今日読んだSF/FT/HRの感想@SF板まとめページ内検索 / 「メアリ・ジェントル」で検索した結果

検索 :
  • メアリ・ジェントル
    ...6 04 44 メアリ・ジェントル「アッシュ#1:秘められた歴史」 凄い! これは凄い! 15世紀のヨーロッパ史から突如消えた 「バーガンディ王国」とそこで活躍したとされる女傭兵「アッシュ」に 関して、新文書を発見したラトクリフという歴史学者が、過去の文献と つきあわせながら、新たな翻訳書を出版する、という設定の外枠の物語と、 その学者が編集者に送る翻訳の中身という形での内側の物語 (女傭兵アッシュを主人公とする15世紀欧州を舞台にした一種の改変歴史 SFファンタシイ)の二重構造で、両者が緊密に絡み合いながら、話が進行する。 この内側の物語は、最初はただの歴史ファンタシイのように見えるが、話が進むにつれ、 「ビシゴス人が北アフリカのカルタゴに作った国が、とんでもないSF的ハイテク兵器で、ヨーロッパを侵略する」 という、むちゃくちゃな話になっ...
  • メニュー
    ... メアリ・ジェントル ├ K・W・ジーター ├ クリフォード・D・シマック ├ ダン・シモンズ ...
  • 海外のSF作家
    ...ィッド・ジェロルド メアリ・ジェントル K・W・ジーター /(K・W・ジーター) クリフォード・D・シマック ダン・シモンズ /(【ハイペリオン】ダン・シモンズ総合スレその3) グレアム・ジョイス ネビル・シュート ジェイムズ・H・シュミッツ ボブ・ショウ ニール・R・ジョーンズ ダイアナ・ウィン・ジョーンズ ウィルマー・H・シラス ロバート・シルヴァーバーグ シャンナ・スウェンドスン マシュ-・スケルトン マーティン・スコット ジョン・スコルジー シオドア・スタージョン /(シオドア・スタージョン) ブルース・スターリング /(スキズマトリックスを読み終わった) ソムトウ・スチャリトクル ジョージ・R・スチュアート ショーン・スチュアート ジョン・E・スティス ニール・スティーヴンスン /(ヒューゴ・ネヴュラ賞! ダイヤモンド・エイジ) ロバート・ルイス・スティーヴンソン ブ...
  • メアリ・ドリア・ラッセル
    The Sparrow 716 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/08/26 05 06 Mary Doria Russel "The Sparrow" テーマ的には、宇宙、ファーストコンタクト、異星生物学・文化人類学 &神学SF。 しかしながら、辛気臭くて冗長である上に、全体の構成がまずすぎる。 最後の30ページで展開されるいくつかのメインアイデアは、 非常にショッキングで強力なのだが、それを考慮に入れても 前置きが長すぎ、もったいつけすぎ、冗長すぎ。 無駄な描写が多いし、キャラクターも無駄に多く、 かつ性格の描きわけにも失敗している。 特に前半300ページぐらいまでのパートは、まるごと、 全く不要だと思う。 おまけに、書き方も視点が定まらず散漫であるため、 最後の30ページぐらいになるまで、作者が何を...
  • ジェイムス・アラン・ガードナー
    ファイナル・ジェンダー~神々の翼に乗って~ 554 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/12/10 01 43 ジェイムス・アラン・ガードナー「ファイナル・ジェンダー~神々の翼に乗って~」 トビー入江では、子供は毎年神々のもとへ行って性別を転換する。 両方の性を経験した上で、20歳になると男女どちらかの性を最終選択するのだ。 主人公フリンの最終性選択の前日。 追放された忌むべき存在の「中性」が科学者とともに現われて、事件がおこる。 やがてフリンはこの世界の成立の隠された真実へと近づいてゆくのだが・・・というお話。 カナダSFだそうだ。 カナダではソウヤーの恐竜ものを以前に読んだ。面白いんだが、ちとのり切れなかった。 マーガレット・アトウッドとかいったか、「侍女の物語」ってのも昔読んだ。 重厚な恐怖社会もので大変に立派な作品だったが、...
  • デイヴィッド・ジェロルド
    H・A・R・L・I・E 631 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/05/31 00 33 D・ジェロルド「H・A・R・L・I・E」サンリオSF文庫 積ン読というには長すぎるのですが、20年前に買ったままなぜか読む気が起きなかったのを、今回読了。 1972年の作で、アジモフの神々自身に次ぐヒューゴー賞2席獲得作らしいのですが……、やはり買った当時に 読めば良かったかも……。(翻訳されたのは1983年) ストーリーは、自我を持ったコンピュータが電源を切られないようにする為に、自分の上を行くGODマシン を作ろうとする話なんですけど……ふ、古すぎます。 解説文では「コンピュータ知能をめぐる硬軟両様の小道具の扱いのみごとさに驚かされた。例えば二六四ページ 以降の ウイルス プログラムと ワクチン プログラムの話--これは彼のオリジナルなのだろうか?」と...
