今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ内検索 / 「フィリップ・リーヴ」で検索した結果

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  • フィリップ・リーヴ
    ...4 49 43 フィリップ・リーヴ 「移動都市」 5.5点 シンプル極まる岩崎書店のシリーズ読んだ後だと 同じ児童書でも半世紀分の進化が良くわかるってゅか メジャーリーグのSFがしつこくこまごまと人物/情景描写して 分厚くなっちゃたのにあわせて、ジュヴナイルまで370ページ超 の紙が必要になったってのはわかりました。 タイトルと〈創元SF文庫〉の暖簾だけで買ったら、 訳者あとがきで“児童書の賞ばっか受けてるからってナメんなよ” って言われてもそこは畜生のあさましさ、“メドゥーサ”発射までは ノリが児童ファンタスィのソレだし、画が先って感じのアニメの ノヴェライゼイションみたいなストーリーだしで、ガッカリだよ。 早川ちゃんも宋元ちゃんも、ジュヴナイルは文庫内叢書みたいな 感じで外から見分けつくような装丁にして下さい。 ク...
  • フィリップ・ホセ・ファーマー
    気まぐれな仮面 ファーマー『気まぐれな仮面』 後半で大展開されるメインアイデアは、これぞ奇想という 感じで強烈だが、登場人物の行動やストーリー展開を それに無理に合わせようとして、プロットやキャラクターが 犠牲になっている感がある。 面白いんだけど、奇を衒いすぎて頭でっかちになっているというか。 ワトスンが絶賛したというのがよくわかる作品。 長所も欠点もワトスンとそっくり。 7点 デイワールド 332 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/12(水) 01 48 25 デイワールド/フィリップ・ホセ・ファーマー  人口過剰を解消するために、人々が曜日ごとに分かれて生活する、 というトンデモ管理社会のお話し。 ただ、話の主眼はその奇妙な社会システムよりも、 そこでスパイとして全ての曜日を、別々の人格を操って ...
  • フィリップ・K・ディック
    あなたをつくります 17 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/12 06 16 F・K・ディック 「あなたをつくります」 絶版だったのが再版で出たっつーんで買ってみたところ... 前半の話の流れからして、後半の展開が不自然。 終盤のアイデアは面白いと思うけど、中途半端な印象が残った。 よって4点。 242 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/03/11 19 52 18 「あなたをつくります」 ほう、リンカーンなどの歴史上の人物をアンドロイドで再現するのか、これは面白そうだ。 きっと現代に蘇った歴史上の人物達が自分たちのいた時代と同じように振る舞い、 果ては過去と現代が混乱するんだろうなぁ…… (読了) はぁ? なんでリンカーン相手にカウンセリングとか ビジネス上のアドバイスとかを受...
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    ...ド トム・リーミー フィリップ・リーヴ ケリー・リンク スコット・リンチ U・K・ル・グィン/(☆★アーシュラ・K・ル・グィン★☆) セルゲイ・ルキヤネンコ レーモン・ルーセル D・A・レイナー マイク・レズニック アレステア・レナルズ /(啓示空間) アイラ・レヴィン スタニスワフ・レム /(スタニスワフ・レム 2) ロバータ・ロゴウ キース・ロバーツ アルベール・ロビダ スパイダー・ロビンソン? キム・スタンリー・ロビンスン キース・ローマー J・K・ローリング ジョン・ロンスン ワ行 カール・エドワード・ワグナー イアン・ワトスン
  • L・スプレイグ・ディ・キャンプ
    闇よ落ちるなかれ 670 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/03/08 15 29 L・スプレイグ・ディ・キャンプ「闇よ落ちるなかれ」 途中まではものすごく面白いんだけど最後でしおしおのパア。 ほろ苦い風味をつけているものの結局はハッピーエンド。駄目。 やはりこの手のタイムスリップものは願望を充足させてはいけない。 あそこは主人公が死んで、現代で川のほとりから時計が見つかるべきところだろ。 900 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/23(木) 23 20 42 「闇よ落ちるなかれ」スプレイグ・ディ=キャンプ 改変モノの古典ということで読んでみた。 うーん、あえてローマ衰退期を選んだのはなんでだろうか。 どうも全編に貧乏臭さがただよって、リアルと言えばリアル、 スケール感に欠けるといえば欠けるような気...
  • タニス・リー
    バイティング・ザ・サン 461 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/02/29 00 28 タニス・リー「バイティング・ザ・サン」9点 面白くて一気読みしてしまった。 ラストは予想通りだったりするわけだが、 永遠の生命を与えられた未来の若者たちの サイケデリックな生態が抜群に面白い。 シリーズ化しないのがもったいないぐらい 素敵な世界だ。 訳はもうちょっとこなれた方がよいとも思うけど、 マイナー出版社から出たにしては健闘している。 644 名前: でへ 04/06/20 22 35 BITING THE SUN タニス・リー 産業編集センター 伏線などはなく、素直な流れの話でした。 (ちょっと物足りない) 話しの舞台となる世界はなかなか面白い、 ただし、なぜそのような世界になったのか? 説明がないのが物...
