星~ ΑΩ SF大将 エリコ エロス 大阪夢の陣 オルガニスト か行 火星地球化計画 家畜人ヤプー ガーディアン カブキの日 神狩り 神狩り2 神様のパズル 神は沈黙せず 神への長い道 完璧な涙 記憶汚染 機械仕掛けの蛇奇使い 鬼哭街 キタイ 北野勇作どうぶつ図鑑 狐と踊れ Gift 傀儡后 鯨の王 グッドラック 戦闘妖精・雪風 グラン・ヴァカンス―廃園の天使 クリスタル・サイレンス クレギオン 黒い仏 黒のバベル 蹴りたい田中 現代SF1500冊 回天編 現代SF...
  • ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
    九年目の魔法 667 名前: トリフィド 03/03/04 01 01 『九年目の魔法』 D.W.ジョーンズ ミステリー仕立ての不思議話。 しかしこの世界観って、アチラの文化圏特有で、アチラの文化圏 ではおなじみのものなんでしょうね。形は違えど、例のアレや例 のナニが次々と出てくるって感じなりか? その世界観を説明なしに前提としているので、おそらく日本の読者と 英国の読者とでは、全く異なる接し方をする本なのだろうな。 わたしも、先だって、フィーストの『フェアリー・テール』を 読んでいなかったら、読後感は「なんのこっちゃ?」だったかも しれん。 正しく受容するためには、ある種の素養を必要とする作品なり。 7点くらい。 ダークホルムの闇の君 575 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/12/22 20 ...
  • アラン・ディーン・フォスター
    トランスフォーマー 521 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[] 投稿日:2007/07/22(日) 03 09 45 しょーがねーなー。ほらよ。 「トランスフォーマー」アラン・ディーン・フォスター 早川SF文庫 スペルシンガーの人。久々の登場。 地の文でくすりと微笑ませる小技は健在。告白すると笑った。 ノベライズとしての出来は満点だろう。 7点 トランスフォーマーでなければ5点 「トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタディ」 アラン・ディーン・フォスター 早川SF文庫 映画の前日譚 台本の制約から解き放たれて作者が楽しんで書いたのがよくわかる。 それくらい面白い。 映画とノベライズではデストロンの出番が少ないからか、 その鬱憤を晴らすかのようにスタースクリームが暴れまわっている。 コンボイもちゃんと「私にいい考えがある」と...
  • スティーヴン・バクスター
    タイム・シップ 382 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/12/23 11 16 バクスター「タイム・シップ」 色んな要素が盛りだくさんなのはよいが、話としては まとまりが悪く冗長な感じがする。 もともとジーリークロニクルなどを見ても、アイデアは 面白いが小説作りはあまりうまくないなあと思っていたが、 長編になるとその欠点が出てしまった感じだ。 ウェルズの諸作品からのサンプリングもマニア受けは しそうだが、あまり必要性が感じられない。 ただし、下巻の「暁新世の海」の部分はおもしろかった。 この部分だけで長編を書いたらきっともっと面白かったろう。 「白い地球」以後は時空間を超えた想像力の極致までいっちゃう わけだが、内容はともかく、話の流れ的には据わりが悪いし、 エンディングも強引すぎていまいち。 というわけで、採点すると...
  • ジャスパー・フォード
    文学刑事サーズデイ・ネクスト1―ジェイン・エアを探せ! 150 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 本日のレス 投稿日:2006/04/19(水) 03 28 26 文学刑事サースデイ・ネクスト1―ジェイン・エアを探せ!/ジャスパー・フォード 英文学なんてハイブロウなネタを使って、ここまでしっちゃかめっちゃか 馬鹿楽しい作品が出来るとは・・・とまず絶句。メタフィクション的しかつめらしさは皆無な快作。 文学が老若男女に持て囃されている、という本好きにとっては夢のような平行世界が、 そのネタに留まらず細部までみっちりと設定されているのがSF的にも楽しめる。 130年以上を経ていまだに続くクリミア戦争、分離独立したウェールズ人民共和国、 非合法化されたシュールリアリズム運動、文学者崇拝が嵩じてジョン・ミルトンやウィリアム・ブレークに改名するものが 後を絶たないため、...
  • ニール・ゲイマン
    アメリカの神々 756 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/04/27 19 13 アメリカの神々 ニール・ゲイマン 去年のヒューゴ-賞受賞作 さすがベストセラーだけあって、面白かった。 アメリカ国内で、崇められては忘れ去られた古い神々と 現代の神々とが戦争をする・・・(w というネタだけだと、滅茶苦茶な内容に思えるが、 この神々が人の姿をして暮らしてるという設定や、 いろんなキャラ、ミステリー仕立ての複数のサブストーリーが 絡み合ってて、面白い。 ジャンルで分けると、ファンタジーになるんだろうが、 近頃流行りのジャンルミックスタイプの作品で、分類に あまり意味がない。 チャド・マリガンという人物が出てくるけど、ジョン・ ブラナーの「ザンジバーに立つ」の登場人物から とってると思われ。 他にも気付かないいろんな隠し...