  • ジェフリー・A・ランディス
    火星縦断 402 名前:でへ 投稿日:2006/05/28(日) 22 56 09 火星縦断 ジェフリー・A・ランディス ハヤカワSF すごいです。リアルです。ノンフィクションみたいです。 作者はNASAで火星探査機の設計にもかかわった技術者 でありプロの作家でもある、と言う人ですが、 トラブルに遭った第3次有人火星探査のサバイバル物語を、 最新の火星の知識と火星探査に使われるであろう技術を 元に、リアルに書き綴っています。 小川一水が好きな人には一読の価値あり、9点 415 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/06/01(木) 20 46 03 ジェフリー・A・ランディス「火星縦断」 6点 とにかく、この題材なのに情景描写が希薄なのが致命的。 テリー・ビッスンみたいに、少ない言葉でイメージを喚起す...
  • ヴァーナー・ヴィンジ
    遠き神々の炎 131 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/06/13 23 02 ヴィンジ「遠き神々の炎」は面白いよ。10点。 全宇宙の股にかけるスケールの大きさと、ハードSF的な 矢継ぎ早のアイデア濫用とスペオペ的な破天荒なストーリー展開。 ポール・アンダースンあたりの系譜を継ぐアメリカ主流SFの 正統な後継者の代表作として、90年代を代表する作品。 人により好みは違うだろうが、漏れは「ハイペリオン」よりも こっちをとる。 シリーズ2作目の「さいはての銀河船団」今夢中で読んでます。 ポール・アンダースンへの献辞には「やっぱり」と、 思わずニヤリとしてしまいました。 175 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/07/18 21 12 ヴァーナー・ヴィンジ「遠き神々の炎」 ブリンファンの私には大風呂敷っぷりがたまらんで...
  • 魔法の猫
    魔法の猫 275 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/08/16 21 29 ダン&ドゾワ編「魔法の猫」(扶桑社ミステリー文庫) テーマアンソロジー、猫もの第1弾。 SF、ホラー、ファンタジーなど収録作は幅広い。 ライバーの天才猫ガミッチも出てくる!(ガミッチものだけ 集めた短編集翻訳キボンヌ!!!) コードウェイナー・スミスの古典から、サージェントの ユーモラスな「猫は知っている」グーラートの怪作「グルーチョ」 ブライアントの素敵な「ジェイド・ブルー」、 シルヴァーバーグ&ギャレットという超貴重な2人の合作 「ささやかな知恵」そしてマンガチックなオチに腹を抱える 編者2人&スワンウィックの「シェラフツの昼下がり」と、 作品のバラエティは非常に豊かだ。 この2人の編んだアンソロジー、全て読んでみたい気がする。 7点。
  • セルゲイ・ルキヤネンコ
    ナイト・ウォッチ 481 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[] 投稿日:2007/07/12(木) 03 24 17 というわけでポッター棚から第二弾 「ナイト・ウォッチ」セルゲイ・ルキヤネンコ 主人公は「闇の監視人」という団体に所属しているわけですが、なにしろ 本屋で置いてある場所が場所なのでホグワーツみたいなもんかと思えば、 ロシアのホグワーツはやたらとエグかった。帯にはバトルファンタジー なんてありますがこれ、はっきり言ってスパイ小説です。超能力スパイ小説。 光の監視人と闇の監視人の二つの組織が対立しているのですが、冷戦時代の 米ソと置き換えても何の問題もありません。やってることもモロにスパイ小説。 それもイアン・フレミングみたいなヒーロー者じゃなくて、ジョン・ル・カレ みたく冷酷非情なネタをばんばん使う。というか味方の親分がひどい。 平気で味方を陥...
  • 作品名リスト(海外編)
    ア行 アイアン・サンライズ アイスマーク 赤き王女の剣 あいどる 愛はさだめ、さだめは死 アイヴォリー -ある象牙の物語 アインシュタイン交点 アインシュタインの夢 青い虚空 青い世界の怪物 青ひげ 赤い惑星への航海 アークエンジェル・プロトコル 悪魔の機械 悪魔の発明 アグレッサー・シックス アジアの岸辺 アースウインド 明日プラスX 明日を越える旅 あなたの人生の物語 あなたをつくります アバラット アメリカの神々 嵐の惑星ガース 蟻 アルジャーノンに花束を ある日どこかで アレフの彼方 暗号解読 アンドロイドは電気羊の夢を見るか? イエスのビデオ 怒りの神 イグジステンズ いさましいちびのトースター 異星人情報局 イタルバーに死す 一角獣・多角獣 凍月 遺伝子の使命 移動都市 犬は勘定に入れません 祈りの海 いばらの旅路 イブのいないアダム い...
  • アザー・エデン
    アザー・エデン 885 名前:   03/05/19 20 27 イギリスSF傑作選「アザー・エデン」早川文庫より とりあえずよんだ分から感想を。 タニス・リー「雨にうたれて」 ブライアン・オールディス「キャベツの対価」 どちらも「母」と「娘」の間の愛憎を軸に、 ジェンダー関係と階級・階層関係を巧みに織り込んで セクシュアリティのタブーにまで踏み込んで描いた傑作。 竹村和子の評論集「愛について」の第三章「あなたを忘れない」 を読んで娘と母の間の関係について考えてみるのもよいかも。 うーーん、深い! 886 名前:   03/05/19 21 04 「アザーエデン」より クリストファー・エヴァンズ「人生の事実」 異星のコロニをー舞台にして男女の問題を描く、 と解説にはまとめてあるが、フェミニズム小説というよりはむしろ 少...