  • フィリパ・ピアス
    トムは真夜中の庭で 119 名前: 死すべき宿命の名無しの子 02/06/11 00 41 フィリパ・ピアス「トムは真夜中の庭で」(高杉一郎 訳) 時間ファンタジー。ジャンル的には児童文学でもありますが。 展開が読めるとか、そういう俗な話を越えて、読ませる力を感じさせられました。 古典、ということなのでしょうね。 訳者あとがきが、間然するところのない構成を称賛していますが、まさにその通り。 作品全体にすみずみまで注意がゆきわたり有機的に構築されてる。 最後ですべてがしっくり収まるべきところに収まるのが快感。 個人的には、庭園の描写や変わってゆくハティの描写がよかったかな。 (スケートの逸話が気持ちいい。私も滑りたい!) ところどころ古い言い回しのある訳文も味わいがあってよろし。 8点
  • トム・リーミー
    沈黙の声 313 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/15(月) 21 15 44 沈黙の声(トム・リーミー/サンリオSF文庫) なんか読んだ事あるような展開だと思ったら「夢見る宝石」(スタージョン) そっくり、と言うか裏返し(この作品では観客の女の子の視点から物語が 展開する) ただ、田舎町の雰囲気の描写はよくできている。アイディアよりも情景描写 を楽しむ作品だろう
  • パトリシア・A・マキリップ
    影のオンブリア 586 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/28(木) 23 04 56 「影のオンブリア」パトリシア・A・マキリップ 地下の魔女フェイと藁のような金髪のマグがいきいきしてる。 特にマグはハァハァする奴がいるのもうなずける活劇美少女ぶり。 一方ラスボスのドミナパールが全然恐くないんですが。 リディアは最初から最後まで薄すぎ。酒場の娘ってもっとたくましいだろ。 悪いけど、ちょっとめぐまれた商人階級のお嬢さんにしか見えない。 幼き大公カイエルとか典型的ショタコンが夢想する子供って感じ。 ストーリーは上橋菜穂子「花の守り人」と似ていて、 二つの世界が交差してゆく際の衝撃と不思議を描く。 けど、説明不足すぎて不思議というより不条理だぞ。 メインのネタより地下世界の描写のほうが魅力的って、こりゃ失敗だろ。 ...
  • ロジャー・ゼラズニイ
    怒りの神 864 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/02/26(日) 18 03 33 「怒りの神」フィリップ・K・ディック&ロジャー・ゼラズニイ それぞれに癖の強い二者の共作だが、割合としてはディック8:ゼラズニイ2くらいの印象を受ける。 SFっぽいフレームで始まって、どんどん悪夢的に逸脱していくストーリーは、 まさにディックそのもの。神学についての薀蓄やリルケなど詩の引用にゼラズニイの衒学趣味を観て取れるが、 話の進行とあまり関係ない対話にて述べられるので、実にディック的に読みづらい。 大戦争後の荒野で出会う狂った機械たちが良い味を出している。 3つだけなんでも「質問」に答え、その後相手を殺してしまう逆スフィンクスなロボットとか。 自転車を「修理」してホッピングにしちゃう自動修理工場とか。 7点 イタルバーに死す ...
  • 作品名リスト(海外編)
    ア行 アイアン・サンライズ アイスマーク 赤き王女の剣 あいどる 愛はさだめ、さだめは死 アイヴォリー -ある象牙の物語 アインシュタイン交点 アインシュタインの夢 青い虚空 青い世界の怪物 青ひげ 赤い惑星への航海 アークエンジェル・プロトコル 悪魔の機械 悪魔の発明 アグレッサー・シックス アジアの岸辺 アースウインド 明日プラスX 明日を越える旅 あなたの人生の物語 あなたをつくります アバラット アメリカの神々 嵐の惑星ガース 蟻 アルジャーノンに花束を ある日どこかで アレフの彼方 暗号解読 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? イエスのビデオ 怒りの神 イグジステンズ いさましいちびのトースター 異星人情報局 イタルバーに死す 一角獣・多角獣 凍月 遺伝子の使命 移動都市 犬は勘定に入れません 祈りの海 いばらの旅路 イブのいないアダム い...
  • コニー・ウィリス
    犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 586 名前: ◆GacHaPR1Us 04/05/05 22 56 『犬は勘定に入れられません』 コニー・ウィリス (著), 大森 望 (翻訳) http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152085533 読んだ。まず、結果だけ言えば問答無用でグリフィンドールに10点だ。 結末だけで考えれば、猫満足、主人公満足、ヒロイン満足、むろんレイディ・シュラプネル満足、 時空間の歴史修正関数も満足、ただし犬は勘定に入らないと。 なんかシリルかわいそーだ。 で、いろんなツッコミどころがあるわけだが、それはすべておいて置いて これは絶対にテレビで連続ドラマ化するべきだ。日本ぢゃだめ。イゲレスのBBCあたりで。 航路 767 名前: 名...