  • ローレンス・ノーフォーク
    ジョン・ランプリエールの辞書 504 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/04(火) 14 27 22 ローレンス・ノーフォーク「ジョン・ランプリエールの辞書」 7点 ハードカヴァ出たとき買えなかったので 2分冊の文庫版で読みました。歴史ミステリの扱いで出てるけど 復讐の天使出現が最大のポイントなのでホラーだよね。 サイボーグ、オートマトンネタもあるし前スチームパンク? インド人ヒットマンが18世紀ロンドンを彷徨う異郷サスペンス? オープニング;ジャージー島での話がやたら面白いので 軽く読めちゃうかと思ったら話が止まって1ページ読むのに1分かかる ような難しい描写が延々続くところも多々あるので あー、面白かったとかいうほどの読後感は無かった。 解説の杉江とかって人は天然ボケが芸風なの?
  • ナンシー・クレス
    彼方には輝く星ぼし 39 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/21 18 27 ハリーズバーガーショップって鋭いっていうよりも、 アンチSFなひねくれ方が新鮮。9点 ナンシー・クレス「彼方には輝く星ぼし」も同じタイプの アンチSF。9点 ただし、こういったひねくれ方を新鮮に感じるには SFをある程度読み「飽き」ていることが 必要ではと思う(藁 危険なヴィジョンに入ってたポールのも結構 アンチだった気がする。題名は失念したが。 何だか宇宙人かやってきたのにみんな 平気な顔をしてるっていう・・・(藁 8点 Beggars in Spain 210 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/22(木) 10 22 29 おれも積読崩しでナンシー・クレス "Beggars in S...
  • ダン・ブラウン
    デセプション・ポイント 302 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/12(金) 23 22 22 「デセプション・ポイント」ダン・ブラウン 本当はSFではなく謀略サスペンスの類のジャンルに入るが SFっぽいガジェットが含まれていたので載せておく。 北極に異星生物の化石が含まれた隕石をNASAが発見したが実は云々と言う話。 この作者の作品がよく売れる理由は、薀蓄の解り易さと物語の冒頭から終わりまで 謀略あり謎解きありアクションありといったエンターテイメントに徹している所だと思う。 しかしその分ありきたりなハッピーエンドにストーリーが収束してしまい、後半の方は簡単に ストーリーの先が読めてしまうのも欠点だと思うが。 でも面白かったので7点
  • ブレンダン・デュボイズ
    合衆国復活の日 728 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/01/15(日) 12 37 10 ブレンダン・デュボイズ『合衆国復活の日』(扶桑社ミステリー文庫) いわゆる”もうひとつの歴史”での謀略もの。 キューバ危機が核戦争に発展し、大打撃を受けたアメリカは戒厳令下で海外の 援助に頼る二等国に落ちぶれていた。 そのキューバ危機の謎に新聞記者が迫るが、何者かの妨害が・・・という話。 漏れはドンパチ中心の架空戦記が苦手なので、こういうタイプの方が楽しめる。 話の流れはロバート・ハリスの「ファーザーランド」にそっくり。 ただ、戦時の描写がない「ファーザーランド」に対して、こちらは核戦争勃発時の パニックが描かれているので、スペクタクル的な要素をより楽しめる。 ワシントンやニューヨークのような大都市が突然滅びるという出来事は現実には な...
  • ジョーン・D・ヴィンジ
    琥珀のひとみ 719 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/08/30 01 59 ジョーン・D・ヴィンジ「琥珀のひとみ」 ヴァーナー・ヴィンジの奥さん(だった人)。 SFは細部に宿るということで、SFなんだけど、 やっぱり女性が書いたものという印象を強く受けた。 話のテーマとか登場人物の思考が女性ならではという感じ。 そういう性差(ぼくが思うところでのという意味でだけど)に起因する点はおいといて、 ストーリーは全体的に起伏の無い感じ。ロマンス物の、成熟した大人同士の しっとりしたキスでフェイドアウトするような印象。個人的にはいまいち。
  • ロレンス・ダレル
    ジュスティーヌ 304 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/04(火) 10 14 05 ロレンス・ダレル「ジュスティーヌ」ほか ジョン・コートネイ・グリムウッドのアラベスク三部作*が訳される気配が微塵もないので、 その元ネタと言われるダレルのアレキサンドリア四部作読むことにした。 ていうか筑摩全集のダレル、第一部と第三部しか載せてないつーのはどういうことですか。 感想: ロマン主義コテコテの昔風の筆致。ジュリアン・グラック「シルトの岸辺」とかと同じ感じ。 第一部だけ読んだら「東洋のファムファタルにつかまったモヤシ西洋人の嘆き」という感じで フーン大変だねー、オリエンタリズム全開だねーとしか思わなかったのだが、 第三部で同じエピソードがいきなりエスピオナージュとして語りなおされてるのに舌巻いた。 もうこの頃にはコテコテな美...