  • コリン・ウィルソン
    宇宙ヴァンパイヤー 37 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/07/10(日) 19 56 35 コリン・ウィルソン「宇宙ヴァンパイヤー」 映画版の、元気に動き回るゾンビやロンドン大パニックを期待して読むと肩透かし。 SFとしてもホラーとしてもそれほど面白くはない。 クライマックスはアクションのないウルトラマンorヒドゥン、といった感じ。 しかし、M・R・ジェイムズ作品への言及や、吸血鬼ドラキュラへのオマージュ、 ウボ=サスラの登場など、怪奇小説ファンとしては嬉しい部分は多く、 意外と楽しめた。人に勧める気にはならないが。 5点
  • ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
    愛はさだめ、さだめは死 54 名前: でへ 02/04/30 23 33 ティプトリーは、「愛はさだめ、さだめは死」も良いよ。 異星生物の、人知を越えた、目くるめく愛の世界(生殖活動) (藁 てなかんじで、初めて読んだときには、ブッ飛んだ 9点 818 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/06/14(火) 22 13 43 ティプトリー 「愛はさだめ、さだめは死」 凄ぇ!!!まさに饗宴だ!SFの饗宴・・・ 「たったひとつの・・・」(4点)が駄作だったので放置していたオレのバカ! ってゆーか「たったひとつの・・・」を代表作とか言ってる評論家は今すぐ死ね! 正に夢のような傑作だ!読んでない奴は今すぐ買って読め! 1000点 老いたる霊長類の星への賛歌 146 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/09...
  • ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
    九年目の魔法 667 名前: トリフィド 03/03/04 01 01 『九年目の魔法』 D.W.ジョーンズ ミステリー仕立ての不思議話。 しかしこの世界観って、アチラの文化圏特有で、アチラの文化圏 ではおなじみのものなんでしょうね。形は違えど、例のアレや例 のナニが次々と出てくるって感じなりか? その世界観を説明なしに前提としているので、おそらく日本の読者と 英国の読者とでは、全く異なる接し方をする本なのだろうな。 わたしも、先だって、フィーストの『フェアリー・テール』を 読んでいなかったら、読後感は「なんのこっちゃ?」だったかも しれん。 正しく受容するためには、ある種の素養を必要とする作品なり。 7点くらい。 ダークホルムの闇の君 575 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/12/22 20 ...
  • バリントン・J・ベイリー
    永劫回帰 438 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/03(木) 20 44 23 バリントン・J・ベイリー/永劫回帰 主人公迂闊過ぎとか、凄い能力を主に覗きにしか使ってないとか 色々細かい文句はあるが、それらを吹き飛ばすような無茶な理屈が痛快な、 、デタラメを半光年ほど飛び越えた奇想小説。 「究極の苦痛に対抗できるのは究極の快楽だけだ!」 と開眼してヒロインとの房事に励む主人公や、 「もう一回究極の苦痛に耐えれば、お前は全宇宙の神になれる」と簡単に言ってのける異星人だの。 こんな「永遠」だの「宇宙」だのと真っ向勝負してる主人公じゃあ、 ちょっとくらい足元がお留守になっても仕方ない。 珪素骨やタイム・ジェム、放浪惑星、哲学者のカードといった数々のガジェットも、 印象が薄くなってしまってるのもご同様。 8点 ...
  • K・W・ジーター
    悪魔の機械 547 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/11/27(日) 22 37 45 「悪夢の機械」 K・W・ジーター 小さなきっかけから、雪だるま式に事件がでかくなっていく。 思いつきをそのまま詰め込んだように、色んな要素・キャラがごちゃごちゃ入り乱れているが 読むのに苦労するような感じにはならなかった。キャラが立っていたからだろうか。 しかつめらしい主人公の語りが可笑しい。 楽しい馬鹿B級エンターテイメントだった。 8点
  • ジェイムズ・H・シュミッツ
    悪鬼の種族 163 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2008/05/20(火) 06 22 46 おいらも一つ ジェイムズ・H・シュミッツ「悪鬼の種族」(Demon Breed) 早川のは絶版プレミアで妙に高いため原著を探していたら、BAENという出版社が無料電子書籍を提供していたので入手 作品集Hub Dangerous Teriroryに収録。青心社からでていたテルジーシリーズも無料 悪宇宙人にさらわれた同僚を助けるため、美人科学者が口八丁手八丁の大活躍 パートナーのしゃべるカワウソを始め、妙な異星生物てんこもり 職人作家シュミッツらしい、展開の早い佳作スペオペ。適度な短さは最近の作家にも見習って欲しいなり 惑星カレスの魔女 569 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/12/09(金) 16 18 09 「惑星カレスの魔女」...
  • シェリ・S・テッパー
    女の国の門 293 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/09/01 01 43 「女の国の門」 シェリ・S・テッパー 設定は思考実験の域を出ないが、作中の神話と物語のかみ合わせ方が うまいので小説として読めるものになっている。 ただし、題名どおりに性別によって好き嫌いが分かれると思う。 7点
  • 神林長平
    蒼いくちづけ 665 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/03/01 01 38 神林長平「蒼いくちづけ」 神林にしては短く文もあっさり目で読みやすかった(物足りないって人がいそうだが) OZの二回目の登場をあそこまで引っ張ったのが面白いと思う(普通ならもっと早く再登場させるだろう)。 タイトルの由来になったと思われるクライマックスシーンが幻想的で美しかった。が、個人的には後日談はいらないと思う。なんだかチープだ。もったいない・・ 殺してやる という思念の書き方に鳥肌立ちました。 薄味でもやはり神林。 全体的にもうちょっと濃くなったら傑作だったと思うのだが・・(あと100P位欲しかった) うーん9点に限りなく近い8点? あなたの魂に安らぎあれ 646 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/02/09 11 13 神林長平「あな...