  • ケリー・リンク
    スペシャリストの帽子 303 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/02(日) 02 17 19 ケリー・リンク「スペシャリストの帽子」 怖ぇーよこの作風! 読んでて不安になる  青空と雲の絵で、題名が『呪い』っていう絵画があるけど、なぜだかそれを思い出した(作者忘れた) 明確な恐怖の対象っていうのははっきりと出さないんだけど、読んでるうちに自分の感覚がねじれてく 出てくる主人公(みんな女性なんだけど)がラファティの書く天才少年・少女みたいだったな 異様な知識を持ち、奇妙な詩をうたって、人々を巻き込んでく感じ で、前提となる世界が日常なのか非日常なのかはっきりしない メタフィクションなのかな 日常生活の中に幻惑的、魔法的要素がある、そんな世界を垣間見られる作品だね 長編も読んでみたい作家だ 期待してますよ つーわけで8...
  • ロバート・リード
    地球間ハイウェイ 496 名前: でへ 04/03/19 01 13 地球間ハイウェイ ロバートリード ハヤカワSF 先ほど、読み終わりました。 前半はもたつく、後半になって展開が スピーディになり、面白くなった ちゃんとオチもついている。 悪の種族と、悪役がちょっと面白い パラレルワールド物としては ちょっと変わったアプローチの話でした。 6点
  • ウィリアム・ギブスン
    あいどる 231 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/03/03 01 17 09 ギブスン『あいどる』浅倉久志訳 角川2004 『ニューロマンサー』のヤバさはやっぱり黒丸マジックだった……! そんなことを思ったのが読み始めごろ。 浅倉久志にはお世話になってきたが、やはりこれだけはどうしようもなかった。 だが、アリスンシャイアズの出てくるころからストーリーに惹きつけられだした。 いつもどおりにそれぞれのストーリーラインは単純明快。 今回はデータの猟犬レイニーと、アイドル追っかけシアトル娘チアの二本線。 これが最後にあわさって(ネットの海に生まれたなんとやらも出てきて)終わる。 スターリングとの共作「ディファレンスエンジン」で垣間見せた、 一枚写真を文章で語り尽くそうというかのような描写も磨きがかかってきた。 残念なことにも...
  • 90年代SF傑作選
    90年代SF傑作選 263 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/15 00 26 90年代SF傑作選・上巻 サモリオンとジェリービーンズ ニール・スティーヴンスン  「第一分散型民主国家」とか、いちいち格好いいです。 コロンビヤード スティーヴン・バクスター  バクスター小説上手くなったよな、としみじみ。オチも綺麗。 エウロパのスパイ アレステア・レナルズ  ニュー・スタンダードというべきか。この人の作品もっと読みたい! フラッシュバック ダン・シモンズ  日本がこんなブイブイいわせてるときもありましなぁ、って。 魂はみずからの社会を選ぶ コニー・ウィリス  SFもこんな遊びが出来るようになったか、と。筒井康隆は昔からやってたけど。 バーナス鉱山全景図 ショーン・ウィリアムズ  謎が謎を呼び謎で終わる。イーガンといいオー...
  • ジェフリー・A・ランディス
    火星縦断 402 名前:でへ 投稿日:2006/05/28(日) 22 56 09 火星縦断 ジェフリー・A・ランディス ハヤカワSF すごいです。リアルです。ノンフィクションみたいです。 作者はNASAで火星探査機の設計にもかかわった技術者 でありプロの作家でもある、と言う人ですが、 トラブルに遭った第3次有人火星探査のサバイバル物語を、 最新の火星の知識と火星探査に使われるであろう技術を 元に、リアルに書き綴っています。 小川一水が好きな人には一読の価値あり、9点 415 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/06/01(木) 20 46 03 ジェフリー・A・ランディス「火星縦断」 6点 とにかく、この題材なのに情景描写が希薄なのが致命的。 テリー・ビッスンみたいに、少ない言葉でイメージを喚起す...
  • ニール・スティーヴンスン
    クリプトノミコン 11 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/06/17 11 32 ニール・スティーヴンスン「クリプトノミコン」を読む。 うーむ、このやり口はアレだな、講釈師とか上方落語だな。 すーぐうさんくさい横道に入ってなかなか出てこない。おまけにその余談が すこぶる面白いときた。並列する複数の話を章ごとに独立して進めるという 構成もあいまって本筋が捉えにくいったらありゃしない。よくここまで どうでもいいエピソード(褒めてる)をたくさん思いつけたものだ。 若手芸人みたいな素っ頓狂な修飾語も、読んでいて非常に楽しかった。 SFともファンタジィとも言い難いが・・・まあ、8点はあげたい。 減点対象は、ちょっと微妙な皇軍描写と、もう少しだけ物語の手綱をとって 欲しいという個人的な好みで。 290 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿...