  • コニー・ウィリス
    犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 586 名前: ◆GacHaPR1Us 04/05/05 22 56 『犬は勘定に入れられません』 コニー・ウィリス (著), 大森 望 (翻訳) http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152085533 読んだ。まず、結果だけ言えば問答無用でグリフィンドールに10点だ。 結末だけで考えれば、猫満足、主人公満足、ヒロイン満足、むろんレイディ・シュラプネル満足、 時空間の歴史修正関数も満足、ただし犬は勘定に入らないと。 なんかシリルかわいそーだ。 で、いろんなツッコミどころがあるわけだが、それはすべておいて置いて これは絶対にテレビで連続ドラマ化するべきだ。日本ぢゃだめ。イゲレスのBBCあたりで。 航路 767 名前: 名...
  • ローレンス・ゲイネム
    プルトニウム・ブロンド 983 名前:でへ 投稿日:2006/04/09(日) 09 15 55 プルトニウム・ブロンド ジョン・ザコーアー&ローレンス・ゲイネム ハヤカワSF お気楽な娯楽物、ハードボイルドとかスペオペとかを 楽しんで読める人にオススメ 7点 1000まで感想で埋めるスレが、ひとつぐらい あってもいいじゃないか
  • イアン・ワトスン
    エンベディング 7 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:04/12/15 06 09 12 イアン・ワトスン「エンベディング」 はぁ~、面白かった。鬼畜にぶっとんでて。 奇形の赤子の脳を食べる土人。人間の脳をサンプルによこせと 迫るキチガイエイリアン。それに応じるキチガイ人類。 低レベルの政治目的のためにエイリアンを滅ぼす鬼畜人類。 埋め込み言語刷り込み実験で発狂してキチガイ電波を飛ばす少年。 それに感染して3次元宇宙を2次元的に認識し自己の脳内に 埋め込もうとしてオーバーフローする主人公。 最後の強烈な世界認識の変貌のビジョンが圧巻。 何しろ次元を超越してるだけに、「万物理論」のラストにも勝ってる。 こんな話を平気で書く作者こそ、最もイカレた鬼畜に違いないが、 だからこそ最高。 「ヨナ・キット」の100倍ぐらい面白かった。 ...
  • ヴァレリオ・マンフレディ
    カエサルの魔剣 476 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/11(水) 13 37 55 ヴァレリオ・マンフレディ 「カエサルの魔剣」 5点 訳題と文春の新刊案内(しかも広告でネタバレとか「イリアム」かってゆう…) だけ見て歴史改変ファンタスィ?かと思って読んだら原題は”L’Ultima Legione” (邦訳底本は英語版“The Last Legion”)で内容とも20世紀冒険小説のノリでした。 ミステリアス・プレス文庫から出てたジョン・マドックス・ロバ-ツのは古典の 先生が良く出来てるとかゆってたので(逸身喜一郎 「ラテン語のはなし」) 読んでみたけど、映画”Gladiator”とか一昨年ハヤカワ文庫NVから出た 「ポンペイの四日間」(「スロー・リバー」が水道レズサスペンスなら これは↑土木配管ディザスターロマンス)とか本書とか、...
  • チャールズ・L・ハーネス
    The Paradox Men 544 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/24(日) 05 49 51 チャールズ・ハーネス "The Paradox Men" まあ、面白かったんだけど、狐につままれたような……。 細かいところを考えると、ちょっとおかしいんじゃないの? というところはいっぱいある。 非アリストテレス云々という理屈で逃げられると、諦めるほか無いが(笑) とりあえず、破天荒な形而上アクション・ミステリSFとして 面白いことは面白い。粗削りだが、好きな人は好きかも。 ヴォークトの「非A」の影響が強いらしいが、 読んでないので分らない。 7点
  • ブライアン・W・オ-ルディス
    子供の消えた惑星 117 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/01/25 23 12 17 オールディス「子供の消えた惑星」 物語性を徹底して否定し、ひたすらアンチエンターテインメントな 話だった。 終盤の対決と新人類のオチ以外、ほとんどストーリーが存在しない。 老人がひたすら旅をして、滅び行く世界の状況を眺めながら 昔を思い出す場面がえんえんと……。 バラードの「世界物」のオールディス版、ってな感じか。 渋いとは思うけど、お世辞にも面白くはない。 6点 十億年の宴・一兆年の宴 69 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/11/25(土) 23 01 23 「十億年の宴」 ブライアン・W・オールディス 「一兆年の宴」 ブライアン・W・オールディス,ディヴィッド・ウィングローヴ 最初のSF史とその続編。章...
  • 新しいSF
    新しいSF 637 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/01/30 22 56 新しいSF ラングドン・ジョーンズ編 うーん、これってSFなの? 普通のちょっと前衛的な小説ばかりじゃん。 難しくて、一回読んだだけではよくわからない作品も多い。 ジョン・スラデックの中編、全然分かりません。 一番分かりやすい作品は「適合する臓器提供者を求めて」という 詩で、皮肉にもこれが一番普通のSFっぽい。 あとは、パメラ・ゾリーンの「心のオランダ」、SFだとは 全然思わないけど、普通に小説として傑作だ。 「宇宙の熱死」超読みてー!!! あと、なんか野口さんの訳文が荒削りすぎるのも難解さを 加えている要因かもしれない。 あと好きなのは冒頭の「北線の14の駅」あたりかな、 これも全然普通の小説だけど。 あとはジェリー・コーネ...
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