  • ジェイムズ・ホワイト
    生存の図式 723 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/01/15(日) 00 27 56 「生存の図式」ジェイムズ・ホワイト 8点 久しぶりに引っ張り出して読んだ。 ハヤカワの海外SFノヴェルズで出たけど文庫化されなかった可哀想な作品。 Uボートに撃沈された貨物船内で生き延びて世代を重ねていく人々と、 世代宇宙船で地球を目指す水棲宇宙人を平行して描く。 40年も前の作品だけど、思ったほど古びていない。 地球側は完全に海洋冒険小説のノリで、まさに「宇宙の孤児」ミーツ「アリステア・マクリーン」 という感じ。実際に「宇宙の孤児」が裏ネタにもなっている。 双方の修羅場がいたたまれないくらいハードなんだけど、それがラストの感動につながる。 特に、地球側の苦労は「ポセイドン・アドベンチャー」を一生やってるような過酷さ。 SFに限らず、...
  • 作品名リスト(国内編)
    あ行 愛をめぐる奇妙な告白のためのフーガ 蒼いくちづけ 赫い月照 アクアリウムの夜 亜細亜の曙 あしたのロボット あなたの魂に安らぎあれ アラビアの夜の種族 アリス Alice in the right hemisphere イカ星人 異形の王権 ウロボロスの波動 永遠の森~博物館惑星~ ΑΩ SF大将 エリコ エロス 大阪夢の陣 オルガニスト か行 火星地球化計画 家畜人ヤプー ガーディアン カブキの日 神狩り 神狩り2 神様のパズル 神は沈黙せず 神への長い道 完璧な涙 記憶汚染 機械仕掛けの蛇奇使い 鬼哭街 キタイ 北野勇作どうぶつ図鑑 狐と踊れ Gift 傀儡后 鯨の王 グッドラック 戦闘妖精・雪風 グラン・ヴァカンス―廃園の天使 クリスタル・サイレンス クレギオン 黒い仏 黒のバベル 蹴りたい田中 現代SF1500冊 回天編 現代SF...
  • ジェイムズ・P・ホーガン
    インフィニティ・リミテッド 205 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/05/21(月) 03 31 15 インフィニティ・リミテッド ホーガン SFではありません。 しかし(ミラーメイズのときも同じこと書いたけど)まさしくホーガンの小説です。 政治的だからと言って読んでない人は実に勿体無い!と思います。面白いし。 冒険小説なのに妙に牧歌的なのもいいし(緊張感はミラーメイズの方がある)。 さて、物語の舞台ですがアフリカです。この大陸はご存知の通り、様々な問題を 抱えており、実際に調べてみると物凄く気が滅入ります。涙が出てくるほどです。 あの大陸の現実をそのまま書くとただの欝小説になってしまいますので 娯楽小説としていくらか手は加えられております。 独裁者の大統領はぬるい。秘密警察長官もぬるい。なにより娯楽を象徴するのが、 ...
  • ウェン・スペンサー
    ティンカー 603 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/27(木) 09 42 48 ウェン・スペンサー「ティンカー」 7点 良く出来た面白い小説だと思います。 「イリアム」「カズムシティ」より異世界度高い上 中盤までモタりまくるので(結果本文600p超)、 結構読むのに時間かかりました。 ラストは一転ハシリ気味であれあれ~って感じだけど、 ソレ言ったら「イリアム」もいっしょ。 続篇あるから今日はこれぐらいにしといたる、みたいな。 ヲタク女の願望充足小説にアレルギー反応出ちゃう人とは まるで評価違っちゃうと思うけど、それは体質だから しょうがない。命にかかわるし。二回目読むと アナフィラキシーショックで死んじゃうとか。 802 名前:でへ 投稿日:2006/08/26(土) 06 49 54 ティンカー...
  • グレアム・ジョイス
    鎮魂歌 641 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/06/17 20 21 ジョイス「鎮魂歌」 うーむ、怪作。 現実と幻覚の見境のつかなくなる悪夢のような混沌とした描写が続き、 多数の登場人物の視点が入り乱れ、極めて複雑なプロット。 精神分析的なネタも入ってきて、サイコサスペンスか叙述ミステリか? と思わせながら、小さなどんでん返しを繰り返しつつ、肩透かしの ようなオチ。 異教徒がせめぎあうエルサレムの描写も迫力があるし、最終的な テーマともうまく結びついている。 野島伸司「高校教師」風ネタが入り、ちょっとエッチなのもいい(笑)。 途中ちょっと冗長な感じもしたが、最終的にはそこそこ満足しました。 余人に真似のできない強烈な個性があり、はまると抜けられなく なりそう。 他の作品も読んでみたい。 8点 67...