  • ジョージ・R・R・マ-ティン
    皮剥ぎ人 95 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/05/31 02 08 「スニーカー」(ハヤカワNV)収録の中編「皮剥ぎ人」ジョージRRマーティン 世界文学大賞ノヴェラ部門受賞。 スラクサスと似た傾向かも。ハードボイルドでショボい主人公。 こーいうの大好きなので10/10 | 氷と炎の歌 470 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/11/29 09 56 G.R.R.マーティンの「氷と炎の歌」シリーズ三巻 “A storm of swords” ますますおもろいが、ますます血みどろにっ。 これまでの二冊にくらべてエピソードがふえた分、ちょっとスピード感が 犠牲になったかな。まあ全6冊(予定)の折り返し地点なので あるていど広がった話をまとめて、別の展開に入っていこうとする感じ。 でももう、たのむから誰か一人くらい幸せにな...
  • この不思議な地球で
    この不思議な地球で 125 名前: でへ 03/08/15 16 32 この不思議な地球で 巽孝之 紀伊国屋書店 サイバーパンク及びポストサイバーパンク作家のアンソロジー カードの「消えた少年たち」が一番良かった。 9点 これはいろんな捕らえ方をする人がいて、問題作の ようですが、私は単純にホラーとして楽しみました。 パット・マーフィーのロマンティック・ラヴ撲滅記もなんか ユーモラスで良かった。 8点 ここら辺は万人受けする話じゃないかな、と思いました。 他にギブスン、スターリング、ハンド、バラードの短遍が 入っています、ネクロフィリアの話など出てきますので、 話によっては拒否反応を示す人も出てくるでしょうが、 私には面白い本でした。 巽孝之さんの序文、編集後記も良かったです。 ある程度サイ...
  • ラリィ・ニーヴン
    中性子星 613 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/01/05 17 23 「中性子星」ラリイ・ニーヴン 面白かったー。 今までこの人の、ヒーロー然としたキャラクターが好きになれなかったんだけど、 今回はなぜだか気にならなかった。 リングワールドのネサスのでてくるはなしも、ネサスの勇姿ががみれて うれしかったし。 それにしても、表題作はSFファンのリトマス紙みたい。 もし、SF好きじゃないひとがこれいきなり読んだら「なんだこれ?」って 思うと思う。 8点 リングワールド 630 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/08/14(火) 06 46 07 リングワールド ラリイ・ニーヴン 小隅 黎訳 ハヤカワ文庫SF 1985年 典型的なSFしててよかったんだが・・・ 「ティーラ・ブラウ...
  • ウィリアム・テン
    ウィリアム・テン短編集 50 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/03/29(木) 23 39 28 ウィリアム・テン短編集1~2 1968年 創元SF文庫1973年初版中村保男訳 アポロ前だから古臭さや未来の読み違えはありますが その当時としてはアイデア満載の短編集であったのでしょう 文明批判もあるし笑わせてやろうとゆうサービス精神も感じるし SF者としては軽く流して楽しめるのではないかと思いまつ(笑) 6点
  • ニコラ・グリフィス
    スロー・リバー 602 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/05/15 13 59 『スロー・リバー』ニコラ・グリフィス 作者が女性とは知らずに読み始めたが,途中で女性作者以外ありえないと 感じた本.女性作者の話には虐待・抑圧系が多い気がする.とはいえ俺の 読んだ本がたまたまそういうものばっかりだったという可能性もあるけど. 新刊で買わなくて良かったというのがこの本の評価.4点.
  • ウィリアム・バロウズ
    ノヴァ急報 316 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/05/16(火) 18 39 55 ウィリアム・バロウズ『ノヴァ急報』(ペヨトル工房版)  以前現代文学を集中的に読んでいた際に入手したもの。  「ふーん」と流し読みしてポイしていただけだったが。  いま読み返してみるとワイドスクリーン・バロックの傑作だった。  例えが変かもしれないけれども、バリントン・J・ベイリーが 「俺のアイディアを実現するためにはもう小説という形式をブチ壊すしかない」  と決意したかのような内容だ。  怒涛のごとく溢れ出るイメージの奔流に身を任せていると、ノヴァ・ギャングとノヴァ警察がどのような興亡を繰り広げているのかが、なんとなくわかるようになる。  『星条旗よ永遠なれ』をコラージュしたり、ライヒのオルゴン理論を礼賛したり、サイエントロジーをクソ味噌に...
  • ウィリアム・C・ディーツ
    天空の秘宝 625 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/05/12(木) 00 21 57 ウィリアム・C・ディーツ『天空の秘宝』 凡庸なB級娯楽アクションSF。 ストレートに楽しむには陳腐に過ぎ、斜めに楽しむにはぬるくて薄口過ぎ。 イラストから考えて若年層をターゲットにしていると思われるが、 その訳者に御年70の斉藤伯好氏というのはミスマッチ。 〈ギャラクティック・バウンティ〉というシリーズ名が添えられているので 続刊が予定されているのかもしれないが、もう読むことはないと思う。 カバーがとてもカッコよく(この本の唯一の価値)、サクサク読める分 『アグレッサー・シックス』よりはマシという程度。 3点。
  • スティーヴン・キング
    第四解剖室 52 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/10/27(金) 20 02 42 「第四解剖室」スティーヴンキング 原書では1冊にまとめられたキングの短編集を2つに分けた国内版の前半集。 Oヘンリ賞を受賞した作品が含まれるとのことで興味があり読んでみた。 序文あいさつが良かった。売れっ子になってもB級ホラーに対する愛情と、 創作スタンスに変わりのないことを書き綴っている。 名誉や評判等に気負いのなく、創作そのものにひた向きな作者の人柄が伝わる好感持てる序文だった。 全作品ホラーに留まらず、ファンタジー(ガンスリンガー外伝)や実話をベースとした伝記もの、 スパイ小説仕立のもの等も含まれ、著者の芸達者っぷりを1冊で味わうことが出来るものとなっている。 さて、Oヘンリ賞受賞作「黒いスーツの男」だが、普段のキング節...