  • ロバート・J・ソウヤー
    イリガール・エイリアン 572 名前: ◆gacHaPIROo 02/12/22 03 09 イリーガルエイリアン ロバート・J・ソイヤー/内田昌之 ひさびさのファースト・コンタクトモノ。 法律関連の知識だけど、 やっぱ日本のモノとはかなり違う印象を得られた。 日本で同じ事件がおこれば、たぶん、 『超法規的処置』で終わってたと思う。 だから、スラップスティックで星新一みたくなるだろう、 また、イギリス人だと推理モノ、本格ミステリーっぽくなっただろうし、 ロシアあたりだと内面との葛藤がどーだこーだとなる予感。 だから、 これはアメリカでしか書けないSFとしては貴重なんだと思う。 ただ、なんかチープな感じがしたのはやっぱSFの読みすぎなのか、漫画の読みすぎなのか・・・・ 降伏の儀式と比べてみたので、7点。 ...
  • ケン・グリムウッド
    リプレイ 338 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/10/08 18 06 『リプレイ』 ケン・グリムウッド  ファンタジー小説、若しくはSF小説という先入観で読み始めた のだが、読み終わってみれば恋愛小説という感じがした。  同じ主人公の人生が何度も繰り返されるのにもかかわらず 飽きさせないサイドストーリーで盛り上がっていたのですらすら 読めた。ただ、アンタレス人が出てきた時は変な方向へ逝って しまうんじゃないかと焦ったが。あと欲を言えば、最後が説教 臭かったのには萎えた。全体として面白かった。 8点 Felaheen 785 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/10/05 12 46 21 グリムウッド "Felaheen" 第一次大戦でドイツが勝ちオスマントルコが 生き残った平行...
  • 小松左京
    大阪夢の陣 852 :小松左京 大阪夢の陣 徳間文庫 1/2:2007/03/13(火) 22 40 19 昔の骨太なSFを読んでみたいと思ってたら 古本屋で、これを発見。 早速購入して読んでみた。 とりなおし(リテイク) 8点 タイムマシンで歴史の大事件を撮影するテレビクルーのお話。 ハリイ・ハリスンの「テクニカラー・タイムマシン」を思わせるが 「テクニカラー~」が「ぷらちなロンドンブーツ」だとしたら こっちは「浅草橋ヤング洋品店」(ようするに、登場人物たちがねちっこくて 身につまされるのだ)。 猥談や浮き草稼業への矜持と愚痴、「もう勘弁して!」といいたくなるが それと同時に「歴史と人類」、「量子論とタイムトラベル」といった 非常に思弁的なテーマが、サクッと語られるところも小松御大的である。 なんというか、無茶...
  • アーサー・C・クラーク
    イルカの島 818 名前: ◆GacHaPR1Us 03/05/08 03 29 イルカの島 アーサー=C=クラーク/著、小野田和子/訳、東京創元社 家出少年ジョニーはふとしたキッカケとちょっとの勇気と少しばかりの出会いによって、 イルカたちの島、イルカ研究所にたどり着いた。 彼とイルカと島の人たちとの交流を通じて語られる少年の勇気の物語。 これ、いい。ジュブナイル、古きよきSFの持つ力が伝わってくる。 これって雑談スレで薦められたのよね、サンクス、名無しさん。 いろんな意味で勇気もらったので10点。 134 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/12/17(日) 16 18 09 イルカの島 アーサー・C・クラーク 小野田和子訳 さすがに元は数十年前の作品、テクノロジー的な描写は、今となっては かなり浮いてます...
  • トーマス・オーウェン
    黒い玉 563 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/21(金) 15 28 00 トーマス・オーウェン「黒い玉」 6点 2時間で読んじゃったけど、 奇想よりは雰囲気で勝負な感じなので、ヒマがあったら 再読してみたいような感触はあった気がする。 これも分冊の半分みたいらしいけど、 「パニックの手」の二ヵ月後に「黒いカクテル」が出た キャロルと違って9月の刊行予定に見当たらないんですけど。
  • ジェリー・ユルスマン
    エリアンダーMの犯罪 255 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/10/20 00 52 ジェリー・ユルスマン『エリアンダーMの犯罪』(文春文庫) ミステリの体裁をとっているが、一種の歴史改変もの。 父の遺品にあった一冊の歴史書。 第二次世界大戦という「架空の出来事」に関する迫真のドキュメントに 世界が徐々に影響を受けていくという話。 もう一つの世界から、存在しなかった歴史として現実を書くという アイデアが光っている。 物語の展開もサスペンスフルでぐいぐい読ませる。 本が紛れ込んだ経緯などつめの甘い部分もあるが エンターテイメントとして相当面白かった。8点。
  • ジェフリー・フォード
    白い果実 718 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/08/27 05 04 ジェフリー・フォード「白い果実」 面白かった。一気に読み終わったv とにかく奇想の見本市といってよいほど、様々な奇想が これでもかと詰め込まれており、構築された異世界の隅々まで 色彩豊かで、奇妙で美しいイメージに満ちている。 それが山尾悠子の見事な美文によって、更に磨き上げられている。 この山尾文体によって、多分原作を超えてると思う(笑)。 しかもキャラクターもやや類型だが魅力的だし、 ストーリーも面白い。 エンタテインメントに目覚めたカフカって感じか。 唯一の欠点はストーリーの流れがよすぎて、ともすると 早く読みすぎてしまい、せっかくのディテールの美しい イメージを味わい損ねてしまいかねないこと。 が、ともあれ3部作の第1作で続きがあるらしいの...
  • ウォルター・M・ミラー・ジュニア
    黙示録3174年 809 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/05/06 01 05 ウォルター・M・ミラー・ジュニア『黙示録3174年』 核戦争で中世以前の状態まで後退した文明が、再び復興に向かう様子を、エピソード三篇を連ねて書く。 個々の話で印象的なシーンはあるんだがなー 片方の頭が意識を持ちつつあるんで、洗礼に来た双頭の老婆とかさ。 ただ修道院を中心に話が進むんで、キリスト教を詳しく知らないと、何だかよくわからんな。 2時間を越えるヨーロッパ映画を観たあとのような気分。 6点
  • ジェラルド・カーシュ
    壜の中の手記 480 名前: ◆GacHaPR1Us [sage] 投稿日:2005/04/19(火) 22 47 08 壜の中の手記 晶文社ミステリ ジェラルド カーシュ (著), 西崎 憲 (翻訳) http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4794927320 もうなにも言うことはない、SFとミステリーの境界線というところでは シオドアスタージョンにも通じる多作作家、ジェラルド カーシュの短編集。 どれもいいんだけど、自分がいっちゃん好きなのは何と言っても カームジン・シリーズと言われる「カームジンと『ハムレット』の台本」 とにかく、カームジン氏のキャラクターが熱い。 その逆にもっともSF臭が強いと思われる「骨のない人間」、「ブライトンの怪物」あたりがちょっと弱く感じるのは 他の色が強...
  • U・K・ル・グィン(ル=グウィン)
    帰還 ゲド戦記最後の書 6 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/09 20 50 「帰還 ゲド戦記最後の書」ルグィン ゲド戦記の続編として翻訳が出ているが、前作までの冒険活劇を 期待した読者は肩透かしを食らうだろう。本作は同じ舞台、 キャラクター設定を用いてはいるが、作品のカラーは全く違っている。 魔法使いの道を否定し平凡な主婦の道を選んだテナーと、 魔法を使い果たし抜け殻のようになったゲド。 この二人が平凡な老後に積極的な意味を見い出して行く リハビリの物語に絡めて、ルグインの人生論、ジェンダー論、 教育論等が語られて行く、「アンチ」ヒロイックファンタジー の形をとった普通小説である。(若干の活劇もなくはないが) ルグイン自身が年を経たことによる関心の変化や人間観の 深化を、最も馴染み深い自作の世界設定に反映させてみ...
  • A&B・ストルガスツキー
    収容所惑星 20 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/10/23(月) 02 34 26 収容所惑星/A B・ストルガツキー 陰鬱なディストピアが舞台だが、主人公がかなり超人的な力で活躍してくれるので幾分読み易い。 そんなスーパーマンがいくら頑張っても事態はたいして良くならず、逃避行もすぐに堂々巡りに陥ってしまう皮肉。 最初は客観的に訪れた世界を観察していた主人公が、だんだん革命に全身を投じていき、いつしか現地語の罵り語が 口癖になってしまっていたりするのも、哀しくもおかしい。 最も印象に残った場面は、辺境でほそぼそと暮らすミュータントたちと、彼らを組織して革命を起こそうとする主人公との静かなる対話。 革命のために真っ先に弱いものたちが犠牲になることの矛盾。「静かに死なせてくれ」という声が、重く響く。 8点 ストーカー 585 :名無...
  • ジェィムズ・ブリッシュ
    宇宙都市シリーズ 757 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 04/09/10 23 05 13 ジェイムズ・ブリッシュ「地球人よ、故郷に還れ」 名作の誉れ高いので期待したが、あまりにも酷かった。 特に前半がひどすぎる。ストーリーが行き当たりばったりで めちゃくちゃだし、キャラは没個性だし、特に主人公の行動が 基地外じみていて虫酸が走る。 終盤で、マゼラン星雲に逃げて降りた星で現地人を見て、 自分の行動の罪深さを悔い改めた後は、少しマシな行動をとるが、 結局自己満足の域を出ない。 それに一個の長編としてみると、終盤だけとってつけたように 作風が変わったような感じでバランスが悪く、読後感が非常に悪い。 50年代初期の中編を寄せ集めただけの本らしいので、 しょうがないか…… 本書の終盤やプロローグなどを読むと、シリーズ全体としては...
  • パトリック・オリアリー
    不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ 878 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/05/18 19 46 パトリック・オリアリー『不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ』ハヤカワ文庫SF 神林長平絶賛なので読んでみたが、完璧にハズレ。 読了後に解説読んでも、なんでここまで絶賛なのかわからん。 兄弟の和解の物語なんだが、弟のオレとしてはこの兄弟気持ち悪すぎ。 2点 895 名前: ◆GacHaPR1Us 03/05/21 03 17 「不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ」 パトリック・スチュアート/著 仲原尚哉/訳 早川書房 二人の兄弟、マイクとダニエルのとても長い「死」についての物語。 実際、「鳥」がちょっかい掛けなきゃこんなことには…ってちと思う。 神林のとっつぁんが薦めてるのは仮想空間の使い方が 自分に似てるからだけに反応してるんだと思われ。 ...