  • スティーヴン・バクスター
    タイム・シップ 382 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/12/23 11 16 バクスター「タイム・シップ」 色んな要素が盛りだくさんなのはよいが、話としては まとまりが悪く冗長な感じがする。 もともとジーリークロニクルなどを見ても、アイデアは 面白いが小説作りはあまりうまくないなあと思っていたが、 長編になるとその欠点が出てしまった感じだ。 ウェルズの諸作品からのサンプリングもマニア受けは しそうだが、あまり必要性が感じられない。 ただし、下巻の「暁新世の海」の部分はおもしろかった。 この部分だけで長編を書いたらきっともっと面白かったろう。 「白い地球」以後は時空間を超えた想像力の極致までいっちゃう わけだが、内容はともかく、話の流れ的には据わりが悪いし、 エンディングも強引すぎていまいち。 というわけで、採点すると...
  • パトリック・オリアリー
    不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ 878 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/05/18 19 46 パトリック・オリアリー『不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ』ハヤカワ文庫SF 神林長平絶賛なので読んでみたが、完璧にハズレ。 読了後に解説読んでも、なんでここまで絶賛なのかわからん。 兄弟の和解の物語なんだが、弟のオレとしてはこの兄弟気持ち悪すぎ。 2点 895 名前: ◆GacHaPR1Us 03/05/21 03 17 「不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ」 パトリック・スチュアート/著 仲原尚哉/訳 早川書房 二人の兄弟、マイクとダニエルのとても長い「死」についての物語。 実際、「鳥」がちょっかい掛けなきゃこんなことには…ってちと思う。 神林のとっつぁんが薦めてるのは仮想空間の使い方が 自分に似てるからだけに反応してるんだと思われ。 ...
  • アーサー・C・クラーク
    イルカの島 818 名前: ◆GacHaPR1Us 03/05/08 03 29 イルカの島 アーサー=C=クラーク/著、小野田和子/訳、東京創元社 家出少年ジョニーはふとしたキッカケとちょっとの勇気と少しばかりの出会いによって、 イルカたちの島、イルカ研究所にたどり着いた。 彼とイルカと島の人たちとの交流を通じて語られる少年の勇気の物語。 これ、いい。ジュブナイル、古きよきSFの持つ力が伝わってくる。 これって雑談スレで薦められたのよね、サンクス、名無しさん。 いろんな意味で勇気もらったので10点。 134 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/17(日) 16 18 09 イルカの島 アーサー・C・クラーク 小野田和子訳 さすがに元は数十年前の作品、テクノロジー的な描写は、今となっては かなり浮いてます...
  • ヴィクトル・ペレーヴィン
    チャパーエフと空虚 82 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/09/29(土) 12 17 36 「チャパーエフと空虚」ヴィクトル・ペレーヴィン 群像社 この作者のを読むのは初めてだが、予想以上に凄かった。 精神病患者が治療のため精神病院で互いの幻覚を共有体験する、 というのが中核アイデアなのだが、主人公プストタ(空虚) が体験する軍人チャパーエフをめぐる幻覚(?)体験の中で 展開される自我・意識の本質に関する哲学的議論が面白い。 ロシア社会やロシア人、諸外国(日本もあり)の文化に対する 風刺的ギャグも満載で、ロシアネタに関しては 素材自体になじみが薄いこともあり一部ピンと来ないものもあるものの、 終始ニヤニヤしてしまうような面白さに満ちている。 特に日本人の会社に面接に言って腹切りをさせられるくだりは 抜群に面白かった。 そして...