  • ジェフリー・ディーバー
    青い虚空 629 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/01/29 04 02 「青い虚空」 文春文庫 ジェフリー・ディーバー ああ、SFじゃないとか面倒な事言わないでくれ! 文中に「ニュー・ロマンサー」出てきたからさあ・・・ 主人公が2年ぶりにネットに出て行くとこ、萌え!! 千分の一秒の記述がいいね。 出来れば章題もただの2進数じゃなくて、x86とかのコードにして欲しかった。 読んでみそ。いけてます。
  • 池上永一
    シャングリ・ラ 628 名前:でへ 投稿日:2006/01/01(日) 09 53 53 シャングリラ 池上永一 角川書店 ストーリーと、キャラクタの疾走感、というか 暴走感はすごい、すごく面白かったけど  5点 以下ネタバレ、 コレだけ都合よく生き返るキャラや、 主人公、サブキャラの繰り出す、物理法則を無視した アクションの満載は、 いくらなんでも止めてほしい (法則を無視するには、何でもいいから理屈を つけてほしい) これではドラゴンボール以上だ(スマソ) おそらく21世紀中ごろの最新鋭の戦闘機に C130ハーキュリーズが落とせないのか? エンジン1発被弾したハーキュリーズが どれだけ急上昇できるのか コナンじゃあるまいし翼の上は走れんぞ と、突っ込みどころ満載 ...
  • ジョン・コートニー・グリムウッド
    サムサーラ・ジャンクション 373 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2007/06/25(月) 11 12 48 「サムサーラ・ジャンクション」ジョン・コートニー・グリムウッド 早川SF文庫 なんかエロくてよかった。 旅籠に立ち寄る主人公。お風呂で女将さんに体を洗ってもらっているうちに  突如おにんにんがおっき。女将さんにいたずらされているところで旅籠の親父が帰還。  寸止め。 女将さんが夜這い。主人公来るものは拒まず。彼にはちゃんとした目的があるのだが  そんなこと忘れてセクース。「肥大した大陰唇をつまむ」とかエロい。 一回で終わるかと思いきや二戦目に突入。主人公、性欲をもてあましすぎ。  女将さんを立たせたまま壁に押し付けて後ろからセクース。  「尻を左右からつかみ、出入りするものがよく見えるようにした」とかエロい。 ...
  • ポール・アンダースン
    折れた魔剣 376 名前:でへ 投稿日:2005/10/26(水) 22 14 15 折れた魔剣 ポール・アンダースン ハヤカワSF ポール・アンダーソンというと「タウ・ゼロ」が有名な、ハードSFな人 というイメージが強いのですが。これは立派なファンタジーです。 訳も良いし、長さも適当、ファンタジーを読みたい人にはオススメ (ファンタジー好きな人には、あまりにまともすぎて面白くないかも) 8点 507 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/05(水) 11 42 46 ポール・アンダースン「折れた魔剣」 6点 北欧神話よりアイルランド妖精譚が勝ってるみたいな なんちゃってサガだけど、 アンダースンの場合単なる趣味じゃなく自身のルーツ (デンマーク系だっけ?)に根ざしてるので 違和感無く読める...
  • U・K・ル・グィン
    帰還 ゲド戦記最後の書 6 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 02/04/09 20 50 「帰還 ゲド戦記最後の書」ルグィン ゲド戦記の続編として翻訳が出ているが、前作までの冒険活劇を 期待した読者は肩透かしを食らうだろう。本作は同じ舞台、 キャラクター設定を用いてはいるが、作品のカラーは全く違っている。 魔法使いの道を否定し平凡な主婦の道を選んだテナーと、 魔法を使い果たし抜け殻のようになったゲド。 この二人が平凡な老後に積極的な意味を見い出して行く リハビリの物語に絡めて、ルグインの人生論、ジェンダー論、 教育論等が語られて行く、「アンチ」ヒロイックファンタジー の形をとった普通小説である。(若干の活劇もなくはないが) ルグイン自身が年を経たことによる関心の変化や人間観の 深化を、最も馴染み深い自作の世界設定に反映させてみ...
  • アント二ー・バウチャー
    タイムマシンの殺人 95 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/02/23(金) 07 46 29 アント二ー・バウチャー「タイムマシンの殺人」 名編集者、評論家として有名だった作者の翻訳初短編集。 すでに雑誌やアンソロジーで読んだものもあるが、中ではコメディータッチの SFミステリの表題作、人狼テーマの愉快なファンタジー「たぐいなき人狼」、 ラブクラフトを思わせる「人間消失」、悪魔との契約テーマにそれぞれ趣好を こらした「スナルバグ」「悪魔との陥穽」「編集者を殺せ」などが面白い。 このダークファンタジーシリーズはこの先チャールズ・ボーモントやC・L・ム ーアの短編集も出るので楽しみなんだけど翻訳はちゃんとして欲しい。 マシスンの「不思議の森のアリス」は酷かったからな。
  • 新しいSF
    新しいSF 637 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/01/30 22 56 新しいSF ラングドン・ジョーンズ編 うーん、これってSFなの? 普通のちょっと前衛的な小説ばかりじゃん。 難しくて、一回読んだだけではよくわからない作品も多い。 ジョン・スラデックの中編、全然分かりません。 一番分かりやすい作品は「適合する臓器提供者を求めて」という 詩で、皮肉にもこれが一番普通のSFっぽい。 あとは、パメラ・ゾリーンの「心のオランダ」、SFだとは 全然思わないけど、普通に小説として傑作だ。 「宇宙の熱死」超読みてー!!! あと、なんか野口さんの訳文が荒削りすぎるのも難解さを 加えている要因かもしれない。 あと好きなのは冒頭の「北線の14の駅」あたりかな、 これも全然普通の小説だけど。 あとはジェリー・コーネ...
  • ジェフ・ライマン
    AIR 585 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/07/30(月) 01 11 25 AIR         06年 Arther C.Clark賞受賞作 Geoff Ryman(ジェフ・ライマン)     評10/10 Karzisutaniは中国、チベット、カザフスタンの国境にある国で 数々のロシア人、中国人、コミュニスト達との戦渦を2000年生き伸びてきた。 その小さな村Kizuldahは数十家庭が主に農業を営むほとんど隔離された山村。 少数民族のEloi族、中国人、ムスリム系のKarzi人などで構成。 2020年最終のNET形態として脳内でセットアップされる通信手段が開発される。 それがAIR。脳内で直接TVやインターネット、メイルが操作できる。 本番のAIRの流布の前年に政府はTESTを行う。 もちろん中央アジアの田...
  • カート・ヴォネガット(・ジュニア)
    青ひげ 649 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[] 投稿日:2007/08/15(水) 22 38 35 「青ひげ」カート・ヴォネガット 早川SF文庫 おそらく氏の中で最も完成度の高い作品。 とある隠遁した画家の侘びしい生活と、それまでの一生を振り返る形で話は進行する。 いわゆる人生総括小説。 ここで描かれる主人公の前半生は実のところかなり厳しく悲惨の一言。 でも主人公自身はそんなことない、私はまともにやっていけている、と思い込もうとしている。 実際ににはその精神はひび割れ、今にも壊れそうなほどボロボロ。 リベラルを気取るも融通はきかないという典型的合衆国戦中派クソ爺い そこに物凄い熟女ヒロインが登場して画家の生活をしっちゃかめっちゃかに引っ掻き回す。 結果、主人公は自身が可哀相な人であることを知り、トラウマを消化し、老い先短い中で成長する。 人生総括と...
  • ヴィクトル・ペレーヴィン
    チャパーエフと空虚 82 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2007/09/29(土) 12 17 36 「チャパーエフと空虚」ヴィクトル・ペレーヴィン 群像社 この作者のを読むのは初めてだが、予想以上に凄かった。 精神病患者が治療のため精神病院で互いの幻覚を共有体験する、 というのが中核アイデアなのだが、主人公プストタ(空虚) が体験する軍人チャパーエフをめぐる幻覚(?)体験の中で 展開される自我・意識の本質に関する哲学的議論が面白い。 ロシア社会やロシア人、諸外国(日本もあり)の文化に対する 風刺的ギャグも満載で、ロシアネタに関しては 素材自体になじみが薄いこともあり一部ピンと来ないものもあるものの、 終始ニヤニヤしてしまうような面白さに満ちている。 特に日本人の会社に面接に言って腹切りをさせられるくだりは 抜群に面白かった。 そして...
  • 古川日出男
    アラビアの夜の種族 160 名前: 名無しは無慈悲な夜の女王 03/09/11 21 44 古川日出男「アラビアの夜の種族」 あと一歩って感じ。ただそれはつまらないとか面白くないという意味ではなくて。 ルビを多用した色とりどりの文体とか口語体の迫力とか訳注というスタイルを効果的 に用いているとかいった表現技法に加えて日本人のあまり知らないアラビア及び イスラムのエキゾチックな雰囲気がうまく出ている物語とか非常に面白いんだけど、 それだけにあと一歩という感じは否めない。 本当にあと一歩踏み込んでくれれば(それがどんなに大変かは知る由も無いが) 日本SFの歴史に残るほどの大傑作が生まれたのに、とか思ってしまうのは 勘違いだろうか。点数は9.5。あと一歩踏み込んでくれたら10点満点で11点が つけられたのに。 305 名前:でへ 投...
  • マイクル・スワンウィック
    大潮の道 756 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/08/12(土) 02 28 33 大潮の道/マイクル・スワンウィック 『グリュフォンの卵』が滅法面白かったので続けて読んでみた。 南米マジックリアリズム+サイバーパンク、あるいはコンラッドとカフカの奇怪な混合。 魅力的なSFガジェットてんこ盛りな割りに、その印象はスタンダードなSFとはかなり異質で、 ジャンルに収まらない酩酊感を味わった。 大枠は作中でただ「役人」とだけ呼ばれる男が違法テクノロジーを盗んだ男を植民地惑星に追うミステリー仕立てだが、 変身の神話でもあると同時に、自己再発見の物語でもあるし、オカルティズムに性や植民地の問題も含まれている。 そんな錯綜した構造の上に、異様な密度で書き込まれたガジェット、キャラクター、背景も相俟って、 とても一読しただけでは全貌が掴めな...
  • @wiki全体から「メアリ・ジェントル」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索

記事メニュー
目安箱バナー