  • ジャック・ウィリアムスン
    エデンの黒い牙 376 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/06/25(月) 23 08 05 「エデンの黒い牙」ジャック・ウィリアムスン ラヴクラフトといいアメリカ人はこういう話が好きなのかなぁ? 獣人族(?)出身の学者が人類に懐疑主義を浸透させ自分たちの実在を誰も信じることのないようにしてるとか 確かに電波な陰謀論者とかが好みそうな設定なのでそういう危ない思考の基地外さんが勝手にはまったってのはうなずけるかもね この設定でいくと狼男を大自然の使者として徹底的に美化し現代文明を糾弾する平井先生などは 人類家畜化を画策する獣人族の手先といえよう
  • ベディエ
    トリスタン・イズー物語 464 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/06(日) 10 31 22 「トリスタンとイズー」岩波文庫 ガストン・ルルー編 8点 英コーンウォ-ル半島を舞台にした中世ロマンスの代表作らしい。 主君の嫁イズーを連れて帰る最中、「フィルトル」という媚薬を飲んでくっついてしまう二人の話。 少女漫画にしか出てこないようなすれ違い展開を繰りかえして最後には二人とも死ぬ。 しかも勝手に騒いだあげく「ロミオとジュリエット」みたいな勘違い死。ダサすぎ。 「バカップルという言葉はこいつらのためにあるのではないか?」 とまで思わせる愛情描写はさすが。愛は盲目。愛は偉大。フランス万歳。 しっかしなあ、おまえら。嫁と養子に裏切られたマルク王の気持とか考えたことあんのか? けなげにトリスタンを愛した「白い手のイズー(バカッ...
  • スコット・リンチ
    ロック・ラモーラの優雅なたくらみ 406 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/07/03(火) 13 55 29 「ロック・ラモーラの優雅なたくらみ」スコット・リンチ 早川ハードカバー 面白いです。楽しいです。推薦します。 本文以上に衝撃的だったのが訳者後書きです。 なんでも著者はファイナルファンタジーの大ファンで 主人公のロックという名前はファイナルファンタジー6の主人公から もらい受けたそうです。 確かに、妙にビジュアル的ではあったのです。 ヒロインがドレスを着けていても足元は常に鉄鋲が生えた革ブーツで おまけに眼鏡っ娘だったり 私ですね。コナン大好き指輪大好きDQFF大嫌い 最近だと氷と炎の歌は最高に面白い、という まあいわゆる典型的な姿なわけですが。 その糞くだらないはずのファイファンゲーム...
  • M・Z・ブラッドリー
    ナラベドラの鷹 107 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/02 00 31 ブラッドリー「ナラベドラの鷹」 記憶喪失の主人公というシチュエーションは、読者にはなしの設定、ポイントを 適切に提示できないと理解されえません。 若書きの作品、経験の浅い翻訳者というひどい本でした。 暇つぶしに全巻揃えたダーコーヴァーを読もうとした俺が馬鹿だった・・・ 2点
  • ノーヴェル・W・ペイジ
    熊神の王国の剣士 『熊神の王国の剣士』ノーヴェル・W・ペイジ 殆ど今は忘れ去られてしまっているであろうマイナーなヒロイック・ファンタ ジー。ワグナーの「ケイン」と正反対で、無茶苦茶ノーテンキな主人公。王国を 手に入れかけるのに、女に騙されて全てを失う、というラストには苦笑い。 コナンというキャラクターは、プレスター・ジョンのようなノーテンキ筋肉馬鹿 と思われている節があるように思うし、自分もハヤカワ版コナンを読むまでは誤 解していたのだが、ハワードが書いたコナンというのは、非人間的な、得体の知 れないものがあって、そこが魅力なんだということに気付かされたものだ。
  • エドワード・ゴーリー
    憑かれた鏡 791 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/08/22(火) 11 26 00 エドワード・ゴーリー編・挿絵 「憑かれた鏡」 5.5点 超メジャー作品含む古典ホラー短篇集。 ゴーリー目当てで買ったら 挿絵てゅか各作品の扉絵だけ。 英国怪奇小説好きな人からは物足らないかも しんないけど普段SFしか読まないので ちょこっとまとまった雰囲気味わってみました。 ゴーリーによる作品選びのベタさについては 巻末で訳者必死のフォロー入ってます。 SF系の訳者さんだったら既訳作品は先行題とか 所載雑誌・アンソロジーとか解説してくれるのに 英(米)文学系の人にはそんな習慣ないのか。 12作品中W.F.ハーヴィ“八月の炎暑”が 幻想味+サイコでベスト。 ブラム・ストーカー“判事の家”はなんか特別 残虐。ストーカーだ...
  • ロバート・ルイス・スティーヴンソン
    スティーヴンソン怪奇短篇集 471 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/04/17(日) 14 56 09 スティーヴンソン怪奇短篇集(福武文庫) 最初の方のひとつふたつを読んで、「たわいの無い怪談ばかりかな~」と 思ったが、『ジキル博士とハイド氏』な怪奇短篇や『宝島』な 海洋怪奇幻想短篇なども収録されていて、なかなか面白かった。 特に気に入ったのが、「声の島」と「びんの子鬼」。19世紀末ころの ハワイを舞台にした寓話的なおはなしである。めずらしい。 7点
  • アーヴィング・ストーン
    馬に乗った水夫 510 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/07(金) 13 48 27 アーヴィング・ストーン「馬に乗った水夫」 7点 この板的にはジャンルSF成立以前の科学ロマン的諸作品の作者、 一般的には社会主義の立場からジャーナリストの視点を持った ジョージ・オーウェルに先立つ作家、 世間的には「白い牙」とかの冒険作家ジャック・ロンドンの伝記。 なにこのノンフィクションの皮を被ったマンガ 面白すぎ。 良家の生まれながら頭のネジが外れた母。 博識で貧乏人からは授業料を取らない清廉さを持ちながら、 ジャックの母が妊娠を理由に結婚を迫ると 「インポだから」身に覚えが無いと強弁しハネつける占星術師の父。 なので私生児として出生。 母のネグレクトにより、血のつながりの無い姉 (養父ジョン・ロンドンの二人の...
  • スティーヴ・エリクソン
    黒い時計の旅 483 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/06/19(木) 22 42 36 『黒い時計の旅』 スティーヴ・エリクソン 前スレで紹介してもらった本をやっと入手。 第三帝国が崩壊しなかったIF世界ものと聞いたので( ゚∀゚)o彡゜フューラー!フューラー!ぐらいの勢いで読み始めたら何か違いました。 とりあえず、総統が生きてるって言うのはそれ自体が重要なことじゃなくて、 単に現実の二十世紀と幻想の二十世紀の差をわかりやすくするための舞台装置ぐらいのもののような印象でした。 IFものだということを抜きにしても十分面白いお話で、 現実と幻想の境目がないまま最後まで突っ切って話を収束させる手腕は物凄いとしか言いようがありません。 …でも、ナチスを目当てに読み始めた身としては、なんとも辛い描写の多い… というか、総統や宣伝大臣を身...
  • ジェィムズ・ブリッシュ
    宇宙都市シリーズ 757 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/09/10 23 05 13 ジェイムズ・ブリッシュ「地球人よ、故郷に還れ」 名作の誉れ高いので期待したが、あまりにも酷かった。 特に前半がひどすぎる。ストーリーが行き当たりばったりで めちゃくちゃだし、キャラは没個性だし、特に主人公の行動が 基地外じみていて虫酸が走る。 終盤で、マゼラン星雲に逃げて降りた星で現地人を見て、 自分の行動の罪深さを悔い改めた後は、少しマシな行動をとるが、 結局自己満足の域を出ない。 それに一個の長編としてみると、終盤だけとってつけたように 作風が変わったような感じでバランスが悪く、読後感が非常に悪い。 50年代初期の中編を寄せ集めただけの本らしいので、 しょうがないか…… 本書の終盤やプロローグなどを読むと、シリーズ全体としては...
  • フリッツ・ライバー
    霧の中の二剣士 216 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:05/02/27 02 22 16 フリッツ・ライバー「霧の中の二剣士」(ファファード&グレイマウザー3) 書かれた時期が違うためか、微妙に違和感とゆ~かなんとゆ~か…。 いや、面白いんだけどね(・∀・) 短編1つ1つが、1時間のTVドラマ観てる感じ。 7点 妻という名の魔女たち 403 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/01/13 01 21 フリッツ・ライバー「妻という名の魔女たち」 創元版を読んだ。同じ訳者だけど、サンリオ版と比較すると格段に読みやすくなってるね。 電話の取次ぎ場面こそ時代を感じさせるけど、それ以外は古めかしく感じるところがなく一気に読めた。 居心地悪いと感じる読者もいそうだけど、個人的には結末と読後感に好感を覚えた。 7点 放浪惑星...
  • リチャード・マシスン
    ある日どこかで 42 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/22 21 27 マシスン「ある日どこかで」 幻の名作という期待が高すぎたか、前半が長く感じるのと、 あと過去に行ってからのヒロインとの絡みもやや冗長で、 安易な感じがする。 ヒロインの魅力がイマイチというのは「本の雑誌」 における大森氏評に禿同(これは好みの問題だが)。 ヒロインの造型は現実のモデルがいるだけに、 これに制約された部分もあるだろう。 中高生時代に読んでいたら、恋愛ものとしても それなりに楽しめたと思うが、30過ぎの人間の 目にはちょっと陳腐な感じがした。 もっとも、改変歴史小説として、あるいは現実と幻覚の 境界を描いた話(一種のサイコホラー?)としては、 それなりに読みごたえあり。 弟の語りの部分を、冷静に分析する兄の手記で挟むという ...
  • オクテイヴィア・E・バトラー
    キンド レッド -きずなの招喚 438 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/06/09(金) 01 29 56 オクティヴィア・バトラー「キンドレッド」9点  黒人差別の19世紀にタイムスリップする、 ドゥームズデイブックと似た話。これは面白かった。 タラントの寓話 967 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/06/16 08 46 バトラー「タラントの寓話」 面白かった。最後の宇宙船で宇宙に出て行くところがこれぞ SFって感じで満足。姉弟、母娘の再会劇と複雑な心理の動きが うまくストーリーと絡み合って、ラストのドラマ性を高めている。 それと中盤の暴力と抑圧と残虐シーン(救済者に首輪をはめられ 拘禁されるところ)はさすがの迫力。 前作でもこういう場面はあったけど相変わらず凄い。 ネビュラ賞も納得。宇宙に出て行ってからの...
  • 冲方丁
    ばいばい、アース 317 名前: でへ 03/11/11 22 28 ばいばい、アース 冲方丁 角川書店 質・量共に読み応えの有るファンタジーでした。 独特の用語があるが、その用語の解説がない。 そのせいもあって、用語の意味がイマイチ ぴんとこない。 最初の部分の文章が読みにくい 最後はよく分かんなかった。 等の欠点はありますが、後半の話の盛り上げ方や、 文章は上手いと感じました。 これまで読んだ(冲方丁の)話の主人公は全部 「戦う少女」なんだよなあ 8点 109 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/04/12(水) 23 07 35 ばいばい、アース/冲方丁 絢爛豪華で奇想に満ち溢れた異世界描写に、まず圧巻された。 鳥も魚もその実体は花であり、石が時を刻み、樹は刃の実をつける。 ...
  • G・A・エフィンジャー
    太陽の炎 53 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/01(木) 01 08 58 『太陽の炎』 ジョージ・アレック・エフィンジャー サイバーパンク小説というよりもアラブ世界を舞台にしたハードボイルド小説。 主人公がタッグを無理やり組まされ、当初は意見や感情面でソリが合わないが、 徐々にそれが改善してきて良いチームになってきたところで、相棒の死。 で、主人公が相棒の仇を討つみたいな典型的にベタな流れ。 おまけに主人公の酒・ドラッグ、電脳ソフトに対する韜晦の有り様が、 如何にもこの手の小説に有りがちな感じ。 でもそれが読んでいて居心地が良いんだよね、この小説。 結末に関して一部ファンの間で異論があるみたいだけど、 自分としてはこの小説の終わり方は“有り”でした。 評価6点 電脳砂漠 54 名前:名無しは...
  • アザー・エデン
    アザー・エデン 885 名前:   03/05/19 20 27 イギリスSF傑作選「アザー・エデン」早川文庫より とりあえずよんだ分から感想を。 タニス・リー「雨にうたれて」 ブライアン・オールディス「キャベツの対価」 どちらも「母」と「娘」の間の愛憎を軸に、 ジェンダー関係と階級・階層関係を巧みに織り込んで セクシュアリティのタブーにまで踏み込んで描いた傑作。 竹村和子の評論集「愛について」の第三章「あなたを忘れない」 を読んで娘と母の間の関係について考えてみるのもよいかも。 うーーん、深い! 886 名前:   03/05/19 21 04 「アザーエデン」より クリストファー・エヴァンズ「人生の事実」 異星のコロニをー舞台にして男女の問題を描く、 と解説にはまとめてあるが、フェミニズム小説というよりはむしろ 少...
  • チャールズ・シェフィールド
    マッカンドルー航宙記 50 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/14(木) 02 30 19 チャールズ・シェフィールド/マッカンドルー航宙記 ハードSFが苦手な自分にも快適に読めたのは、 巻末付録で丁寧に講義してくれているから、 というだけでなく、キャラクターの描写によるものが大きい。 この手のSFにありがちな、取って付けたトラウマや家庭問題などで キャラを立てるのではなく、物語を通して描かれるキャラクターが、 自然と感情移入できるものとなっている。 行動の船長と思考の博士、という組み合わせは珍しくないけど、 その2人がカップルというのは面白く、その絆が実に上手く抑えられて描写されていて、良い。 地球人類の1/11を殺した大量殺人犯や、地球から交信を絶って優生学社会を築いた《方舟》、 放浪惑星など、ハードSFとは思え...
  • ジェイムズ・P・ホーガン
    インフィニティ・リミテッド 205 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/05/21(月) 03 31 15 インフィニティ・リミテッド ホーガン SFではありません。 しかし(ミラーメイズのときも同じこと書いたけど)まさしくホーガンの小説です。 政治的だからと言って読んでない人は実に勿体無い!と思います。面白いし。 冒険小説なのに妙に牧歌的なのもいいし(緊張感はミラーメイズの方がある)。 さて、物語の舞台ですがアフリカです。この大陸はご存知の通り、様々な問題を 抱えており、実際に調べてみると物凄く気が滅入ります。涙が出てくるほどです。 あの大陸の現実をそのまま書くとただの欝小説になってしまいますので 娯楽小説としていくらか手は加えられております。 独裁者の大統領はぬるい。秘密警察長官もぬるい。なにより娯楽を象徴するのが、 ...
  • ジャック・ヴァンス
    大いなる惑星 842 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/11/11 19 17 50 「大いなる惑星」ジャック・ヴァンズ 地球の10倍の表面積を持つ非金属元素からなる惑星。金属に拠って立つ 高度な文明が成立することは困難で、地球からの移民は、今では中世的 生活を営んでいる世界。地球から来た調査員は宇宙船の事故で地表に不時着し・・ という話し。たんなる冒険物。可もなく不可もなく。 この本を分類しようと思ったらSFに分類されるしかないだろうけど、、 これを原作に映画化した映画は必ずB級映画と呼ばれる!その程度。 6点 復讐の序曲 484 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/12(土) 19 24 22 ジャック・ヴァンス『復讐の序章』<魔王子 第一巻> 紛れもない傑作。これがあと四冊もあるなんて嬉し過...
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